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メキシコの教師が新自由主義教育改革に対抗して闘争

ペニャ・ニエト政権、教師評価制を導入...数千人が広場で座り込み

チョン・ウニ記者 2013.09.17 15:00

メキシコのペニャ・ニエト政権による新自由主義教育改革を阻止しようとする一線の教師による闘争が続いている。9月15日のデモクラシー・ナウ等によれば、メキシコ政府は9月13日にソカロ広場の座込場を強制撤去したが、教師たちは約1.6km離れた場所に新しい座込場を作り、闘争を再開した。

[出処:http://hereandnow.wbur.org/画面キャプチャー]

政府の教育改革案に反対する闘争をしている教師たちは、3か月前に広場を占拠 して座り込みを行ってきた。しかしペニャ・ニエト大統領は、メキシコの独立 記念日に広場で記念式を開くとし、13日に座込場を強制撤去した。多くの教師 は警察の鎮圧前に撤収したが、2百人ほどがバリケードを設置して撤去に抵抗した。

教師たちは全国標準教師評価制と自律学校制導入のための政府の教育改革案は、 学校を画一化し、不平等を拡大すると反発して街頭に出た。

この改革案は昨年、ニエト大統領が発表した5つの国政目標の一つで、メキシコ の主流政党が5大国政目標に合意、2月26日に発効する。また関連の3つの教育 関係法の改正案が国会を通過し、大統領の署名が終わり、改革施行の法的要件が すべて整った状況だ。メキシコ政府は2010年、教育改革に関する協約をOECDと 結び、これが今回の改革案の基礎になった。

保守的な市民団体のメキシカノス・プリメーロ(Mexicanos Primero)とメキシコ 経営者連盟(COPARMEX)の公開的な後援により、ペニャ・ニエトはOECD協約を 実現するために教育改革案を断行し、教師評価標準制度を作り、学校に民間領域 から財政支援を受けられる、つまり学校を私有化する「自立権」を認めた。

[出処:http://roarmag.org/]

教師たちは持続的に改革案に反対意見を表明してきたが、政府は彼らの意見を 握りつぶした。そのため4月19日、教育労組はソカロ広場に座り込み村を設置し 集団デモを行ってきた。座り込みには3週間で4万人以上が参加した。教師たち は8月19日には無期限の授業中断を宣言して闘争水位を高めた。

9月7日の総会では、25の州(31州のうち連邦直轄地含む)出身の教師と37のSNTE 地域代表、55の市民社会団体が共同で教育改革に反対の意思を表明した。また 教師と支持者は毎日ソカロ広場でデモ行進をした。

スコット・キャンベルは、ニエト大統領が商業マスコミと主流政党と共に、 新自由主義的教育改革案を貫徹したものの、施行は別の問題だと見る。ソカロ広場で デモをした1万2000の教師で構成されたミチョアカン州の教師たちは、すでに この改革案を無視すると明らかにし、持続的な闘争を予告している。

[出処:http://www.labornotes.org/]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-09-18 07:02:27 / Last modified on 2013-09-18 07:02:27 Copyright: Default

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