呆れました!山紀会スラップ訴訟証人尋問の報告 | |||||||
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●呆れました● (2023/03/23) 元国労組合員の久下です。 10年近く組合つぶしが続く大阪西成区の医療法人山紀会で、コロナ対策のための組合か らの休戦提案を拒否した山紀会の態度をあらためようと、医師会などに要請文を配布した 3名(個人)に330万円の損害賠償を求めたスラップ訴訟は山場をむかえ、2023年3月23日 山紀会理事長への証人尋問が行われる……予定でしたが……。 もっとも重要な証人である理事長は、すでに2度体調不良を理由に出廷せず、今回3回目 も出廷しませんでした。病院には出勤し、回診も行っているのに?? 理事長にかえて、副理事長である理事長の奥さんが証人として出廷したのですが……。 あきれ果てました。 ・大阪府労委から何回、命令や勧告がでているか、知っているか? ……知らない。 ・大阪府労委から労使関係正常化が要望されていたことを知っているか? ……知らない。 労使関係正常化のために大阪府労委がだした命令、勧告、要望をまったく考慮していな いと公言するに等しい証言に、傍聴席からおもわず抗議の声があがりました。 訴訟の対象を3労働団体とせず、個人3人としたのはなぜか? という質問に、証人は、 訴訟をはやく進行させたかったので、弁護士の助言にしたがったと答えたのですが、山紀 会支部組合員以外の2人については、どこの誰かもしらないことが明らかになる始末。さ すがに、裁判長も「弁護士に言われたからといって、しらない相手を訴えたら、無関係の 人かもしれないとは思わなかったのか」と質問していました。 結局、彼女の証言ではっきりしたのは、組合に対して激しい敵意を持っていること、「 職員として一致協力すれば、組合を無視したことにならない」という言い方で、組合の存 在をまったく無視、否定しようとしていることだけだったと思いました。 さすがに裁判長も次回以降、事情が分かっているはずの理事長を証人として出廷させる 気はないかとただしたのですが、なんと山紀会側は理事長の証人申請を取り下げてしまい ました。3人の個人に名誉を棄損されたという訴訟の根幹じたいの立証を放棄したように 思えました。これはもう完全勝利判決をかちとって、スラップ訴訟が不当労働行為だった ことを認めて、心から謝罪してもらう以外ないと思います。 大阪府労働委員会が出した「組合員を委縮させ、正当な組合運動を妨害する目的で起こ されたスラップ訴訟は、それ自体が不当労働行為である」という救済命令を確定させねば なりません。山紀会支部の苦しい闘いのなかで勝ち取ったこの命令は、同じようなスラッ プ訴訟に直面している労働組合にとって大きな力になるものだと思います。 組合つぶしと10年たたかうケアワーカーズユニオン山紀会支部への支援をお願いします。 山紀会スラップ訴訟に注目してください。 Created by staff01. Last modified on 2023-03-26 14:08:29 Copyright: Default |