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土井敏邦です。

< 2019年度文化庁映画賞文化映画記録映画優秀賞(劇場公開版) 受賞記念 >

『福島は語る 完全版(5時間20分)』(土井敏邦監督)

特別上映のご案内

昨年3月に公開し好評をいただいた『福島は語る』の完全版(5時間20分)を初公開し
ます。

【完全版】(5時間20分)

 原発事故から9年になる。日本社会は5ヵ月後の「東京オリンピック」に浮き足立
ち、「フクシマ」は「終わったこと」として忘れ去れようとしている。

 しかし原発事故による放射能汚染で故郷や住処を追われ、生業を失い、家族離散を
強いられ、将来への希望を奪われた十数万人の被災者たちの傷は膿み、疼き続けてい
る。

 その被災者たちが、心底に鬱積した深い思いを吐露した。100人を超える被災者た
ちの証言から厳選した“福島の声”を、忘却しようと日本社会に突き付ける。

第一章「避難」

・「自主避難」をめぐる家族間の軋轢と崩壊、他県で暮らす避難者たちと福島に残る
人びととの乖離、避難生活の厳しさと苦悩に引き裂かれていく福島出身者たち。  
 
第二章「仮設住宅」

・4畳半一間での独り暮らす孤独感と先が見えない不安。「避難解除」され「仮設」
を出ても、大家族が共に暮らす元の生活に戻れない絶望感。

第三章「悲憤」

・「補償」の負い目と“生きがい”の喪失。「帰村宣言」で補償を打ち切られた生活
苦と先の見えない不安と病苦。 “自死”の誘惑が脳裡を過ぎる。

第四章「農業」

・「福島産だから」と避けられる農産物。福島を想いながらも他県産を求める自責と
葛藤。農家は“農業と土への深い愛着”と、経営破たんの危機の間で揺れ動く。

第五章「学校」

・差別を恐れ「原発所在地」出身だと名乗れない子どもたち。生徒数の激減で学校消
滅の直面する大熊中学校の教師と生徒たちの闘い。

第六章「原発労働者」

・下請けの建設会社から搾取される労働者。形だけの「除染」。現場から見えてくる
原発産業の構造。終わりが見えない「廃炉作業」を担う労働者たちの犠牲は今も続
く。

第七章「汚染」

・空気中の放射線量を目安に「帰還」政策進める国。一方で7年を経ても「放射能管
理区域」以上の土壌汚染が各地に広がる。元「原発労働者」や民間の測定者が実証す
る汚染の現実。

第八章「2つの原発事故」

・福島の原発事故の17年前にチェルノブイリを訪ね、福島と重ね合わせた詩人、若松
丈太郎。原発建設が象徴する日本社会の差別の構造を読み解く。

第九章「抵抗」

・水俣病と同様に被害を隠蔽し矮小化する国家の体質。福島原発に象徴される根強い
「東北差別」と“構造的な暴力げ。事故の背後でうごめく国際的な原子力推進勢力の
存在。それらと闘う反原発運動のリーダーたちの“抵抗”。

第十章「喪失」

・「帰還困難区域」となった飯舘村・長泥で、家と農地、石材工場を失った住民。追
い打ちをかけるように、将来に絶望した跡取り息子も“自死”で失う。原発事故で
「人生を狂わされた」被災者の慟哭。

最終章「故郷」

・「住民の一人ひとりの半生を全てを知る」故郷。「汚染されても美しい」故郷。原
発事故が福島人に突き付けた“故郷”の意味。

【上映スケジュール】

3/13(金) 横浜シネマ・ジャック&ベティ

3/10(火)〜11(水) 渋谷ユーロスペース

3/ 7(土) 佐賀・シアターシエマ

3/20(金祝)〜21(土) 大阪・シアターセブン

4月上旬 フォーラム福島、広島・横川シネマ

2018年/日本/カラー/320分 【公式HP】http://www.doi-toshikuni.net/j/fukushima/

【お問合せ】きろくびと(中山) 〒279-0041 浦安市堀江2-29-8-301

TEL:070-5454-1980 FAX:047-355-8455 MAIL:info@kiroku-bito.com


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