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革命の主体は一人一人の個人〜「写真集キャンドル革命」トークイベント

尾澤邦子

 2月2日、日曜日の夜7時半、東京池袋のジュンク堂書店4階のコーヒーショップは熱気であふれていました。予約の40席は満席。主催した「希望連帯」の白石孝さん(写真下)のあいさつのあと、「写真集キャンドル革命 政権交代を生んだ韓国の市民民主主義」の著者キム・イェスルさんが登場。「今日の話の内容は『革命』です」と約1時間お話ししてくれました。

 2016年秋から2017年春、真冬の寒いなか、1,700万人がたちあがり、自分たちの生活を変えるために闘い、現職の大統領を罷免し、ムン・ジェイン大統領をたて、勝利した革命でした。キム・イェスルさんはその経過、内容について心を込めて話してくれました。

 「キャンドル革命の主体は一人一人の個人でした」と繰り返し話しました。集会は毎週土曜日に行われましたが、第5回目の集会は初雪が降り、とても寒い日でした。集会を準備しながら、今日はあまり来ないだろうと思っていたそうです。ところが「みな行かないだろう」と思う人が「自分は行かないと」とぞくぞくと集まってきたそうです。この日ソウルで150万人が参加しました。写真集でも、降りしきる雪の中で座り込む人びとの熱い思いが伝わってきます。(下=キム・イェスルさん)

 この闘いの参加者は20%が10代、20代の若者。今ここが、これが歴史だと実感していたそうです。新しい革命世代の誕生です。スマホを武器として情報交換し、ウソのニュースを暴きました。国政を私物化した者たちの国会での聴聞をSNSで生中継し、また国会議員にSNSで意見を言ったり、メッセージを送ったりしたとのことです。 キャンドルデモはパク・クネ大統領を指図していたチェ・スンシルの逮捕から始まりましたが、1945年の解放以後、戦犯勢力が権力を握ったため社会に積もった悪弊を、清算しようとするものであり、また格差社会に対する怒り、ごく少数の人びとが富を握っている経済の民主化を要求、また分断70年の停戦の時代を生きていることに対し南北の平和を求めて、人々は声を上げました。

 韓国は120年前に東学農民闘争があり、その後3.1朝鮮独立運動、4.19革命、5.18光州民主化闘争、6月民衆抗争があり、100年の闘いと抵抗の歴史があります。イェスルさんは「民衆が自ら立ち上がり進んできた100年の歴史を誇らしく思う」と話しました。そして「日本で政治的革命が起きなければ、希望はない」と、韓国を敵にして嫌韓感情をあおり、戦争のできる国に進んでいることを批判しました。私はとても恥ずかしく、また情けなく思いました。

 イェスルさんは最後に、キャンドルデモでよく歌われた「真実は沈まない」の詩を紹介しました。
闇は光りに勝てない 嘘は誠に勝てない
真実は沈まない 私たちはあきらめない


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