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ミンスイさんらが講演〜第34回「多田謡子反権力人権賞」受賞発表会

久下格

 夭折した故多田謡子弁護士の遺産で発足し、その後多くの皆さまの支援を受けて活動している多田謡子反権力人権基金は、2022年12月17日、東京お茶の水・連合会館で第34回反権力人権賞受賞発表会を開催し、85人の参加者を前に、受賞した2団体1個人が講演しました。
 受賞された方がたには、それぞれ正賞として多田謡子の著作「私の敵が見えてきた」と副賞30万円が贈られました。下記サイトでは当日の写真、詳しい受賞理由などがご覧になれます。
https://tadayoko.net/index.html

<<受賞者の講演から>>

● ミンスイさん  (在日ミャンマー人の生活、権利擁護活動。ミャンマー民主化運動)

 1988年の民主化闘争への弾圧を逃れて来日したミンスイさんは、長年、在日ビルマ市民労働組合の会長として在日ミャンマー人の人権と祖国民主化のために闘ってきました。スクリーンに、昨年2月の軍部によるクーデターに抗議する圧倒的な人びと、平和的な抗議運動に対して、整列し水平に銃をかまえる軍隊、そして、傷つき斃れた人びとが写されると、会場から大きな抗議の声があがりました。ミンスイさんは「日本政府は、安倍首相一人の国葬にミャンマー軍事政権を招待したが、ミャンマーでは少なくとも2500人が殺されている。日本政府が軍事政権を支えることを認めない。自分のことを自分たち自身で決めることのできる民主的な権利を獲得するまで闘う」と述べ、最後に初代委員長のティンウィンさん(写真左)も登壇して挨拶されました。

● SOSHIREN女( わたし)のからだから  (産むこと・産まないことへの国家管理に抗議する活動)

「SOSHIREN女(わたし)のからだから」は中村早苗さん、長沖暁子さん、岩崎眞美子さんの3人が登壇しました。1982〜3年の優生保護法改悪阻止闘争で、国家が女性に生むことを強制することへの反対から出発したSOSHIRENは、その後、子どもを産む権利を奪われている障害者や移民、少数民族などの問題にも目を向け、一貫して、産むのは私たち、産まないと決めるのも私たちという、女性の自己決定の権利を主張してきました。
 WHOが推奨し、海外で700〜1000円で手に入る経口避妊薬は日本では承認されず、認可のさいは10万円と言われています。報告をとおして3人は、女性が自分の体のことを自分で決めることのできる社会のための課題はとても大きいと訴えました。

● いのちと暮らしを守るオバアーたちの会  (石垣島での軍事基地反対運動)

 いのちと暮らしを守るオバアーたちの会からは、体調を崩された会長の山里節子さん(写真上)にかわり内原節子さん(下)が上京してくださいました。講演はネットで石垣島と結んで行われ、石垣会場には山里節子さんの他に会員の皆さんが参加してくださり、1955年頃の石垣島の生活と風景を記録した貴重なフィルムが上映されました。
 ミサイルは車両に載せられ島中を移動しながら発射される。島の人たちは逃げられませんと山里さんは訴えました。戦(いくさ)と言う言葉を持たなかった石垣島に突然ミサイル基地が作られることに、嫌なものは嫌と立ち上がったオバアーたちの会は7年間にわたってスタンディングを続けています。多田謡子のため山里さんが安里屋ユンタを歌うと、会場のみなが続きました。


Created by staff01. Last modified on 2022-12-20 16:28:43 Copyright: Default

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