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食べ物でつながり共に生き抜こう!〜「年越し大人食堂2021」発表会見

 困窮者にとって年末年始は最大のピンチである。今年はそれに「コロナ禍」が加わり深刻度が増している。そんな中、「新型コロナ災害緊急アクション」の呼びかけで、年末年始に「年越し大人食堂2021」を実施することになった。12月21日、その発表会見が参院議員会館で行われた。会場には、NHK・朝日・日経・共同通信など大手マスコミ、そして雑誌・フリーなど25人の記者が集まり、市民とあわせると50人を超えていた。

 緊急アクション事務局の瀬戸大作さん(写真上)は、「相変わらず所持金千円を切った状態でのSOSが多い。それも若い世代。また、仕事をやめて家賃等が払えなくなって住まいを失ったケースが多い。このままでは路頭に放り出される。私たちは力を合わせて、その人たちが暖かな年越しができるように支援していきたい」と述べた。12月31日には、15時〜18時「東池袋中央公園」で緊急相談会を行う。ここでは、東京都は年末年始対策としてビジネスホテル1000室を確保したことを受けて、宿泊先がない人たちをその都の窓口につなげていくことが重要なポイントになる。

 1月1日・3日には聖イグナチオ教会(東京・四谷)で「年越し大人食堂」が開かれる。両日あわせて400食を提供し、生活相談・労働相談に応じる。大人食堂の調理を担当する料理研究家の枝元なほみさん(写真上)は、会見でこう発言した。「いま食料は余っているのにきちんと分配されず、大量に廃棄されている。とてもおかしい。今回の大人食堂は、コロナもあるのでつくったものを一緒に食べるのではなく、食事をお渡しする形になる。でも渡して終わりでなく、ちょっとでも会話をしたい。乳製品大丈夫ですか? とか、これ温かいですよとか。食べ物が間に介すると人と人のつながりが、なんとなく柔らかくなる。食べ物の力を借りて、つながりをつくっていきたいです」。


*会見出席者記念撮影

 貧困に追いやられる根っこには雇用問題・労働問題がある。ポッセの渡辺寛人事務局長(写真上・左)からは、労働市場の深刻な状況が報告された。「雇い止め・休業補償なしなどコロナ関連の労働相談は3304件に達したが、その6割が女性で、その内の7割は非正規労働者だ」という。コロナで仕事が減ったサービス業の「女性・非正規」にしわ寄せがされている実態が浮かび上がる。渡辺さんは「中にはコロナに便乗して解雇する会社もある。組合をつくって声を上げることが大事。実際解決したケースは多い」と強調した。今回の「大人食堂」でも労働相談は大事な柱になっている。

 年末年始に取り組まれる「大人食堂」の詳細は以下のホームページを参照してください。また実施費用をまかなうための「クラウドファンディング」も呼びかけられている。(M)

●「年越し大人食堂2021」詳細情報
●クラウドファンディング
●年末年始:なんでも電話相談


Created by staff01. Last modified on 2020-12-22 09:11:43 Copyright: Default

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