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「意思決定は男女半々で」パリテを学び、選挙に生かそう!

「パリテ」ってご存知ですか。毎月1回街頭でウィメンズアクションを行っている「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」の性差別撤廃プロジェクトチームの会議で、「パリテ」の学習会をやろうということが話されました。私は「??」だったのですが検索し、これは重要と思い、初心者向けの学習会をやってほしいと提案しました。

9月10日午後6時半から、お茶の水の連合会館で「パリテを学び、選挙に生かそう!」と題して上智大学教授の三浦まりさん(写真)の講演がありました。感染症対策で屋内にはあまり人を集めないということで、呼びかけはあまりせず、ビデオで録画して後日ユーチューブで見ていただこうということでした。

三浦さんのお話は、とても興味深いものでした。「日本は性別役割分業意識が強いので、男女で異なる経験をする。男女で気付くことが違う。だから意思決定の場に男女が均等にいることが重要。男女の意識の違いは、政策的志向の差異にも現れている。たとえば、防衛力の強化や、消費税、同性婚、憲法改正などで意識の違いが大きい」と。女性が政治の場にいることは重要なことなのに、なぜ少ないのか。三浦さんは「能力や関心の問題をもちだして女性の責任にしていることと、クリアしなければならない障壁があることだ」と具体的に話してくれました。家族、時間、意識、政党、選挙運動、自信などの壁。それはなかなか超えられないが、超えるために「はしご」が必要で、そのはしごが「クォーター」という制度だと話していました。

「パリテ」というのはフランス語で「男女同数」とか「性別均等」と訳されます。「民主主義の原則として、意思決定は男女半々で」と説明していました。日本では2018年5月に「日本版パリテ法」といわれる「政治分野における男女共同参画推進法」が成立しました。強制力がないためあまり知られていませんが、三浦さんは「法律を守らせる市民の力が重要。女性の比率は何割ですか。なぜ50%にいかないのですかと言い続けることが必要」と話していました。また若い人が自信をもって政治の場に出てこられるような働きかけをしていくことが必要だと話していました。ほんとにそうだと思います。(尾澤邦子)


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