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LNJ Logo サンケン木曜行動(5/19)報告 : 6月24日の株主総会に向け、抗議の声をぶつけようを!
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●韓国サンケン労組を支援する会・5月19日第81回木曜行動報告

6月24日の株主総会に向け、抗議の声をぶつけようを!

  5月19日、埼玉県新座市の上空は雲一つない澄み切った青空だった。まさに五月晴れである。支援する会の木曜行動は81回目となる。サンケン電気本社前、志木駅前ともに20人以上、池袋の東京事務所ビル前の昼休み集会では40人を超え、延べ参加者は92人になった。

来月24日は年に1回の株主総会。それに向けて、会社側も我々も準備に余念がない。今日の正門前には警備員が何と10名、何のつもりかと疑うばかりであるが、これも株主総会に向けての警備の強化のつもりなのだろうか。どんなに人数を増やしたところで、サンケン本社がこの2年ばかり取って来た不法で不当で不道徳な行為は消し去ることが出来ない。韓国サンケン労組の仲間たちへの謝罪と組合との話し合いに応じることでしか、罪を償えないだろう。

来月の株主総会に向けて、我々としてはサンケン電気の製品の販売会社への要請行動を展開する。今日も木曜行動の後、午後から要請書をもって訪ねる予定である。また、株主総会の日の当日、本社に向けた抗議行動を展開する。当日に向けたチラシも刷り上がって来た。大勢の仲間で本社を包囲し、糾弾の声をぶつけて行こう。韓国からもこの行動にオンラインで参加する計画である。和田会長、高橋社長は韓国サンケン労組と真摯に話し合いに応ずるべきである。

≪5月19日 7時過ぎ 本社正門前≫

支援する会のメンバーの発言からスタート。続いてオンラインで韓国サンケン労組の仲間の発言。オヘジンさんの発言。

「今日もこの様に朝からお騒がせして、周辺住民の皆さんには申し訳ないと言う気持ちをまず表明します。そして、今日も変わりなく私達の闘いに連帯するために立ち上がってくれた日本の仲間の皆さんに感謝を申し上げます。今日まで2回の新年を迎え、3回目の春を迎えています。この間、私達の訴えに対して1度も耳を傾けることをしないサンケン電気に対して本当に怒りを禁じえません。この2年近くに渡る間、私達はサンケン電気に対する抗議の声を挙げ続けて、そして一日一日を迎えている、そういった状況が続いています。そしてまた、私達はサンケン電気株式会社に対して私たちとの直接の団体交渉に応じるよう今も求めています。しかし、それに対するサンケン電気側の応答は一つもなく、むしろ企業てして自分たちの酷い行動を隠すかのように、ホームページを更新した。そのことしかこの間の変化は見られません。そしてまたサンケン電気の態度として変わらないことと言えば私たち労働者の全く当たり前の要求を無視し続けると同時に、これまで過去、私たちと結んできた合意、約束を一つも守っていない、破り続けていると言う事実です。そしてまた労働者に対する無視と労働運動に対する弾圧、さらには民族差別と言ったことに関してもサンケン電気に何ひとつ変化はないのです。サンケン電気は表向きは人権を守る、労働者を尊重すると言っていますけど、実際にはただの一度もそんなことを実施したことはありません。私達はその様に考えています。韓国サンケン労働組合に対する本社の対応を見れば分かると思います。一体どういう事がこの企業の本質であるのかと言う事がこの間の行動ではっきり示されています。きちんとした内容の団体交渉を一度も行うことなくただ一方的に経営陣の一方的な決定によって会社が無くなる、そして私達が整理解雇になると言うそうした事を強行して、その後もそうした冷たい態度は何ひとつ変わっていません。日本国内では、工場をなくす場合には必ずそこで働いている労働者に事前に通知をし、工場が無くなった後どのようにするのか就職問題等々全ての領域に渡って話し合いを行なって解決に当たっているのに、ところが私達韓国の私たちに対しては全く違った態度を取り続けてきました。この様なことを私たちにしておきながら、どうして人権を尊重する、労働者を尊重すると言うようなことが出来るのでしょうか。私達、韓国サンケンの労働者に行ったことを見れば、民族差別をしないと言ったことが全く嘘であったこともはっきり示されています。私達はサンケン電気株式会社の経営陣に改めて要求します。私達韓国サンケンの労働者との交渉に直接臨むことに強く要求します。私達が働いていた韓国サンケンに対する事態は全て日本のサンケン電気株式会社本社が起こしたものであり、その全責任は本社にあります。これまでの私達の要求を無視し続けると言う態度を一日も早く改めて、自分たちが行った、自分たちが守ると誓った私達との約束を一日も早く守るようその様に行動してください。私達は私達の全く当たり前の要求が実現されるまで、この闘いを続けます。そして同時にコロナによって閉ざされている国境が開かれるようになれば、即座に私達は日本に来て、サンケン電気本社に対して直接団体交渉に臨むこと、出席することを訴えるつもりです。今日も連帯する仲間の皆さん、ありがとうございます。皆さんと力を合わせてこの問題を解決するまで一緒に歩んでいきたいと思います。ありがとうございました。」

「私は韓国の労働者キムミョンデです。今日もこの様に連帯の闘いに立ち上がってくださり、ありがとうございます。私達は一日一日が過ぎるごとに怒りが募ってたまりません。会社側が何にも回答しないまま、私達は韓国国内において今も闘いを続けています。サンケン電気は数年前に私たちに対して、そしてまた工場周辺にお住いの住民の皆さんに約束をしたわけですが、これをことごとく踏みにじりました。しかし5年前の整理解雇撤回の時よりももっと多くの日本の仲間の皆さんが私達の支援のために立ち上がっています。私達がコロナによって行けないその代わりに連帯の闘いを続けてくれています。私達はいつもこの宣伝活動をする中で住民の皆さんに申し訳ないと言う事を表明していますけれど、皆さんが一体どのようにお考えなのか私達は直接知ることが出来ません。住民の皆さんが数年前にも会社に対しても抗議の声、事態を早く解決しろと言う声を伝えてくださったことを私達は知っています。今回もそうしてくださっているでしょうか。私達はコロナのために直接ここに来ることは出来ませんが、住民の皆さん、どうか会社側に対して会社の過ちを指摘し、これを自ら正す様、サンケン電気株式会社に対する抗議の声を寄せていただければと思います。サンケン電気はコロナ事態の中、私達が日本遠征闘争をできないと言う事を見込んで、不法で不当な会社の清算と言う事を強行してきました。しかしこれは会社のこうした目論見は完全に間違っていたと思います。今コロナの状態が事態がだんだん落ちつく中で、私達がここ日本に来てサンケン電気株式会社の前で抗議行動をするようになる、そういった日がだんだんと近づいています。私達が日本に遠征闘争にきて本社の前で抗議をするようになれば怒りを直接たたきつけていきたいと思います。私はもしもまた、ここサンケン電気の会社の前に来るとことが出来るようになれば、本社前で籠城闘争を24時間行うつもりです。サンケン電気が自らの利益だけを追及して私たちをないがしろにしたことに対して私達は私は全身をもって本社前の闘争を行うつもりです。住民の皆さん大変お騒がせして心苦しく思っています。ですけれどもサンケン電気に対してサンケン電気が犯した過ち非道に対して抗議の声をお寄せいただければと思います。住民の皆さんには大変申し訳なく思いますけどしかし、私はサンケン電気の酷いやり方をしっかりと指摘しそれが改善しなければならないと考えています。こういう言葉があります。生きようとすれば死に、死ぬつもりでやれば生きていく。私はでもその言葉を伝えながらこうして考えたのです。死のうと言うだけを考えれば生きながらえないけど、生きようという意思を持ち続ければ死ぬことを避けて生き続けることが出来るのだと考えています。支援してくださる皆さんにはどう思われるか分からない、申し訳ないと考えますけど私は死ぬことを恐れていません。今多くの困難の中にありますけど、しかし私は同じ労働者の仲間とそして支援してくださる日本の仲間皆さんのことを信じてそして今は耐えて闘いを続けています。先ほど申し上げたことが、住民の皆さんには申し訳ないですけど私の本心です。サンケン電気は私達の要求から顔を背け続けるのではなく一日も早く耳を傾けて問題の解決に当たるべきです。私達が遠征闘争を行ってまた日本に来て本社前で抗議行動を続ける前にその前にサンケン電気はその判断を改めて韓国サンケンン事態を解決するよう、努力すべきです。サンケン電気は今後も企業活動によって多くの利益をイメージとおり作り上げることが出来るとは思いますけれど、そういう可能性はあるとは思いますけれど、しかしそれを全て捨て去るその様な無謀な行為をサンケン電気は行うべきではありません。改めて言いますけれど私達がまた、日本に来て本社前で抗議行動を行うその前に、サンケン電気はこの問題を解決するよう努力すべきです。今日も連帯闘争に立ち上げっている日本の皆さんに感謝申し上げます。そして勝利をして皆さんとお会いできることを期待して私の発言を終わりたいと思います。ありがとうございました。」

「おはようございます。サンケン電気の本社に通勤している社員の皆さん、あるいは本社前を通っている労働者・市民の皆さん、また連帯に立ち上がってくださった日本の仲間の皆さんお早うございます。私は韓国サンケンで30年以上に渡って働いてきた労働者キムウニョンです。昨日会議がありました。会議の参加者は、日本の過去の歴史の様々な問題について取り組んでいる様々な団体、あるいは日本企業の投資、あるいは企業活動をしていることに関して取り組んでいる仲間たちでした。その会議に参加している方が私たちに問いました。サンケン電気で何年働いてきたのかと、それに対して私は私は30年以上韓国サンケンで働いてきた。それから25年以上に渡って韓国サンケンで闘ってきたと答えました。ソウルでのテント籠城闘争は今日で100日を迎えました。そしてもう少しすれば昌原での籠城闘争は700日目を迎えます。本当に残忍なサンケン電気です。テント闘争の中では人が話す声よりも風にテントが揺れるそういった声を聞きながらのテント籠城闘争が続いています。前社長の和田節氏は、私達の2016年から2017年に渡る不当解雇撤回闘争、そしてその結果としての私達の現場復帰に対して非常に恥ずかしい面目ないと言う風に、和田前社長は言ったと私たちは伝え聞いています。私は当時私達の闘いに対して自らの過ちを心の底から謝罪しているのではなくて、口先だけの謝罪と合意をむすんでだ当時の和田社長、そして私達の闘いの勝利に対して恥ずかしい情けないと言う言葉を吐いた和田前社長、そして私たちと合意を結んだその場にいた経営陣の皆さん、今、この事態に対して誇りに思っていますか。韓国において合弁、研究開発、企業活動の拡大などによって莫大な黒字を上げ続けていて、しかしその中で一つ私達が働いていた韓国サンケンの工場を清算し、なくしてしまった、そのことについて、自分達はよくやっている、うまくいったと和田会長貴方はそう考えていますか。韓国での企業活動を継続する中で、私達韓国の労働者だけを解雇して、そして私達が働く工場をなくす一方では、工場を手に入れてそこで外国人労働者を雇用してそして企業活動を展開している、そうしてこのとを和田会長、貴方は誇らしく思っていますか。よくやったと自画自賛しているのですか。30年以上に渡って働いてきた労働者がその青春を捧げ苦しみを味わい正に血と汗を流し働いてきたそうした労働者に対して一言の説明もなく、実質的に中身のある話し合いも一切行わず一方的に会社をなくしてしまうことを決めて路上にたたき出してしまう、そうした事が誇らしいサンケン電気ですか、和田会長!そしてこの事態が起きた中でサンケン電気が自らの過ちを認めて、そして労働組合との話し合いに応じるように求めた尾澤さんに対して暴力行為と言う事をでっち上げて、そして嘘の通報を行って警察に逮捕させた、そのことをサンケン電気は誇らしい企業活動とでも思っているのでしょうか。サンケン電気は私達労働者に対して長年にわたって行ってきたこと、そして今韓国の労働者たちにやっていることを知れば、一人残らず誰もがサンケン電気はおかしい、恥ずかしい企業だと思うに違いありません。私達闘う韓国のサンケンの労働者にとって今日一日そして明日の一日、明後日の一日は痛みと苦しみの続く日の連続です。子どもと離れ、そして年老いた親と離れ、そして闘いの現場に来ざるを得ない、そうした一日一日が幸せな一日だと言えますか。私達の闘いの一日は苦しみと痛みの連続でした。それと同時に、サンケン電気の非道を正す、不正を正す、酷い仕打ちを直していく、そうした闘いと決意を固める日でもありました。私達の凍り付いた気持ちを理解し抱きしめて、そして溶かしてくれる、そうした支援をしてくれるのが、ここにいる日本の仲間の皆さんです。雨1つ降らず干からびてあちこちに地面が割れているそうした日照りの中で、乾ききった私達の心の中に恵みの雨を降らしてくれる存在、カチカチに凍って何も動くことが出来ない、そうした凍結した世界のような私達の気持ちに、暖かさを吹き込んでくれるそうした存在こそが、今ここに来てくださっている、連帯してくださっている仲間の皆さんです。今韓国社会は、アメリカ大統領のバイデンが来ると言う事に対する対応の動きで、今揺れ動いています。その中でも最も重要な問題は日韓関係をどのように解いていくのか、対応していくのかと言う問題です。それは何よりもバイデン大統領が望んでいることです。日米韓の軍事的協力の強化であり、そしてさらには日米韓の軍事同盟に引き上げていくことでありますけれども、しかしその中でも一番重要なことは日韓関係をどのようにしていくのかと言う事です。この問題に関することで私達は記者会見を開きました。その中にはいつになく多くの記者が詰めかけました。その中には日本のNHK、テレビ朝日等日本の記者たちも沢山集まっていました。その記者会見で私達ははっきりと言いました。日韓関係の改善はまず日本の過去の歴史の清算が最優先である。その中で日本が過去に冒した罪に対してこれを認め謝罪し賠償することなしに日韓関係の改善は一つもあり得ない。この様に私達ははっきりと述べました。個人であれ企業であれ、過ちを犯したのであればそのことをはっきりと認めて、謝罪し、それを直していくということがあって、事態の正常化が図れるものです。サンケン電気に関しても同じ事が言えます。サンケン電気は私達が働いていた韓国サンケンの工場の偽装廃業、尾澤さんに対する不当逮捕それから起訴の問題、さらには私達韓国の労働者に対する不当解雇を直ちに撤回し、自らの誤りを認め謝罪し、そしてそのために私達との直接交渉に一日も早く応じなけれがなりません。羽田空港と韓国の空港との運航便がだんだん増えていく、私達韓国人がどう見ても日本に来る日がそう遠くはない、そうした報道に接しました。私達は再び日本に行く日が近づいていることを認識しています。私達はサンケン電気の株主総会に向けた準備を進めています。株主総会が終わった後も、この問題が私達の問題が解決しないのであれば、日本に行けるその日が来たら直ちに日本遠征闘争を開始します。先ほどのキムミョンデ組合員の発言に少し驚かれた方もいらっしゃるかと思いますが、しかし毎日毎日闘い続けている中で日頃思っていることが口から出てしまう、そうした事があるかと言う事でご理解いただけるかと思います。皆さんがこの様に連帯闘争を続けてくだされば、そして私達の闘いが続く中で、私たちの組合員も誤った選択はしないだろうと思うと信じています。勝利するまで私達は前に進んでいきます。その勝利の日が来るまで一緒に進んでいきましょう。その後志木駅で皆さんとまたお会いしましょう。ありがとうございます。トウジェン」

地元埼玉市民の会の発言です。この場の最後に旭ダイヤの仲間から締めの発言を受けます。

≪5月19日 9時 志木駅前≫

埼玉市民の会の方からの発言をスタートに、続いてオンライン韓国からの発言が続く。

韓国サンケン労組のキムウニョンさんからオンライン・アピール。「志木駅を利用されている市民の皆さん、それから今日も私たちとの連帯闘争に駆けつけてくださった日本の仲間の皆さん、お早うございます。私は30年以上韓国サンケンと言う工場で働いてきましたけど、その工場がいきなり閉鎖になって、そして不当にも解雇され路上に放り出された労働者キムウニョンです。私達の不当解雇を撤回する闘いももうすぐ2年に入る時期を迎えていますけど、志木駅をご利用されている皆さんも、私達韓国サンケンの闘いが、どういう闘いであるかをご存じの方も少なくないのではないかと思います。今韓国でも日本でも同じ問題で、今社会が揺れ動いているのではないかと思います。バイデンアメリカ大統領が明後日には韓国に来て、その翌日には日本に行くと言うふうに聞いています。アメリカは韓国や日本との軍事同盟、あるいは協力関係を通じてまた新たな冷戦状態に突入しようとしています。今人類が長い時間をかけて平和を守り、人権を守るそうした努力を続けている、そうした時代の流れが、逆走しようとしています。また新たな激烈な時代に戻っていく、そうした流れの中にあります。日本は今憲法改悪の中でも憲法九条を改悪して戦争をする準備を進めるあらたな帝国主義になろうと野望の火を燃やしています。そしてアメリカは中国との覇権争いに全力をあげ、その闘いの中に日本と韓国を引きずり込んで応援部隊にしようとしています。そしてその中で、日本の過去の歴史の問題を不当にも問わない、そういった形での不当な清算を行なおうとアメリカはねらっています。いつにも増してこのような緊迫した情勢、状況をちゃんと変えていくためにも、日本と韓国の市民労働者が力を合わせていく、そうした事が求められています。今私達の多くが一人一人の自分自身の生活に追われて他のことを考える余裕がない、そうした状況にありますが、もしそうした状況が続くならば凄い被害が、災難が私達一人一人の上に酷い形で降りかかってくることは明白です。政府のそうした不当なあり方に抗議の声を上げるべきだと思いますけれども、同時に地域の一企業が行っている不当なことに対しても声を上げてこそ、そうした企業を正すことが出来るとともに、地域社会の在り方をも健全な方向に変えていくことが出来ると思います。私達の闘いは間もなく丸2年を迎えようとしています。年にすれば3年目を迎えていることになります。そしてソウルの麻谷洞にあるサンケンコリアの門前にテントを建てて籠城闘争を始めてから今日でちょうど100日目を迎えます。そして馬山にあった籠城闘争はあと1か月後には700日目を迎えることとなります。これまで昼にはその暑さに立ち向かい、そして夜になると肌寒さと恐怖と闘う、そうしたテント闘争、籠城闘争をこれまで続けてきました。2年前の2020年の夏私達の働いていた工場が無くなってしまう、そうした一方的な通知がなされ時に、和田社長は次のような話をしたと聞いています。サンケン電気の現会長の和田元社長は2年前の夏に「コロナの事態で韓国サンケン労組は日本に2〜3年の間日本に行くことが出来ない。今がチャンスだ。」とそのうように言ったそうです。当時私達はコロナウイルスの感染拡大がこれほど長く続くかとは夢にも思っていなかったですが、しかしサンケン電気の現会長の和田元社長は何故2〜3年と言う時期を予想できたのか、そのことも気になりもします。本当に酷いと思うのは、コロナウイルスパンデミックがある者にとっては人権、平和、そして生存権が踏みにじられる、そうした事態が生み出されている一方で、ある人達にとっては莫大な利益を与えているそうした事実です。私達が30年以上に渡って働いてきて、そして長い闘いの中で会社側と労働組合が結んだ様々な労使協定、覚書、合意、そのすべてを一瞬にして踏みにじったサンケン電気、そうした労働者との約束を踏みにじることが出来る絶好のチャンスである機会が来たと、言い放つサンケン電気のその発言に衝撃を覚えます。こうした会社側の、一方的な会社をなくし、そして私たちに対する不当解雇をすることによって、私達の生活は地に落ちました。それと同時に子どもたちに会えず親の面倒を見ることが出来ず、家族がバラバラになって一つになれない中で、ソウルや馬山でのテント闘争、あるいは各地での抗議闘争をせざるを得ない、そうした日々が長い間続いています。そうした中で私達は様々な苦しみ、痛み、そして恐れとに襲われながらも日々の生活を送っていますけど、しかし仲間たちが集まって、お互いを慰め励ましあう、そうしたお互いの激励を交わしながらこれまで闘いを続けてきています。志木駅をご利用されている市民の皆さん、皆さんのお力添えがどうしても私たちには必要です。サンケン電気株式会社は私たちが働いていた工場をなくしたのは、韓国での企業活動が厳しくなったからでは全くありません。むしろ私達が働いていた韓国サンケンの工場をなくしながら、一方では韓国の他の土地で工場を手に入れて生産活動を行い、企業としての莫大な利益を上げる中で私達の働く工場をなくすそうした行為を行ったのです。人権、平和、正義、良心、と言った問題は何も力ずくの暴力でもって踏みつける、なくしてしまうことが出来るものではありません。そうした危機に陥った時に市民一人一人の連帯の力こそが、こうした価値を守っていくことが出来る力です。サンケン電気が行った私達が働く工場の不当な、そして違法な廃業、そして私たちに対する解雇攻撃、この過ちを認めて、サンケン電気は私たちに謝罪し、問題の解決を図るまで闘います。そしてその中で、日本の皆さんの力が、連帯が本当に必要なものであると言う事も私達は認識していますし、そのことも決して忘れません。コロナウイルスの感染状況がまだ、完全に治る状況ではありません。どうぞ皆さん、健康には十分注意してお過ごしください。皆さんの闘いがあるから私達の闘いもあります。そして私達の闘いがあるからこそ皆さん達の闘争も続いていると信じています。私達の闘いは一つです。この闘いに必ず勝利しましょう。勝利したうえで又、皆さんと笑顔でお会いできる日を心待ちにしています。今日も一日一生懸命闘いましょう。トウジェン」

次にイヘミンさんです。「私はイヘミンと言います。ここ志木駅から遠くないところに本社があるあるサンケン電気株式会社の子会社、韓国サンケンで長年働いてきて、そして2年前に不当にも解雇された韓国の労働者です。韓国の5月は家族の月に定められています。韓国の5月には家族に関するお祝いの日が続いています。5月1日はメーデー、5月5日は日本と同じ子どもの日、5月8日には親の日、5月15日は先生の日、と言う事で家族に関することや家族に係るお祝いの日が続いています。5月5日は子どもたちが何がもらえるのかな?何が食べられるのかなと、ものすごく期待が膨らむそうした日なんですけど、しかし私はそうした可愛い子どもたちと5月5日を一緒に過ごすことが出来ませんでした。不当な廃業を撤回させることを求めて私は家を離れてソウルの地でサンケンコリアに対する抗議行動を行っていました。そして前回の不当解雇を撤回するときの闘いで私は子どもの日に子どもたちと一緒に過ごすことが出来ずにテントの中に入って抗議の籠城闘争を続けたことを思い出します。そうした闘いが続く中で子どもたちは私に訊ねます。今年の5月で数えで6歳の子どもが私に言いました。お母さん何時仕事に戻れるの?今年の子どもの日はテントに行かないで私と一緒に過ごしてくれと言いました。この様な家庭の幸福をずたずたに踏みにじるサンケン電気に対して、皆さん、是非とも抗議の声をお寄せいただけたらと思います。市民の皆さんのサンケン電気に対する抗議の声が、平凡な母親の声に過ぎないそして労働者にすぎない仲間にとって、本当に大きな力になります。私も今のような状態が続くのは決して望んではいません。母親として子どもたちと一緒に過ごす。そして労働者として会社で汗を流す、そうして働く。そうした平凡な日々を一日も早く取り戻したいと言うふうに願っています。暑さが募ってきていますけど、韓国でも同じ状況です。健康には是非お気をつけていただきたいと思います。身体には辛い日々が続くわけですけど、そうした一人の平凡な人間としての日常を取り戻すことが出来るようそのことを願って今日も一日闘っていきます。一緒に闘いましょう。トウジェン」

更にヤンソンモさんです。「私は韓国サンケン労働組合の組合員です。今日も志木駅をご利用されている市民の皆さん、お早うございます。そしてまた私達の闘いに連帯して駆けつけてくださった日本の仲間の皆さん、お早うございます。2022年新しい年を迎えてからも4月が過ぎましたけれど、しかし、私達韓国サンケン労働組合の問題が一向に解決の兆しを見せていません。少しお騒がせすることになりますが是非私達の話に耳を傾けていただけたらと思います。私達が働いていた韓国サンケンの工場が閉鎖され、そして、新しい会社の看板が掲げられています。今新しい企業が入った工場内には大きなトラックが何台も出入りをして大きな音が立てながら作業を続けています。その工場の出入りによってテントが揺れ動くほどですけど、そうした新たな工場の持ち主たちが本当に主人のような顔を押しながら、工場の出入りをし、作業をしています。本当に残念な状況が続いています。私達は昨年2021年1月20日働いていた工場が一方的に廃業閉鎖されると言う事態の中で路上にたたき出されました。それに対する抗議の闘いが今も続いています。私達工場で働く労働者に対しての実質的な論議はなされずに一方的に工場の廃止が決定されてしまいました。そのことによって私達労働者自身は勿論ですけど、私たち家族の状況も非常に厳しい状態に置かれてしまいました。しかしサンケン電気は自らの子会社の問題に対して私たちに対して何らの話し合いもなく、団交の要求に対してもこれを無視し続けています。そして工場閉鎖を決定したのも本社取締役会であるにもかかわらず、韓国の問題は韓国で解決しろと言ってはばかりません。志木駅をご利用されている市民の皆さん、私達はサンケン電気経営陣に対して何も過大な無理な要求をしている訳ではありません。どんな結果が出るにせよ、まず問題の解決を当事者である私達労働者と直接話し合い解決する様、要求しているのです。私達が会社に求めているのはサンケン電気の経営陣が労働組合と直接話し合いに臨んでほしいと言う事だけです。しかし、高橋社長と和田前社長は同じ態度で私達の声に一切耳を傾けないそういった態度を今も取り続けています。私達は会社側に無理な要求をしているとは思っていません。私達は直接会社と話し合ってこの声を聞こう答えを得ようとしているだけです。テントでの籠城闘争がすでに600日を超えもうすぐ700日目を迎えようとしています。高橋現社長は昨年の6月のサンケン電気の株主総会で社長に就任しました。それから約一年になります。高橋社長、この1年たった今現在の事態に対する回答を決断し、そして出す時が来ています。今こそ高橋社長はこの問題の解決のために答えを出さなければなりません。その時期が来ています。志木駅をご利用されている市民の皆さん、是非ともサンケン電気の酷いやり方に対して怒りの抗議の声をお寄せいただけたらと思います。利益だけを追及する企業でなく人間を、労働者を中心に置く企業でなければならないと思います。サンケン電気は企業の中心であるし、私達労働者の声をしっかりと聞いていかなければなりません。でなければ労働者の声を無視するそうした企業が地域社会に存在していいはずがありません。住民の皆さんが怒りの声抗議の声をサンケン電気に寄せていただければ大きな力になると思います。サンケン電気も地域住民の皆さんお声が集まれば、これを無視することは出来ないだだろうと思います。今の酷いやり方を改め、見つめなおし、そうした大きな契機になるはずです。今、日本と韓国の間ではコロナウイルス感染状況の鎮静化の方向という状況の中で、新たな飛行機の乗り入れの論議が始まっていると聞いています。ノービザで行けるようになれば私たちも日本での闘争を行うことが出来るようになります。日本に自由に行けるようになれば私達は遠征闘争を行います。そして支援してくださっている人たちに合流していきます。そしてその中で直接本社の声を上げ私達労働組合との話し合いの場に出ることを直接要求していきそうした闘いをしていく、そうした日を今か今かと待っています。私達は直接サンケン電気本社に対してその誤りと間違いとそして違法行為を正してそうした誤った姿勢を変えることを直接要求していくつもりです。連帯してくださっている皆さん、今日もだんだん暑くなってきています。健康には十分気を付けていただければと思います。闘いを勝つまで、勝利するまで一緒に続けて行こうではありませんか。今日も一日闘っていこうではありませんか。トウジェン」 この場の最後に明大生協労組の仲間からの発言で締めていきます。

≪5月19日正午 池袋東京事務所ビル前≫

南池袋のサンケン電気東京事務所ビル前で昼休み集会。参加者は約40人に膨れ上がる。支援する会の渡辺共同代表の発言から始まり、埼玉市民の会の仲間の発言と続く。

韓国サンケン労組のオ・ヘジン支会長からオンライン・アピール。「皆さんこんにちは私は韓国サンケン労組のオヘジンと言います。今日も変わらずに木曜日にここ池袋の藤久ビルの前にやってきましたが、未だかつてサンケン電気からは何の音さたもありません。私達が要求しているのはそんなに難しいことではありません。この問題を解決するために話し合いに応じろと言う事です。話し合いによってこの問題解決にサンケン電気自らが責任を取って話し合いを設定しろと言う事です。もう一つはこの問題の過程で不当に逮捕された尾澤さんに対する告訴、起訴と言う事はこれを取り下げろと言う事です。しかしサンケン電気側はこれは韓国の問題だからこの問題は韓国国内で解決すべきであるというような態度を崩していません。私はこの集会の前に藤久ビルのサンケン電気の担当者に会ってきました。そして画面越しではありますが、サンケン電気が直接私たちと話し合いに応じられないと言うならば韓国にいる元社長、清算人の人がこの間を取り持って私達の要求について聞き、そしてそのことをサンケン電気に伝えると言うこの様なやり方でも構わないので問題解決に何としてもサンケン電気が乗り出すようにと言う事を要求しました。しかし出て来た担当の人はこれには答えられないと言う事ばかりで今後はどうなっていくのか予断を許さない状況です。私達は自分たちの交渉の身にこだわっているのではありません。今、コロナの状況の中で直接対面での交渉は無理ならばオンラインを使っての話し合いもあり得る、そしてそれでもダメだと言う事であれば支援してくれている日本の仲間の皆さんと話し合いを行なって、それを私たちに伝えると言う方法でも構わない。何としてでもこの問題を話し合いで解決しろと言う要求を何度も重ねてきました。しかしサンケン電気側は何度も無視し続けると言う常識外れのやり方で一貫しています。しかしサンケン電気はこのような非常識で恥知らずなやり方を行っておいて、自らは社会的道徳のかなった企業である。高い倫理性に基づいた企業であると嘯きながら、自らをグローバル企業であると言っています。でも私達はこのようなことはサンケン電気の真っ赤な嘘であると言う事を繰り返し世間に知らしめるべく、私達は木曜日に皆さんの前で訴えています。サンケン電気のこの様な恥知らずで非常識なやり方に私達は闘いを続けており、私達は諦めずに闘いを行っています。サンケン電気がこの様な仕打ちをしていても私達は決して怯むことなく、闘いを行います。もうじきコロナが収束すると言うような、見通しが出てきています。サンケン電気がコロナを利用して私達が日本にやって来れないという事を利用して韓国サンケンを廃業に追い込んだその正にコロナの状況が収束しようとしているのです。岸田首相がイギリスに行って今度は主要7か国にはコロナ入国を緩和すると入国規制を緩和すると言ったことを知っています。これと同じように韓国からの入国も日本への入国も緩和されるに違いありません。この様な状況でサンケン電気はこれ以上問題をずるずると伸ばすことなく直ちに話し合いに応じて問題解決に乗り出さなければなりません。これまで隠れていたサンケン電気も私達が直接面と向かってこの私達の状況を訴えていく日も遠くないと思います。現在韓国では5月18日光州民衆闘争の行事がずっと行われています。私達はこのような時にこそ軍事政権そして資本や権力に対抗して血を流して闘った過去の歴史を忘れずに新たな決意を固めている所です。私はこの中で考えました。今韓国が少なくても少しは民主主義的な国になっていると言う事であればそれは単に、上から与えられたものではなく、我々の先輩たちが血を流して闘った、それによって勝ち取った民主主義であると言う事をもう一度私自身が噛み締めました。しかし現在韓国では歴史的な流れを否定しまた。再び過去に逆戻りしようかとするその様な動きが出ているのも事実です。しかし私は労働組合の中で次のようなことを学びました。いくら権力や資本がその様な事を考えたとしても民衆の息吹と言うものを止めることは出来ない。必ず民衆は自分たちの要求に従って闘い、さらなる民主主義を勝ち取っていく、と言う事を私は労働組合の組合活動を通じて学ぶことが出来ました。サンケン電気が現在は非常に悪辣なやり方で抑えつけていますが必ず歴史的な流れと同じように私達の正義の闘い正しい闘いが勝利すると信じています。そして私達が勝利を確信するのは、もう一つ日本の仲間の皆さん、仲間の闘いがあるからです。コロナによって私達は日本に行けない、そして廃業によって先が真っ暗と言うときに日本の仲間の皆さんが自ら立ち上がり、連帯に手を差し伸べてくれたこの様な中で私達は力が出て、また勇気をもらい闘いを続けることが出来ました。しかし今の所サンケン電気は私達の要求に何も答えていません。でも私達はあの巨大なアメリカが今崩れかかっていくように、どんな強い相手であっても結局は滅んでいくと言う事を学んで知っており、だからこそサンケン電気に対する闘いはやめられないと思っています。新しい歴史が書かれていくように皆さん方との日韓連帯の闘いも新しい歴史の中に記録されていくことだと思います。そしてこの闘いを皆さん方と共に進めていきたいと思います、と決意しています。皆さんとお会いして共に闘うその日を心待ちにしています。皆さん共に頑張りましょう。トウジェン」

山日労、支援する会の歌、全労働者組合、学研ふじせ、尾澤邦子さん、刑法改悪と闘う仲間、女闘労俱楽部が発言し、藤久ビルの7階8階のサンケン電気東京事務所に向かってシュプレヒコールをぶつけて、この日の行動を終えた。

支援する会ニュースNO.82


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