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小倉です。NATO事務総長がアジア歴訪中です。30日から2日まで来日します。
訪日前、29ー30と韓国を訪問しています。NATOのウエッブのトップに韓国訪問が掲載され
ています。
https://www.nato.int/cps/en/natohq/news_211270.htm
ここでは「両首脳は、共通の安全保障上の課題と、ソウルとの同盟のパートナーシップを
強化する方法について議論した。」とか事務総長が「「欧州で起こることはインド太平洋
に関係し、アジアで起こることはNATOに関係する」と強調した」と発言したことが報じら
れています。

New York Timesは事務総長が韓国に対して「すでに提供している人道支援や経済支援に加
え、軍事支援も検討すべきとほのめかした」と報じています。すでに韓国は周辺諸国への
武器を供与しているが、紛争当事国への殺傷力のある兵器供与は拒否しているが、更にウ
クライナヘの直接の武器供与を求めたようだ、と報じています。記事の最後で以下のよう
に述べています。

「米国、英国、フランス、ドイツ、ポーランドは今月、ウクライナに戦車を送ることで合
意し、NATO諸国からの軍事支援の最新のデモンストレーションを行った。しかし、欧米の
指導者たちは、軍事支援を提供できる国のリストを広げることに熱心で、韓国は世界最大
の常備軍の1つを持っている。

韓国では、ウクライナの戦争とそれに対する国際的な反応を、自分たちの状況と類似して
いると考えて、注意深く観察している人が多い。核武装したロシアがウクライナに侵攻し
、韓国は核武装した隣国の北朝鮮に脆弱なままである。」
https://www.nytimes.com/2023/01/30/world/europe/south-korea-ukraine-nato.html

上の記事で「欧米の指導者たちは、軍事支援を提供できる国のリストを広げることに熱心
」とあります。韓国のNATOへの対応がエスカレートすると当然日本もより踏み込んだ軍事
支援を求められ、岸田は嬉々としてこれを受け入れるでしょう。また岸田は、ストルテン
ベルクとの会談でG7広島を持ち出すのでは、と思います。韓国、日本がNATOの準加盟国あ
るいはアジアのパートナーとしての関係を強化することで地域はますます不安全になって
いくと思います。

以下、外務省ウエッブから
https://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/ep/page4_005755.html
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イェンス・ストルテンベルグNATO事務総長の訪日
令和5年1月23日

　1月30日から2月1日まで、イェンス・ストルテンベルグNATO事務総長（H.E. Mr. Jens S
toltenberg, Secretary General of the NATO）が実務訪問賓客として訪日します。滞在
中、岸田文雄内閣総理大臣は同事務総長と会談し、ワーキングディナーを実施する予定で
す。

　今般のストルテンベルグ事務総長の訪日に際しては、ロシアによるウクライナ侵略をめ
ぐる対応や「自由で開かれたインド太平洋」の実現を始めとする、法の支配に基づく自由
で開かれた国際秩序の維持・強化に向けた連携等について意見交換を行う予定です。NATO
は基本的価値及び戦略的利益を共有するパートナーであり、同事務総長の訪日が日・NATO
関係を一層強化する機会となることが期待されます。

［参考］ストルテンベルグNATO事務総長の訪日歴
　ストルテンベルグ事務総長は、NATO事務総長として2017年10月に外務省賓客として訪日
。また、2012年11月、ノルウェー首相として公式実務訪問賓客として訪日した他、過去数
回訪日の経験あり。