本文の先頭へ
LNJ Logo JCA-NETセミナー2023年6月のお知らせ
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1686058060723st...
Status: published
View


*レイバーネットMLから

小倉利丸です。以下、JCA-NETセミナーの案内です。AIに関連するテーマを労動問題とし ました。先日のセミナーでAIと法規制やルール策定問題いついてとりあげると予告しまし たが、この件は現在まだかなり流動的なので来月以降いとりあげたいと思います。以下の 案内はぜひ多くの皆さんにもお知らせください。よろしくお願いします。 ____________________________________ JCA-NETセミナー2023年6月のお知らせ JCA-NET (2023/6/5) ____________________________________ Table of Contents _________________ 1. セミナー1 6月20日(火) 19時から プライバシーツールを一挙紹介 2. セミナー2 6月25日(日) 15時から AIによる労働者搾取 3. セミナー3 6月28日(水) 19時から フォローアップ 4. 参加方法 1 セミナー1 6月20日(火) 19時から プライバシーツールを一挙紹介 ============================================================= 開催方法:オンライン(申し込み方法は最後をごらんください) 参加費:無料 これまでセミナーでは、様々なプライバシー防衛のためのツールを紹介してき ました。今回は、これまで紹介してきたツールを一挙に紹介(といっても全て は紹介しきれませんが)します。 多くのネットのユーザーにとって、検索エンジンGoogle、メールサービスの GmailやメーリングリストのGoogle Group、地図のGoogle Map、動画のYoutube やTikTok、ブラウザのGoogle Chrome、オンライン会議のZOOMなどはごく当た り前になっています。SNSでは、Facebook、Twitter、Instagramなどが世界標 準ともいえる地位を占め、日本ではこれに加えてLineの利用が一般的になって います。また営利目的でサービスを提供している企業が、サービスそのものは 無料として顧客を獲得する手段にしていることもごく当たり前に行われていま す。 これらのツールが選ばれる理由は、必ずしもプライバシーやセキュリティを最 優先にして利用者の人権やコミュニケーションの権利を重視したサービスだか ら、というわけではないと思います。もっぱら無料で便利であることや、他の 多くの人達が利用しているので、自分も利用しなければグループのコミュニケー ションに加われない、あるいは、市民運動などにとっては、より効果的な情報 拡散のためにより多くのユーザーが利用しているサービスを活用することが、 効率的にアピールできる、という実利的な判断もありえると思います。 他方で、プライバシーやセキュリティを重視した選択をした場合には、一般に 普及しているサービスとは別の選択肢の方が好ましいばあいが多いのです。こ れまでもセミナーでは様々なオルタナティブなサービスやツールを紹介してき ました。たとえば、検索エンジンのDuckDuckGo、暗号化メールサービスの ProtonやTutanota、オンライン会議Jitsi-meet、Twitterに代替する分散型SNS のmastodonなどなどです。 今回は、ひとつひとつの代替サービスを詳しく紹介するのではなくて、網羅的 にどのようなサービスがあるのかについての鳥瞰図のようなものを提供します。 プライバシーやセキュリティに配慮した優れたサービスは知名度が低くても多 くのものがありますが、これに対して、利用する側のニーズは多岐にわたりま す。いったいどのようなサービスがあるのかをある程度網羅的に把握した上で、 実際に自分の必要に応じてサービスを選択できるようにするための最初の手掛 かりを提供します。また、新たなサービスを選択するときに、便利で無料であ ることを最優先にぜずに、ちょっと不便であってもプライバシーやコミュニケー ションの権利を優先し個人情報を売り物にしないサービスを選択することがな ぜ大切なのか、それはどうやって見分けたらいいのか、その目安についても話 し合いたいと思います。 資料 ひとりでもできるセキュリテイとプライバシー防御セキュリテイとプライバシー 防御 <https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/s/bqdwp9C7J5ni8Ys> グレンコラ・ボラダイル『反対派を防衛する:社会運動のデジタル弾圧と暗号 による防御』 <https://www.jca.apc.org/jca-net/sites/default/files/2021-11/%E5%8F%8D%E5%AF%B E%E6%B4%BE%E3%82%92%E9%98%B2%E8%A1%9B%E3%81%99%E3%82%8B(%E7%B5%B1%E5%90%88%E7%89 %88).pdf> 2 セミナー2 6月25日(日) 15時から AIによる労働者搾取 =================================================== 開催方法:オンライン(申し込み方法は最後をごらんください) 参加費:無料 ChatGPTなど「生成AI」と呼ばれる仕組みが急速に実用化され、官民ともに生 成AIについての利活用に前のめりになる傾向がみられます。他方で、生成AIが もたらす負の側面にも注目が集ってはいます。日本政府は、AIに関して「人間 中心のAI」をスローガンにし、AIについての規制にも乗り出そうとする姿勢も みせていますが、基本的には官民のAI活用を推進する立場をとっていることに は変りはなく、むしろAIがもたらす弊害を軽視したり、国益や企業益の観点か らAIの役割の是非を判断する傾向も変っていません。 他方で、生成Alの問題は、こうした仕組みが普及・浸透するにつれて様々な分 野で、様々な深刻な副作用として現われはじめています。このセミナーでもAI の問題点を取り上げてきましたが、いくつか重要な観点を取り上げきれていま せん。そのうちのひとつが労働との関連です。「人間中心のAI」というのであ れば、AIに関わる労働者=人間の問題を抜きにはできませんが、日本政府には この観点がほとんど見あたりません。 AIと労働との関係で、現在大きな関心を呼んでいる論点が三つあります。ひと つは、職場におけるAIを用いた新たな労務管理の問題です。オフィスや工場だ けでなく、テレワークなど遠隔地での仕事からアマゾンなどの配送の労働まで、 労働者の一挙手一投足を網羅的に把握して評価したり労働運動潰しに利用され るなどといった問題です。第二に、AIの機械学習を支える素材の選別に関わる 労働です。ネットに掲載できない残酷であったり違法とされるデータを選り分 ける単純かつ極めて精神的に負担の大きい労働が低賃金のアフリカ諸国などで 行なわれています。まさに典型的な多国籍企業の労働者搾取といっていい問題 です。第三に、技術専門職への監視強化です。とくに、人権への関心をもって 企業を内部から告発する技術者たちと企業との闘いが繰り返し起きています。 こうした労動の問題が常に労働者の個人データの搾取を当該企業だけでなく、 データブローカーや時には政府などとも連携して行なわれる状況もみられるよ うになっています。これまでの労動運動の枠を越えた対抗的な運動が必要になっ ており、そうした試みもまた始まっています。 今回は、こうした労働現場にあらわれる課題をとりあげます。 資料 (noema)人工知能の背後に隠される搾取される労働 <https://www.alt-movements.org/no_more_capitalism/hankanshi-info/knowledge-bas e/noema_the-exploited-labor-behind-artificial-intelligence_jp/> 労働と技術:アルゴリズム管理:職場監視の再訓練 <https://www.alt-movements.org/no_more_capitalism/hankanshi-info/knowledge-bas e/ainow_algorithmic-management_jp/> (Accessnow)生成AIと人権について知っておくべきこと <https://www.alt-movements.org/no_more_capitalism/hankanshi-info/knowledge-bas e/access-now_what-you-need-to-know-about-generative-ai-and-human-rights_jp/> 3 セミナー3 6月28日(水) 19時から フォローアップ =============================================== 開催方法:オンライン(申し込み方法は最後をごらんください) 参加費:無料 毎月最後の回は、これまでのセミナーで取り上げたテーマの積み残しや、うま く解決できなかった課題、あるいは皆さんが抱えている疑問や問題を出し合っ て解決していく回になります。今月はセミナー1で様々なプライバシーツール を網羅的に紹介しましたので、これらについて、更に詳しく知りたい、などと いう場合には是非参加してみてください。 セミナーでは、LinuxOSの紹介にも力を入れてきました。Linuxを新規に使いた いという皆さんや、すでにLinuxを使っている方たちとの情報交換の場として も活用してください。フォローアップの場で簡単な説明を行い、個別の対応も したいと考えています。この他、気軽に、日頃抱えている問題などがあれば、 ご発言ください。 技術的なテーマとして、これまでセミナーで取り上げてきたものの一例。 - Mastodonの使い方 - パスワード管理 - Wordpressによるブログの設置 - Jitsiを使ったオンライン会議 - 暗号化サービスProtonやTutanotaのメールサービス - 機械翻訳の活用(DeepL) - LinuxOSの導入と活用 - ブラウザのプライバシー、セキュリティ設定 - Internet Archiveの使い方 - CryptPadの使い方 など。 最近の社会・政治的なテーマでセミナーやメーリングリストなどで話題になっ た事柄の一例。 - 安保・防衛3文書とサイバー - ChatGPT - スマートシティ - マイナンバーとデジタルID - インターネット遮断 - 政府による暗号規制 - ミャンマー軍事政権とネット監視 - ジェンダーとインターネット など。 4 参加方法 ========== 参加費 無料(カンパ大歓迎) オンラインはJitsi-meetを使用します オンライン会議室 Jitsi-meetのマニュアル <https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/93> 参加方法:JCA-NETの会員メーリングリスト、セミナーメーリングリストに登 録されている方は、当日30分前に、メーリングリストからの会議室案内をみて アクセスしてください。 JCA-NETの会員以外の方でセミナーに初めて参加される方は予約が必要です。 おなまえ、メールアドレス、参加希望のセミナー番号(複数可)を書いて、下記 に申し込んでください。 jcanet-seminar@jca.apc.org あるいは下記の申し込みフォーム(cryptpadのサイト)から申し込むこともでき ます。 <https://cryptpad.fr/form/#/2/form/view/Sp-ATVnVLw8bUv8eW77No6SKmPPPLDrHdIDv0l 0OvXQ/> ----- 余裕のある方は是非カンパをお願いします。 セミナーはJCA-NETの会員の会費で運営されています。 郵便振替口座 JCA−NET (シ゛ェイシーエイ−ネット ) 記号番号:00190-3-417584 ゆうちょ銀行〇一九店 417584 通信欄に「セミナーカンパ」とお書きください。 問い合わせ先 小倉利丸(JCA-NET理事) toshi@jca.apc.org 070-5553-5495

Created by staff01. Last modified on 2023-06-06 22:27:42 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について