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韓国:大統領サムスン特検を受け入れ
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盧大統領、「国会は横暴だが、サムスン特検を受け入れる」

「サムスン特検、国会が結託して大統領を揺さぶるために作った」

キム・サムグォン記者 quanny@jinbo.net / 2007年11月27日13時46分

公職腐敗捜査処法(公捜査処法)処理と連係してサムスン特検法案に対する拒否 権の行使を強く示唆してきた盧武鉉大統領が、11月27日に特検法案を受け入れ るという立場を表明した。盧大統領はこの日午前、大統領府で特別記者会見を 開き「国会を通過したサムスン特検法案に対して再議要求をしないことにした」 とし、このように明らかにした。

このような盧大統領の立場の変化は、サムスン特検法案が国会で圧倒的な支持 を受けて通過したことで、拒否権行使の名分と実効性の両方を失ったという負 担感が作用したものと見られる。もし大統領府がサムスン特検法案に対して拒 否権を行使しても、国会が3分の2の賛成で再議決すれば、法案は原案通りに 通過する。

盧大統領もこの日、拒否権行使の立場を撤回したことに関して「(サムスン特検 法案が)国会を通過する時、賛成票が圧倒的に多かった。こうした状況で再議を 要求しても変わる可能性は非常に低い」と明らかにした。

彼は続いて「再議要求をすると検察の捜査に混乱がおき、政治的にも議論があ るので、大きなコストを支払わなければならない」とし「コストを支払っても その不当性を争うような政治的利益はなさそうだ」と付け加えた。

「サムスン特検通過、国会議員の横暴であり地位の乱用」

盧大統領がサムスン特検法案を原案通りに受け入れると述べたものの、この日、 盧大統領は自分が拒否権留保の前提条件に打ち出した公捜査処法処理とサムス ン特検法案修正の要求が受け入れられなかったことに対して国会を猛非難した。

彼は「国会がこんなサムスン特検法案を作って送るのは、国会議員の横暴であ り地位の乱用」と国会を批判した後、「橋があれば橋を通れば良いのに、なぜ あえて渡し船に乗るのか」と公捜査処法導入の必要性を再度強調した。

盧大統領は「特検法は多数党でなければできないことであり、多数党の武器」 とし「与大野小になれば政府に何か問題があっても特検が導入される可能性は なくなる」と指摘した。

それと共に彼は「各党が前の大統領選挙の時の公約で約束した公捜査処法を、 2004年11月に国会に提出した。だが国会はこれを審議もせずにしまい込んでし まった」とし「国会議員たちが負担を感じて公捜査処法に反対するのかわから ないが、それではいけない」と付け加えた。

「サムスン特検、国会が結託して大統領を揺さぶるために作った」

この日、盧大統領は当選祝賀金の項目を含むサムスン特検法案が政界合意で通 過したことについても「国会が結託した」という表現まで動員して「大統領揺 さぶり」と猛糾弾した。

盧大統領は、特別検事制度の問題点と公捜査処導入の必要性を強調して「今回 のように国会が結託して大統領に揺さぶりをかける時だけ特検が出てくる」と 語った。

彼は「どんな背景で今回のサムスン特検が大統領揺さぶり意図があると思うの か」という記者の質問に、「特検項目に当選祝賀金があるので、大統領揺さぶ りだと話した」とし「純粋にサムスン特検なら大統領揺さぶりとは言わなかっ ただろう」と答えた。

盧大統領は「当選祝賀金疑惑の根拠は、ホン・ジュンピョ氏と安商守氏が話し たことだが、全く根拠がない」とし「疑惑の端緒もとても疑わしいが、まして これを持って捜査の端緒とするのは大統領揺さぶりではないのか」と今回の特 検法案に当選祝賀金が含まれていることに対する不快感を隠さなかった。

「大統領府の人々、昔から寒く飢えて暮らした人々」

一方、盧大統領はこの日、イ・ヨンチョル弁護士(前大統領府法務秘書官)の暴 露で大統領府秘書官のわいろ授受疑惑が提起されていることに関連して「私は その点に関しては相当な自信を持っている」とし「この間大声を張り上げて ちょっと憂鬱になったが、また憂鬱になっても私たちの参謀を信じている」と 一度に声を高めた。

彼は「いわゆる人脈管理での餅代管理というものも、渡る橋があってこそ渡る のであり、誰でもリストに入れてみんなに渡っていくのではない」とし「イ・ ヨンチョル弁護士の事例をめぐって大統領府一般に対して疑いを提起するのは 問題を深く見ない結果」と明らかにした。

盧大統領は「大統領府の人々は昔から寒くて、腹を減らして暮らしてきた人々 なので、あまり人脈が太くない」とし「参与政府が日の当る場所にいた人々が きて、人脈を使ってサムスンと取り引きしながら楽に秘書官をしていた人はあ まり多くない」と話すこともした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-12-03 13:52:44 / Last modified on 2007-12-03 13:52:53 Copyright: Default

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