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家庭教師が見た「コロナ禍」の下の子どもたち

—子どもを追い詰めるのは「教育改革」・新自由主義—

塚田正治(「教育産業」関係者)

 6月19日に東京都の休業要請が最終的に解除され再び感染者数が増えだすと、Bさんは遂に持ち堪えられなくなった。「とにかく教室が嫌だ」という気持ちを抑えられず、授業を最後まで受けることができなくなった(保健室で休養)。朝から「学校に行きたくない」という気持ちが沸き起こるようになったのはそれからすぐだった。7月に入るとついにBさんは学校に全く登校できない状態になった。

 3月2日の休校要請以後、筆者は従来通り、「訪問型」で家庭教師の授業を続けることになった。この状況は、多くの「教育関係者」がよくてパソコン越しでしか子どもと接する機会がない中、家庭に「閉じ込められる」結果になった子どもと保護者と「リアル」で接触するという、稀有な経験を筆者にもたらした。そこで目にしたものは、デタラメというしかない安倍首相の休校要請が子どもと保護者の日常をまさに破壊していく姿であった。ある生徒は退学の瀬戸際から立ち直る最後のチャンスを奪われた可能性が高く、ある生徒は学校に通えなくなり、ある生徒は「勉強漬け」の生活を強いられた。

 しかし、既成メディアはその猛威を十全に伝えているとは言い難い。本稿は7月までの「コロナ禍」における筆者の経験をまとめた体験記である。我々大人が、「コロナ禍」において真に向き合うべきは何なのかを把握することを緊急に求められる中、既成メディアの情報の欠を補う意義があると考える。諸賢のご参考に供すれば幸いである。

全文(pdfファイル)

*写真は筆者提供


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