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韓国:死んで50日経ってサムスン半導体温陽工場に
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死んで50日経ってサムスン半導体温陽工場に

故パク・チヨン氏四十九日に続いて50日追慕祭

チョン・ジェウン記者 2010.05.20 08:20

▲写真総括/メディア忠清現場記者

故パク・チヨン氏が死んで50日経ち、やっとサムスン半導体温陽工場に朴氏を 追慕する人々が集まった。朴氏も生前ゆったり振り返れなかった自分の職場で あった。死んでも温陽工場を振り返れないまま天国に行った。

サムスン半導体温陽工場で働いて白血病にかかり、去る3月31日に命を終えた朴 氏のために、生き残った者たちは5月18日、江南の三星本館前で追慕祭を開いた。 続いて19日午前11時30分、温陽工場で追慕祭を開いた。集会申告も難しいここ で集会を開いたのはとても珍しい。活動家は集会を開かないサムスン側が毎日 工場周辺に集会申告を出したと糾弾した。

朴氏を懐かしむ人々は、サムスンを糾弾する発言を続けた。白血病を職業病と 認めろということ、無労組経営方針は間違いだと批判する。

サムスン白血病忠南対策委のソン・チュンジャ執行委員は、故パク・チヨン氏 の病歴を紹介しながら、先日ハンギョレ21側が単独入手した『環境手帳』で発 ガン物質6種が発見されたが、サムスンはまだ発ガン物質の存在を否定している と批判した。

▲写真総括/メディア忠清現場記者

民主労総忠南地域本部のチョン・ウォンヨン本部長、半導体労働者の健康と人 権守備パノルリム(以下パノルリム)のキム・サン執行委員、故ファン・ミヌン 氏の夫人チョン・エジョン氏、キム・ガプス三星解雇者、金属労組忠南支部の チャン・イノ支部長はみんなサムスンの無労組経営方針を糾弾した。

特にチョン・エジョン氏は「パク・チヨン氏を誰が殺したのか。サムスンと、 この国が殺した。サムスンは相変らず人の死の前で金を撒くだけだ。多くの労 働者はきちんと安全教育も受けられず、保護装具さえきちんと着用せずに働い たと証言したが、この話はすべて埋められた。労組があれば、こんなことはな かっただろう」と怒った。

続いて民主労総を初め、傘下の労組がサムスン白血病問題に関心を持って連帯 してくれと訴えた。

キム・ガプス解雇者もサムスンの労務管理を『クモの巣』のようだと表現しな がら「サムスンで働く労働者はバカではない。しかしくもの巣のような労働者 管理システムでサムスン労働者自身が変えるのは難しい。私たちが立ち上がら なければならない」と注文した。

ジヨン氏に

「花が咲く三月頃には退院できるでしょう」と
笑いながら話したので信じていました。

3年の歳月の間、苦しいという坑癌治療によく我慢したから
今度もそうだと信じていました。
それ以外は考えもしませんでした。信じてまた祈っていました。
ところがそんなにあっさり行ってしまうのですか

サムスンが口止め用に払った治療費を
貧困のため、
莫大な治療費のために、
拒絶できず
病魔を抱かせたサムスンを思い切り罵ることもできず
苦しくてもサムスンの顔色をうかがって
私たちに連絡するとばれるかと思い焦燥感を持つことが
とてもくやしくて気に障ったのに……そんなにあっさり行ってしまうのですか

「ここは応急室なんです…」
それが世の中で最後の言葉になるとは思いませんでした……

2007年12月に初めてジヨン氏と会った時、
闘病中で頭を見せたくないから
会わないと言っていましたが
長い間待った末、慎ましく対面しました。
内省的な若いお嬢さんの歓心を買おうと
ガンプルの少女漫画もあげて、クリスマスカードも書いて

何か力になれば嬉しいのですが
私たちが真心からジヨン氏を応援しているということを
だから必ずまたもっと良いこともあるということを
たくさん話したかったのですが
長い闘病生活の中、少しだけ許された時間だったので
心苦しくもジヨン氏と会った大部分の時間を労災書類作りですごしました。

困難の中でも一つでも多く思い出そうと、誰一人入れない無菌室で
ジヨン氏は一人で病魔と戦うと同時に
サムスン半導体でのことを細かく記録していました。

そんな努力の末にX線を使用したことも思い出しました。
それが危険だと誰一人教えてくれたことがなかったので
初めから思い出すのは容易ではなかったでしょう。

毎日白血球の数値をにらんで
目にできた帯状疱疹でとても苦しんでいましたが
ジヨン氏は労災承認のために
勤労福祉公団につらい身ををひきずって最終陳述もしました。
「これ以上私のような病気にかかる人が出てこないことを望み
これから治療費、生活費心配だけはせずに暮せるように
勤労福祉公団は治療費補償と生存権補償に責任を取るのが当然です」

それでも勤労福祉公団のやつらは労災を承認しませんでした
私もきっとこのくやしさを訴訟をしてでも労災を認めさせると約束しました。

そうです。ジヨン氏
すみません。
最後まで守ってあげられず、すみません。本当に申し訳ありません。
一昨日お母さんが労災訴訟を取り下げたという知らせを聞きました。
それまでサムスンのやつらがとても困らせたという話も聞きました。
これまでジヨン氏の横で看病して涙がかわく日がならなかったお母さんなのに
どうしてお母さんを恨むでしょう

しかし
死んでまで家族の皆を困らせる
サムスンのやつらはまったく許せません

ジヨン氏が天国に行って
そのくやしさためなか
連日被害情報提供が寄せられます。
毎日つらい事件に接します
私たちも心が安らかな日はありませんが
もうこれ以上サムソン資本に命を奪われる労働者がないように
最善を尽くして戦います。

生前にジヨン氏の恨みを解いてあげられず本当に申し訳ありません。
ぜひ苦しみのない所でゆっくりお休みください。

  1. 5. 18. パノルリム ジョンナン

最後に追慕祭の参加者は『労働組合だけがサムスン工場、自分と同僚の環境を 変えられます』と書いたメッセージを風船につけて温陽工場に飛ばした。

批判の声を持つ人々を一歩も入れない『死の工場』サムスン半導体温陽工場。 そちらで働く労働者に会うため風船は風にのって気持よさそうに飛んで行った。 (記事提携=メディア忠清)

▲写真総括/メディア忠清現場記者

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-05-21 07:06:53 / Last modified on 2010-05-21 07:06:55 Copyright: Default

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