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「押したり、突いたり」はなかった!〜尾澤孝司第二回公判で警備員証言

尾澤邦子

11月11日、尾澤孝司第2回公判は、午前9時45分開始。傍聴券交付は1時間前の8時45分に締め切られました。朝早くから50人を超える人たちが、さいたま地裁に集まってくれました。ありがとうございました。

初公判で100人を超える傍聴者がいるのに大法廷(約100席)を使わず中法廷(48席)にしたことや、障がい者・病弱者に対する人権侵害、大画面があるのに使わず証拠の動画を傍聴者に見せなかったこと、傍聴者への予断と偏見などについて、「尾澤孝司さんを支える会」で金子裁判長宛てに「抗議および要請書」を提出しました。添付します。

この日は「被害者」だという警備員が証人であることから、廷内に遮蔽物を設置すると言われていて、そのために裁判長から見えなくなる16席を空席にするとのことで、傍聴は抽選で28人でした。証言台はついたてでおおわれており、傍聴席は16席がテープで囲まれ「着席禁止」の札が付いていました。

冒頭「抗議および要請」を弁護人からする予定でしたが、いきなり検察官が、「被告が初公判で不規則発言をした。何をするかわからないので証人との間を遮蔽するように」と発言しました。びっくりした弁護人は「尾澤さんは動画を傍聴人にも見せるようにと言ったのであり、不規則発言ではない。そんな風に言うのは人権侵害だ」と抗議しました。裁判長はあわてたように「審議を始めます」と、傍聴席との柵の前にドカドカと大きなついたてが運び込まれ、前がすっかり見えなくされました。「ナニコレ??」状態でした。証人が入廷するための措置だったようです。でも証人の高山さんはサンケン担当の警備員で、門前行動ではいつも、イヤでも顔を会わせていた人なので、行動に参加した人は知っています。「いまさら隠してなんなのよ」という思いでした。

高山証人は「暴行」について、「押されて2回ほどしりもちをついた」と言っていましたが、倒れたわけでもなく、横の植え込みにおしりが触った程度とわかりました。検察官は「押したり、突いたり」と言っていましたが、弁護人の尋問で「両手で紙のプラカードを持っており、身体は密着していて、腕は伸びていない」ことが確認されました。それで「突いたり」はできません。でっち上げです。尾澤さんは、敷地の境界線の外に押し戻されましたが、高山証人は「それなりの力を入れて押し戻した」と言っていました。尾澤さんの行動が「暴行」ならば、もっと強い力で押した高山証人の行動も「暴行」です。でっち上げを腹立たしく思います。

尾澤さんは、警備員の業務を妨害したと「威力業務妨害」罪で起訴されていますが、この日弁護人から「業務妨害を受けたと被害申告したのはいつか」と聞かれ、高山証人は「申告してない」と答えました。警察でも業務妨害の話は出てないと。それでなんで裁判になるのかと思います。

韓国サンケン労組については、「韓国のことは韓国で」と、「支援する会」については「無視するように」とサンケン電気の総務課長から言われていたとのこと。韓国サンケンはサンケン電気の100%出資の子会社で、会社解散・全員解雇を決めたのも本社なのに、無責任です。問題を引き起こしておきながら責任を取らないサンケン電気に怒りを覚えます。

こんなひどい裁判を続けることに腹が立ちます。早く無罪放免してほしいと思います。

今後の公判予定は、以下です。ご協力、よろしくお願いします。

第3回公判 11月22日(火)

12時00分〜 事前集会

12時30分まで 傍聴整理券交付しめきり

13時30分〜15時30分 公判(A棟201法廷)

鈴木警備員 検察側30分、弁護側60分

16時00分〜 報告集会(社民党会館)

第4回公判 11月30日(水)

12時00分〜 事前集会

12時30分まで 傍聴整理券交付しめきり

13時30分〜15時30分 公判(A棟201法廷)

福田警備員 検察側40分、弁護側60分

16時00分〜 報告集会(社民党会館)

第5回 2/27 13:30〜15:30 松平直彦証人

第6回 4/26 10:00〜17:00 金ウニョン証人

第7回 5/17 10:00〜17:00 被告人質問

第8回 6/20 10:00〜12:00 論告求刑、最終弁論

第9回 判決 追って指定(あまり時間をあけずに)


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