「週刊金曜日」ニュース : 動き出すのか東日本の原発 | |||||||
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「年内再稼働」「白紙」に! 追いつめられる東電 本田雅和 原発中枢部への資格偽装社員の不正入室、安全対策工事の未完了、対テロ核物質防護設備 の損傷……新潟県の柏崎刈羽原発で今年に入り、運営する東京電力の不祥事と隠蔽が次々 と発覚。東電は2月26日、原子力規制委員会に出していた「年内再稼働」の計画を「白紙 」に戻す変更申請に追い込まれた。花角英世知事は有識者会議の慎重派学者を次々と切っ ていく姿勢を示すなど「前のめり」にみえていたが、事態の深刻化で、再稼働に期待をか けていた地元政財界幹部からも怒りや反発がうずまく。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】 編集長後記 会社近くのさくら通りに街路樹として植えられているオカメザクラが今、満開だ。ソメ イヨシノよりも開花が一足早い。濃いピンクをした小さな花が、澄んだ青空に映える。立 ち止まって眺めると、季節が巡っているのを実感する。コロナ禍の巣ごもりで、季節感が 薄れてしまったようだ。 3月は卒業式のシーズンでもある。本来、卒業式は誰にとっても喜びの場であるはずだ が、東京都教育委員会が2003年「10・23通達」を発してから、苦痛と葛藤をもたらす ようになった。「日の丸」の掲揚、「君が代」の起立斉唱を強制するようになったからだ 。私も保護者として式に出席したことがあるが、強い管制が敷かれた現場の雰囲気に耐え がたいものを感じた。 昨年は当初、飛沫感染防止の観点から校歌斉唱は中止されたものの、「君が代」斉唱だ けは強行された。今年は?現場に聞くと、声を出して歌うことはしないが、式次第には残 るという。 誰のために誰が行なう卒業式か、よくわかるではないか。(小林和子) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【3】2021年3月12日(1320)号予告 【特集】3.11から10年 ●被災地の精神科医がつづる津波と放射能、怒りと悲しみ 蟻塚亮二 ●自分ごととして考え続けるために 絵本作家・鈴木邦弘さんが描く浜通り 鈴木邦弘 〈東日本大震災の10年に向き合う表現者〉 ●福島で死んでいった動物たちを 生のエネルギーに反転させて 山内若菜 絵画「はじまりのはじまり」 中村富美子 ●他者の体験にどう向き合い どう語り継ぐのか 小森はるか+瀬尾夏美 映画『二重のまち/交代地のうたを編む』 ●女性3人の新たな家族に託し 震災からの再生を描く 詩森ろば 演劇「岬のマヨイガ」 【差別】●ネットの「部落探訪」はなぜ削除されないのか 被差別部落の所在地を暴き差別を煽動 平野次郎 【たとえば世界でいま】ビルマ/北角裕樹 ドイツ/神野直子 【ぶんか】●不謹慎な旅 失われた扇 長崎「出島」 写真・文 木村聡 【きんようぶんか・本】 ●『新にっぽん診断 腐敗する表層、壊死する深層』田沢竜次 ●『退屈とポスト・トゥルース SNSに搾取されないための哲学』 長瀬海 ●『サラ金の歴史 消費者金融と日本社会』 武田砂鉄 ●『災害からの命の守り方 私が避難できたわけ』 除本理史 ●『福島が沈黙した日 原発事故と甲状腺被ばく』 吉田千亜 ●『原発「廃炉」地域ハンドブック』 植松青児 【きんようぶんか・映画】 ●『フィールズ・グッド・マン』 中村富美子 【メディア】●メディアウオッチ 【きんようぶんか・TVドキュメンタリー】 ●3月12日〜放映作品から ワタナベ=アキラ 【きんようぶんか・音楽】 ●『リターン・トゥ・フォーエヴァー』 チック・コリア 藤田 正 【強力連載】 ●それでもそれでもそれでも|齋藤陽道 ●風速計|田中優子 ●金曜アンテナ ●半田滋の新・安全保障論 ●政治時評|榎本順一 ●経済私考|鷲尾香一 ●言葉の広場/論考 ●猫様 想田和弘 ●さらん日記 ●話の特集|矢崎泰久、中山千夏、松元ヒロ、小室等 ●ヒラ社長が行く|植村隆 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【4】近刊のご案内 http://www.kinyobi.co.jp/publish/index.php ★追悼 石牟礼道子 毒死列島 身悶えしつつ 石牟礼道子 田中優子 高峰武 宮本成美 1000円+税 A5判並製・104頁 http://www.kinyobi.co.jp/publish/002593.php 『苦海浄土 わが水俣病』などの作品で知られる作家の石牟礼道子さんが2018年2月10日に 亡くなった。『週刊金曜日』立ち上げ時の編集委員でもあった石牟礼さんと現編集委員の 田中優子さんの対談を中心にブックレット化。 ★日中戦争から80年 加害の歴史に向き合う 『週刊金曜日』編 1000円+税 A5判並製 136頁 http://www.kinyobi.co.jp/publish/002464.php 今年は、日中全面戦争開始から八〇年。侵略戦争への深い反省から始まったはずの戦後は いま、大きな危機に直面している。歴史歪曲主義者の安倍晋三首相はふたたび「戦争国家 」への道を暴走し、民主主義そのものが崩壊させられようとしている。私たちは、あらた めてアジア太平洋戦争の実相をみつめ、いまと将来のために加害の事実を振り返り、向き 合う姿勢が必要だ。本ブックレットは日中戦争開始から八〇年となる二〇一七年七月から 一〇月の各月一回、「日中戦争80年共同キャンペーン実行委員会」が企画した学習会の 内容を再録したもの。 ┃Kindle版┃原発の来た町──原発はこうして建てられた/伊方原発の30年 斉間満:著 Kindle 購入価格:700円 「安全」であれば原発はよい、とは言えない。原発の建設や運転の過程ではさまざまな「 暴力」が吹き荒れ、またカネの力によって人々の心や生活を傷つけ、踏みにじってきた。 著者の斉間満さん(2006年10月17日永眠)は、伊方原発の誘致話が表面化して 以降、自らの一生をかけてこの問題に取り組んできた。新聞記者として、一人の住民とし て、裁判の原告として長い長い闘いだった。 この書籍は、斉間満さんが2002年5月、南海日日新聞社から刊行した著書『原発の 来た町─原発はこうして建てられた/伊方原発の30年』を元に新たに編集した新版。伊方 原発のためになにが起きたかを知ることは、日本のエネルギー政策の今後を考えるために 必要だ。 【目次】 はじめに まえがき(小出裕章) 【年表】伊方原発をめぐる動き 1.原発はこうして建てられた 2.安全協定無視の3号炉増設 3.出力調整試験 4.伊方原発のいま 5.原発と地域 あとがき 【筆者紹介】 斉間 満(さいま みつる・1943年生) 伊方原発建設当初、地方紙の記者として取材したのが伊方原発との関わりの始め。取材 していく中で地元にあるローカル紙が原発の危険性に少しも触れないことに疑問を感じて 焦りを覚える。経験も知識も資金も貧しい中ではあったが、地元で原発を批判していく必 要を強く感じて一九七五年「南海日日新聞社」を立ちあげる。以来一貫して原発反対と匿 名報道を貫き、伊方町を含む周辺の町や八幡浜市の人々に原発の危険性を伝え続けてきた 。 伊方原発二号炉設置許可取消裁判は、本人訴訟として起こされたが、原告の1人に加わ り23年間法廷で闘った。しかし、2000年12月判決の4日前に持病の心臓病が原因 で脳梗塞を発病し、左半身不随車椅子生活の身となる。現在施設に通いながらリハビリに 励む傍ら、原発を止めるまで南海日日新聞を発行し続けることが自分のできる反原発運動 であると考え、同じ原告、反原発の仲間であり社員の一人である近藤誠さんの助けを得な がら残された右手でワープロを打つ日々である。 2006年10月17日永眠。 ┃Kindle版┃マイナンバー 明石昇二郎:著 Kindle 購入価格:500円 http://www.kinyobi.co.jp/publish/002448.php 「マイナンバー」の通知が始まった2015年10月から2年が経った。だが、便利になるどこ ろか、さまざまな不具合が生じている。問題点を洗い直すとともに、「マイナンバー」に よって余計な負担を強いられる市民一人ひとりが自衛策を考える上での"処方箋"を提供す る。 ┃Kindle版┃バラ色のひきこもり 勝山実:著 Kindle 購入価格:300円 http://www.kinyobi.co.jp/publish/002203.php 「ひきこもり」というと、白い目で見られがち。 でも、当事者が日々、どんな思いで暮らしているのか、 その声が伝わることはほとんどありません。 高校3年生から45歳の今まで、ひきこもりを続ける 自称「ひきこもり名人」の勝山実さんに、 なぜにひきこもり続けるのか、 自身のひきこもり生活の極意を書いてもらいました。 ┃Kindle版┃何がどうして発達障害 司馬理英子:著 Kindle 購入価格:300円 http://www.kinyobi.co.jp/publish/002011.php 自分では気をつけているつもりなのに、「うっかり」ミスばかり。 時間やお金の管理も超苦手。 やらなきゃいけないことはたくさんあるのに、何から手をつけたら……? あの人ってなんでいつもいい加減なの! スケジュールどおり仕事ができないし、融通も利かないし、 人の気持ちをわかろうともしない。社会人失格なんじゃないの? 本書は発達障害という切り口で、そんな悩みに迫ります。 近ごろメディアで取り上げられることの多い発達障害ですが、 肝心なのは周囲の対応であることは、あまり知られていません。 自分(あるいは相手)の言動に悩んだら、本書をひもといてみてください。 きっとそれまでとは違った視点で、 自分や相手のことを見つめられるようになりますよ。 ┃Kindle版┃エシカルに暮らすための12条 地球市民として生きる知恵 古沢広祐(ふるさわ・こうゆう):著 Kindle 購入価格:300円 http://www.kinyobi.co.jp/publish/002859.php 最近よく耳にする「エシカル」という言葉。 エコやオーガニックとちょっと似ていますが 生産者の人権や労働環境、商品生産の背景まで考慮する点が違います。 本書がグローバル化によって地球のすみずみにまで広がった生産・消費のつながりを 改めて考えるきっかけになればいいなと思います。 【『エシカルに暮らすための12条』目次】 はじめに 第1条 グリーン(環境)からエシカル(社会)へ 第2条 ファッションだってエシカルに 第3条 鰻を食べて大丈夫かな? 水産物こそエシカルでありたい 第4条 有機=エシカル? オーガニック認証への問い直し 第5条 森のエコラベル 第6条 動物福祉─アニマルウェルフェア 先を進む世界の動向 第7条 町ぐるみでエシカルめざす フェアトレードタウンの広がり 第8条 過熱するペットビジネス 輸入ペットの動向にも注意!! 第9条 日本にもある現代の奴隷制度 第10条 つくる責任・つかう責任 SDGsのゴール12 第11条 銀行・投融資を変えるエシカルなお金って? 第12条 『バナナと日本人』のその後 補論 日本でのエシカルの広がり──エシカル通信簿、ブラック企業大賞、地方での展開 【著者略歴】 古沢広祐(ふるさわ・こうゆう) 1950年生まれ。國學院大學経済学部教授、NPO「環境・持続社会」研究センター代表理事 。著書に『みんな幸せってどんな世界』(ほんの木)、『食べるってどんなこと? あな たと考えたい命のつながりあい』(平凡社)、『地球文明ビジョン』(日本放送出版協会 )、共著に『フェアトレードビジネスモデルの新たな展開』(明石書店)など。関連する トピック情報として、サステナブル・ブランドジャパン(SB-J)ネットサイト(http://w ww.sustainablebrands.jp/)で連載コラムを掲載しています。 ==============================================『週刊金曜日』 ※ 定期購読のお申し込みは以下のページから。 https://ssl.kinyobi.co.jp/consult/input.php?id=tk ※ 支援金の受付口座はこちら。 郵便口座 :00120-7-572529 加入者名:株式会社 金曜日 (通信欄に「支援金」とご記入下さい。) ※ このメールは、お申し込みいただいた方にお送りしています。 ※ このメールへの返信はできません。 ※ お届けするE-Mailアドレスの変更や配信停止は以下のページから。 http://www.mag2.com/m/0000140118.html ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃発 行 株式会社金曜日 ┃ ┃ 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-23 ┃ ┃ アセンド神保町3階 ┃ ┃ http://www.kinyobi.co.jp/ ┃ ┃編集部 mailto:henshubu@kinyobi.co.jp ┃ ┃業務部 mailto:gyomubu@kinyobi.co.jp ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ Created by staff01. 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