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LNJ Logo レイバーシネクラブ案内 : 『人らしく生きよう−国労冬物語』を上映
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News Item 0321kokuti
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 堀切@レイバーシネクラブです。

 毎回、次の上映作品を何にするかを木下昌明さんと検討しているのですが、三月は文句な
し!ビデオプレス(松原明・佐々木有美)が制作した『人らしく生きよう−国労冬物語』
を上映することに決めました。
 この作品は2001年劇場公開・2002年に全国上映されましたが、その後は2008年のレイバー
映画祭でやったくらいなので、見てない方も多いと思います。
 メトロの裁判判決、セブンイレブンオーナーの闘い、そして新たな労組の結成など、労働
者が闘うことなくして人らしく生きることはできない。これは今も昔も変わらないことな
のですね。
 戦後日本の総決算をかけた中曽根内閣の政策の肝が、国鉄分割民営化でした。この国労運
動の光と影を長く追い続けたのが、ビデオプレスだったのです。
 たくさんのことを考えさせられます。組合の中心である男性たちが手も足も出なくなった
ところで女性たちが立ち上がり局面を変えていくことなど、『地の塩』とつながるテーマ
も。
 春。新年度が始まります。働くことが希望につながっていくように。ぜひ、多くの皆さん
の参加を呼びかけます! 

〇日時 3月21日(木・祝) 18時から
〇会場 「戸越スペース」(品川区戸越5−14−17 マンションドゥエル藤 
博の地下)
〇上映作品「人らしく生きよう〜国労冬物語」(2001年/100分/ビ 
デオプレス)
○参加費無料

→問合せ vzq13340@nifty.ne.jp
 *当日参加OKですが、できれば参加予約をお願いします。

以下、木下昌明さんの解説です。 *************************************  『人らしく生きよう−国労冬物語』は1986年から2001年までの「国鉄分割民営 化、1047名のJR不採用解雇事件」を描いたドキュメンタリーである。リストラの 原点を描き、労働運動の魅力をとらえたこの作品は、当時のポレポレ東中野で上 映されて大ヒットし、全国300か所の自主上映とフランス・韓国など世界に広 がった。  映画の圧巻は、国労本部の闘争終結提案をひっくり返した7.1国労臨時大会の シーン。「不当なことを不当と言ってきたのが国労ではなかったのか。私たちの 人生を勝手に決めないでください!」と叫んだ闘争団家族・一人の女性の訴え だった。それに鼓舞された組合員たちが、次々と演壇に駆け上り闘争敗北にス トップをかける。「一人ひとりが主人公の労働運動」がそのまま映像化されてい た。また映画には、当時の中曽根首相も登場し「改憲のために国労・総評つぶし を意図して分割・民営化をやった」と公言しているが、その後の歴史はそのとお りに進んでいる。  あれから20年。労働運動は壊滅状態となり、非正規・解雇・低賃金・長時間労 働・パワハラなど労働現場から悲鳴が上がっている。そうしたなか、この映画を 見ることで戦後日本の歴史をふり返ってみよう。昔、見た人も新たな時代の中で もう一度見直し、みんなでディスカッションしてみませんか。  なお「日本の労働映画百選」(2016年)にも選ばれています。
*作品詳細HP http://vpress.la.coocan.jp/hito.html

Created by staff01. Last modified on 2019-03-10 18:48:54 Copyright: Default

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