負けるな！がんばれ！韓国オプティカル労組 10.23集会報告

　10月23日午後6時半より、東京の文京区民センターで、韓国オプティカルハイテック労組支援集会が開催されました。

　大阪に本社、東京に営業の拠点を持つ日東電工は、韓国に100％出資してふたつの工場を持っています。そのうちの一つ、クミ市にある韓国オプティカルハイテックを、火災を口実に閉鎖し、労働者を解雇しました。日東電工は、もう一つの子会社、ピョンテク市にある日東オプティカルで、新規に人を雇ってクミ工場で行っていた生産を再開しています。労組つぶしの解雇でした。日東電工は労組との話合いに応じようとしません。

　来日した民主労総金属労組韓国オプティカルハイテック支会の支会長チェ・ヒョンファンさん（写真下）は「私たちの要求は簡単です。ピョンテクに私たちも移せということ。ピョンテクでは1000人を越える人が働いているのだから、私たち7人の雇用ができないわけがない。私たちは日東に責任を取らせ、働き続けられるようにしたい。韓国国会でも外国投資企業の『食い逃げ』を防止する法律が論議されている。11月には日本遠征闘争を行う。労働者の尊厳を守る闘いに支援をお願いしたい」と訴えました。

　ノレの会の「ストライキ歌」は、チェ支会長も一緒に歌いました。ノレの会の尾澤邦子は、話合いに応じない日東電工に対し6月、来日した労組が社長宅を訪問して話合いを求めたことを「面談強要」として、「韓国オプティカル労組を支援する会」の尾澤孝司・邦子に対して「面談強要等禁止仮処分命令」の申立てが日東電工の高﨑秀雄社長から出されたことを話しました。労働運動否定、日韓連帯運動への弾圧を許さないことを訴えました。

　韓国オプティカルハイテック労組のメンバー紹介がビデオでありました。また現在クミ工場の屋上に籠城している二人の女性組合員がオンラインであいさつしました。11月2日で籠城300日になるというふたり、とても心配でしたが、運動し、栄養も取って健康に気を付けているとのこと。日本の人たちの支援がとてもありがたく力になると話していました。そして、「勝利して土を踏みたい。勝って職場に戻りたい」と訴えました。

　再びチェ支会長が登壇し、質問に答えました。地域の労働者や市民から多くの支援を受けながら闘いを続けていること、「闘争文化祭」で歌を歌ったり楽しみながらがんばっていることなど話しました。屋上の籠城している女性たちを心配する質問には、健康管理のため、漢方医が定期的にチェックを行っていること、孤立しないようにストレスに負けないように、毎夕6時にミニ集会を行い、同じ気持ちで闘っていることなど話しました。

　連帯アピールは、JAL被解雇者労働組合、東京労組、全統一労組、全労働者組合、争議団連絡会議からありました。特別アピールとして、サンケン弾圧で裁判闘争を闘っている尾澤孝司さんから、上告審闘争と12月18日に集会を行うという話がありました。

　「支援する会」事務局長で、中小労組政策ネットワークの鳥井一平さんから（写真上）まとめのお話がありました。「厳しい寒さの中で籠城が始まった。日東電工のやっていることは労組嫌悪だ。不当労働行為であり、分断・支配介入だ。そういうことには絶対負けない。韓国のテントは日本ともつながっている。支え合い、日韓連帯、民主労総との連帯を続けていきたい。だれ一人孤立させない闘いをしていこう」と話しました。そして力強く「団結がんばろう！」で閉めました。

　参加者は101人と発表がありました。熱気のある集会でした。韓国オプティカル労組を支援し、日東電工に話合いに応じさせ、雇用継続を勝ち取ろうという気持ちを強くした集会でした。共に、がんばろう！　

　10月22日はレイバーネットTVで特集しました。
https://www.youtube.com/live/y2yLbYcz1vQ