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☆  ベネズエラのための緊急声明 2019

デモクラシー・ナウ!をご覧の方はお気づきと思いますが、べネズエラに関する日本
の報道はあまりにも偏っています。欧米の大手メディアの受け売り一辺倒の姿勢の改
善を求める緊急署名サイトがたち上がりました。よろしければ、ぜひご賛同ください
→ http://ow.ly/owvB30nYcL0



新着ストリーミング **************************** **********

2018/12/5 湾岸戦争と米国の戦争プロパガンダ機構の進化

*************************************************************

湾岸戦争は故ジョージー・H.W.ブッシュ大統領の負の遺産の一つです。形式的には
1カ月で終結しましたが、米国のイラクへの攻撃は継続しています。50万人以上の子
供が死んだとされる過酷な経済制裁のあげく、2003年に息子のジョージ・W.が再び
軍事侵攻し、現在でも米軍や軍事請負業者が駐留しています。でも、湾岸戦争で注目
されるのは、米国民に向けた大胆なプロパガンダです。ベトナム戦争の記憶がまだ残
り、軍事介入に懐疑的な世論を転換させるため、ブッシュ政権は大芝居を打ちまし
た。ナイラというクウェート人の少女を使って、サダムの軍の残虐行為を米国議会で
証言させたのです。兵士が保育器の赤ん坊を殺したと証言したナイラは、じつは難民
どころかクウェート大使の娘で、広告会社に振り付けされて真っ赤な嘘をついていた
ことが後に判明しました。しかし、当時はマスコミも国際人権団体も無批判にこれを
喧伝し、軍事侵攻に議会の支持を取り付ける決め手となりました。ベトナム戦争を本
格介入に導いたトンキン湾事件も嘘でしたが、ここまでのフェイクは初めてだったと
ゲストのリック・マッカーサーは云います。このときから戦争プロパガンダが新ス
テージに進化したと言えるでしょう。

つづきはこちらから→ http://democracynow.jp/video/20181205-2



*ジョン・リック・マッカーサー(John R. MacArthur):ハーパーズ誌の発行人。
Second Front: Censorship and Propaganda in the Gulf War(『第二の前線:1991
年湾岸戦争の検閲とプロパガンダ』)の著者



字幕翻訳:デモクラシー防衛同盟/千野菜保子・仲山さくら・水谷香恵・山下仁美・
山田奈津美

全体監修:中野真紀子



今週のOverview (2/25〜3/1)*************************

■アンジェラ・デイビスへのシャトルワーズ人権賞授賞を取り消したバーミングハム
人権協会は、予想外の抗議の広がりでこの決定を撤回しましたが、デイビスの方はま
だ受け入れていません。単なる謝罪で終わらせるのではなく、これをきっかけに個別
グループにとどまらない人権擁護について対話を深めたいようです。ユダヤ人活動家
のあいだにもデイビスに連帯する動きが広まっています。(2/18)■アマゾン社が巨
額の税優遇措置を約束されてニューヨークに大型オフィスを建設する計画は、地元政
治家や活動家の反対によって断念に追い込まれました。巨大企業誘致合戦で都市が出
血大サービスをするという理不尽な風潮への、最初の反撃になりそうです。(2/19)
■ベネズエラの政権乗っ取りは失敗したようで、当面は膠着状態が続きそうです。暫
定大統領を名乗るフアン・グアイドを後ろで操る米国は、ここに至るまでに様々な経
済制裁圧力によってベネズエラ政府を追い込んできました。経済封鎖によって国内の
不満を極限化させ、反体制運動を支援し、それを弾圧すれば凶悪な独裁者として排除
せよと軍事侵攻の口実にするという、イラク戦争と同じパターンが繰り返されていま
す。ドル基軸の国際決済システムの中で米国の経済封鎖は、ミサイルに劣らない威力
を持つもう一つの兵器のようです。(2/19,2/25) ■スウェーデンの15歳の少女グレ
タ・トゥーンベリーが始めた、本気の気候変動対策を求める登校拒否運動は、各国の
子供たちに影響を与えているようで、米国でも未成年の活動家が上院議員にグリー
ン・ニューディール決議に賛成するよう迫る事件がありました。子供たちに叱られる
ベテラン上院議員。(3/1)■ショシャナ・ズボフが注目の新著『監視資本主義の時
代』について語っています。拝聴の価値ありです。(3/1)





******************************

今週のトピックス(英語のみ)

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〇全米でシャバットの集い ユダヤ人の活動家たちがアンジェラ・デイビスに連帯

https://www.democracynow.org/2019/2/18/jewish_activists_hold_solidarity_shab
bat_defending

米国では15日金曜夜、公民権運動の象徴的人物アンジェラ・デイビスを支持するユダ
ヤ人たちがシャバット(安息日)の会合を開き、デイビスへの連帯を表明しました。
翌16日は、デイビスがアラバマ州のバーミングハム公民権協会から、フレッド・L・
シャトルズワース人権賞を受賞することになっていました。同協会は1月、デイビス
がイスラエルの政府と団体を対象としたBDS(ボイコット・投資撤退・制裁)運動を
支持していることを理由に、授賞を取り消しました。その後、同協会は国際的な抗議
を受け、決定を覆しましたが、デイビスはまだ賞を受け入れていません。デモクラ
シー・ナウ!は15日、バーミングハムに行き、デイビスを支持するシャバットの一つ
に出席しました。



〇アンジェラ・デイビスがバーミングハムに帰郷 パレスチナの権利と世界の自由闘
争を語る

https://www.democracynow.org/2019/2/18/angela_davis_returns_to_birmingham_re
flecting

公民権運動の象徴的人物で学者のアンジェラ・デイビスが先週末、故郷のアラバマ州
バーミングハムに戻りました。当初は、バーミングハム公民権協会からフレッド・
L・シャトルズワース人権賞を受賞するための帰郷でした。しかしバーミングハム・
ホロコースト教育センターが、デイビスがイスラエル政府と団体を対象としたBDS
(ボイコット・投資撤退・制裁)運動を支持していることを問題視し、授賞を考え直
すようにとの書簡を協会理事会に送ったことから、同協会は1月、デイビスへの授賞
を取り消しました。この決定はすぐに幅広い抗議を受け、同協会は決定を覆し、再び
授賞を決めました。しかしデイビスはまだ賞を受けることに同意していません。16日
夜には、「真実と和解のためのバーミングハム委員会」(Birmingham Committee for
Truth and Reconciliation)がデイビスを称える別のイベントを開き、3000人以上の
人々が集まりました。イベントでは、デイビスと、同じくバーミングハム出身のプリ
ンストン大学教授、イマニ・ペリーとの対話が中心となりました。



〇バーミングハム公民権協会がアンジェラ・デイビスへの人権賞授賞を再決定 「決
めるのはコミュニティー」とデイビス

https://www.democracynow.org/2019/2/18/birmingham_civil_rights_group_reoffer
s_award

バーミングハム公民権協会は1月、公民権運動の象徴的人物で学者のアンジェラ・デ
イビスへのフレッド・L・シャトルズワース人権賞の授賞を取り消したことで、国際
的な批判を呼びました。取り消しは、デイビスがBDS(ボイコット・投資撤退・制
裁)運動を支持していることを問題視したバーミングハム・ホロコースト教育セン
ターが授賞を考え直すようにとの書簡を理事会に送ったことがきっかけでした。即座
に幅広い抗議に直面した同協会は授賞を再決定、しかしデイビスはまだそれを受け入
れていません。デモクラシー・ナウ!は16日、「真実と和解のためのバーミングハム
委員会」(Birmingham Committee for Truth and Reconciliation)がデイビスをた
たえるために開いた別のイベントに先立ち、バーミングハム公民権協会の会長で最高
経営責任者(CEO)のアンドレア・テイラーに話を聞きました。投票権擁護団体
「Woke Vote」の創設者で「真実と和解のためのバーミングハム委員会」のデフア
ナ・トンプソン理事にも話を聞きました。



〇ベネズエラ危機:米国が政権交代を強要する中で高まる内戦と飢餓の恐れ

https://www.democracynow.org/2019/2/19/venezuela_in_crisis_as_us_pushes

トランプ大統領は2月18日、ベネズエラ軍に対し同国のニコラス・マドゥロ大統領へ
の支持を止め暫定大統領就任を宣言したフアン・グアイドへの支持を求める主要な演
説の中で、ベネズエラとキューバとニカラグアの政権交代を求めました。この演説の
中でトランプは、米国はベネズエラでの平和的な権力移行を求めているが、あらゆる
選択肢を検討対象から外していないと述べました。この演説は、トランプが2017年に
非公式の場でベネズエラとの戦争開始について話し合っていたと暴露した米連邦捜査
局(FBI)のアンドリュー・マケイブ前副長官著の新刊書が刊行されたばかりのタイ
ミングで行われました。ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領はトランプのマイア
ミでの演説をまるでナチスの演説のようだと非難しました。ベネズエラのウゴ・チャ
ベス元大統領政権下でベネズエラ議会の経済・金融顧問局の局長を務めたフランシス
コ・ロドリゲスに話を聞きます。トライコンチネンタル:ソーシャル・リサーチ研究
所(Tricontinental: Institute for Social Research )の代表で、レフトワール
ド・ブックス(LeftWord Books)編集主幹のビジャイ・プラシャドにも話を聞きま
す。

彼はThe Poorer Nations: A Possible History of the Global South(『より貧しい
国々:グローバル・サウスのあり得る歴史』)を含む、数々の本の著者です。



〇数十億ドルの企業助成政策を廃止する動きが活性化するNY市にアマゾン社が敗北 

https://www.democracynow.org/2019/2/19/amazons_defeat_in_nyc_galvanizes_move
ment

アマゾン社が先週、クイーンズ区に大規模なオフィス施設の建設計画を断念すると発
表して以来、ニューヨーク市は、いまだに混乱しています。計画に反対する草の根活
動家と地元政治家たちからの圧力が高まる中で中止が決定されました。アマゾン社は
2018年11月、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事とニューヨーク市のビル・
デブラジオ市長が同市にオフィスを誘致するため約30億ドルの税優遇措置を申し出た
ことを受けて、この計画を発表していました。しかし地元政治家とコミュニティ・
オーガナイザーたちが、テクノロジー大手であるアマゾン社に反対して結集し、勝利
しました。アマゾンを倒した議員たちは、今回の勝利は「企業助成政策(corporate
welfare)」と呼ばれる大企業への税優遇措置に反対する大規模な闘いの初めの一歩に
すぎないと言います。アマゾン社との闘いを助け、2月初旬に「企業助成政策撤廃
法」(End of Corporate Welfare Act)を州議会に提出したニューヨーク州議員ロ
ン・キムに話を聞きます。



〇サウジアラビアへの核技術売却をめぐるトランプ政権の秘密協議 軍拡競争の新た
な脅威に

https://www.democracynow.org/2019/2/20/trump_admins_secretive_talks_to_sell

下院民主党は、トランプ政権がサウジアラビアに対する極めて機密性の高い核技術の
移転に向けて動いており、米国の法律に違反している可能性があると非難していま
す。批評家たちは、この取り引きはトランプ大統領と親密な一部の人々に富をもたら
す一方、国家安全保障を危険にさらす可能性があると言います。サウジアラビアは、
2030年までに最大16基の原子力発電所の建設を検討中ですが、多くの批評家は、サウ
ジ王国がこの技術を核兵器開発に使用し、中東での核兵器競争を引き起こす可能性が
あると懸念しています。カリフォルニア州選出の民主党議員ロー・カンナと調査報道
ニュースサイト「プロプブリカ」(ProPublica)の記者アイザック・アーンズドーフ
に話を聞きます。アーンズドーフは、2017年にサウジアラビアへの原子力技術の提供
促進をめざす積極的かつ隠密なロビー活動について最初に記事にしました。彼の記事
は、今回の下院での報告で引用されました。



〇サウジの学者:私の父はサウジアラビアで人権支援の活動をしたために死刑に直面
している

https://www.democracynow.org/2019/2/20/saudi_scholar_my_father_faces_the

2018年10月、イスタンブールのサウジアラビア領事館内で起きた サウジアラビア人
ジャーナリスト、ジャマル・カショギの殺害が国際的な激しい怒りを引き起こしまし
たが、サウジ国内で進行中の弾圧にはあまり注意が払われていません。アブドラ・ア
ロダに話を聞きますが、彼の父親は2017年9月以来、その政治活動のためにサウジア
ラビアで独房監禁されています。著名なイスラム学者であるサルマン・アロダは、逮
捕の前にはサウジアラビアの王政を批判し選挙を求め続け、ツイッターのフォロワー
数は1,400万人にのぼっていました。しかし、過去17ヶ月間 サルマン・アロダは沈黙
を強いられています。彼は、サウジアラビア王子ムハンマド・ビン・サルマンが指揮
した2017年の反体制派取り締まりの一環として逮捕された数十人に及ぶ宗教者、作
家、ジャーナリスト、学者および市民活動家の一人です。アロダの息子アブドゥラ・
アロダに話を聞きます。彼はジョージタウン大学の「モスリム-クリスチャン理解セ
ンター(Center for Muslim-Christian Understanding)の上級研究員です。



〇米国で刑事告発に直面するサウジアラビア人たちが次々と失踪。サウジ王国は彼ら
の逃走を助けているのか?

https://www.democracynow.org/2019/2/20/saudis_facing_criminal_charges_in_the

米国で深刻な刑事訴訟に直面中に失踪するサウジアラビア人の学生が、続出していま
す。連邦法執行当局は、サウジアラビア政府が 疑わしい失踪に関与したのかどう
か、またその方法を探るために、調査を始めています。シェーン・ディクソン・カバ
ノーに話を聞きます。オレゴニアン紙(The Oregonian)の記者で多くのサウジアラ
ビア人学生の失踪に関して初めて報道し、少なくとも4つの事件で、サウジアラビア
当局者が、被告学生の失踪前に弁護士費用と保釈金を支払ったことを明らかにしまし
た。ある事件では、警察はポートランドの15歳の若者をひき逃げで殺害したサウジア
ラビア国籍の若者が裁判を回避できるように、サウジアラビア当局者が偽のパスポー
トを作り私有航空機で密かに出国させたと考えています。



〇これは人道支援ではない マドゥロ批判者が米国の体制転換推進を酷評

https://www.democracynow.org/2019/2/22/this_is_not_humanitarian_aid_a

ベネズエラではニコラス・マドゥロ大統領と反対勢力の指導者で自称大統領のフア
ン・グアイドのにらみあいが緊張を増しています。この現状を見るため、首都カラカ
スに向かいます。グアイドは、23日(土)にコロンビア国境から人道支援物資を運び
込む準備を進めていると主張しています。マドゥロは、物資輸送計画はマドゥロ体制
を転覆させようとする企ての一環であるとして、この計画を拒否しています。これに
平行して、トランプ大統領のベネズエラ特使であり右派のタカ派エリオット・エイブ
ラムズが、米国の代表団を率い軍用機を使ってコロンビア国境に向かっています。支
援物資の輸送を助けるためという名目ですが、国連や国際赤十字、その他の救援組織
は、米国のベネズエラ支援物資の輸送に協力することを拒否しています。支援物資の
輸送は政治的動機によるものだとこれらの団体は見ています。ベネズエラの社会学者
で、憲法を擁護する市民プラットホームの一員のエドガルド・ランダーから話を聞き
ます。「これは人道援助では全くないし、人道的な動機に根ざしたものでもない。ま
ぎれもないクーデターの試みで、米国がその同盟者のリマ・グループやベネズエラの
極右とつるんで実行しているものだ」とランダーは述べています。



〇「グリーンブック 自由へのガイド」 アフリカ系アメリカ人はどのようにして米
国南部を安全に旅行できたのか

https://www.democracynow.org/2019/2/22/the_green_book_guide_to_freedom

この週末にアカデミー賞の授賞式が行われますが、有力候補の一つのハリウッド映画
『グリーンブック』をきっかけに、The Negro Motorist Green Book(『ニグロドラ
イバーのグリーンブック』)の歴史に関心があつまっています。これは、車で旅行す
るアフリカ系アメリカ人を対象として発行されていた年刊旅行ガイドブックのことで
す。今日は、注目の新作ドキュメンタリー『グリーンブック 自由へのガイド』を取
り上げます。この映画は、アフリカ系アメリカ人が人種隔離政策が施行されたジムク
ロウ時代の米国南部を安全に旅するのに役立ったガイドブックの歴史をリアルに描い
ています。この映画は18日(月)にスミソニアン・チャンネルで初公開されました。
そこには、黒人旅行者が旅先で直面した暴力や侮辱、差別が詳細に描かれています。
また、その一方で彼らが誇りと共同体意識を感じることのできた安全な場所、すなわ
ちレストランやホテル、リゾート施設などのかたちで黒人たちが全米各地につくり出
してきた空間についても描いています。この映画の一部を紹介し、作家であり監督で
あるヨルバ・リチェンと話します。彼女はニューヨーク市立大学のニューアーク・
ジャーナリズム大学院でドキュメンタリー映画の教授をつとめています。



〇「米国はクーデターに失敗し 戦争を仕掛けようとしている」 ベネズエラ外相イ
ンタビュー

https://www.democracynow.org/2019/2/25/the_coup_has_failed_now_the

ベネズエラの反対勢力は現在、ニコラス・マドゥロ政権を軍事力で転覆することを検
討するよう、米国とその同盟国に呼び掛けています。米国のマイク・ペンス副大統領
は25日、ベネズエラの新大統領を自称する反対派指導者フアン・グアイドおよび地域
の指導者との会合のため、コロンビアのボゴタに向かいました。会合に先立つ週末、
コロンビアとブラジルの国境から「人道支援」を名目にした物資が搬入されるのを防
ぐため、ベネズエラ軍が両国境に配備される事態になりました。このときマドゥロ政
権に忠実な部隊と反対派支持者との間で衝突が起こり、少なくとも4人が死亡、数百
人が負傷しました。国連および赤十字その他の救援組織は、米国の物資輸送は政治的
な動機に基づくものだとして協力を拒否しています。ベネズエラは、ロシアおよびい
くつかの国際機関からの空路による支援物資は受け入れていますが、米国の援助につ
いては、侵略のための「トロイの木馬」だとして受け入れを拒否しています。マイ
ク・ポンペオ米国務長官は24日、マドゥロ政権の存続はもう長くはないと発言しまし
た。トランプ政権のベネズエラ特使エリオット・エイブラムスと秘密会談を持ったと
いうベネズエラのホルヘ・アレアサ外相に話を聞きます。



〇ISISに加わった米国生まれの女性 憲法に反する市民権剥奪で非難される米国

https://www.democracynow.org/2019/2/26/us_accused_of_trying_to_unconstitutio
nally#transcript

自称「イスラム国」(ISIS)がシリアで最後の支配地域を失いつつあるなか、世界各
国は、ISISへの参加者で帰国を希望している人をどう扱うか議論しています。米国で
は、2014年にアラバマ州の家族の元を離れてシリアに移住、ISIS支配のカリフ制の下
で暮らしていた24歳の女性が議論の焦点となっています。この女性、ホダ・ムサナは
シリアでISISの数名の戦闘員と結婚しましたが、いずれの夫も戦闘で死亡しました。
現在、シリアの難民キャンプで18カ月の息子と暮らすムサナは、米国に戻ることを希
望しており、そのことで米憲法をめぐる議論がおきています。トランプ大統領は先
週、「マイク・ポンペオ国務長官は私の指示に完全に同意している。ホダ・ムサナの
帰国は許さない!」とツイートしました。トランプ政権は、ムサナが米国で生まれ、
米国のパスポートを発行されているにもかかわらず、ムサナは米国の市民ではないと
主張しています。ムサナの家族の代理弁護人で、「アメリカのムスリムのための憲法
センター」(Constitutional Law Center for Muslims in America)の代表を務める
チャーリー・スウィフトに話を聞きます。



〇NY市刑務所の元最高医務責任者「投獄は健康に致命的なリスクをもたらす」

https://www.democracynow.org/2019/2/26/incarceration_is_a_deadly_health_risk
#transcript

ニューヨーク市の刑務所の元最高医務責任者が、投獄が健康に及ぼすリスクについて
の驚くべき新著Life and Death in Rikers Island(『ライカーズ島の生と死』)を
出版しました。ホーマー・ベンタース医師は、放置、医療へのアクセスの妨害、物理
的・性的暴力、刑務所の職員の残虐行為などを含む刑務所の壁の中の出来事が、投獄
された人間にもたらす健康上のリスクについて今までにない洞察を提供しています。
ベンタースはさらに、刑務所で受刑者が病気になったり、怪我をしたり、死亡したり
した場合、その事実がしばしばうやむやにされていることを暴露しました。ベンター
ス医師と、ニューヨーカー誌の常勤記者ジェニファー・ゴナマンに聞きます。



〇インドとパキスタンの対立は核の脅威が背後に秘められておりカシミール紛争の緩
和のために新たな停戦が待たれる

https://www.democracynow.org/2019/2/27/as_india_and_pakistan_issue_veiled

共に核兵器を保有するライバル国家インドとパキスタンの間で緊張がたかまっていま
す。パキスタンはインド軍のジェット戦闘機2機を撃墜しパイロット2名を捕虜にした
と主張し、インドは、パキスタンによるインド国内の軍事施設の爆撃を試みたが撃退
したと主張しています。前日に、インドは1971年以来初めてパキスタン国内の空爆を
行っていました。インドは、この空爆はインドからの分離独立をめざす武装勢力ジェ
イシモハメドの基地を狙ったとしています。ジェイシモハメドは、カシミール地方の
インドが実効支配する地域でインド軍兵士40人の命を奪った最近の攻撃を行ったと宣
言していました。インドは、この爆破計画にパキスタンが直接関与したとして非難し
ています。パキスタンはインドの主張を否定しています。物理学者で核の専門家、軍
縮活動家であるジア・ミアンから詳しく聞きます。彼は、プリンストン大学ウッド
ロー・ウィルソン国内・国際問題大学院(Woodrow Wilson School of Public and
International Affairs)の「科学と地球の安全保障」(Program on Science and
Global Security)プログラムの共同責任者を務めています。彼はUnmaking the
Bomb: A Fissile Material Approach to Nuclear Disarmament and
Nonproliferation.(『爆弾の廃止:核燃料処理に着目した核兵器廃絶と不拡散に向
けて』)の共著者の一人です。



〇コードピンクのメディア・ベンジャミンがイランへの平和代表団の派遣 核合意か
らの米国の離脱について語る

https://www.democracynow.org/2019/2/27/codepinks_medea_benjamin_on_peace_del
egation

報道によると、イランのハサン・ロウハニ大統領は、モハンマド・ジャヴァード・ザ
リーフ外相が25日にインスタグラムを介して表明した突然の辞意を却下しました。ザ
リーフ外相は、2015年のイラン非核化協定に至る交渉で中心的な役割を果たしまし
た。トランプ大統領は2018年、歴史的な合意から離脱して、国際的非難を浴びまし
た。国連の査察官はイランは合意を順守していると述べています。ザリーフは、の理
由を一切明らかにせず、「外相を続けることができないこと、在任中の至らなった点
について心から謝罪する」とだけ、書きました。コード・ピンクの共同創設者であり
Inside Iran: The Real History and Politics of the Islamic Republic of Iran 
(『イランの内幕:イランのイスラム共和国の歴史と政治の真実』)などの著書があ
るメディア・ベンジャミンから詳しく聞きます。ベンジャミンはザリーフ外相が辞任
を発表する数時間前にテヘランで彼と会いました。物理学者で核の専門家、軍縮活動
家であるジア・ミアンからも詳しく聞きます。彼は、プリンストン大学ウッドロー・
ウィルソン国内・国際問題大学院(Woodrow Wilson School of Public and
International Affairs)の「科学と地球の安全保障」プログラム(Program on
Science and Global Security)の共同責任者を務めています。



〇ドリーム・ハンプトンが 『サバイビング R・ケリー』の制作と ケリーを失墜
させた市民活動家について語る

https://www.democracynow.org/2019/2/27/dream_hampton_on_making_surviving_r

10件の性的暴行容疑で逮捕・訴追されているR・ケリーは、逮捕から3日後の25日、シ
カゴの拘置所から釈放されました。被害者は、4人の少女・女性とされ、そのうち3人
は、事件が起きたとされる当時、17歳未満でした。裁判官は保釈金を100万ドルと
し、ケリーにパスポートを司法当局に提出を命じました。ケリーは25日、保釈金を支
払い、無実を訴えましたが、釈放の直後にシカゴの下町のマクドナルドにいたところ
を目撃されました。告発者の話では、そこは彼が、少女を物色するために頻繁に出向
いていた店です。彼はキャリアを通して長年、虐待、性的暴行、未成年者との性交の
告発を受けてきましたが、明白な証拠や複数の目撃者がいるにも関わらず有罪判決を
免れてきました。先月、衝撃的なドキュメンタリーシリーズSurviving R. Kelly
(『サバイビング・R・ケリー』)により、この事件が一躍、社会の耳目を集め直す
こととなりました。このドキュメンタリーのチーフプロヂューサーであるドリーム・
ハンプトンから詳しく聞きます。



〇軍縮の専門家が米朝トップ会談について語る 核の脅威を減らすには国際的なプロ
セスが必要

https://www.democracynow.org/2019/2/27/disarmament_expert_on_n_korea_summit

トランプ大統領は今日、朝鮮半島の非核化について話し合うため北朝鮮の指導者金正
恩とで二度目のトップ会談をベトナム行なっています。物理学者で核の専門家、軍縮
活動家であるジア・ミアンから詳しく聞きます。彼は、プリンストン大学ウッド
ロー・ウィルソン国内・国際問題大学院(Woodrow Wilson School of Public and
International Affairs)の「科学と地球の安全保障」(Program on Science and
Global Security)プログラムの共同責任者を務めています。彼はUnmaking the
Bomb: A Fissile Material Approach to Nuclear Disarmament and
Nonproliferation.(『爆弾の廃止:核燃料処理に着目した核兵器廃絶と不拡散に向
けて』)の共著者の一人です。



〇「朝鮮半島の人々は平和を望んでいる」:トランプが打ち切った米朝核会談をクリ
スティーン・アーンが語る

https://www.democracynow.org/2019/2/28/peace_activists_say_john_bolton_is

2月28日、朝鮮半島の非核化を目指す歴史的な米朝首脳会談は、トランプ大統領と金
正恩との会談がまとまらず突然打ち切られました。ベトナムのハノイで行われた第二
回米朝首脳会談では金正恩が、寧辺核施設の解体と引き換えに北朝鮮に対する制裁を
全面的に解除することを要求したため行き詰りました。朝鮮戦争終結を目指す世界規
模の女性組織「ウィメン・クロスDMZ(非武装地帯を越える女性たち)」(Women
Cross DMZ)の創設者で理事長のクリスティーン・アーンに話を聞きます。



〇犯罪者が大統領の座に? トランプの元私的顧問弁護士マイケル・コーエン トラ
ンプの嘘 人種差別 違法行為を告発

https://www.democracynow.org/2019/2/28/a_criminal_in_the_oval_office

2月27日、トランプ大統領の元私的顧問弁護士マイケル・コーエンが米連邦議会の公
聴会で5時間に及ぶ爆弾証言を行い、トランプは大統領就任前も就任後も複数の犯罪
行為に手を染めたと証言しました。コーエンはその証言の中で、トランプが複数の女
性に口止め料を支払うことで選挙資金法に違反したこと、非課税法人であるトランプ
財団が私的目的に使われているという不正を暴き、納税申告書は監査中であるため公
表できないというトランプの発言は嘘であると証言しました。加えて、トランプは
2016年の大統領選中、ウィキリークスがヒラリー・クリントン陣営に打撃を与えるた
めに大量の電子メールを公表する準備を進めていたことを事前に知っていたとも主張
しています。また、トランプは、公的に否定していたにも関わらず、2016年の大統領
選が始まってからもモスクワのトランプ・タワー建造計画の進行具合を何度も確認し
ていたと証言しました。しかし、コーエンは選挙中にトランプがロシアと共謀してい
たという直接的な証拠は目撃していないと語っています。コーエンは、以前議会で証
言した際の偽証罪、一連の金融犯罪および選挙法違反で2か月後には3年の禁固刑に服
役することになっています。安全保障および市民の自由を専門とする独立ジャーナリ
スト、マーシー・ウィーラーに話を聞きます。ウィーラーは独自のサイト
EmptyWheel.netを運営しています。



〇アレクサンドラ・オカシオ=コルテス下院議員 マイケル・コーエンを厳しく追及
 トランプの犯罪への捜査の道筋を示す

https://www.democracynow.org/2019/2/28/rep_alexandria_ocasio_cortez_grills_m
ichael

アレクサンドラ・オカシオ=コルテス下院議員は2月27日の公聴会で、トランプ大統
領の疑わしい税務処理についてマイケル・コーエンに質問し、トランプが犯したであ
ろう犯罪に対する捜査への道筋を示しました。「新人議員のオカシオ=コルテスは
たったの5分間で、ドナルド・トランプが犯した可能性がある、3つの別の犯罪行為へ
の捜査計画を展開してみせました」と語る独立ジャーナリスト、マーシー・ウィー
ラーに話を聞きます。ウィーラーは独自のサイトEmptyWheel.netで、安全保障および
市民的自由の尊重について執筆しています。



〇移民の権利活動家 自由の女神像や移民収容施設運営のサウスウェスト・キー本社
ビルに登り投獄の危機

https://www.democracynow.org/2019/3/1/activist_faces_prison_for_climbing_sta
tue

移民の権利活動家のパトリシア・オコウモウは先週、テキサス州オースチンのサウス
ウェスト・キー社の本社ビルに登って、移民の子供たちを拘束していることに抗議し
ました。彼女は昨年7月4日にも、トランプ大統領の移民家族引き離し政策(“zero
tolerance policy”)に抗議して自由の女神像によじ登り、逮捕されています。
ニューヨークの裁判官は、彼女の初回の逮捕の保釈を取り消すか否かを決定すること
になるでしょう。オコウモウは昨年7月4日、ライズ&レジスト(Rise and Resist)
グループが「米国移民税関捜査局を廃止せよ」(”ABOLISH ICE”)と書いた垂れ幕
を自由の女神像から吊り下げたとき、一緒に行動していました。彼女はその後、この
グループから離れて自由の女神像の左足まで登って抗議を続け、退去を拒否して逮捕
されました。彼女は、不法侵入罪、公務執行妨害罪、治安紊乱行為の容疑を否認し、
無罪を主張しています。彼女に対する判決は3月19日に予定されていますが、検察側
は彼女の直近の抗議は最初の逮捕の保釈条件に違反すると主張しており、今日出廷す
るよう彼女に命じました。彼女は出廷の僅か数時間前にスタジオに来て話をしてくれ
ました。



〇十代の環境活動家が上院議員に訴える この世の終わりを防ぐためグリーン・
ニューディールが必要

https://www.democracynow.org/2019/3/1/teen_climate_activist_to_sen_dianne

「影響を被るのは私たちです」。これは、先週若い環境活動家がカルフォルニアでダ
イアン・ファインスタイン上院議員にグリーン・ニューディール決議案への賛同を求
めて詰め寄った際の言葉です。この場のやり取りのビデオはアメリカ中で見られてい
ますが、ファインスタインは気候変動対策に大胆な行動を求める子供たち(中には7
歳の子も混じっていました)を軽くあしらっています。ファインスタイン上院議員に
行動を迫った若い環境活動家、16歳のアイシャ・クラーク、12歳のリオと10歳の妹マ
グダレーナから詳しく聞きます。



〇上院議員に行動を迫った子供たち 「将来の気候に耐えねばならないのは私たちで
す」

https://www.democracynow.org/2019/3/1/meet_the_kids_who_confronted_sen

7歳の子供を含む若い環境活動家が先週サンフランシスコで、カルフォルニア州選出
の上院議員ダイアン・ファインスタインにグリーン・ニューディール法案への賛同を
求めて対決しました。この時の抗議者の中にいた12歳のリオと、彼の10歳の妹マグダ
レーナと話します。二人は、アース・ガーディアン・サンフランシスコ湾岸グループ
(Earth Guardians San Francisco Bay Area Crew)のメンバーです。



〇監視資本主義の時代 「グーグルで検索のつもりがグーグルに検索されていた」

https://www.democracynow.org/2019/3/1/age_of_surveillance_capitalism_we_thou
ght

企業は私たちの個人的な日々の活動から新種の市場を作り出しました。これが、フェ
イスブックやグーグルなどの巨大プラットフォームは象の密猟者、私たちは象牙だと
論じた衝撃の新著の結論です。ショシャナ・ズボフは著書The Age of Surveillance
Capitalism: The Fight for a Human Future at the New Frontier of Power(『監
視資本主義の時代 権力の最先端領域での人類の未来のための闘い』)で、こう書い
ています。「監視資本主義というのは本質的に寄生的であり、自己言及的です。それ
は意外にも、カール・マルクスの、労働に寄生する吸血鬼としての資本主義という古
いイメージをよみがえらせます。監視資本主義は労働ではなく、あらゆる人々の日々
の活動に寄生するのです」


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