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 <<『 週 刊 金 曜 日 』 メ ー ル ニ ュ ー ス >>      2019.3.8
_________________________________________________________『週刊金曜日』

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     ★イベント 文在寅・韓国大統領へのラブコール★

           http://www.kinyobi.co.jp/news/?p=4088
                     

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                                        <http://www.kinyobi.co.jp/>

 【1】注目の記事
 【2】編集長コラム
 【3】次号予告
 【4】近刊のご案内
 【5】イベントのご案内
  
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【1】注目の記事


■3.11 特集1
福島原発事故8年 「森」からのまなざし

「被害者」と「加害者」が逆転しているのではないか。東京電力福島第一原発の破局的事
故から8年を迎えようとしているいま、あらためてそう感じる。

被曝から逃れるために故郷を離れた人たちへの支援が次々と打ち切られる。放射性物質へ
の恐れを口にすると、「風評被害を呼ぶ」「復興の妨げになる」などと非難される。福島
県内では、汚染土などを詰め込んだ大量の黒い袋(フレコンバッグ)が日常の風景となっ
てしまった。

わたしたちの社会はどこで間違ってしまったのか。いま考えるべきことはなにか。四季折
々の豊かだった自然からわたしたちは見つめられている。そのまなざしに向き合いたい。


●武藤類子さんロングインタビュー
「絶望」も、私たちの手に取り返す

その人は、福島原発事故後も「森」の中で暮らしている。福島県三春町に住む武藤類子さ
ん。福島原発告訴団の団長や「ひだんれん」(福島原発事故被害者団体連絡会)の共同代
表として多忙な武藤さんに、一人の「被害者」として、そして「森の住人」として、等身
大の声をお聴きした。


●聞き取り調査から浮かび上がるもの
健康不安の語りにくさを呼ぶ重層的な差別
清水奈名子

原発事故の被害を語りにくくする要因として、重層的な差別の問題がある。さらに、福島
への差別を解消する意図で展開される「福島差別」批判論も、事故被害をさらに語りにく
くする方向に作用し、状況をより複雑にしている。


●日常の中の非日常
福島を撮り続ける
赤城修司

福島市在住の赤城修司さんは原発事故以降の市内を撮り続けている。撮影枚数はすでに約
60万枚。街の風景だけではなく、写真を撮り発表する自分自身にも批評の眼は注がれてい
る。




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 【2】  編集長後記

 
 昨年、その人の姿を何百人もいるホールの中で見かけた。専門分野では世界的な権威。
市民に呼ばれればシンポにも出て行くし、多忙な時間を縫って本誌の取材にもこたえてく
れた。良心的な学者だ。

 走り寄って取材のお礼もそこそこに切り出した。〈そういえば、東電刑事裁判で証人と
して出廷されたのですね〉

 その人は驚いたように私の顔を見た。そして証言した内容から裏切られたという厳しい
反応があったことを率直に話してくれた。〈でも〉、と言う。〈当時はわかっていなかっ
たことがあるんですよ〉

 裁判では予測可能性や対策の有無が争点になる。だが、その前提として、〈歴史や時代
の当事者〉としての責任を私たちがどこまで自覚できているかが問われるべきだ。

 東電福島第一原発事故で生活が一変しながらも、三春町に暮らし、福島原発告訴団長な
どを務める武藤類子さんのロングインタビューを今週号で掲載している。その武藤さんの
〈森の住人〉としてのことばを読み、そんなことを感じた。(小林和子)


(過去の編集長後記はホームページでどうぞ)
 [編集長後記]はこちら↓
 http://www.kinyobi.co.jp/henshucho/



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 【3】3月15日(1224)号予告

【3・11特集】
●原発はなぜ危険なのか
樋口英明元裁判官ロングインタビュー

【メディア】●『愛媛新聞』研究(1)

【社会】●「消費税の5%以下への減税」を求めることに賛成? 反対?

【大学】●東洋大学4年・船橋秀人さんに聞く
「竹中平蔵による授業反対!」タテカンを掲示  斉藤円華

【社会】●連載記事「沖縄フェイクを追う」の取材で見えたもの
“闇”に隠れる差別とニセ情報の発信者たち  『琉球新報』ファクトチェック取材班

【ジェンダー】国際女性デー2019
●女性記者たちのメディアウオッチ 「オレ様ジャーナリズム」にNO!(下)

【強力連載】
●それでもそれでもそれでも|齋藤陽道
●風速計|中島岳志
●初めて老いった!?|石坂啓
●俺と写真|本多勝一
●STOP!9条改憲|高田健
●経済私考|橋伸彰
●政治時評|西川伸一
●さらん日記
●ヒラ社長が行く|植村隆


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 【4】近刊のご案内  http://www.kinyobi.co.jp/publish/index.php


★追悼 石牟礼道子 毒死列島 身悶えしつつ
石牟礼道子 田中優子 高峰武 宮本成美 1000円+税 A5判並製・104頁
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002593.php

『苦海浄土 わが水俣病』などの作品で知られる作家の石牟礼道子さんが2018年2月10日に
亡くなった。『週刊金曜日』立ち上げ時の編集委員でもあった石牟礼さんと現編集委員の
田中優子さんの対談を中心にブックレット化。



★新装版 電通の正体

『週刊金曜日』取材班 1400円+税 46判並製・218頁
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002587.php

広告漬けになった現代社会の暗部をえぐる!
国内最大の広告会社。企業広告に依存するテレビ・新聞ともたれあう既得権益。政財界・
メディアの陰でうごめく巨大企業──それが株式会社電通。マスコミ最大のタブーを暴い
た不朽の名著が装い新たによみがえる。
※本書は2006年9月初版『電通の正体 増補版』 に加筆改訂したものです。



★沖縄は孤立していない  世界から沖縄への声、声、声。

乗松聡子編 1800円+税 46判並製・320頁
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002550.php

世界の識者が「オキナワ」への責任と決意を語る!
ジョン・ダワー、ダニエル・エルズバーグ、ノーム・チョムスキー、オリバー・ストーン
、ピーター・カズニック、ガバン・マコーマック、アン・ライト、ハーバート・ビックス
、アレクシス・ダデン、ジャン・ユンカーマン、権赫泰、リチャード・フォークほか

日米の沖縄に対する不正義の本質は、面積あたり県外の約500倍もの米軍基地を押し付け
ているすさまじい不平等であり、「復帰」しても憲法を適用するどころか憲法とは矛盾す
る日米安保体制の維持強化のために沖縄を利用してきた差別構造にある──(本文より)
本書は2014年秋から2017年秋までの3年間、38回にわたって『琉球新報』に連載した「正
義への責任──世界から沖縄へ」を一挙掲載し、加筆したもの。



★孤高の法医学者が暴いた足利事件の真実

著者・梶山天 1400円+税 四六判並製 288頁
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002513.php

足利事件の闇を解明する
「警察だ!」──日曜早朝の怒声に玄関を開けた瞬間から、菅家利和さんは"足利事件の
犯人"の汚名とともに17年以上、獄中に囚われた。その間、塀の外では本田克也筑波大学
教授がDNA鑑定によって菅家さんの無罪を証明した。だが、捜査機関は本田教授が挙げ
た冤罪の証拠をことごとく潰しにかかったのだ。北関東連続幼女誘拐殺人事件」解明に挑
んだ朝日新聞記者のルポ。



★日中戦争から80年 加害の歴史に向き合う

『週刊金曜日』編 1000円+税 A5判並製 136頁
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002464.php

今年は、日中全面戦争開始から八〇年。侵略戦争への深い反省から始まったはずの戦後は
いま、大きな危機に直面している。歴史歪曲主義者の安倍晋三首相はふたたび「戦争国家
」への道を暴走し、民主主義そのものが崩壊させられようとしている。私たちは、あらた
めてアジア太平洋戦争の実相をみつめ、いまと将来のために加害の事実を振り返り、向き
合う姿勢が必要だ。本ブックレットは日中戦争開始から八〇年となる二〇一七年七月から
一〇月の各月一回、「日中戦争80年共同キャンペーン実行委員会」が企画した学習会の
内容を再録したもの。


┃Kindle版┃原発の来た町──原発はこうして建てられた/伊方原発の30年

斉間満:著 Kindle 購入価格:700円

「安全」であれば原発はよい、とは言えない。原発の建設や運転の過程ではさまざまな「
暴力」が吹き荒れ、またカネの力によって人々の心や生活を傷つけ、踏みにじってきた。
 著者の斉間満さん(2006年10月17日永眠)は、伊方原発の誘致話が表面化して
以降、自らの一生をかけてこの問題に取り組んできた。新聞記者として、一人の住民とし
て、裁判の原告として長い長い闘いだった。
 この書籍は、斉間満さんが2002年5月、南海日日新聞社から刊行した著書『原発の
来た町─原発はこうして建てられた/伊方原発の30年』を元に新たに編集した新版。伊方
原発のためになにが起きたかを知ることは、日本のエネルギー政策の今後を考えるために
必要だ。

【目次】
はじめに
まえがき(小出裕章)
【年表】伊方原発をめぐる動き
1.原発はこうして建てられた
2.安全協定無視の3号炉増設
3.出力調整試験
4.伊方原発のいま
5.原発と地域
あとがき

【筆者紹介】
斉間 満(さいま みつる・1943年生)
 伊方原発建設当初、地方紙の記者として取材したのが伊方原発との関わりの始め。取材
していく中で地元にあるローカル紙が原発の危険性に少しも触れないことに疑問を感じて
焦りを覚える。経験も知識も資金も貧しい中ではあったが、地元で原発を批判していく必
要を強く感じて一九七五年「南海日日新聞社」を立ちあげる。以来一貫して原発反対と匿
名報道を貫き、伊方町を含む周辺の町や八幡浜市の人々に原発の危険性を伝え続けてきた
。
 伊方原発二号炉設置許可取消裁判は、本人訴訟として起こされたが、原告の1人に加わ
り23年間法廷で闘った。しかし、2000年12月判決の4日前に持病の心臓病が原因
で脳梗塞を発病し、左半身不随車椅子生活の身となる。現在施設に通いながらリハビリに
励む傍ら、原発を止めるまで南海日日新聞を発行し続けることが自分のできる反原発運動
であると考え、同じ原告、反原発の仲間であり社員の一人である近藤誠さんの助けを得な
がら残された右手でワープロを打つ日々である。
 2006年10月17日永眠。


┃Kindle版┃マイナンバー

明石昇二郎:著 Kindle 購入価格:500円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002448.php

「マイナンバー」の通知が始まった2015年10月から2年が経った。だが、便利になるどこ
ろか、さまざまな不具合が生じている。問題点を洗い直すとともに、「マイナンバー」に
よって余計な負担を強いられる市民一人ひとりが自衛策を考える上での"処方箋"を提供す
る。


┃Kindle版┃バラ色のひきこもり

勝山実:著 Kindle 購入価格:300円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002203.php

「ひきこもり」というと、白い目で見られがち。
でも、当事者が日々、どんな思いで暮らしているのか、
その声が伝わることはほとんどありません。
高校3年生から45歳の今まで、ひきこもりを続ける
自称「ひきこもり名人」の勝山実さんに、
なぜにひきこもり続けるのか、
自身のひきこもり生活の極意を書いてもらいました。


┃Kindle版┃何がどうして発達障害

司馬理英子:著 Kindle 購入価格:300円 
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002011.php

自分では気をつけているつもりなのに、つ「うっかり」ミスばかり。
時間やお金の管理も超苦手。
やらなきゃいけないことはたくさんあるのに、何から手をつけたら……?

あの人ってなんでいつもいい加減なの!
スケジュールどおり仕事ができないし、融通も利かないし、
人の気持ちをわかろうともしない。社会人失格なんじゃないの?

本書は発達障害という切り口で、そんな悩みに迫ります。
近ごろメディアで取り上げられることの多い発達障害ですが、
肝心なのは周囲の対応であることは、あまり知られていません。
自分(あるいは相手)の言動に悩んだら、本書をひもといてみてください。
きっとそれまでとは違った視点で、
自分や相手のことを見つめられるようになりますよ。


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 【5】イベントのご案内

★文在寅・韓国大統領へのラブコール

韓国の文在寅大統領は、雨宮処凛さんの著書『生きさせろ──難民化する若者たち』を愛
読している。文在寅氏の自伝『運命』の解説は、そのことについてこう書いている。
〈ホームレスにもならず、過労死や自死に追い込まれることもない社会を求め、『ただ生
きさせろ!』という若者の叫びは、『人が先だ』という彼の哲学および新自由主義批判と
重なったのだろう〉
徴用工やレーダー照射などで日韓関係が緊張感を増すなか、よりよい関係構築に必要なこ
とをとことん語りつくす。


【日時】3月22日金曜日 (開場)午後6時半 /(開演)午後7時半

【出演】雨宮処凛(作家/『週刊金曜日』編集委員)植村隆(『週刊金曜日』発行人)豪
華ゲスト交渉中

【会場】■LOFT9(東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS(キノハウス) 1F、TEL 03-5784-12
39)

【チケット代】予約¥1,500 / 当日¥2,000(税込・要1オーダー500円以上)

【予約】LOFT9の公式サイトからお願いいたします。


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