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「共同テーブル」が緊急アピールを発表しました。

緊急アピール 岸田(晋三)政権の発足と総選挙にあたって

 岸田政権は岸田文雄政権ではない。岸田晋三政権であり、岸田太郎政権であり、岸田明政権である。安倍文雄、麻生文雄、甘利文雄政権と言ってもいい。

 岸田首相は「成長と分配の好循環」など耳当たりのいいことを言っているが、新型コロナへの無策や「森友」問題などには口をつぐむ。安倍晋三や麻生太郎がおんぶオバケのようにかぶさっているからだ。「新しい資本主義」なるものも、会社を富ますだけで、社員及び国民は貧しいまま。格差を拡大したアベノミクスと変わりはない。484兆円にもなった企業の内部留保を前に、どうして法人税率を引き上げないのか。

 自民党総裁選では、「台湾有事」「尖閣防衛」を示唆し「敵基地攻撃能力保持」に殆どの候補が言及した。「原子力潜水艦保有」も主張した高市早苗は自民党の政策責任者に納まった。岸田首相も「防衛力や海上保安能力の強化」を強調した。中国や韓国への排外主義的なキャンペーンがメディアで目立つだけに危惧される。

 原発は「再稼働」はもとより「新増設」への願望も隠さない。原発推進のトップの甘利が幹事長なのだから、その姿勢は明らかだろう。第6波が想定されるのに、新型コロナ対策は示されない。消費税増税は当面は封印したものの、「財政赤字解消」を口実にいずれ持ち出すであろう。

 岸田政権は、安倍=菅政権の継承どころか、さらに命と暮らしと平和を脅かしかねない。

 総選挙で、自公・維新に対決する共同をひろげよう。まずは「市民連合と立憲野党の政策合意」にもとづく野党共闘を拡大し、選挙区選挙で内実のある共闘を作り上げ、勝利しよう。

 その成功は来年夏の参院選挙の選挙区共闘をも促進するであろう。

 同時に私たち「共同テーブル」は、自公-維新勢力への明確な対抗軸を政治に求めたい。

 私たちは「いのちの安全保障確立に向けて―非正規社会からの脱却宣言」で、「非正規・格差の拡大」、「沖縄への軍事基地押しつけ」と「中国敵視」政策の転換を求め、脱原発を「喫緊の課題」として訴えた。

 当面する総選挙においては、大企業・富裕層の応能負担を強化し消費税減税、米中緊張緩和の自主的な平和外交の展開、普天間基地の撤去と辺野古基地建設の中止、南西諸島の軍事基地化反対、「原発ゼロ基本法案」の早期成立、「戦争法」の廃止、核兵器禁止条約の批准などが公約に掲げられ、岸田政権と対決する。

 合言葉は「自民党に天罰を、公明党に仏罰を、そして維新に神罰を」だ。 

 2021年10月13日 共同テーブル

●「共同テーブル」発起人(アイウエオ順)
浅井基文(元広島平和研究所所長・政治学者) 安積遊歩(ピアカウンセラー) 雨宮処凛(作家・活動家) 伊藤誠(経済学者) 植野妙実子(中央大学名誉教授・憲法学)  上原公子(元国立市長) 大内秀明(東北大学名誉教授) 大口昭彦(弁護士・救援連絡センター運営委員) 海渡雄一(弁護士) 鎌倉孝夫(埼玉大学名誉教授) 鎌田慧(ルポライター) 金城実(彫刻家) 纐纈厚(山口大学名誉教授・歴史学者) 古今亭菊千代(落語家) 佐高信(評論家) 清水雅彦(日本体育大学教授・憲法学) 白石孝(NPO法人官製ワーキングプア研究会理事長) 杉浦ひとみ(弁護士)  武建一(全日建運輸連帯労組関西生コン支部) 竹信三恵子(ジャーナリスト・和光大名誉教授) 田中優子(前法政大学総長) 鳥井一平(全統一労働組合・中小労組政策ネットワーク) 前田朗(東京造形大学名誉教授) 宮子あずさ(看護師・ライター) 室井佑月(小説家・タレント) 山城博治(沖縄平和運動センター前議長)

「共同テーブル」HP


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