●韓国サンケン労組を支援する会・６月１６日 第8５回木曜行動報告

LG電子の会社の敷地前にテントを建てて籠城闘争！

６月16日、株主総会を1週間後に控えた木曜行動、梅雨空でやや肌寒い陽気で本社前行動が始まった。敷地内に真新しい縦看板が設置された。「当社敷地内に付き無許可での立ち入りを禁止します。」と書いてある。きっと、株主総会対策であろう。警察からの指導だろう。卑劣な公権力の行使である。どこまで卑劣であるのか！

株主総会に向けて、サンケン電気の製品を扱うビジネスパートナー企業への訪問が大体終わった。株主総会の議案書に掲載されている企業を一つ一つ巡って、サンケン電気の悪辣さを訴えた。どの企業も、丁寧に受付で対応してくれ応接コーナーに招き入れてくれ話を聞いてくれた。警備員が出てきて入構を妨害する会社など1社もなかった。当たり前のことが今回のビジネスパートナー企業では行われた。サンケン電気がいかに異常な企業であるかが再認識した。外資系企業として韓国のみならず日本でも不遜な態度を取り続けているサンケン電気は、企業イメージを自ら落としているのに早く気が付くべきである。

株主総会の当日、本社に向けた大抗議行動を展開する。大阪からも支援の仲間が駆けつけてくる。韓国サンケンの仲間がオンラインでその大抗議行動に参加するが、近いうちに本人たちがサンケン電気の社前に姿を見せるであろう。会長や社長は待っているが良い。

≪6月１６日　7時過ぎ　本社正門前≫

支援の会の仲間の発言からスタート、次に韓国からオンラインでオヘジンさんの発言が続く。
「通勤通学を急いでいる市民の皆さん。それからサンケン周辺にお住いの住民の皆さん。朝からお騒がせして申し訳ありません。心苦しく思っています。しかしながら私どもがこの様にせざるを得ないと言う事は是非とも理解してくださればと思います。私は韓国サンケンで19年間働いてきた労働者です。韓国サンケンで働きながら20代30代を過ごし、今では40代に入りました。その19年間の間様々なリストラ、さらには解雇攻撃がありましたけれど、それに抗しながら、そうしたきっちりとした物量を私達のはたらく工場に届けるようにと言う事を絶えず訴えてきました。そうした中、サンケン本社は5年前に私達働く労働者のうち生産職だけをターゲットにして整理解雇をするという不当な攻撃をかけてきました。5年前の私たちに対する不当な解雇攻撃は、最終的にはこれが不当であると認められ撤回されました。そしてその中で会社側と合意を結びました。2点に渡ってです。1つは雇用問題に深刻な問題が生じたときは労働組合と話し合いその合意に基づいて対処すると言う事。それから、工場の正常な稼働のために全般的な努力を行うと言う事でした。しかしサンケン本社は私達との合意、すなわち約束を守りませんでした。合意を結んでから3年間の間、只々私達が働く韓国サンケンの工場をなくすための緻密な計画を立てそれを密かに実行していたのです。約束を守らないサンケン本社のせいで、私達はまたもや不当に解雇されて路上にたたき出される、そうした憂き目に合いました。私達はそうした悔しい思いを何としてでも晴らすために、本社に対して不当解雇を撤回し、そしてまた働く場所をもとに戻せと言う要求を掲げてきました。そうした抗議の声を上げてからすでに700日を越えました。本社との話し合いを実現するためにここソウルにあるサンケンコリアの事務所を訪れて、本社との間の中継ぎをして、本社と私達労働組合が話し合いが出来るよう努力してほしいと言う要求を、これまで毎日行っています。しかしサンケンコリアもまた、ここサンケン電気本社と同じ態度をとっています。私達の要求に一つも耳を貸さず黙殺し、会う事すら拒否しています。人間には良心、そして常識があるのではないでしょうか。もしそうであるとすれば、自分の会社を訪れてきた人間に対して、このように徹底的に無視すると言う事はないはずです。サンケンコリアが私たちの要求を徹底的に無視すると言うのは、サンケン本社からの指示があるものと私たちは見ています。そうでないとするならば、どうしてサンケンコリアが、本社と同じ態度を一貫して取り続けるけることが出来るでしょうか。私達の要求はただ一つです。サンケン本社がそして、サンケンコリアが今回の事態を解決するために私達労働組合との交渉に、交渉の席に着くと言うこの一点です。しかしそうした要求を一切無視するサンケン本社のそうした姿勢は逆に私達の闘いに更に火を付けることになっています。この様に私達に対して、酷い仕打ちを続け、また無視を続けるそういった非常識な態度を取り続けるのであれば、私達の闘いはますます強化されなければなりません。私達はこれまでと同様に、自分たちの要求が貫徹されるまで闘いを続けます。私達が闘いに疲れて、やめてしまうだろうと言うのは全くの誤解です。そういった誤解は始めからしないでください。私達は最後まで闘います。最後に今日も私達と共に連帯に立ち上がってくださっている日本の仲間の皆さんに感謝申し上げます。日に日に暑さが増しています。どうぞ暑さに負けず、健康管理に気を付けてください。そしてお互いに元気な姿で会えることを私達は待ち望んでいます。いつもありがとうございます。トウジェン」

「私はイヘミンです。20年間サンケン電気で働いてきてこの度不当にも解雇された労働者です。皆さんお早うございます。サンケン本社による韓国サンケンの偽装廃業を撤回させる闘いに立ち上がってからすでに700日を越えました。そして隔週月曜日そして今日のように毎週木曜日にはサンケン電気に通勤されている社員の皆さんに韓国サンケンの廃業は全くの嘘であり、偽装廃業であると言う事をこれまでも訴え続けてきています。今サンケン本社に出社されている社員の皆さん、私達韓国サンケンで働いてきた労働者の訴えを聞いてどの様に思われるでしょうか。もし私が皆さんの立場であったならそういう訴えを耳にすれば本当に恥ずかしい、どうしようもないそうした気持ちになっていただろうと思います。サンケン電気の社員の皆さん、皆さん何年ぐらい働いていらっしゃるでしょうか。それからまた、最善を尽くして働いておられると思いますが、どうでしょうか。私達はこれまで通算十年間に及ぶ賃金の凍結を甘んじて受けてきました。それからまた、様々な災害によって機械が故障しそうになった場合機械を守り、また故障した場合は実質的にそれを直したりする、そうした作業も行ってきました。そして大雨によって工場が水浸しになるのではないかと言った危機的な状況になった時は、私達労働者が進んで工場に集まり機械を守り、そして点検修理などを行う、そうした事も又、行ってきました。私達はサンケン電気から捨てられるそういった存在であってはなりません。そうではなくて、むしろサンケン電気がその私達が労働と生活を守る、そうした対象であるサンケン電気の社員です。私達は水曜日全員がソウルに上京闘争を行いました。そうして先週の水曜日の前に、私達はサンケン電気との長い取引関係にある韓国の大手の電機会社LG電子の本社の前にテントを建て新たな闘いを開始しました。そして私達はLG電子に対して韓国の企業であるならば韓国の労働者に不当な行為を行っているサンケン電気との取引を全面的に中断せよと言う要求を今行っています。そしてソウル市の麻谷洞という地域にあるサンケンコリアの営業所に対しては毎日抗議書簡を伝えています。しかしLG電子もサンケンコリアの営業所も私達の抗議に対して何ひとつ回答していません。しかし私達韓国サンケン労組の労働者は絶対に諦めません。そしてまた3人の子どもの母親でもある私もまた、勿論諦めることはしません。3人の子ども、親の見守りが必要な3人の子どもを置いて上京することは簡単な決断ではありませんでした。困難の中でも決断したこの道を私は必ず最後まで歩き続けていきます。サンケン本社はこの私達の切実な声を上げている労働者の声を無視してはなりなせん。韓国サンケンの労組の労働者は一人ではありません。私たちには今日も連帯に立ち上がってくださる日本の仲間の皆さんがいますし、そしてまた110万人の私達が所属している民主労総の組合のバックアップがあります。私達韓国サンケン労組の組合員は6年前と同じように必ずこの闘いに勝利し、また、堂々と韓国サンケンの工場に戻っていきます。そういう決意です。最後のスローガンを叫びます。最後まで闘って現場に戻ろう。トウジェン！」

「サンケン本社前を通り過ぎている労働者市民学生の皆さん、それから通勤されているサンケンの社員の皆さん、また、周辺の住民の皆さん、また連帯に立ち上がっている日本の仲間の皆さん、お早うございます。私はここサンケン本社の100％の子会社である韓国サンケンという会社で30年以上に渡って働いてきて今回偽装廃業のため不当にも解雇された労働者キムウニョンです。数日後サンケン電気の株主総会が開かれます。この株主総会で和田会長は辞任すると伝え聞いています。この和田会長は6年前、2016年に私達生産職労働者全員を不当解雇し、そして闘いの末これを撤回した張本人です。6年前に不当解雇が撤回されたときに、私達は会社との間に合意を結びましたが、和田会長は合意を結んだ人でありますから、この内容を完全に履行する責任を負っている人でもあります。6年前の合意では雇用問題で重大な問題が生じたときは必ず労働組合との事前合意行う事が明記されています。また工場の正常な稼働のためにあらゆる領域に渡っての万全な投資を行う、そうした内容が記されていましたけれど、全てが履行されていません。和田会長が自らが結び、その結だことに責任がある合意内容を履行するそういう道を歩むのではなく、別な道を歩んできました。韓国サンケンの工場に対する新たな投資を行うと言う合意事項を守るのではなく、そうではなくLG系の小さな工場を買い入れ、これに対して新たな投資を行いました。韓国サンケンの清算、会社をなくしてしまうと言う事であればここで働いている私達の雇用問題に深刻な事態が到来することは明らかなわけですけれど、そうした事に対して私達労働組合との事前の協議、話し合いは一切行われませんでした。そして本社の中で私達が働く韓国サンケンの清算、工場を会社をなくしていくと言う事が、日本の本社の中で労働者の知らない間に一方的に決められたのです。その上和田会長は当時社長だった2017年の段階で、私達韓国サンケンの労働者が全員復帰した事、解雇撤回させたことが会社にとって恥ずかしいことであると言う発言までしました。またコロナウイルスが感染拡大する中で、この事態があるから、この２〜３年は韓国サンケンの労働者が日本に来ることが出来ない。この機会を使うべきだと言う発言までして、今回の私達の働く韓国サンケンの偽装廃業を行ったのが、その張本人が和田節会長、貴方です。6年前の合意を踏みにじり、そしてまた30年以上も前から存在している労使協定の内容も完全に蹂躙し、また労働者に対して事前の実質的な通知も話し合いも行わないまま、本社の経営陣の一方的な決定と通知によって私達の工場をなくした。そうした事に対して私達はこれに抗し怒りの声を上げ、偽装廃業の撤回と不当解雇の撤回を求めて今700日目を越える、こうした闘いを続けているのが私達韓国サンケン労働組合の労働者です。私達の要求は単純です。今回の偽装廃業を撤回し、そして不当解雇を撤回するそのために、私達労働組合との協議の場に、交渉の場に本社が直ちに乗り出すべきである。その一点です。今回の事態に対して私達韓国サンケン労働組合に対して謝罪すべきです。また同時に私たちに連帯して話し合いに臨むように要求した尾澤さんに対してでっち上げをもって逮捕し、7か月半もの間、獄の中に閉じ込めて、このように市民に重大な過ちを犯したことをサンケン本社は謝罪を行わなければなりませんし、また尾澤さんが無罪になるように、本社としての努力を行うべきです。私達が要求しているのは一方的な工場の廃止、工場をなくすと言う事に対して、これを直ちに撤回して労働組合との話し合いによって事態の解決を図れと言う事です。そして私たちに対して不当解雇を行った直接の責任のある和田会長が、辞める前に自ら行った自らが生み出した事態をちゃんと解決をする、そうした形での責任を取れと言うのが私の要求です。和田会長、私達が働いた韓国サンケンの偽装廃業をした責任者が貴方です。そのことによって私達は不当にも解雇され、そして私たちだけが苦しんだのではありません。私たちとその家族も涙を流して苦しみ、そうした日々を700日以上送っているのです。そうした事態が現在も続いている一方で和田会長、貴方は来週の株主総会で会長職を退き、そして幸せな老後を一人で享受しようとしているのですか。それは正しいことでしょうか。来週金曜日の株主総会まであと8日あります。和田会長貴方が私達韓国サンケン労組と話し合って事態の解決に当たり、実際に解決できる十分な時間がまだ残されている。高橋社長貴方にも勿論責任はあります。韓国サンケンの偽装清算を決めた場にいた一人ですから、私達の不当解雇にも当然責任があります。ですから高橋社長、貴方にもこの問題を解決する責任がありますし、その意味では和田会長と全く同じ共同の責任を負っている一人です。株主総会を真近かに控えた中で株主総会が開かれる前までに今回の事態が解決されることを私達は改めて要求します。私達韓国サンケンの労働者は一人一人苦しみながら闘いの日を送っています。そして様々な気持ちと、自分との気持ちと向き合い、見つめながらそして闘いながらこの様に闘いに一日一日立ち上がっています。この様に非常に厳しい世の中にあっても、一歩一歩踏みしめながら闘いを続けてきた、その原動力の大きな一つが今この本社の前で大きな声を上げてくださっている日本の仲間の皆さんの闘いです。日本の仲間の皆さん心から感謝申し上げます。私達は必ず勝利を掴み取る。そこに向かって前に進んでいきます。一日の寒暖差が激しい日が続いています。暑くなったかと思えば、肌寒くなる、そうした季節ですけど、どうか皆さん是非とも健康にはお気を付けください。そして今日も一日元気に闘っていきましょう。」
　地元埼玉で頑張っておられる埼玉市民の会の方からの発言をお願いします。最後に東京中部地域労働者組合旭ダイヤモンド工業の方の発言で締めていただき、志木駅へ向かいます。

≪6月１６日　９時ごろ　志木駅前≫

埼玉市民の会の発言からスタート。続いてオンラインで韓国サンケン労組からの発言、キムウニョンさんです。
「志木駅をご利用されている市民の皆さん、お早うございます。私は韓国サンケンで30年以上に亘って働いてきて2年前に不当にも解雇された労働者キムウニョンです。私達は偽装廃業と不当解雇に抗議をして闘い始めてからもう700日が過ぎました。長い間私達は訴えをしてきました。志木駅を利用されている市民の皆さんの中にも韓国の労働者である私達が何故この様な訴えを毎週しているのか、そしてまた多くの日本の皆さんが私達の闘いを何故支援してくださっているのかもご存じの方、少なからずいらっしゃるかと思います。新座市にお住いの方々はサンケン電気の本社が新座市にありますから、サンケン電気について非常にいいイメージを持っていらっしゃる方が沢山いらっしゃると聞いています。サンケン電気はこれまで自らの企業イメージを上げるために社会地域における活動も行ってきて、また労働者と一緒にそうした様々な地域の奉仕活動に参加すると言ったことも行ってきているとも聞いています。サンケン電気は自らのグループ内の子会社などの会社が閉鎖になると言った場合には、そこの工場で働いてきた労働者と事前に十分に話し合いを行ない、雇用の問題などお互いに意見を交換しながら合意をして再雇用の問題など一緒にきちんと対処していると聞いています。しかしサンケン電気が100％資金を出して作った韓国の子会社である韓国サンケンの会社の閉鎖に対しては、「民族差別」「労組弾圧」「それから労働運動に対する蹂躙」そのほかにも様々な道徳的、人道的問題のある様々な酷いやり方を行ってきているのがサンケン電気です。サンケン電気は今回も私達が働いていた韓国サンケンと言う会社を偽装廃業するに当たって、事前に何の話し合いも行われませんでした。また6年前にも不当解雇が行われました。解雇撤回を求めて闘いに立ち上がり、最終的には現場復帰を勝ち取りましたが、その時に結んだ会社と労働組合との間の約束である合意についてもことごとく踏みにじってきました。加えて30年間に渡って会社と労働組合が結んできた約束事である労使協定についても随時これを踏みにじって来た。こんなとんでもないことをしてきたのがサンケン電気です。私達が働いていた韓国サンケンと言う会社は、ここ新座市に本社があるサンケン電気が100％出資して作った100％の子会社です。私達韓国の子会社で働く中で、私達の給与、それから労働条件、更に生産については物量、出庫日に至るまで1から100まで全て、本社の承認がなくては何もできない、決まらないのが、私達の働いていた韓国サンケンと言うサンケン電気の100％子会社の実態でした。私達が働いていた韓国サンケンと言う会社が廃業になったのは、昨年の1月でしたけれど、そのことを決定したのは私達のはたらく韓国サンケンのレベルではなくて、ここ新座市に本社があるサンケン電気の本社の経営陣が一切合切を決めました。この韓国サンケンと言う子会社の廃業すると言う方針、その日程、それに関する手続き等すべてをことごとく本社で決めたんです。ところがこれに関して正に雇用を失う、そうした危機に直面した私達が、本社に対して話し合いを求めて今回の事態の解決を話し合いで解決しようと呼びかけに対しても、一切無視したのもサンケン電気株式会社です。そしてこともあろうに、自分たちが決めたことであるにもかかわらず、今回の事態は韓国で起きたことだ、韓国のことは韓国で決めろと一方的に言い放って、開き直り私たちの意見を一切無視しているのがサンケン電気株式会社の経営陣です。それにとどまらず私達の抗議の声に賛同し、そして連帯に立ち上がった日本の市民がサンケン電気本社に抗議をしましたが、これに対して警備員に対して暴行を働いたなどと言うでっち上げを行って、捏造事件を起こし、その基を作ったのが正にサンケン電気本社であって、こんな酷いことさえもいとわないのもサンケン電気株式会社です。来週金曜日6月24日にはサンケン電気株式会社の株主総会が開かれます。サンケン電気は私達韓国サンケン労組との間で結んだ約束である合意をきちっと守らなければなりません。しかしその合意を守らず、踏みにじったことには謝罪を求めます。そして同時に今回起きている偽装廃業、不当解雇と言う問題についてこれを解決するために私達労働組合との話し合いの場に臨まなければなりません。サンケン電気は今回の事態を解決するために私達労働組合との問題解決のための話し合いに一日も早く臨むべきです。そしてそのことを通じて事態を解決し今私達が、昌原で、ソウルで行っているテントを張った籠城闘争を解決して、そして家族のもとに戻り、また朝出勤し夕方退社する、労働者としての当たり前の日常を取り戻すために、株主総会が開かれる前までに、私達労働組合との交渉の場にサンケン電気本社の経営陣は、直ちに話し合いに応じるべきです。私達韓国サンケン労組は今ソウルに総結集しています。そしてサンケンコリアの前に毎時間一人ずつ行って面談に応じろと交渉に応じろと言う要求を行っています。それに対してもサンケンコリアの側は一切応じず私達の要求に対して無視を決め込んでいます。こうした態度は正にサンケン本社と全く同じものでありその指示を受けてのものだと思われますけど、そうした私達の声を無視する態度をすぐに取りやめて、私達との話し合いの場にサンケン電気本社は取り組まなければなりません。そして今日も私達の闘いに連帯して立ち上がってくださった日本の仲間の皆さん、ありがとうございます。私達の闘いは必ず勝利します。そしてその勝利に向かって一緒に一歩一歩進んでいきましょう。そして健康には是非ともお気をつけください。共に進んでいきましょう。トウジェン！」

「志木駅をご利用されている市民の皆さん、お早うございます。私は韓国サンケン電気で20年間に亘って働いてきて、そして不当解雇にあった労働者イヘミンです。例年に比べて早く来た梅雨入りで韓国では今、雨が降ったりやんだりを繰り返しています。隣国の日本では如何でしょうか。学校に通っていた時代、よく遠くて近い国日本と言う話をしました。しかしコロナウイルス感染拡大の中で、国境を行ったりするそういったすべを絶たれて、その中で私達は偽装廃業、不当にも解雇されて、路上に放り出されてしまうと言う憂き目に合いました。そうした私達にとって日本は遠くて近い国ではなくて、あまりにも遠すぎる国になってしまいました。今コロナのせいで日本に直接行くことが出来ずにいますけど、しかしここ志木駅前に集まってくださっている日本の仲間の皆さんのように、多くの日本の方々が私達の闘いに連帯して声を上げてくださっています。本当に有難うございます。志木駅をご利用されている市民の皆さん、私共もう2年近くに亘って、ここ志木駅前での情宣活動を行って声を上げています。47年間に渡ってサンケン電気は韓国での企業活動を行ってきました。その過程の中で税金やあるいは土地代などの様々な恩恵を受けてサンケン電気は韓国において莫大な利益を上げ続けてきましたが、しかし今回この工場を一方的に閉鎖しました。しかしサンケン電気が労働者を解雇して路上にたたき出すと言う事を行ったのは今回が初めてと言う事ではありません。1997年には工場の移転と言う計画を掲げて働くもの全員の解雇をしましたが、1年近くに亘って闘って、これを撤回させました。6年前の2016年今度は工場で働く生産職の労働者だけをターゲットにしてそれを全員解雇すると言った暴挙をしましたが、これに対しても私達は、数か月にわたる闘いを通じてそれを撤回させて、現場に復帰することが出来ました。そして今回昨年の2021年には偽装廃業と言う事で会社自身を無くしてしまうと言う手を使って働く私達全員を不当にも解雇しました。しかし私達韓国サンケン労組の労働者は絶対に諦めません。来週金曜日6月24日にはサンケン電気株式会社の株主総会が開かれます。志木駅を利用されている市民の皆さん、ぜひサンケン電気株式会社に抗議の電話、メールを送っていただけたらと思います。私達は約束を守れと言っているのです。会社と労働組合との合意は約束と全く同じです。志木駅を利用されている市民の皆さん、是非ともサンケン電気に抗議の声をお寄せいただけたらと思います。その抗議の声一つ一つが私達にとっては切実なものであると同時に大きな力となります。何故サンケン電気は労働者との約束を守らないのか。何故サンケン電気は一生懸命に働いてきた労働者の首を切って路上に放り出して、生活できないようにするのか。何故サンケン電気はこうした、不当にも解雇された労働者の声に一切耳を傾けないでいるのか。こうした抗議の声をお寄せいただければと思います。是非とも私達の声を聞いてくださり、それをサンケン電気本社に伝えていただきたいと思います。天気もだんだん暑さを増してきます。どうぞ健康にはお気を付けください。その中で一緒に元気で勝利に向かって前に進んでいきましょう。闘っていきましょう。トウジェン」

「志木駅を利用されている市民の皆さん、お早うございます。私はサンケン電気株式会社が100％出資して作った子会社である韓国サンケンで長年に亘って「働いてきて、今回偽装廃業のため不当にも解雇された労働者オヘジンです。サンケン電気は日本社会、そして地域社会の中で非常にまじめな企業である、地域社会に企業としての貢献する活動をきちんと行っている、そうした優良企業であると言う評判を得ていると伝え聞いています。しかし私達はそうした評判をとても信じることが出来ません。サンケン電気はこれまでも労働者をリストラし解雇を行ってきましたし、また今回会社自身を無くしてしまう。そのことによって、それと同時に私達を不当に解雇しました。これに対して私達が抗議をしても一切耳を傾けようとしていません。サンケン電気は私達が働いていた韓国サンケンと言う会社をなくす理由として挙げているのが、長年にわたって積もりに積もった累積赤字だと言っています。しかしそれがどうして労働者のせいでしょうか。サンケン電気が理由としてあげている累積赤字を作ったのは、経営陣ではないでしょうか。経営陣の誤った投資、そして生産方針、きちんとした判断が出来ない経営陣を据えた本社にこそ責任があります。そしてサンケン本社の経営陣が子会社の韓国サンケンの経営陣に据えた人々は経営能力に欠き、やったことと言えば、ただひたすらリストラと解雇それだけでした。その様に韓国サンケンの経営陣は経営能力を大幅に欠き、その累積赤字を作った張本人であるにもかかわらず、その責任を取らず、むしろその責任を労働者に被せて、会社の清算、不当解雇と言う形で自らの責任を取ることを回避しています。この様に労働者に対しては労働弾圧、そして労働条件を悪くする一方で、韓国サンケンの経営陣に対して労働者が自分たちの生活と権利を守るそのために労働組合を作りました。ところが韓国サンケンの経営陣は労働組合が作られたと言う事を理由にして、これを潰すと言う労働弾圧を数十年間に亘って繰り広げてきました。労働者のことを一切考えない韓国サンケンの経営陣の酷いやり方に対して、私達は労働組合を作って私達の労働と生活と権利を守ってきました。これに対してサンケン資本の側は、この労働組合を潰す労組弾圧に最終的に終止符を打つということで、私達が働く会社である韓国サンケンそのものをなくしてしまうといった手に出ました。私達はサンケン本社に対して問題の解決のための話し合いを要求しています。私達が働く会社を正に危急的に、一方的に決めたサンケン電気本社に対して、私達は今回の事態を解決するための話し合いの場に着くことを、今もサンケン電気経営陣に対して一貫して訴えています。しかしこうした私達の労使の間で話し合いをしようと言う要求に対してサンケン電気の本社は一貫して私達の声を無視し続け徹底的に黙殺するそういった態度を続けています。聞いたところでは日本の企業は自社を訪れた人に対しては丁重にもてなし、そして誠実に対応する、それが日本企業であると言う話をよく聞いています。ところがサンケン電気は真逆です。私達の抗議の声に対して話し合いをしようと言う呼びかけに対して一切耳を傾けていません。無視を決め込んでいます。こんなサンケン電気の酷い対応をどうして私達は受け入れることが出来るでしょうか。それに加えて韓国の政府機関が話し合いをするようにという勧告を出したことに対してそれを伝えようとした日本の市民に対して、逆にでっち上げをもって警察に逮捕させ、数か月間に渡って監獄での生活を強いさせるといったことを行ったサンケン電気、破廉恥この上極まりないと言わざるを得ません。この様に人に対して恥知らずな行動を躊躇わない、サンケン電気は一方で自分たちは人を大切にする企業である。働く労働者を大切にする企業と言ってはばかっていません。表ではサンケン電気は自分たちは真面目な企業だ、優良な企業だ、誠実な企業だと言っていますけど、その裏ではこの様に抗議の声を上げることに対して、警察の弾圧を招き入れ、そしてまたそこで働く労働者の切実な要求にたいしても、これをことごとく踏みにじってくる、そんな酷いことをしているのがサンケン電気の実態です。志木駅を利用されている市民の皆さん、どうぞサンケン電気が本当に恥知らずで破廉恥極まらない行為を一日も早くやめて、私達労働者との話し合いの場にすぐに出るように抗議の声をサンケン電気本社に電話、メールなどFAXでもなんでも結構ですからお伝えいただければと思います。サンケン電気が私達労働者との労働組合との話し合いの場に直ちに応じることをできるよう声をお伝えください。そしてまた私達と結んだ合意、約束がきちんと守られることをサンケン電気に求める、そうした抗議の声を伝えていただければと思います。最後に今日も私達と連帯行動に立ち上がってくれた日本の仲間の皆さんに感謝の挨拶を送ります。今日私達韓国サンケンの労組員はソウルに総結集してサンケンコリアに対して本社が一日も早く私達との交渉に応じるよう求めるそうした公文を伝えようとそうした抗議の闘いに立ち上がっています。しかしここ韓国ソウルにあるサンケンコリアの事業所もサンケン本社と態度は全く同じです。自分たちの話し合い要求に対してもそれをことごとく無視する、そんな態度で一貫しています。しかし私達はこれに疲れることなく負けずに必ず私達の要求を貫徹するまで闘っていきます。日本の仲間の皆さん、どうぞ健康にはお気を付けください。そして今後いつか元気な姿でまた、相まみれるときを期待して今日も一日力いっぱい闘っていきましょう。ありがとうございました。」 日本の仲間のノレの会、サンケン太郎からの歌です。志木駅前での締めに支える会の仲間からの発言です。

≪６月16日正午　池袋東京事務所ビル前≫

支援する会の共同代表の渡辺一夫さんの発言でスタート。続いてオンラインで現地韓国からオヘジンさんの発言です。
「池袋ご通行中の皆様こんにちは。私はサンケン電気が100％出資した子会社の韓国サンケンで働いていました労働者です。サンケン電気の一方的な構造調整で職を追われた労働者です。池袋ご通行中の皆さん、私の話をよく聞いてみてください。私達が毎週木曜日サンケン電気の営業所に出向いて私達との約束を裏切って、裏切ったサンケン電気に対して抗議の声を上げている、抗議行動を行っている理由は一つしかありません。サンケン電気はそのシェアが世界第8位と言う企業だと聞いております。しかしそれよりも酷いやり方悪辣なやり方と言うのは本当に世界で一番ではないかと言うような非常に嘆かわしい状況です。どんな企業でも利潤利益のために行動するのは当然のことです。その様な企業が沢山投資とか研究をして、さらに技術を高めて利潤を上げると言うのも当然のことです。しかしその様な企業が環境を破壊したり労働者を搾取したりすれば、倫理を間違ったりすれば、その様な企業は批判されて当然です。サンケン電気は自ら作った企業倫理すら守ることが出来ずに、むしろ民族差別などを行う企業です。サンケン電気系列のグループ会社、もし日本の中のグループ会社であれば、労働者、労働組合と協議をして清算するなら清算するけれど、韓国サンケンに対しては何の相談も協議もなく、ただ一方的に通知するだけで韓国サンケンを廃業しました。６年前に労働組合の組合員だけを一方的に解雇すると言う事態が起こりました。私達は闘いによって全員の復職を果たしました。その時に労働者の雇用関係に深刻な問題が生じたときには必ず事前に労働組合と協議する、その様な約束、合意をしました。その当時の合意は韓国の労働者だけじゃなくて、共に闘ってきた日本の市民たちと勝ち取って来た合意だと、韓国の労働者と市民による合意だったと言う事です。その様な合意をサンケン電気は一方的に破ったと言う事は、日本の市民の方たちと勝ち取った合意をサンケン電気は裏切ったと、約束を破ったと言う事に他ならないと思います。その6年前の合意の時点で、要は韓国サンケンの生産のために適切に投資をすると言うような事だったんですけれど、結局一つの投資もなされず、負債だけどんどん増えて行って累積赤字が積み重なって廃業することになりました。この様なことに対してサンケン電気は約束を守れと、協議に応じろと要求をしていたんですけれど、その様な抗議をする市民に対してサンケン電気は虚偽の通報をして、日本の市民を連行すると言うようなことまで行いました。池袋ご通行中の市民の皆さん、このような企業が果たしてまともと言えますか。ずっと交渉と話し合いを要求し続けている労働者を無視し続けているような、その様な企業が、果たしてまともな企業と言えるでしょうか。もしサンケン電気がどうしようもない赤字状態であったなら、本当に首が回らないと言う状態で廃業するのであれば、それはまだ理解が出来ます。しかしそんなことは全くなくて韓国の中でも1200億ウォンと言う様な莫大な利益を上げ続けて、韓国サンケンは膨れ上がっています。その様に莫大な利益を、あらゆる恩恵を受けていながら、捨てるものは捨てると労働者は使い捨てのようにすてるような、この様なサンケン電気は、本当に非正常なとんでもない企業と言えるのではないでしょうか。我々はサンケン電気の二重的な態度、矛盾した態度に抗議して闘うしかありませんでした。非常に非人道的、非道徳的、非倫理的なやり方に対して我々は正面から闘った、その闘った成果が、不法な解散であると言う事は、とても認めることは出来ません。我々の要求は非常に単純な事です。サンケン電気がこの問題の解決のために交渉のテーブルに着くことこのみを要求しているのです。自分たちの約束をきちんと守って韓国の労働者を再び職場に復帰させること言う事を願っています。今日も一緒に闘ってくださる日本の同志の皆さんありがとうございます。どんどん暑くなってきておりますけれどいつか、明るい笑顔で再びお会いできる日を楽しみにしています。これからも頑張っていきたいと思います。トウジェン」
日本の闘う仲間の埼玉市民の会、山日労、女闘労、尾澤邦子、大道測量、京浜ユニオンなどが発言し、最後に藤久ビルに向かってシュプレヒコールをぶつけて集会を閉じました。

→支援する会ニュースNO.86（pdf）

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