本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:アマゾン、プライムデイに米・独の労働者が同時スト
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1563779132064St...
Status: published
View


アマゾン、プライムデイに米・独の労働者が同時ストライキ...段ボールの代わりにプラカード

アマゾン、物流産業の労働争議の糸口を開く...ドイツでは2千人がストライキに参加

チョン・ウニ記者 2019.07.16 18:44

「1年7か月前まで70人が働いていました。今は5人しか残りません。 会社は600個の商品を1時間で梱包しろと言います。 とんでもないストレスです。」

7月15日、米国北部のミネソタ州シャコピ地域のアマゾン物流センターで働く メグ・ブレディ氏がCBS地域放送に話した。 彼はこの日、6時間ストライキに参加した労働者の一人だ。 アマゾンの特別割引イベント期間であるプライムデーに合わせたストライキだ。 その他にも200人ほどの労働者が解雇を押し切って賃上げと労働条件改善を要求し、 段ボールの代わりにプラカードを持った。 地域全体の物流倉庫で働く1700人に較べれば、ストライキの参加者数はまだ少ない。 アマゾンが米国全体で雇用する労働者数が60万人であることを考えれば、 さらに僅かな数値だ。 しかしストライキ参加労働者たちは、これから闘争が始まると話す。 労組の組織率が非常に低い物流部門なのでなおさらだ。 彼らは1930年代、それまで非労組産業だった自動車、鉄鋼部門で労組ができたように、 今回のストライキは物流部門の重要な契機になると見ている。

▲アマゾン倉庫で労働者が働く。[出処:CBSミネソタ画面キャプチャー]

90年代にオンライン書店から始まったアマゾンは、 現在世界最大の「ジャイアント」テック企業になった。 このようなアマゾンは連日、技術革新を唱えて最先端の人工知能技術で産業を構造調整しているが、その一方で労働者を絞り取っている。 数年前から労働者たちは 「霊魂を入れ替えなければならない労働条件」で働いていると話してきた。 それでも実績が低ければ、ただちに米国式やさしい解雇の対象なる。 米国のメディア、〈バルジ〉の昨年の調査によれば、 アマゾンは米国のバルチモアだけで2017年8月から約1年間で300人を解雇した。 そのため労働者たちはいつもストレスに苦しんでいるが、 2013年の10月から5年間、自殺の試みと衝動をはじめ、 精神健康に関する理由で医療応急要員がアマゾンに出動した回数だけで189回にのぼる。

とんでもない労働強度と低賃金の問題も深刻だ。 米国アマゾンの労働者の平均賃金は年間2万8000ドル(約3160万ウォン)でしかなく、 このうち3分の1は政府の食糧支援に依存しなければならない程貧しい。 労働者たちは事実上、プライムデーのようなバーゲンセールも、 労働者たちの財布から出て行く金だという。 このように、アマゾンが技術革新を語りつつ、 実は常勝疾走の秘密は安い労働力にも原因がある。 ストライキをするシャコピ地域の物流センター労働者たちの3分の1が アフリカ東部出身の低賃金労働者だ。

米国アマゾンの労働者たちの今回のストライキは、ここに初めて労働組合が生まれたことで始まった。 また、この物流企業で始まった労働運動がどこまで伸びていくのかについての関心も高まっている。 実際に米国ニューヨーク州のニューヨーク自治区スタテンアイランドなど、 最近、アマゾン労働者による労組設立が増加している。 スタテンアイランド労組はアマゾンの食料品チェーン、ホールフードの労働者とも協力している。

一方、同日、ドイツではアマゾン労働者約2千人がストライキをした。 英国、スペインでもこのストライキを支持する連帯デモが行われた。 ドイツでのストライキ組織率が高い理由は、 すでにかなり前から労組が組織されていたためだ。 だが労組の活動家さえ予想できない高い参加率を示す程、 労働者の共感は強かった。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2019-07-22 16:05:32 / Last modified on 2019-07-22 16:05:33 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について