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●韓国サンケン労組を支援する会 22年3月3日 第71回木曜行動報告

サンケン電気はこそこそしないで、団交に今すぐ応じろ!

3月3日、第71回目の木曜行動である。今日はひな祭りの日、ようやく埼玉県新座市も春めいてきた。昨日までとは明らかに違って手袋もいらない暖かさになった。韓国KBSテレビのドキュメンタリー番組の反響がまだまだ続き、韓国サンケン労組には激励メッセージがぞくぞくと寄せられている。本社前・志木駅前・池袋営業所前の行動は延べ92名の参加であった。

サンケン電気本社前での行動

支援する会の仲間からのアピールでスタートしました。続いてインターネットを通じてオンラインで韓国からはペクウンジュさんの発言からスタートです。

「皆さんお早うございます。私はペクウンジュと言います。急に暖かくなったので春が来たんだなと感じています。私達の心の中にも早く春が訪れてほしいと思っています。サンケン電気にご出勤中の社員の皆さんそしてサンケン電気の前に立っている警備員の皆さんは私達の気持ちがあまりよく分からないかもしれません。韓国サンケンで働いていた私達韓国サンケンの労働者たちは度重なるリストラ、そして事業部の閉鎖また事業所の今回廃業などで私たち自身が今、職を失ってしまいましたが、サンケン電気にご出勤中の皆さんのように私達も職場で働き平凡な日常を送れることを願っています。週末で家族と共に過ごすそんな時間が人間にとって大事な事なのかと言う事が、改めて噛み締めています。サンケン電気は1073年に韓国の馬山輸出自由貿易地域に韓国サンケンを100%資本を投じて設立しました。そして、そこでは600人以上の正社員や非正規の人達の努力によって結構大きな黒字を出してきた会社です。私はPM事業の部門にはいなかったのでその部門でのことはよくわかりませんが、私が入社した時は労働組合もあったし、いい会社に就職できたと思って喜んでいました。でも、入社して少し経つと私がいい会社に就職したと思ったのは少し間違いだったと思うようになりました。CCFL事業で結構大きな利益を上げていたにもかかわらず、その黒字と言うのは働いている人たちには回っていきませんでした。本の雀の涙ほどの分け前が労働者側に回ったのだと思います。悪辣なサンケン電気が自分たちの利益にならないことは決してやらないと言う事を、私達は今になってよくわかるようになりました。労働組合としても会社の発展のためにできる限りの協力をいたしました。私たち自身会社の発展を心から望んでいましたし、髄分、協力を惜しみませんでした。しかし、私達に戻ってくるのは今度は赤字だと言う事を言いながら、私達労働組合に対して締め付けが厳しくなり、そして、かなりの弾圧が加わるようになってしまいました。以前の経営者は私達労働組合を利己的集団だとまで罵倒しました。働いている人の正当な権利について、労働組合が利己的集団だとその様に言うことは間違っています。サンケン電気が私達韓国の労働者を弾圧するたびに私達は少しずつ悟っていきました。労働組合が理由もなく要求をしたりしない訳です。人間と言うのは間違っていたらそれを正さなければならないと思うものです。黙っていてはいいなりになってしまいます。その様な中で私達韓国サンケンの労働組合も徐々に目を開きそして闘いに立ち上がっていきました。知っていても知らないふりをする、それは韓国サンケンの労働者だけではなく、サンケン電気は日本の働いている社員の皆さん方にも今度は締め付けにかかるかもしれません。勿論全ての闘いに勝利するわけではないかもしれません。しかし、私達は今、私達の闘いは正しい、そして、私達は必ず勝つんだと言う事を信じて今日も一日闘いに立ち上がり、そして、頑張って行こうと気持ちを固めています。サンケン電気は法的に何の問題はないとか、実は自分たちは韓国の会社とは法人格が違うので関係ないとか言って私達を切り捨てるのではなく、私たちとの話し合いに応じて問題解決に当たりそしてこの問題を真摯に受け止めて行かなければならなりません。この労働争議の全ての責任はサンケン電気本社にあります。サンケン電気本社の経営陣は私達韓国サンケン労働組合との話し合いに応じそして、この問題解決に乗りださなければなりません。そして今朝も又連帯に駆けつけてくださった日本の仲間の皆さん、心から感謝しています。」

「皆さんお早うございます。私は韓国サンケン労働組合支会長のオヘジンです。まずもって私はサンケン電気本社の周辺にお住いの住民の皆さんに今朝もお騒がせして大変申し訳ないとお詫びしたいと思います。でも、599日になるこの様な私達の闘いそして、毎週木曜日になればサンケン電気本社前でまた、隔週月曜日にサンケン電気の本社の前で訴えているのはこのような方法以外に私達がサンケン電気本社に直接訴える手段がないからと言う事に他なりません。私達韓国サンケンの労働組合、サンケン電気の100%子会社である韓国サンケンに存在する唯一の窓口であり労働組合が存在している訳です。しかしサンケン電気本社は韓国経営陣の後ろに隠れて韓国サンケンの会社の清算廃業などと言う事を私たちと話し合いもせずに一方的に決定し、それをホームページ上で通知してきました。私達窓口である韓国サンケン労働組合との話し合いと合意によってこれは進められなければなりません。労働組合があり、このような話し合いの窓口が存在しているにもかかわらず、サンケン電気本社はこの対話の相手を一方的に無視し続け、そして、一方的に会社の清算廃業を決定してきました。普通の労働組合であれば正常な労働組合であればこの様なことを黙って見過ごすことが出来るでしょうか。数十年にかけて勤めてきた職場そして、そこに属していた労働組合、労働組合やそこで働く人たちが黙ってこの様なことを見過ごすその様な人間が、その様な労働組合があるはずもありません。私達がもっと理解できないことがあります。それは何かというとサンケン電気のサンケングループの度重なるリストラや工場改革の名のもとに進められている工場閉鎖や事業部の撤退などこの様な時にはサンケン電気の本社の方でも十分にその工場や事業所の従業員に説明をし、そして、それも短い時間ではなく1年ぐらい前から、話をして、そこで働いている人たちが納得できる形でこの問題を進めていると言う事です。この様に日本の様々な工場や事業所で十分な話し合いをもって、このようなリストラや工場閉鎖が行われているにもかかわらず、何故韓国サンケンの労働者だけは一方的に切り捨てるようなやり方をするのでしょうか。私たちには到底納得が出来ません。そして、サンケン電気本社は取締役会で決定してこれを一方的にホームページで公開しただけに過ぎないことを、この問題は韓国の問題だから韓国内で片付けろと言う風にして私たちと全く話し合いをしようとしていません。もちろん韓国の社長と言う人にそれなりの権限が与えられ、そしてまた、資金的な余裕があると言う事であれば私達も話し合いができたかもしれない。でも私が勤めてきた19年間だけを見ても韓国サンケンと言うのは本社の言う事を100%行うと言う会社でした。本社から注文が回ってこなければ何か月に渡って休業しなければならない、そして、本社の生産計画に基づいて工場が運営されるその様なシステムの中で運営されていたのです。この様に全ての資金的な問題や生産計画、そして、生産工程についてに至るまでサンケン電気本社の意向と本社の指示の下、動いていたにもかかわらず、どうして韓国人の経営者と呼ばれる人が自分なりの判断で動くことが出来るでしょうか。サンケン電気本社の指示と命令によって全て韓国サンケンは稼働をしていました。この様に権限のない韓国人の社長を前に立ててサンケン電気は後ろから糸を引いてその指示を出していたのです。この様な中で私達自身がサンケン電気本社に対して話し合いを要求し、この問題解決に本社が出てきて話し合えと言うのは当然のことではないでしょうか。そしてまた、サンケン電気本社の私達韓国サンケン労働組合に対する締め付けと言うのは今回が初めてと言う訳ではありませんでした。多くの皆さんが御存知だと思いますが5年前にも私達生産現場にいる労働者だけ、そして、韓国サンケンの労働組合員だけを指名して解雇すると言うこの様なことを行ったのもサンケン電気本社によるものでした。私達は5年前にもこの様なやり方は間違っている、おかしいことはおかしいと声に出して言わなければならないと思ったので、私達は労働組合として闘いに立ち上がりました。そして、多くの闘いと多くの人の支援によって私達は合意書を交わして元の職場に戻れるようになりました。そして、5年前にはサンケン電気本社は私たちと共に韓国サンケンの工場を正常に稼働させること、そしてまた、この問題解決には誠意をもってあたると言う事、深刻な雇用の問題が発生した際には労働組合に事前に通知しそしてその合意のもとに全てを進めると言う事が合意書の中に謳われていました。私達はこのような合意書を交わしたので会社側を信じていました。赤字になるような注文生産ではありましたが、私達は歯を食いしばって真面目に生産活動にいそしみました。この様なことをするのは韓国サンケンを正常に稼働していきたい。自分たちの職場を守りたいと言う思いからでした。でも実際はどうだったでしょうか。サンケン電気本社は私達労働組合と締結したこの合意書までも無視して、私達に話し合いもなく、一方的に工場の解散そして閉鎖を通告し、私たち自身を解雇してきたのです。私達の怒りと私たちの悔しさ、それはもう天にも達する思いです。でも私達はこの合意書があるので少なくともサンケン電気本社が私たちと話し合いに出てくるのではないか、そして私たちとの話し合いによってこの問題の解決をしようとするのではないかと思って今まで耐えて話し合いを進めようと要求を行ってきました。でもサンケン電気本社はどの様な姿勢でしょうか、私達が要求している、話し合おうと言うこの一つのことに対しても全く回答せずにずっと無視し続けるのがサンケン電気の現在の態度です。サンケン電気はCSRだとか、企業の社会的倫理とか大層な標語を掲げておいて、その裏では実際に働いている働く労働者に対して全く無視し、話し合いに応じない、私達の話し合いに応じろと言う要求に対しては暴力的に弾圧するその様な態度で一貫しています。サンケン電気本社は無視し続ければ私達のことを相手にしなければ、どうせ疲れてどうせ諦めるだろう、そのように鷹をくくっているのかもしれません。でも私達は私達が労働組合を結成し、そして、立ち上がった以上決して諦める様なことはしません。ではどのようにしてこの問題の解決に当たるのか、それはひとえにサンケン電気本社が私達韓国サンケン労働組合との話し合いを行うと言う事です。話し合いによってのみこの問題の解決はすることが出来ます。私達はもう一度要求します。私達を無視し続け私達に対して暴力的な弾圧をするのではなく、私たちと真摯に話し合おうと言う事、このことについて私達は対話によって問題解決に当たれというそして、長引いている闘いではありますが事をもう一度要求します。苦しい闘いではありますが日本の連帯してくださっている仲間の皆さんがいるので私達はたものしくて、この長い闘いにも頑張って闘いを続けることが出来ます。皆さん風邪に気を付けて頑張って続けていきましょう。ありがとうございました。」

埼玉市民の会の仲間の発言が続きます。次に再び韓国からの発言です。 「サンケン電気にご出勤中の社員の皆さんお早うございます。そしてまた、サンケン電気本社の前をご通行中の市民の皆さんお早うございます。また、連帯に駆けつけてくださった日本の仲間の皆さん、お早うございます。私はサンケン電気の一方的な廃業、偽装廃業によって解雇者となった、現在解雇者のキムウニョンです。どうでしょうか、日本も大分暖かくなったのではないでしょうか。春めいてきたと思われるのではないでしょうか。韓国もこれまでとてもとても寒かったのですが、この何日間かは、昼間には気温が随分上がって春が来たと言う事を実感させてくれています。先だって内田さんがFBに上げていた日本で咲いている春の花を見ました。5年前に私達が日本で見たその様な花でした。私達が5年前にも解雇されたとき私達は日本に渡って来て闘いを続けてきました。その時は毎日サンケン電気本社の前に来て闘いを続けたわけですが、その途中で春先になればあちこちで花が咲いているのを見ることが出来ました。私が忘れられないのは木蓮の花が咲いたとき、とても眩しかったことを覚えています。韓国の木蓮もとてもきれいです。その時にも思いました。木蓮の花が散る前にこの闘いが終わらせなくてはならない。また、サンケン電気本社の中に咲いている大きな桜の木、その桜の木に咲いたサンケン電気の桜が散る前に私達の闘いを終わらせねばならない。その時にもその様に考えました。私達の思いが天に通じたのかサンケン電気本社の桜が満開となったころ、この頃に連絡が来て、話し合いの糸口が見いだされました。そして桜も散って初夏を迎えるころその当時私達は全員が解雇を撤回し、そして、元の職場に戻れるという輝かしい勝利を収めることが出来ました。春先になって暖かい春風が吹き、そして気温が上がって来ると、私たち自身も気持ちの中で春めいてくるそんな毎日です。2022年の春には家族みんなでお花見をして、その花の下で笑えるそんな日を迎えられるそんな日を心から望んでいます。また、私たち自身が工場に戻りそして自分たちの職場で働き続けられるそんな日が来ることを私達は心から望んでいます。韓国でも新しい春が訪れてきています。韓国の春は私達労働者の下にも訪れてきています。アジア最大の私募ファンド(?)によって買収されそしてストライキに立ち上がったホームプラス=スーパーマーケットの労働者の闘いが勝利しました。そしてまた、37年間闘い続けたハンジン重工業のキムジンシュクさんが37年に渡った闘いに幕を下ろし元の職場に戻り元の職場に復職すると言う輝かしい勝利がありました。そして、昨日これまで65日間にわたるストライキ、ハンストを闘いぬいてきた大韓通運との闘い、宅配労働者の闘いが会社側との話し合いによって勝利を収めました。この様に韓国で今次々と闘いが勝利している、これは何を意味するものか?労働者が諦めずに闘いぬけば、そして労働組合の組合員が団結すれば闘い続けられると言う事、そして最後には闘いに勝利できると言う事、また、この労働組合を連帯する周りの人たちが支援することによって勝利に導かれると言う事、これを今回の韓国での様々な闘いが見せてくれています。2022年の春の勝利、これが私達韓国サンケンの労働組合にとっても勝利できると言う事そして、この闘いが終わると言う事を心から望んでいます。和田節会長、そして高橋広社長、今回の韓国サンケンの決定を下したのは貴方方でした。だからこそ貴方方が決断しなければこの闘いは終わることが出来ません。一日も早く決断を下されることをもう一度要求します。和田会長や高橋社長が取締役会で決定しておいてそして、韓国の問題は韓国で解決しろと言って後ろに隠れてこそこそするのは卑怯ではないですか。私たちと直接応じることを強く求めます。日本では経済界の要求であれば経済人が国境を越えてビジネスの活動を行っています。また、日本でこの様な経営者が呼べば私達労働者が行くことも出来ます。方法はいくらでもあります。ビジネス活動だと言う事でサンケン電気の経営陣が韓国に渡って私たちと話し合う事が出来れば、サンケン電気が私たちを呼んで私たちと話し合う事が出来るはずです。インターネットによって最近ではオンラインで話し合いを行う事もあちこちで行われています。インターネットによる話し合いでも十分に可能です。後ろにこそこそと隠れないで私たちとも話し合いに正々堂々と応じて話し合いによって問題解決に当たることを強く要求します。そしてサンケン電気本社は今回の様な事態を招いたことに対して私達韓国サンケンの労働者に謝罪をしなければなりません。そして私達を職場に戻さなければなりません。私達はその時まで闘いを続ける覚悟でいます。サンケン電気はまた、虚偽の通告によって7が月半も拘留生活を強いた尾澤さんとその家族に対して謝罪しなければなりません。またサンケン電気はサンケン電気の周りにお住いの住民の皆さんに迷惑をかけないと言う風に回覧板を回した、その約束を破ったことに対してももう一度謝罪をしなければなりません。そしてまた、私達韓国人労働者にこの様なことは二度と起こさないと言う事を、再発防止の約束、支援している日本の仲間の皆さんにも再発防止の約束をしなければなりません。いま、韓国サンケンの跡地にはソファン電子と言う会社が入居しています。この会社を調べればLGとの関係会社と言う事が分かりますが、結局これはサンケン電気とLGがその韓国サンケンを潰して新しい会社を作ったのではないですか。そういう事であれば私達はそこでまた韓国サンケンの名のもとにそこで働き続けることが出来るはずです。連帯してくださっている日本の仲間の皆さん、この暖かい春を勝利の春に作っていきましょう。そしてまた勝利した暁にはみんなでこの勝利を喜び合いましょう。今日も一日頑張って闘いましょう。皆さん共に頑張りましょう。」
この場の締めに旭ダイヤの方に発言をお願いします。

志木駅前の行動

志木駅前に移動した駅頭宣伝隊は埼玉市民の会の仲間からの発言でスタートしました。続いてインターネットを通してオンラインでキムウニョンさんのアピールが続きます。

「韓国の私たちと連帯するために朝早くから駆けつけてくださった日本の仲間の皆さん、そして、志木駅をご通行中の市民の皆さん、お早うございます。私はこの新座市にある地元企業サンケン電気によって一方的に不当に解雇された労働者キムウニョンです。私は2016年から2017年にかけてこの新座市にある志木駅前で毎日の様に駅頭に立っていました。当時もサンケン電気は私達韓国にある韓国サンケンの生産現場の労働者だけをそしてまた組合員だけを指名解雇すると言う事があり、それに反対して、私達は日本まで来て日本での闘いを繰り広げたことがありました。当時もこの志木駅前で多くの皆さんの前に立って、私達がサンケン電気によってどのような仕打ちを受けているのか、また、サンケン電気に対して抗議をしてくださるようお願いをしたことがありました。それから5年ぐらいの月日が経ちましたが、またもやサンケン電気は私達に対して、組合への弾圧を強めています。ここには5年前にもKFCのフライドチキンのお店がありましたし、ケンタッキーのおじさんも立っていました。また、KFCの隣にあるサンジェルマンのパン屋さんもあったんですが、みんなそのままあるようですね。当時は毎日サンケン電気の本社前に行って出勤前の社員の人たちに対してこの問題に取り組んでくれるよう、そしてまたサンケン電気が解雇撤回するように要求を行ってきました。そして本社から今度は志木駅に移動してこの志木駅前で通行中の皆さん方にまたもや支援を要請した、その様な事がありました。当時は寒い日も暑い日もありましたが、私達は宿舎から持ってきたコーヒーとかゆず茶などを持ってきて支援の仲間の人たちと一緒に飲んだこともありました。また時にはパン屋さんでパンを買って、皆で分けて食べたことも思い出されます。私達は1年近くこの新座市で過ごしました。そして泣いたり笑ったりしながら月日を過ごして、そしてこの闘いに勝利し、原職に復帰しました。私達はその当時には勝利を勝ち取りました。そして、工場を元通りに再開すると言う事、そしてまた、もしも雇用に重大な問題があった時には労働組合と事前に話し合い合意のもとに進めるというこの様な内容の合意書を交わして、私たちは元の職場に戻ることが出来たわけですが、またもやサンケン電気はこの約束や合意書をも破って私達に対して解雇を行い、工場の閉鎖を行いました。そしてまた私達は、5年前と同様にこの志木駅前で皆さん方に訴えをしなければならなくなってしましました。サンケン電気はまたもや約束を破って、私達に襲い掛かったばかりか、連帯する仲間の皆さんが苦労しなければならない状況に陥ってしまいました。サンケン電気は約束しても守らない企業、そして恥知らずな会社です。韓国の労働者にとって日本の会社は3つのイメージがあります。1つは日本帝国主義が朝鮮半島を植民地にし、そして多くの人たちを苦しめたと言う悪いイメージです。きちんとした謝罪もそして賠償も行わないまま、まだ多くの犠牲になった人たちが訴えているその様な日本に対して韓国人の中には日本に対して悪いイメージを持っている人たちが少なからずいます。2番目はサンケン電気と同じように韓国人労働者を差別し、そして抑圧し、そして利潤だけは韓国で儲けてそして日本へ持って行ってしまう、そしてまた、労働組合を嫌悪し労働組合を弾圧すると言う日本の資本の姿です。サンケン電気のみならず、多くの企業が韓国に進出しそこで労働者を安い賃金でこき使って、そして利益だけは日本に持っていくと言うようなこと、そして、そこで立ち上がった労働者たちを弾圧すると言うようなことを日本の企業が数多くやってきました。3番目は新しいイメージです。それは皆さんと同じように韓国で働いている人を自分たちの労働者の問題ととらえそして共に怒り、共に悔しがり、そして共に闘う、そういった日本の労働者、また市民の人たちがいることを知ってそして新しいイメージが作られてきました。私たちにとって前が見えない、先が見えないその様な状況の中でも皆さん方が立ち上がってくれたおかげで私達は力を得て闘いを続けることが出来ました。その様な中で私達は一つ一つ結び付きあい、そして団結を固めていきました。皆さん方の闘いによって、そして私達の粘り強い闘いによってこの闘いの勝利は確定していると思います。私達は今後も闘い続けて行かなければならないと思います。皆さん方がいらっしゃらなければ、私たちにとって日本は悪いイメージのまま残っていたかもしれません。日本と言うのが悪い植民地時代の記憶、そして韓国の労働者を差別するその様な日本の企業のイメージで固まってしまったかもしれません。でも日本にも人間が住んでいる。同じ働く人たちが住んでいる。そして同じ気持ちを持った人たちがそこにいて、共に立ち上がってくれると言う事を私達は知りました。そして私達は一つになりました。この様な闘い、本当に奇跡のようなことが起きたのですが、これは天から降ってきたものではありません。奇跡と言うものも人間が作り上げたものです。皆さん方の闘い、人間的な美しい闘いは私たちにとって力を与え、そして勝利へと導いています。皆さん共に手を携えて頑張っていきましょう。今日も一日頑張って闘いを続けていきましょう。皆さん共に頑張りましょう。トウジェン」 

「志木駅ご通行中の皆さん私はサンケン電気によって解雇されそして、今解雇を撤回させるために闘っている韓国の労働者イヘミンと言います。この2〜3年世界中がコロナによって苦しみに落ち込み、そして多くの人たちが困っています。サンケン電気はこのようなコロナの状況の中で会社が苦しいと言いながら、私達を突然解雇して、工場を閉鎖してしまいました。サンケン電気は私達を一方的に解雇し工場を閉鎖、そして廃業に押し込んでおきながら一方では韓国での事業拡大を続けています。サンケン電気は2021年にも売り上げを220臆円と言う莫大な売り上げを韓国で誇っていて事業展開を行っている一方で私達の工場を閉鎖してしまいました。そして私達は20年、30年勤めていた会社を追われて、解雇され結局路頭に放り出されてしまいました。私達も皆さんと同じように、勤務先に通勤するその様な姿でもう一度生きていきたいと思います。朝になれば慌ただしくても出勤準備をする。そして子供たちに私は誇らしい母親でいたいと思っています。でもサンケン電気はその様な私の願い、ささやかな願いを奪い、私達を解雇し、私達の家族を苦しみに陥れています。私達は出勤するのではなく、座り込みのテントに出かけて行って横断幕をもってそしてプラカードを掲げて出勤するする人たちに訴えています。ご通行中の皆さん是非とも私達の話に耳を傾けて悪辣なことをやっているサンケン電気対して抗議の声を上げてください。サンケン電気に対して会社のために一生懸命に働いてきた労働者に対してこれ以上イジメルナとこの様に抗議してください。2月17日の韓国のKBSテレビでは日本で闘っている、連帯してくださっている日本の支援する会の人たちの様子がドキュメンタリ―番組として放映されました。私達は日本に行くことが出来ない。サンケン電気に直接訴えることが出来ない、その様な中で私達に代わって抗議してくださっている日本の仲間の皆さんの姿を見て私達は何度涙したか分かりません。私達は苦しい闘いを続けていましたが皆さん方の闘いを見て、私達は力が湧いてきたし、勝利の確信を得ることが出来ました。瀬戸さんは解雇者にとって孤立させない、そして皆で助け合えば力になるではないかとおっしゃってくださいました。どんなに励まされた事かしれません。伊藤さんはサンケン電気のことを知らん顔するわけにはいかない、自分のことのように考えて行かなければいけないと言ってくれました。後呂さんは木曜日になると朝3時過ぎには起きるとおっしゃってくださいました。後呂さんも朝早くから駆けつけてくださっています。そしてまた、駅頭でいつもビラをまいて通行中の人たちに話しかけられ、そして丁寧に説明してくれている小野寺りえさんの姿を私達は画面を通じて見ることが出来ました。そして忘れられることが一番辛いんだとおっしゃってくださった石井寛さん、そしてまた、通訳などでご苦労されている通訳の方々、尾澤さんたち。私達も日本の仲間の皆さんに力を得て諦めずにこれからも闘っていきます。皆さん本当にありがとう御座います。共に頑張りましょう。」日本からは所沢労音のゆいの会の方から歌っていただきます。つぎにノレの会の方から歌をお願いします。再び韓国からオンラインで発言を繋ぎます。

「皆さんお早うございます。私はペクウンジュと言います。金曜日、明日になれば私達の闘いは600日になります。200日になった時私達は組合員全員が集まって300日になるまでは何とか頑張ろうと誓い合いました。その当時は、えー300日だって?300日なんてやってられないよ。その前の早く解決しなくちゃ、と言っていました。しかしそれよりも倍の時間600日という時が流れてしまいました。その長い時間を共に闘っている日本の仲間の皆さん、本当に有難うございます。そして皆さん方も健康に気遣ってください。サンケン電気は地元新座市では結構知られた会社です。でも韓国で行っていること、韓国サンケンにやっていることは一方的で不当なことです。これまでも数々の労働組合への弾圧を加えてきました。2016年には私達生産現場の労働者を全員、そしてまた組合員全員を解雇すると言う事を行いました。また、私達が生産して利益が出ても工場に再投資すると言う事は有りませんでした。私達が復職した後でも韓国サンケンに投資することはせずに別の会社に投資して、私達の首を切ってきました。私達はサンケン電気の思惑を知っています。会社は儲けることも大事だが、それよりも韓国サンケンの労働組合を嫌っているのです。何故ならばこれまでいくらやっても会社の思い通りにはされない。いくらやってもこれまで会社の言うなりにはならないのが私たちだったからです。いくら会社側が嫌だと言ってもこれほどのやり方はないと思います。私達を無視し続けるばかりか、私たちと話すこともないなどと言う事は本当にあってはならないことです。サンケン電気は私たちとの労働協約を守りませんでした。また、労働組合と交わした合意書をも破り捨ててしまいました。そして、私たちとの話し合いを無視し続けてこの様に労働争議を長引かせています。この様なサンケン電気のやり方と言うのはサンケン電気が掲げている人を大切にするとか、そして世の中に立つとか、そういう様な事とは全く真逆のことをやっています。廃業の前に労働者と話し合えば、この廃業と言う選択以外には他の方法はなかったのでしょうか?労働組合と話し合えば他の方法も見つけられたはずです。韓国サンケンの廃業と言うのはこの口実は累積赤字と言うものでした。でも累積赤字も又労働者自らが作り上げたものではありません。赤字と言うのは経営陣の責任によるものです。私達がそのことによって解雇されていいはずがありません。先だって日本の支援する仲間の皆さんが新座市商工会に行ってこの問題について商工会も取り組んでくれるよう要請を行いそして要請文を提出したと言う話を聞きました。新座市にいらっしゃる多くの皆さんがこの労働争議などあり得ないなどと言うようなサンケン電気の嘘、まやかしをもう一度看破して、そして皆さん方もサンケン電気に抗議を行ってくださるようお願い申し上げます。一日も早くこの問題が解決するようご通行中の皆さんからもサンケン電気に対して要請の行動をとってくださるよう心からお願いします。そして新座市民の皆さん方も支援している私達日本の仲間の皆さん達と一緒にこの問題解決が図られるようご協力をお願いしたいと思います。韓国でも、もっと頑張って闘っていきたいと思います。ありがとうございました。」
 志木駅前の行動の締めくくりとして明大生協の仲間からの発言を頂きたいと思います。

池袋藤久ビル前での抗議行動

池袋の藤久ビル前にやってきました。埼玉市民の会の発言で始まりインターネットで繋いで韓国からオヘジンさんのアピールです。
  「池袋ご通行中の皆さま私は韓国サンケンで働いておりました労働者のオヘジンと申します。私達は毎週サンケン電気に対して行動を続けています。今日で599日目を迎えます。しかし、サンケン電気は一度も事態解決に向かって立ち上がっておりません。韓国サンケンは日本のサンケン電気の100%子会社です。しかし、韓国サンケンは他の子会社と比べて酷い差別を受けています。他の子会社に対して交渉すれば応じるのに、私達たち労働者の生存のために闘い、交渉を求めても、私達に対してだけ引き続き無視と弾圧を続けています。私たちは理解できません。サンケン電気は他の影響力を持っている子会社に対しては交渉するのに韓国サンケンだけ、引き続き無視をし続け弾圧をしています。そのことを理解できません。その様なサンケン電気に対して私達はあらゆる宣伝活動を行ったりして、ほかの団体と連帯しながらサンケン電気との闘いを続けていきます。しかし、サンケン電気は同様な立場も示さず、私たちと交わした合意書の約束も一つも守らず突然韓国サンケンを解散させて私達を放り出しました。サンケン電気は労働者を大切にすると貴社の方針を持っているのであれば、韓国サンケンに対しても同じような対応をしなければなりません。しかし、サンケン電気は自分のモットーを自分の都合の良い時だけ使っております。この様なサンケン電気をどのように高い道徳性を持った会社と評価できるでしょうか。自分の都合に合わせて自分たちの原則を変えることが出来るとこのことは非常に間違っています。私達がサンケン電気に要求することはたった一つです。貴方たちが交わした韓国サンケン労組と交わした合意書を誠実に履行すると言う事です。この事態を解決するために対話と交渉を私達は引き続き要求します。昨日韓国で宅配労組が闘いの末に勝利したという知らせを聞きました。巨大な資本と闘って勝利したと言う事でした。労働者たちが自らの生活を守るために、闘い沢山の同志たちが手をつないだうえでの勝利だと思います。韓日の連帯でこの様な大きな勝利をもたらしてくれると思います。5年前にも私達は日韓連帯で闘い、復職を果たしましたし、そのことがサンケン電気にも大きな打撃を与えたと思います。そのことがあるからサンケン電気は私達労働者に対して弾圧と差別をしてくるのだと思います。しかし、私達の日韓の連帯がより強固になれば必ず勝利できると確信しています。我々が勝利するその日まで一生懸命闘っていきたいと思います。もう一つお知らせしたいことがあります。来週金属労組の全国の代議員大会があります。韓国サンケンを支援してくれる沢山の団体に感謝の盾を送ると言う事になりました。この間私達を助けていただいた皆さんに小さいながらもプレゼントが出来るかと思います。それまで勝利の日まで一生懸命闘いたいと思います。ありがとうございます。」

「池袋をご通行中の皆さん、そして、今日も私たちと闘ってくれている日本の市民の皆さんとてもお会いできてうれしいです。私は埼玉県の新座市にあるサンケン電気の100%子会社である韓国サンケンで32年間働いてきた労働者キムウニョンです。韓国サンケンは日本のサンケン電気が馬山の自由貿易地域に100%出資して作った子会社です。サンケン電気は現在世界第7位と言う大きな利益を上げている巨大企業です。その様なサンケン電気ですけれど、私達韓国の労働者が組合を作ってそれが民主労総に入ったり、自分たちの生存を守るために闘いを続けていくうちに、韓国サンケンを解散すると言う暴挙に出ました。韓国のサンケンの労働者はその様な弾圧に負けず1年、粘り強く籠城闘争を続けてきました。そののち工場の廃止と言う暴挙を止めることが出来ました。その様な中で雇用に対する労働組合との合意書を結んだんですけど、工場調整であったり、整理解雇であったり韓国サンケンに対してあらゆる蛮行を繰り返してきました。韓国サンケンは問題が起こるたびに雇用の合意書を結んだにもかかわらず、その合意を一度たりとも守っていません。日本の会社ではあり得ないことでしょう。韓国の労働者に対してこの様な弾圧を行っていないのではないでしょうか。2016年労働組合だけ整理解雇すると言う事がありました。私達は日本に遠征闘争をして日本の労働者の方々と1年間闘い抜きその整理解雇を撤回させ職場に復帰することが出来ました。其の現職復帰した際にサンケン電気は、雇用に深刻な問題が起こった時は必ず労働組合と事前に協議し問題を解決すると言うような約束までしました。私達が職場に戻ってから5年間サンケン電気は、営業を他の所に移して生産をして利益を得ていると言う事をしていました。その様な黒字を積み重ねるサンケン電気は韓国サンケンの労働者を騙してきたのです。サンケン電気はこの間韓国の工場に対して、設備投資を行わず全く行いませんでした。本当にボロボロの工場になりました。コロナの事態に日本に渡って来れなくなった、その隙をついてサンケン電気は韓国サンケンを廃業すると言う行動に出ました。事前通告もなく2021年1月に韓国の工場を閉鎖しまして韓国の労働者たちの生存権を奪いました。それに対して韓国の国会議員であったり、知事であったりするあらゆる方々も併せて韓国サンケンの廃業と労働者の解雇を辞めるように訴えてきましたが、サンケン電気本社はこれを無視してきました。それだけにとどまらず日本で連帯運動をしている市民を暴行罪と言うでっちあげを行って不当に拘束すると言う事までやってきました。その様なサンケン電気の暴挙に対して韓国の労働者は600日を超える籠城闘争をしていますし、日本の領事館や大使館に対して、ほかにもサンケンの営業所に対して闘争を繰り広げています。私達は韓国サンケンの虚偽や脅迫に負けず労働者の生存権のために闘っています。私達はコロナによって日本に来れない間、非常にもどかしい思いでありましたけれど、日本の皆さんが連帯して闘ってくれていることが私達を勇気付けてくれています。日本の方々の闘いは辛い闘争の中で一筋の希望であるし、私達に勇気を与えてくれています。私達は日本の方々の力もあって、必ず勝利の日まで闘い続ける事でしょう。闘わないものには抑圧と差別が待っていると言う事です。闘うものにのみ幸福が訪れるでしょう。家族を守ることが出来るでしょう。池袋通行中の皆さん、サンケン電気の蛮行を糾弾してください。サンケン電気は自ら出てきて問題解決をするための交渉に出てくることを要求してください。私たちと共に闘ってくれる日本の市民と共に必ず勝利して必ず工場に帰っていきたいと思います。今日も粘り強く闘い続けてくれている日本の皆さま、コロナの拡散が心配な状況ではありますが、どうかお身体に気を付けてください。同志たちがいるから私達がいるのであり、私達の闘いが続いているからこそ同志と共にいれると信じています。私達は離れていても一つです。勝利を勝ち取るまで引続き闘っていきましょう。今日もありがとうございました。勝利の日まで闘います。トウジェン」

この後、日本の皆さんからの発言や歌をお願いします。サンケン太郎さんの歌、尾澤孝司さん、尾澤邦子さん、京浜ユニオンの仲間の発言、日韓ネットからの発言、東京ふじせ(学研)の発言、全労働者組合ユナイテッド航空からの発言、最後に藤久ビルの7階8階に向かってシュプレヒコールをぶつけて終了としました。

「支援する会ニュース」72号


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