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LNJ Logo 中国 : 消費されるメーデー、沈黙を拒否する労働者たち
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〔レイバーネット国際部・I〕

中国国内の労働事件などを報じるウェブサイト「工労小報」
https://feed.laborinfocn7.com/)のメーデー特集の前書きと目次を訳し てみました。 ============= 【工労小報 2025年メーデー特集号 国内版】 消費されるメーデー、沈黙を拒否する労働者たち 原文:https://feed.laborinfocn7.com/2025wuyi_internal/ 過去3年間のメーデーにおいて、ウェブサイト「工労小報」は各国のメーデーのデモや抗 議集会などを紹介してきました。世界各地の労働者、左翼団体、急進的政治組織のこれら の活動は、労働者が団結し、真の組織的抵抗をもって保守政権や搾取的かつ抑圧的な資本 主義体制と闘わない限り、メーデーは労働者自身の祝日になり得ないことを示しています 。 この闘争が、世界中のさまざまな国、人種、性別などの労働者によって、同じ時期に(つ まりメーデーの日に)集中されているのであれば、たとえ各地の活動が形式的な共通性を 欠いていたとしても、本質的には資本主義世界に対抗する世界的な労働者の力としては、 実質的に統一されたものとみなすことができるでしょう。このような力は、それぞれの地 域で程度は異なるものの、毎年のメーデーごとに拡大してきました。今年も例外ではあり ませんでした。 では中国の状況はどうかということが問題です。 労使の衝突が世界で最も激しい国の一つである中国で、5月1日のメーデーは何を意味する のでしょうか。中国と海外の間には、中国労働者の抗議活動を世界の他の地域から隔てる 人工的な壁があるのでしょうか。中国国内では守旧派勢力によって労働者の抗議行動が全 般的に減少しているのでしょうか。 答えはノーです。 中国では5月1日のメーデーが「消費喚起デー」や「労働礼賛デー」として宣伝・統制され ており、政治的自由を享受できる環境は相変わらず厳しく抑圧されていることは周知の事 実です。しかし、中国国内の労働者の闘争は途絶えたことはなく、労働と資本の実際の力 関係や闘争の条件に応じて変化してきました。中国におけるメーデーの位置づけが、自然 と今日のようになってしまったのではないということのように。 歴史的に、中国のメーデーと労働者との関係はどのようなもので、変化はどのようにして 発生したのでしょうか。過去において、いかにメーデーを祝い、記念する活動が行われて きたのでしょうか。労働者、左翼コミュニティ、社会組織が連携して、メーデーを行動の 結集軸とした歴史はあったのでしょうか。さらに重要なのは、中国の労働者が特定の日に アクションを起こす条件は今日存在していないにもかかわらず、日常的な抗議行動は一日 たりとも停止したことがないということです。 これは、中国では5月1日当日に海外の労働団体のように集団的な行動をとることはできな いにもかかわらず、中国国内の労働者全体の覇気と抵抗は継続しており、それが未来に向 かっていることを意味しています。つまり、5月1日のメーデーに際して、私たちはこれら の歴史と経験が、世界の労働運動の貴重で欠かすことのできないものであると信じていま す。それはまた今後、全世界の労働者の団結と闘争に対する強力な勢力となるでしょう! この特別号は豊富な内容で構成されています。いくつかのパートに分かれていますので、 目次の個所をクリックすると直接ジャンプできます。 ◎目次 ◆この一年の主な労働事件を振り返る ・経営破綻した極越JIDU自動車労働者のたたかい ・経費高騰のトラック運転手らが全国一斉の同盟ストを呼びかけ ・BYD自動車の労働者らが不利益変更に抗議して地域横断スト ◆地域横断または1000人以上のストライキ ・全国チェーンの妊婦サポート事業所が倒産し女性労働者らが立ち上がる ・山西省大同の公営企業のリストラと身分変更に抗議 ・管理費値上げに抗議して河南省岳陽市、黒竜江省大慶市、吉林省楡樹市のタクシー運転 手らがストライキ ・生産設備の高度化を理由に生産停止した河南省の鉄鋼工場の労働者らがリストラに抗議 ・産廃事業許可の規制強化に抗議する産廃輸送の運転手ら ・浙江省嘉興:巨大電灯工場の長期賃金未払いに抗議する労働者 ◆外部からの支援、声を上げる左派 ・人権組織やソーシャルメディアによる支援 ・左翼の自主媒体(SNSやウェブサイトなど)が数多く出現 ◆メーデーの歴史: いつから5月1日は労働者のものでなくなったのだろう ◆メーデーを取り戻し、草の根の行動を記録しよう (中略) 2018年以降、これらの取り組みは厳しい弾圧にさらされてきたが、労働者に属するこの日 を、類似の形式で労働者と共に祝う人々は依然として多く存在している。労働者の自発的 な抵抗は、これまでも弾圧によって完全に消滅したことはなかった。労働者の抵抗の火種 は今も暗闇の中で閃光を放っている。それは、いつしか激しい火焔となって、燎原のごと く世界に広がるでしょう。 筆者: 泡芙、馬乙己、湯圓、水泥 最後に: 以上が今期の工労小報の特別号の内容です。私たちは日常的な労働者に関する情報を整理 し、ニュースレターとして定期的に発行したいと思っています。さまざまな提案やボラン ティアについては、laboreditor251@proton.me までメールでご連絡ください。また、壁 の内側(中国国内)にいる友人たちと共有してくださることを願っています。下記をクリ ックして購読、またはバックナンバーをご覧ください。 https://feed.laborinfocn7.com/

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