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「性差別 動かぬ証拠 議員席」〜レイバーネットTVでジェンダー問題とりあげる

アーカイブ録画(77分)TV専用サイト

 3月9日のレイバーネットTV第180号は「労働組合をジェンダー平等にするために〜社会的規範をぶち壊せ!」を放送した。前日の3月8日は「国際女性デー」。スタジオ背景は女性デーのシンボルである「ミモザカラー(黄色)」で飾られた。レイバーネットTVでは労働組合のプラス面を強調する番組が多いが、今回はあえて労働組合の問題点をジェンダーの視点から斬り込むものになった。

 ゲストの一人、中島由美子さん(写真)は組合歴40年、専従歴30年のベテランで組合を知り尽くしている人。現在は、全国一般東京南部の委員長だ。しかし女性ゆえに「男性中心」の運営のなかで様々な困難をあじわってきた。中島由美子さんの生々しい話にギャラリーは釘付けになった。「会議などで女性が発言したあと男性が補足するといって、同じことを繰り返し、余計な話をする人がいます。私はホソキストと呼んでいます。女性は0.7人前扱いなのです」。

 毎日新聞記者で前新聞労連委員長の吉永磨美さん(写真)は、「女性記者に対するセクハラ事件が起きたときに、労働組合として取り上げられなかったことが悔しかった。それがジェンダー問題を追うきっかけだった」という。「いま非正規労働者は3人の1人。その8割が女性である。でもその女性の姿が労働組合では見えない。そこに目を向けない限り、労働組合の未来はない!」と強調した。

 5分の休憩タイムでは、門岡瞳さん(写真)が2つの女性に関する詩を朗読した。1920年代のフラッパーのエドナ・ヴィンセント・ミレイの『最初の無花果』とジェームス・オッペンハイムの『パンと薔薇』だった。

 またこの日のためにレイバーネット川柳班が「ジェンダー投句」を募集した。出演者らが気に入った句を選んだ。吉永磨美さんは「お前がさ男だったらよかったよ」(作・為子)を取り上げ、「親から私がいつも言われていたこと」とコメントした。中島由美子さんが選んだのは「性差別動かぬ証拠議員席」(作・笑い茸)だった。「この句が気に入った。なぜなら差別の実態が議員席に可視化されているから」と中島さん。

 今回の放送は、ジェンダーの視点から、人権意識や社会運動のあり方を問う番組になった。アーカイブをぜひ活用してほしい。なお、次回放送は、3月22日(水)で「低賃金と不安定雇用の現実〜『会計年度任用職員』の闇」(仮)をお送りする予定。(M)

↓放送直後に寄せられた感想
「やっと、かなりまともにレイバーネットTVを見ました。一人で声を出して笑ったわ、ホソキストとか!? う?ム、なんだか少し力をもらったかな。感じる、分析する、言葉を知る、問題がクリアに見える…」(K)


Created by staff01. Last modified on 2023-03-11 23:36:51 Copyright: Default

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