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LNJ Logo 改憲阻止の会 : 「安倍元首相の『国葬』に反対する実行委員会」が国葬反対行動を提起
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9条改憲阻止の会 メール通信 20220810
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 支持率の低下対策で予定を早めて内閣改造が行われるようです。野党だけで
なく政府与党内にも異論のある国葬を閣議決定するなど。憲法に反する集団的
自衛権を閣議決定で押し通した安倍元首相となんら変わりがなことが明らかな
岸田首相が内閣改造で刷新感を出そうとしても無理です。顔ぶれを見て新鮮味
はありません。

  岸田首相による安倍元首相の国葬に反対さまざまな運動が提起されています。
これらの運動にそれぞれ参加しましょう。その過程で、私たちの生活を破壊し
、戦争への道を歩んだ安倍政治を改めて批判し、安倍元首相の政治手法を弾劾
していきます。
 国会での審議をせず閣議決定で私たちの生活の根幹にかかわる決定をしてい
く手法は安倍首相にはじまり、管首相、岸田首相と引き継がれています。これ
を改めてこそ、政治が変わったということが実感できます。国葬を中止させる
ことは「閣議決定」の横行を止めることにつながります。

 8月17日午後1時から新虎事務所で「安倍政治総括・安倍元首相国葬につ
いて学習討論会」を開き、情報と交換を行います。猛暑のもと、また急な呼び
かけで恐縮ですが、ぜひご参加ください。   (メール通信担当 原 秀介)

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●国葬差し止め行政訴訟、9日に東京地裁に提起 賛同人募集中
 8月9日、「岸田政権による安倍元首相の国葬強行を許さない実行委員会」
により、国葬差し止め訴訟および国賠訴のが東京地裁に提起されました。
この訴訟の原告および賛同者の募集が行われています。「国葬を許さない実行
委員会」では9月26日(月・国葬予定日の前日)午後2時から集会を予定し
ています(場所未定 開催日近くになりましたらお知らせいたします)。

●「安倍元首相の『国葬』に反対する実行委員会」が国葬反対行動を提起

 総がかり行動実行委員会の呼びかけで「安倍元首相の『国葬』に反対する実
行委員会」が立ち上げられ、国葬反対の行動について話し合われました。
主な行動は以下のとおりです。
  ・8月31日(水)18:00〜  安倍元首相国葬反対8.31国会正門前行動
  ・9月19日(月)13:30〜  安倍元首相国葬反対、さよなら戦争、
                             さよなら原発 9.19大集会
                             (代々木公園)
  ・9月27日(火)時刻未定(国葬と同時刻)
                安倍元首相国葬反対行動 国会正門前

●由井 格さんが逝去されました     
 9条改憲阻止の会のメンバーである由井 さん7月31日(日)、に逝去さ
れました。ご逝去を悼み、哀悼の意を表します。由井さんの偲ぶ会を開く準備
が進んでいるそうです。詳細がわかり次第ここでお知らせさせていただきます。
経産省前テントニュースに掲載された三上さんの追悼文を転載させていただき
ます。
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さようなら 由井さん、ほんとにありがとう (三上治)

 経産省前の街路樹にプラタナスがある。毎年、冬を迎えるころには丸裸にさ
れて痛々しい光景をさらす。こちらまで寒くなる思いがして嫌なのだが、その
プラタナスが今は青々とした若葉を茂らせている、その生命力にはいつも驚く
のだが、今の季節にはほどよい日陰を創り、時には心地よい風を送ってくれる。
暑いい日の座り込みにはオアシスのような感もするが、このプラタナスの下で
の座り込みに笑顔でよく訪れくれたのが由井さんだった。

 いつも、季節の煮物をタッパに詰め込んでだった。春は山菜、秋はキノコ、
時にはシカ肉などを携えてである。彼は信州の山郷の出だが、こよなく故郷を
愛し、よく帰ったりしていたが、その都度いろいろのものを持って来てくれた
のだった。その多くは故郷の人々が山づととして彼に持たしてくれたものだっ
たのかもしれない。彼はそれを座り込みしている人たちと供食したかったのだ
ろう。それは彼が終生、身につけていたものと言える人へのもてなしだった。
彼の連帯の流儀だったのかもしれない。僕は嬉しそうに山菜などの説明をして
くれる、彼の笑顔に心和ませられながら、とてもうれしくなったものだ。何を
隠そう、この僕も彼と同じようにある時期まで、田舎と呼ばれる場所で過ごし
たのだから。彼は田舎育ちの人の美風というべきものをそのままのこし、さり
げなく、やっていたのだ。僕などが到底及ばない他者への応対だった。そんな
由井さんに会えなくなるのは寂しい。テントを作って、いろいろの人と出会い
、交歓をしてきた。それがテントや座りこみの力の源泉だった。由井さんと会
うこともその一つだったのだが、櫛の歯が欠けるように消えていくのは悲しい。
本当に由井さんありがとう、僕はあなたがいなくなって、こういう言葉しか言
えない、でも本当に感謝している。

  僕が由井さんと初めてあったのは60年を過ぎる前のことだ。ひと昔も、ふた
昔も前のことである。よく連れ合いにもっと長い付き合いの人がいると冗談め
かしていうことがある。そんな一人だった。彼と出会ったのは僕が1960年に上
京し、安保闘争に関わったころである。彼は1960年に大学を卒業したから、僕
とは入れ替わりだったのだが。彼は卒業後も運動に関わっており、そこで出会
ったのである。彼は僕らに安保闘争と併行して激発していた労働争議などの支
援の要請に来ていた。それはホテルや病院などの労働争議であり介入する右翼
などに対抗する支援の要請にきていたのである。僕は彼の要請に応じて後に労
働運動家になった友人等とホテルや病院の争議支援に駆け付けた。

 彼は安保闘争においては東京地評と学生の連携のことをやっていたらしいが、
中小の労働争議などにも関与していたらしい。1960年の安保闘争と三池闘争が
併行してあつたことはよく知られているが、こういう小さな労働争議もあった
のである。由井さんが何をしている人か当時はわからなかったが、いつの間に
ながいつきあいは続いてきた。彼とは同じ政治組織に属したことはなかったが
つきあいは続いてきた。それは大衆運動や市民運動の関係においてだが、それ
以上に友人だったのだ。僕は1960年の安保闘争以降、組織(政治党派)と関係
は薄く、どちらかといえば、独立独歩の様相が強かったから、彼はいろいろの
問題を持ち込める相談相手だった。相談ができる数少ない先輩だった。彼は僕
が小学三年生のころ高校生で朝鮮戦争に関わる闘いに参入していたらしい。
1950年代の前半のころである。運動への関りという意味でははるかに先から関
わっていたのだ。彼は終生の運動家だったが、また登山家でもあった。若い日
からは地元の信州ではよく知られた登山家だった。後年、彼はチベットや中国
の雲南に出掛けており、その話を聞くのも楽しみだった。チベットの花の絵ハ
ガキを何枚か頂いた。そういうこともあってか、山の家を創り、僕らが合宿な
どに使わせてもらった。

 彼は政治党派の問題やその矛盾的な所業に振り回されながらあったのだろう
と推察されるし、それを想起させる話をしてくれたが、左右問わず、運動や闘
いにあるものが、自己の正当性を疑わず、そのことに固執することに疑念を持
ち、真相というか、真実を明らかにすることをやってきた。誤ったことのない
前衛という観念は誤ったことのない天皇ということの裏腹のことだが、自己の
所業を客観化(対象化)しないで、それに拒否反応を持つ日本的思考に疑念を
持ちそれに対峙していた。これは思考が権威化するものに支えられる。そこに
根拠を得ようとすることだが、この伝統的な思考に懐疑を持ち、それに対して
いた。彼は多くの資料(闘争の記録)などが執着し、集めようとしていた、そ
れは本についてもいえる。それは真相や真実を明らかにしょうとすることであ
り、権威あるものとして流通するものを下(実態)から暴こうとしたのだ。こ
れは流通する文化、政治、社会の言説の宗教性(権威性)を暴くことでもあっ
た。その意味では由井さんは生粋の左翼だった。イデオロギーではなく、左翼
的思考が身についていた。僕は由井さんがうれしそうな表情で古本屋街から見
つけてきた資料を示されると時に、いつもそんなことを思っていた。

 由井さんは経産省前の行動の中でいつの間にか進行するリニアモータ―建設
の現状について話をし、情報をもたらしてくれた。東電が柏崎刈羽の原発再鼓
動に固執することとリニアのことの関連などを。由井さんのことを思うと、と
どめもなくいろいろのことが思い浮かぶが、それは別の機会にあらためて語る
ことにして、ご冥福をお祈りしたい。

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