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華麗なベルリン映画祭? 舞台の裏は「雀の涙の賃金」

[週刊インターナショナル]ロシア、「ベネズエラ援助は米国の軍事介入の試み」等

チョン・ウニ記者 2019.02.13 13:14

今年も世界の映画人らが華麗な照明の中で、 ベルリン国際映画祭のレッドカーペットを踏みました。 しかし舞台の裏では「雀の涙の賃金」で労働者たちがストライキをしているのに、 ベルリン国際映画祭が開かれるシネマチェーンは労働者の要求を拒否して 用役警備を投入したそうです。 労働者たちは映画祭にも社会的責任があると言いますが、 ここの現実もあまり違わないようです。

▲ドイツの映画労働者たちが「雀の涙の賃金で運営されるシネマックス」、「働いても貧困」、「賃金は最低、映画は最高」などの文句を掲げてデモをしている。[出処:ver.di]

華麗なベルリン国際映画祭? 舞台の後には「雀の涙の賃金」

華麗な照明の中でベルリン国際映画祭が開幕したが、 映画労働者たちは「働いても貧困」になる「雀の涙の賃金」を問題にストライキに突入した。

ストライキをした彼らは、ベルリン国際映画祭が開催される映画館を運営するシネマックス(Cinemaxx)所属の労働者たちだ。 シネマックスは現在、統合サービス労組(ver.di、ベルディ)と団体交渉中だが、 労組が要求する賃上げを拒否している。 これにより労組らは2月9日(現地時間)、ドイツのオッフェンバッハとハンブルグなどで警告ストライキを行った。 8日にも全国のシネマックス労働者など数百人がイエロー・ベストを着て ベルリンのポツダム広場映画館の前に集まってデモを繰り広げた。

ストライキはベルリン国際映画祭が開かれる劇場でも計画されている。 しかしシネマックスはストライキに備えて「スト破り」の職員を雇用している。 シネマックスは映画祭に影響を及ぼさないためと言うが、 労組は労働者の団結権を侵害する措置だと批判する。

シネマックスの映画労働者の90%は非正規職で、 最低賃金(今年基準時間当り9.19ユーロ、約1150円)を受けている。 正規職賃金も若干高いだけで大きく違わない。

シネマックスはこの10年間で24億4千万ユーロの収益をあげた。 主な原因は入場料が40%以上増加したためだ。 しかしシネマックスは低調な投資を理由に賃上げを拒否している。 シネマックスは英国系映画企業のビュー・シネマズが所有しており、 このビュー・シネマズはカナダの年金ファンドが所有しているが、 このファンドがシネマックスに投資をしていないというのがその理由だ。 しかしビュー・シネマズは今年、最低1億3千万ユーロでもうひとつの映画チェーンである シネマスターの55の劇場すべてを買収する計画だ。 そうなると、この企業はドイツで最も多い映画チェーンを運営することになる。

映画労働者のフローリアン・アンドレ・ウントブルガーは、ドイツの言論ターゲスツァイトゥングに 「フェスティバルには社会的責任もある」とし 「ベルリン国際映画祭は労働者を無視するな」と話した。 別の労働者は「働いても貧困から抜け出すのが難しい」とし 「シネマックスは生活できる水準に賃金を上げなければならない」と要求した。

沖縄、24日に新しい米軍基地建設工事に対し県民投票

日本政府が駐日米軍が使う沖縄普天間飛行場の移転工事を強行して議論が起きている中、 沖縄県が新しい米軍基地建設に対して賛否を問う県民投票に出て注目されている。

日本共産党の機関紙〈赤旗〉によれば、 「辺野古の埋めたて・新基地建設反対現民闘票連絡会」は2月12日、 県庁で記者会見を行って 「日本の民主主義、沖縄の未来に重要な機会になる選挙に貴重な一票を入れてほしい」と県民投票への参加を訴えた。

日本政府は12月14日に沖縄県宜野湾市にある普天間飛行場の移転候補地の名護市辺野古の海岸に土砂を投入する工事を始め、住民が反発してきた。 沖縄県はこれについて、2月24日に県民投票を行い、賛否を聞く予定だ。

連絡会は「反対を望む圧倒的な民意を示すことが大変重要だ」とし 「投票の結果は沖縄の未来を決める。 若い世代の参加が大きな意味を持つ」と訴えている。

イタリア労働者数十万人が「ポピュリスト政府、経済政策変えろ」

イタリアのポピュリスト政府に対抗し、 数十万規模の大衆デモが起きた。

2月9日(現地時間)、イタリアノ総連合(CGIL)など主な労総が 「労働のための未来を」というスローガンの下で 政府の経済沈滞と雇用不安定、社会正義と人種主義を問題でデモを行い、 路線の転換を要求した。

今回のデモの規模はこの4年で最大だった。 今回のデモのために労組は12台の特別輸送列車と1300台のバスなどを組織した。

イタリア労総連合(CGIL)のマウリチオ・ランディーニ議長は大会で、 現ポピュリスト政府は 「不幸にも以前の政府と同じように、構造的な問題を解決できずにいる」とし 「これは始まりでしかない」と話した。

イタリアの失業率は9.7%で、ギリシャ、スペインに次いでEUで3番目に高い。 特に青年失業はEU平均の2倍にあたる16.7%(2017年基準)にのぼる。 昨年6月、イタリアでは2つのポピュリスト政党、 右派連合と五つ星運動が連立政権を率いている。

一方、イタリア中部のアブルッツォ州で11日に行われた地方選挙で 極右連合が勝利した。 今回の選挙はイタリアの極右ポピュリズム連立政府を構成する政党の競争で関心を引き、 極右連合が極右「同盟」の支援を受けて成功した。

米国、デンバーの教師4千人、25年ぶりにストライキ

米国の独立放送デモクラシー・ナウなどによれば、 米国のコロラド州デンバーの公立学校教師たちが2月11日、 賃金体系の改善などを要求してストライキをした。 教師4千人が早朝から各学校でデモを行い、 保護者や学生も教師のストライキに連帯した。

デンバーの教師労組は賃金11%引上げを要求し、この15か月間、 教育当局と交渉してきたが、妥結に至っていない。 教師労組は組合員投票を実施して93%の賛成でストライキを実施した。

デンバーでの教師のストライキは25年ぶりに組織された。 米国では先月にもLA教師労組がストライキを行い、 教師の要求をほとんど原案のまま通過させた。 イリノイ州のシカゴでもチャータースクールの教師がストライキ中で、 カリフォルニア州のオークランドでも今月末にストライキが実施される予定だ。

トランプ、金融機関規制また後退

トランプ政府が2月6日、略奪的金融機関に対する規制措置を戻すと発表した。 この規制措置はリーマンブラザーズの破産など、銀行の不良融資により始まった金融危機の余波の中で2011年に導入されたもので、 借用者がローンを支払う能力があるかどうかを確認する規定だ。

米国の第3金融機関は一般銀行圏より20倍高い400%まで高い金利を賦課してきた。 批判者たちは金融消費者保護国(CFPB)の今回の計画が消費者を借金の罠に陥らせると憂慮している。

ロシアが米国に警告...ベネズエラ軍、「『人道的援助』はトロイの木馬」

ベネズエラ国境に「人道主義的援助」物資が到着して議論が大きくなる中で、 ロシア政府が「ベネズエラに対する米国の『人道主義的援助』は 軍事介入のための試み」として強く警告した。

中南米のニュース通信テレスールは、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が2月12日に記者会見を行い、このように話したと報道した。 ラブロフ外相はまた「米国に対し、軍事介入を含む国際法に反するいかなる方式のベネズエラへの内政干渉に対しても警告する」と明らかにした。 続いて「国連の規定により、ベネズエラ問題を議論する準備ができている」と付け加えた。

ラブロフ外相は米国のマイク・ポンペオ国務長官との電話通話でも、 米国の武力を含む介入に対して警告したとロシア外務部は明らかにした。 テレスールはこのように報道して、 ロシア外相が米国に対し、南米での政権交代を追求するための威嚇を中断しろと話したと伝えた。

ロシアは国連内での解決を強調しつつ、 EUとウルグアイなどが参加する「仲裁グループ」に対しても関心があると明らかにしている。

一方、ベネズエラの軍隊は「人道主義援助」物資が到着したコロンビアとの国境で待機している。 彼らは相変らずマドゥロ政府に忠誠をつくしている。 ベネズエラ当局は援助物資をトロイの木馬と話す。

ベネズエラ軍隊の関係者はデモクラシーナウに 「いわゆる『人道主義援助』は静かにベネズエラに侵入するトロイの木馬だ。 わが国の憲法により、われわれは国境を平和に防御する権利と義務がある。 これはもちろん、ボリバール軍事力によっていつものように遂行される」と明らかにした。

ハイチ大統領、ベネズエラ石油基金横領容疑で退陣圧力

2月7日、ハイチで反政府デモの途中、14歳の少年を含み最低2人が死亡した。 デモ隊はジョブネル・モイーズ大統領の退陣を要求している。 彼はペトロカリブ(Petrocaribe)から受け取った40億ドル相当の基金を横領した容疑を受けている。 ペトロカリブはウゴ・チャベス前大統領が作ったカリブ海国家の石油支援プログラムだ。

デモに参加したあるハイチ人は 「民衆はこれ以上我慢できない。 われわれはけりをつけることにした。 革命が起きるだろう」と話した。

農企業家出身のジョブネル・モイーズ大統領は、昨年7月に就任したが、 最近の腐敗容疑でまたハイチ政治は混乱の中に陥った。

フランシスコ教皇、初めて教会内の性暴力を認定

フランシスコ教皇が司祭と主教が修道女に性暴行し、有罪判決を受けた事実を初めて公式に認めた。 法王は2月5日「女性虐待は問題だ。 私は人類がまだ成熟していないとあえて話す。 女性は二等市民であり、そこから始まる」と明らかにした。 フランシスコ教皇は今月末に委員会を開き、 カトリック教会内の性暴力問題について議論する予定だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2019-02-18 18:47:18 / Last modified on 2019-02-18 18:47:19 Copyright: Default

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