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 <<『 週 刊 金 曜 日 』 メ ー ル ニ ュ ー ス >>        2022.5.13

_________________________________________________________『週刊金曜日』

        
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 【1】注目の記事
 【2】編集長コラム
 【3】次号予告
 【4】近刊のご案内

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【1】注目の記事

■1972沖縄 同意なき50年

5月15日、沖縄は復帰50年を迎える。全国土の0.6%にすぎないこの小さな島は、これまで
本土によって政治的、経済的、安全保障上、つねに利用されつくしてきた。日本政府は沖
縄のなかで基地再編をめぐる分断と対立を強めさせるとともに、その自立的発展の芽を奪
っている。沖縄と本土は、いつになったらこの非対称な関係を脱し、アジアのなかで新た
な関係性を拓いていけるのだろうか。

●復帰時に求めた「平和な島」はいまだ実現せず
引き継がれる「建議書」
平良亀之助

復帰50年に際し、玉城デニー・沖縄県知事は「平和で豊かな沖縄の実現に向けた新たな建
議書」を発表した。復帰時に琉球政府が日本政府や国会に提出した「復帰措置に関する建
議書」がいまだ実現していないことを踏まえ、構造的・差別的な基地問題の早期解決など
を改めて訴えるものだ。かつての「建議書」草案作成に携わり、新たな建議書の意見交換
会にも呼ばれた筆者が、その経緯と理念を明らかにする。

●辺野古ゲート前で抗議続ける島袋文子さんに聞く
「なくなると思っていた基地が強化されている」
聞き手・石川勇人

77年前の沖縄戦の凄絶な実体験から、命が尽きる最期の時まで基地反対を訴え続けると誓
う人がいる。25年以上、キャンプ・シュワブ(辺野古)のゲート前に足を運び続ける島袋
文子さん(92歳)である。島袋さんは、復帰50年をどう見ているのか、また、沖縄の未来
をどう見据えているのか。沖縄に住む大学院生が島袋さんにお話を伺った。

●「中国の封じ込め」ではなく共同を
沖縄を平和のハブとしてアジアと結ぶ
羽場久美子

アジア諸国は中国やASEAN諸国をはじめとして、近年急速な経済成長を遂げた。特に
中国は2028年には米国を抜き世界第1位に、インドは29年には世界第3位になると予
測されている。そうした中、米国は中国を封じ込める戦略を加速。これに対抗するには、
沖縄を平和のハブとして、アジアの国々と平和のネットワークを形成するこ
とが必要である。

●脱基地・脱財政依存経済を目指せ
健康、環境、研究、交通、金融──新「10K」で自立を
前泊博盛

復帰50年を迎えても、沖縄経済の厳しい現状は変わらない。政府予算に依存せず、自立経
済へどう脱却したらいいのか。

◆復帰50年の沖縄と向き合うための20冊
編集部

復帰後50年に関する書籍は多岐に及ぶ。政治、社会、女性、子どもの貧困、出稼ぎ労働者
、米軍、自衛隊、メディア、環境破壊、民衆運動、(ここでは紹介できなかったが)沖縄
文学……。2000年以降に刊行された書籍から20冊を紹介。私たちが今の沖縄と向き合うた
めの、一つの手がかりとして。

●沖縄返還にかかわる日米密約を暴いた記者・西山太吉氏に聞く
返還は佐藤首相自身の功績のためだった
臺宏士

「沖縄返還は早すぎたのではないか。(当時は)そう考えるようになった」。元『毎日新
聞』記者の西山太吉氏(90歳、福岡県北九州市小倉北区在住)はそう振り返る。西山氏は
外務省担当キャップとして沖縄返還交渉を取材し、密約の存在に気付いた。西山氏は「沖
縄返還を経て在日米軍基地は、米国の世界戦略のための基地になった」と語った。交渉の
内幕と今日への影響についてインタビューした。


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【2】 編集長後記


 連休で久しぶりに時間ができたので、ロシア映画『親愛なる同志たちへ』を観た。84歳
のアンドレイ・コンチャロフスキー監督が、ソ連時代最大の労働者蜂起「ノボチェルカッ
スク事件」を描いた2020年の作品だ。

 スターリン亡き後のフルシチョフ政権下、1950年代後半から60年代前半にかけて導
入された経済・貨幣改革によって、ソ連全土では物価高や食料不足が起きていた。62年6
月、ソ連(現在のロシア)南西部の町ノボチェルカッスクの国営機関車工場で、賃金カッ
トに怒った労働者たちによるストライキが起きる。

 5000人以上に膨れ上がった群衆は現地の共産党幹部が集結する工場管理棟を占拠。
だが、現場に戦車とともにやってきたソ連軍は群衆を武力で鎮圧した。事件下で娘が行方
不明となった熱烈な共産党員の女性が映画の主人公。はたして彼女が取った行動は?

 配給品を優先的に受け取れる党の幹部や共産党に忠誠を尽くすと討論する労働者代表な
ど、デジャブな場面が個人的には印象に残る。(文聖姫)


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【3】次号予告:2022年5月20日号(第1377号)

【特集】維新ってなんやねん Part2
●問われる順法精神 「資金集め」を刑事告発した憲法学者の分析
「身を切る」と言いつつ「身を肥やす」錬金術|上脇博之

●「維新はファシズムなのか?」
ドイツ現代政治研究者から見た相似と相違     木戸衛一・大阪大学教授に聞く|聞き手
/本田雅和(編集部)

【不謹慎な旅】
●招致失敗のレガシー      名古屋オリンピック構想|写真・文/木村聡

【新・買ってはいけない】
●「ブラックコーヒー」と言いながらいろいろ入っています|渡辺雄二

【くらし 健康】
●体内に蓄積した有害物質PFASを排出する方法が見つかった|植田武智

【脊髄腫瘍に見舞われた私のrehabilis日記7】
●リハビリ病院のルール|ひらてみき

【好評連載】
●青木理の温泉という悦楽 信州・戸倉上山田温泉

●性的指向と性自認のリアル さまざまなわたし(2)       
性的マイノリティーを公表して生きる|北山公路

【Tansa】
●公害「PFOA」17|中川七海

【きんようぶんか 本】
●『気候危機とグローバル・グリーンニューディール 地球を救う政治経済論』|高原到
●『広島 抗いの詩学 ─原爆文学と戦後文化運動─』|長瀬海
●『農村医療から世界を診る 良いケアのために』|石渡博明

【きんようぶんか 映画】
●『ゴースト・フリート 知られざるシーフード産業の闇』|さこう ますみ
●『私のはなし 部落のはなし』|田沢竜次

【きんようぶんか 音楽】
●『喜劇』 星野源|相田冬二

【きんようぶんか TVドキュメンタリー】            
●5月20日からのTV番組|ワタナベ=アキラ

【きんようぶんか TV批評】          
水島宏明
        
【強力連載】
●それでもそれでもそれでも|齋藤陽道
●風速計|想田和弘
●きんようアンテナ
●ジェンダー情報|宮本有紀
●言葉の広場/論考
●メディアウオッチ|臺 宏士
●経済私考|浜矩子
●さらん日記
●読者会から
●きんようびのはらっぱで
●自由と創造のためのレッスン|廣瀬純
●橋本勝の風刺画報 
●松崎菊也の無責任架空対談
●猫様|想田和弘
●ヒラ社長が行く|植村隆


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 【4】近刊のご案内  http://www.kinyobi.co.jp/publish/index.php


★追悼 石牟礼道子 毒死列島 身悶えしつつ
石牟礼道子 田中優子 高峰武 宮本成美 1000円+税 A5判並製・104頁
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002593.php

『苦海浄土 わが水俣病』などの作品で知られる作家の石牟礼道子さんが2018年2月10日に
亡くなった。『週刊金曜日』立ち上げ時の編集委員でもあった石牟礼さんと現編集委員の
田中優子さんの対談を中心にブックレット化。


★日中戦争から80年 加害の歴史に向き合う

『週刊金曜日』編 1000円+税 A5判並製 136頁
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002464.php

今年は、日中全面戦争開始から八〇年。侵略戦争への深い反省から始まったはずの戦後は
いま、大きな危機に直面している。歴史歪曲主義者の安倍晋三首相はふたたび「戦争国家
」への道を暴走し、民主主義そのものが崩壊させられようとしている。私たちは、あらた
めてアジア太平洋戦争の実相をみつめ、いまと将来のために加害の事実を振り返り、向き
合う姿勢が必要だ。本ブックレットは日中戦争開始から八〇年となる二〇一七年七月から
一〇月の各月一回、「日中戦争80年共同キャンペーン実行委員会」が企画した学習会の
内容を再録したもの。


┃Kindle版┃原発の来た町──原発はこうして建てられた/伊方原発の30年

斉間満:著 Kindle 購入価格:700円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002524.php

「安全」であれば原発はよい、とは言えない。原発の建設や運転の過程ではさまざまな「
暴力」が吹き荒れ、またカネの力によって人々の心や生活を傷つけ、踏みにじってきた。
 著者の斉間満さん(2006年10月17日永眠)は、伊方原発の誘致話が表面化して
以降、自らの一生をかけてこの問題に取り組んできた。新聞記者として、一人の住民とし
て、裁判の原告として長い長い闘いだった。
 この書籍は、斉間満さんが2002年5月、南海日日新聞社から刊行した著書『原発の
来た町─原発はこうして建てられた/伊方原発の30年』を元に新たに編集した新版。伊方
原発のためになにが起きたかを知ることは、日本のエネルギー政策の今後を考えるために
必要だ。

【目次】
はじめに
まえがき(小出裕章)
【年表】伊方原発をめぐる動き
1.原発はこうして建てられた
2.安全協定無視の3号炉増設
3.出力調整試験
4.伊方原発のいま
5.原発と地域
あとがき

【筆者紹介】
斉間 満(さいま みつる・1943年生)
 伊方原発建設当初、地方紙の記者として取材したのが伊方原発との関わりの始め。取材
していく中で地元にあるローカル紙が原発の危険性に少しも触れないことに疑問を感じて
焦りを覚える。経験も知識も資金も貧しい中ではあったが、地元で原発を批判していく必
要を強く感じて一九七五年「南海日日新聞社」を立ちあげる。以来一貫して原発反対と匿
名報道を貫き、伊方町を含む周辺の町や八幡浜市の人々に原発の危険性を伝え続けてきた
。
 伊方原発二号炉設置許可取消裁判は、本人訴訟として起こされたが、原告の1人に加わ
り23年間法廷で闘った。しかし、2000年12月判決の4日前に持病の心臓病が原因
で脳梗塞を発病し、左半身不随車椅子生活の身となる。現在施設に通いながらリハビリに
励む傍ら、原発を止めるまで南海日日新聞を発行し続けることが自分のできる反原発運動
であると考え、同じ原告、反原発の仲間であり社員の一人である近藤誠さんの助けを得な
がら残された右手でワープロを打つ日々である。
 2006年10月17日永眠。


┃Kindle版┃マイナンバー

明石昇二郎:著 Kindle 購入価格:500円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002448.php

「マイナンバー」の通知が始まった2015年10月から2年が経った。だが、便利になるどこ
ろか、さまざまな不具合が生じている。問題点を洗い直すとともに、「マイナンバー」に
よって余計な負担を強いられる市民一人ひとりが自衛策を考える上での"処方箋"を提供す
る。


┃Kindle版┃バラ色のひきこもり

勝山実:著 Kindle 購入価格:300円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002203.php

「ひきこもり」というと、白い目で見られがち。
でも、当事者が日々、どんな思いで暮らしているのか、
その声が伝わることはほとんどありません。
高校3年生から45歳の今まで、ひきこもりを続ける
自称「ひきこもり名人」の勝山実さんに、
なぜにひきこもり続けるのか、
自身のひきこもり生活の極意を書いてもらいました。


┃Kindle版┃何がどうして発達障害

司馬理英子:著 Kindle 購入価格:300円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002011.php

自分では気をつけているつもりなのに、「うっかり」ミスばかり。
時間やお金の管理も超苦手。
やらなきゃいけないことはたくさんあるのに、何から手をつけたら……?

あの人ってなんでいつもいい加減なの!
スケジュールどおり仕事ができないし、融通も利かないし、
人の気持ちをわかろうともしない。社会人失格なんじゃないの?

本書は発達障害という切り口で、そんな悩みに迫ります。
近ごろメディアで取り上げられることの多い発達障害ですが、
肝心なのは周囲の対応であることは、あまり知られていません。
自分(あるいは相手)の言動に悩んだら、本書をひもといてみてください。
きっとそれまでとは違った視点で、
自分や相手のことを見つめられるようになりますよ。



┃Kindle版┃エシカルに暮らすための12条 地球市民として生きる知恵

古沢広祐(ふるさわ・こうゆう):著 Kindle 購入価格:300円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002859.php

最近よく耳にする「エシカル」という言葉。
エコやオーガニックとちょっと似ていますが
生産者の人権や労働環境、商品生産の背景まで考慮する点が違います。
本書がグローバル化によって地球のすみずみにまで広がった生産・消費のつながりを
改めて考えるきっかけになればいいなと思います。

【『エシカルに暮らすための12条』目次】
 はじめに
第1条 グリーン(環境)からエシカル(社会)へ
第2条 ファッションだってエシカルに
第3条 鰻を食べて大丈夫かな? 水産物こそエシカルでありたい
第4条 有機=エシカル? オーガニック認証への問い直し
第5条 森のエコラベル
第6条 動物福祉─アニマルウェルフェア 先を進む世界の動向
第7条 町ぐるみでエシカルめざす フェアトレードタウンの広がり
第8条 過熱するペットビジネス 輸入ペットの動向にも注意!!
第9条 日本にもある現代の奴隷制度
第10条 つくる責任・つかう責任 SDGsのゴール12
第11条 銀行・投融資を変えるエシカルなお金って?
第12条 『バナナと日本人』のその後
補論 日本でのエシカルの広がり──エシカル通信簿、ブラック企業大賞、地方での展開

【著者略歴】
古沢広祐(ふるさわ・こうゆう)
1950年生まれ。國學院大學経済学部教授、NPO「環境・持続社会」研究センター代表理事
。著書に『みんな幸せってどんな世界』(ほんの木)、『食べるってどんなこと? あな
たと考えたい命のつながりあい』(平凡社)、『地球文明ビジョン』(日本放送出版協会
)、共著に『フェアトレードビジネスモデルの新たな展開』(明石書店)など。関連する
トピック情報として、サステナブル・ブランドジャパン(SB-J)ネットサイト(http://w
ww.sustainablebrands.jp/)で連載コラムを掲載しています。


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