〔レイバーネット国際部・I〕
深圳の溶接部品工場、佳士(JASIC)公司で労組結成を求めたことで解雇、逮捕された労
働者らとそれを支援した学生らへの大弾圧のその後です。香港の労働NGOの情報です。
支援の中心のひとりで行方不明になっている沈夢雨さんの元同僚、つまりニッパツ資本10
0%の中国子会社の日弘公司の労働者らも解雇、弾圧されたというニュース。これが日中
平和友好条約40年目の現実の一コマです。
「背後に外部勢力がいる」というのは、為政者のお決まりのストーリーですね。レーニン
はドイツのスパイ、トロツキーはファシストの手先、陳独秀は日帝の協力者でした。
それにしても、その結成から権力獲得にいたるまで一貫して「外部勢力」の強力な支援と
資金に依拠してきたからこそ、外部勢力の恐ろしさを理解しているんですね。まさに敵に
学べ!ですね。
原文はこちら
http://redballoonsolidarity.org/3258.html?fbclid=IwAR1OH2SY8QkJfXwQ7R7-zk9v8Vwng
1NxR31SYln3FonZbqWDgvT2NrSpNkg
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■佳士(JASIC)争議のその後:総工会職員も逮捕 沈夢雨の元同僚も拘束
2018-12-04 red215436
全国総工会の地域支部の職員2名が、佳士(JASIC)労働者の労組結成の申請をサポートし
たことで警察に逮捕されている。佳士争議は労働者による組合結成の申請に端を発してい
る。総工会17回大会が閉幕し、弾圧の対象を下部組合の職員にまで拡大している。
支援団とロイターの報道を総合すると、警察は「騒動誘発」の容疑で11月9日に、深圳の
地域工会の職員2名を拘留した。そのうち一人はJASIC労働者による組合結成の申請に対応
した職員の鄒麗萍。元JASICの労働者がロイターに語ったところによると「もし彼女がい
なかったら、(組合結成の申請)なんてとてもできなかった……。彼女はわたしたちに組
合結成の法的手続きを教えてくれたんです」
声援団の情報によると、鄒麗萍は労働者のことを思う工会のなかでも数少ない職員で、丁
寧に労働者の疑問に答えることで、労働者のあいだでも人気が高かった。逮捕されたもう
一人は李奥という。総工会は2015年以降、組合改革を進めてきたが、成果はいまだ見られ
ず、今日では法律にそってその職責を果たした職員が逮捕される状況だ。
一方、沈夢雨の行方はいまだわからない。李元柱、戴会芳、王貴霞の3人は、かつて日弘
自動車部品工場の同僚で、11月9日に警察によって不当に拘束された。取り調べで警察は
、沈夢雨に不利な供述を3人に迫った。警察はすでにある「ストーリー」を用意しており
、沈夢雨が「域外資金」を受け取って、工場にはいって「労働者を扇動した」ことを「証
明」させようとした。警察が3人を拘束した目的は、彼らのストーリーを「証明」させる
ためだった。
戴会芳は、拘束中の取り調べは疲れるまでおこなわれたという。李元柱によると、警察は
30時間連続で彼を眠らせないようにし、衣服を引っ張ったり足を蹴られたりしたという。
こうして李元柱は沈夢雨に不利な「保証書」を無理やり書かされたという。釈放された3
人が虐待された状況は、12月1日に声援団の情報としてウェブに掲載された。(https://j
iashigrsyt.github.io/1201zbsl/)
李元柱は11月13日に、ネット上で警察による自白強要の事情を明らかにした後、経営者、
警察、組合が結託して弾圧した。工場に戻ると会社が嫌がらせをくりかえし、11月22日に
解雇された。彼はすぐに組合に助けをもとめたが、まともに対応してもらえなかった。そ
して会社は警察に通報して彼を連行させた。その場にいた組合役員や工場の管理職は、警
察の職権乱用による逮捕も、するがままに任せた。
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Last modified on 2018-12-05 11:54:29
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