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花束をもって仲間が集まってきた〜東京メトロ売店・後呂良子さん最終日

     東海林 智(ジャーナリスト)


*非正規差別とたたかうメトロレディーたち。左から二番目が後呂さん。(メトロ「八丁堀」売店前)

 昨日(3/29)の東京メトロの非正規の仲間のコロナ雇い止めのFB記事に700を越える、反応を頂きました。当該の後呂良子さんやメトロコマース支部の仲間が、皆さんの連帯に本当に喜んでいました。なので、最終日(3/30)の様子も報告します。

 写真を見て下さい。メトロコマースの仲間たちの、後呂さんと一緒の記念撮影。いい顔してるよね。でも、これには、深い意味がある。正社員は定年でやめる時、会社の食事会があり、花束をもらってやめる。けれど非正規の彼女らには、慰労の言葉も花束もない。それじゃ、あんまりだろうと、仲間が集まってくるんだ。雇い止めで悔し涙の後呂さんと疋田節子さんのため集まって花を渡し、写真に納まった。


*店を閉める後呂さん(右)を見守る人たち

 今回の事情を知り、新聞やFBを見て、たくさんの働く仲間が花やプレゼントを手に集まってくれた。後呂さんがとりわけ喜んでくれたのは、「毎日新聞」を読んで駆け付けた、非正規の仲間。警備の仕事がコロナで激減して、途方にくれる彼は、ものを言う後呂さんに「勇気をもらった」と苦しい生活の中で、交通費をかけて激励に来て、商品を買い、激励した。聞けば、彼自身、本当に苦しい生活をしているのに、精一杯の連帯を示しにきた。号泣しました(今)。

 雇い止めにした会社は、酔った上司が、業務命令だとゼッケンを外すように求めて来ました。駆け付けた皆が、買い物で防衛しました。この上司は、駅員を呼びましたが、酔って絡んでいるのだと皆が抗議すると、駅員は立ち去りました。上司はひどかったですが、良心的というか、良い社員もいたことは付言しておきます。

 ともあれ、後呂さんは最後まで、意思を示しつつ、働きました。業務後、集まった仲間の拍手に包まれ、後呂さんは仲間に感謝しつつ、「明日にでも大衆行動したい」と話しました。その手には、仲間から贈られた、黄色のバラ一輪が握られていました。

*東海林智さんのFBより転載紹介。


Created by staff01. Last modified on 2020-03-31 02:31:52 Copyright: Default

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