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「閣議決定で国葬中止も出来ますよ」〜9.19国葬反対大集会に13000人

堀切さとみ

 9月19日、「安倍国葬反対! さようなら戦争 さようなら原発大集会」が、東京渋谷・代々木公園で行われた。台風の影響が心配されたが、地下鉄「明治神宮前」駅の改札を出ると、ものすごい人だかり。皆、国葬反対なのは一目瞭然だ。

 午後1時半。司会の菱山南帆子さん(総がかり行動実行委)の声が響きわたる。「報道各紙は岸田政権の支持率が29パーセントになったと伝えている。その世論を形にするのが今日の集会だ」。閣議決定だけで決めた国葬。そのツケがいかに大きいかを示そうと、野党各党の発言はいつにも増して熱を帯びていた。

 最初に立憲民主党の阿部知子議員が、立民の執行部は国葬に参加しないことを決めたことを告げると、会場からは大きな拍手。社民党・福島瑞穂党首は「民主主義の力で国葬をやめさせよう。岸田さん、閣議決定で決めた国葬を、閣議決定で撤回することは今からでもできますよ」と、力強く呼び掛けると、またも拍手が沸いた。

 「2011年3月11日から11年6カ月。一体何が解決しましたか? 何も解決しないまま、アンダーコントロールと言った人の国葬に、私たちは組み込まれるのですか? お断りしましょう」。こう語り始めたのは、作家の落合恵子さん。原発事故から数日たった頃、一生懸命つくったキャベツの山を背にして命を絶った有機農家がいた。その話をすると、悲しみを思い出せと言わんばかりに、雨がはげしく降った。「ウクライナ侵攻に乗じて、新増設ですか。一体何をみてきたのか。<国葬><国策>・・・国という字がつくものが、どれほど私たちを苦しめてきたか。小さな声でもいいから、反対と言いましょう」

 総がかり行動青年プロジェクトの井田敬さん(写真下)は「人の死に上下をつけることに反対だ。国葬をやりたがる人は『純粋に人の死を悼め』と言うが、沖縄戦の犠牲者の遺骨を含む土砂を、埋め立てに使うのはいいのか」と力をこめる。

 国葬が終われば原発政策が勢いづくだろう。福島原発刑事訴訟支援団の佐藤和良さんは「今日、9月19日は10年前に原子力規制委員会が発足した日。規制すべき立場にいる更田委員長は『汚染水は海に流せばいい』と吹聴しつづけた。絶対に海洋放出をさせてはいけない」と訴えた。

 「国葬反対は70%。これが世論だ。閣議決定で勝手に決めるな」という、鎌田慧さんの言葉で集会は締めくくられた。
 雨にも負けず、この日の参加者は13000人。終盤はすっきりと晴れ渡った。8月16日から始まった国葬反対デモは、回を重ねるごとに膨れ上がっている。

 9月27日は平日のため、反対の声を挙げに行くことは難しい。そこで25日18時から新宿駅東南口、26日18時からも新宿駅西口で反対デモが予定されている。
 そして27日午後2時。「国葬と同時刻に、国会正門前に集まりましょう!できれば音の鳴るものを持って。国葬とは全く違う雰囲気を醸し出しましょう!」と菱山さんが元気に呼びかけた。 


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