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「闇に葬られかけたアスベスト被害」 さいたま市アスベスト公害を中皮腫患者松井絵里が語る

2018/10/09 に動画公開
https://youtu.be/FnnShW5rRVY



北穂さゆりです。

弁護士会主催、司法修習生向けの講演に、さいたま市アスベスト公害被害者の
松井絵里さんと出席しました。
 
7月に弁護士会公害委員向けの講演にも
ふたりで出席しましたが、
法律家の中でもとくに公害に
関心がある方々に、
歴史に葬られるおそれのある、
さいたま市エタニットアスベスト被害を
お伝えできるのは
意味のあることだとおもいます。

さらに今回、
法曹の未来を担う若い人たちが
関心を持って集まってくださり、
(講演聴講は修習生の任意だそうです)
交流できたことは、
松井さんもわたくしも、
心に何がしかの希望を感じました。

松井絵里さんはさいたま市に生まれました。近所にはアスベスト工場があり、
子どものときアスベストの粉で
遊んだことが原因で、
中皮腫という治療法のない
悪性ガンにかかり、闘病中です。

 恐縮ですが、ここからは少々個人的なことです。
 
わたくしは2011年に、
さいたまエタニットアスベスト裁判の
原告団の記録本の制作依頼を受け、
本が上梓できた後も、
そのまま支援の輪に残りました。
 
しかし、
自宅とさいたま市の被害現場が
距離的に離れており、
4年に渡る取材に消耗し、
当初は執筆活動のみで協力していく
つもりでした。
 
ところがこの本がきっかけとなって
松井絵里さんと出会い、
気が付いたら彼女に張り付いて
一緒に被害者を探し回り、
その映像を撮影していたのです。

撮影は3年目を迎えました。
 
それまでわたくしに映像制作経験はなく、自分がなぜ彼女を文章でなく映像で
記録しなければ、とおもったのか、
当時はいろいろなことがバタバタと動き、そのあたりの自分自身の気持ちが
長いこと、思い出せずにいました。

しかし今回、
彼女の話をあらためて聞き、
彼女を撮影し
記録しなければならない理由が
はっきりとしました。
 
松井絵里は
彼女にしかできない闘いを生きています。
 
今回のYoutube映像をご覧いただくと、
ごく普通の主婦であり母である
松井絵里という女性が
さいたま市に生を受けた意味はなにか、
彼女が何者であるか、
どなたにもすぐわかるとおもいます。
 
来春また、
弁護士会公害シンポジウムに
「松井北穂。」で参加する予定です。
(松井北穂。は楽しいイベントで
さいたまアスベスト公害の啓発活動を
するときの我々の芸名?みたいなもの)
次回は一般公開です。
詳細わかりましたら告知いたします。
それまで松井絵里さんさんも
元気でいると、約束してくれています。

Created by staff01. Last modified on 2018-10-11 14:03:19 Copyright: Default

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