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参院選後の「れいわ新選組」をこう見る〜市民政党誕生の期待と懸念

    小泉雅英


*「れいわ」開票センター(2019年7月21日)

1. 市民のための国会議員誕生!

 山本太郎氏(以下、敬称略)が一人で起ち上げ、既成政党の壁に挑戦して旗上げした「れいわ新選組」(以下、「れい新」)が、たった 3 か月で、多くの人々の支持と多額の寄付を集め、2 人の国会議員を誕生させた。選挙戦の初めから彼らへの支持と戸惑いを明らかにし、友人たちにも拡げてきた者として、ほんとうに嬉しい。多くの支持者が開票速報 を待つ姿がネットでライブ中継され、私も小さなスマホの画面で、それを見ていた。こ れまで、選挙にも、ましてやその開票速報などに、さして関心もなく、毎度おなじみの風景として聞き流すだけだった。当選者が支持者と一緒に「バンザイ!」の声を上げて 大喜びし、時に涙を流している風景に、「何がそんなに嬉しいのか?」という、苦々しく、 シラケた思いしか感じなかった。ところが今回は違った。

 山本太郎がマイクを握り「皆んな、今の聞いた? 舩後さん、当確やて。」と声をかけると、会場から歓声が湧いた。日本で初めて、重度身体障害(ALS)を持つ国会議員が 誕生した瞬間だった。喜びに沸く会場の人々の気持ちに、私もネットを介して同期して いた。舩後靖彦さんが登壇し、介助者を通して挨拶の言葉を述べた時、最前列に座っていた雨宮処凛さんが涙を拭っているのが見えた。私もその時、小さなスマホの画面の前で、同じように鼻腔を詰まらせていた(歳のせいで涙腺が緩くなっているのも確かだが、 今回はそれだけではないだろう)。

 舩後さんに続き、木村英子さんも当選を決め、はっきりとした彼女自身の声で、支援者に向けて、感謝と決意を述べた。ほんとうに、これはすごいことだと思った。重度の 身体障害をおして立候補した二人が、比例区の特定枠で当選したのだ。彼らを国会に送ることができれば、どんなにすばらしいことだろう、と願っていたが、それが実現したのだった。日本の政治と社会が変わる、第一歩となるのは間違いない、と思ったからだ。 舩後さん、木村さんのお二人が、参議院議員として国政に参加していくことは、測り知れない意義がある。今後、様々な障壁にぶつかるとしても、どこまでも応援し、一緒に道を拓いていかなければ、と思う。

*長文ですので以下のpdfファイルでご覧ください。
全文14ページ(pdf)


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