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新着ストリーミング **************************************

2018/04/03 急拡大する巨大メディア企業シンクレア キャスターに画一台本の読み
上げを強要して批判殺到

*************************************************************

「シンクレア・ブロードキャスト・グループ」と聞いてピンとくる人はあまりいない
かもしれませんが、米国で最も有力な放送事業者の1つで、173の地方テレビ局を所有
しています。これには大手ネットワークの系列局も含まれます。同社は、更に放送大
手のトリビューン・メディアを39億ドルで買収することを計画。この計画は、米連邦
通信委員会(FCC)による審査の対象となっています。

つづきはこちらから→ http://democracynow.jp/video/20180403-1


*アンディ・クロール(Andy Kroll): マザージョーンズ誌の上級記者。シンクレ
ア・ブロードキャスト・グループについて数多くの記事を書いた。最新記事は「シン
クレアはCNNよりずっと優秀とトランプがツイート」



字幕翻訳:デモクラシー防衛同盟<千野菜保子・仲山さくら・水谷香恵・山下仁美・
山田奈津美・岩川明子・関房江>

全体監修:中野真紀子



今週のOverview (8/27〜9/7)*************************

■脳腫瘍で亡くなった元大統領候補のジョン・マケイン議員は共和党内でトランプと
公然と対立し、米軍による拷問を認めたトランプを強く批判したりしたため、ああ惜
しい人を亡くしたと思う人もいるかもしれません。主流メディアは英雄扱いなのです
が、マケインの本当の姿は米国の侵略主義を代表する政治家です。(8/27)■中間選
挙に向けて民主党ではグラスルーツが推す候補が躍進し、党内改革の動きに弾みがつ
いています。2016年の予備選でサンダース候補を阻む要因となった特別代議員の権限
を大幅に削減することが党全国委員会で可決されました。(8/27)■1968年のシカゴ
騒乱を当時の指導者たちが回想。こうした貴重な内輪話が聞けるのも、デモクラ
シー・ナウ!の共同司会フアン・ゴンザレスが当時の学生リーダーだったため。■教
師や学校職員の武器購入と射撃訓練のために連邦政府の学生支援金と学術振興助成金
を流用しようというベッツィ・デボス教育長官の狂った計画。(8/29)■奴隷労働の
終了を求めて囚人たちが一斉にハンガースト。刑務所ストライキは全米に広がってい
ます。(8/30)■ケネディ最高裁判事の後釜としてトランプが指名したブレット・カ
バノー判事の承認公聴会は、判事の過去の経歴にかんする10万ページ以上の記録が大
統領権限で秘匿されたまま強行されましたが、民主党議員の抗議や一般の抗議者によ
る妨害で大荒れとなりました。カバノーが承認されれば最高裁が超保守に傾き、人工
中絶の権利が剥奪されることをはじめ環境保護や投票権の保護など様々な面で人権が
後退すること必至。おまけに彼はまだ53歳でこの先何十年も最高裁に居座ることにな
ります。リベラル勢力が阻止になるのもわかります。(9/5,6,8)


******************************

今週のトピックス(英語のみ)

******************************

〇ジョン・マケイン死去 メディアが語ろうとしない彼の女性蔑視と軍国主義

https://www.democracynow.org/2018/8/27/obit_omit_what_the_media_leaves

8月25日に脳腫瘍のため81歳で死去したジョン・マケインの生涯と業績について3人の
ゲストと話し合います。マケインはベトナム戦争に従軍し戦争捕虜にもなった元軍人
で、6期にわたって上院議員を務め、2回にわたって大統領候補になりました。一人目
のゲストは調査報道サイト「インターセプト」のコラムニストで、同サイトのポッド
キャスト「デコンストラクテッド」で司会を務めるメヒディ・ハサンです。ハサンは
アルジャジーラ英語放送の番組「アップフロント」の司会者でもあります。マケイン
の死についてツイッターで発言しているほか、昨年には、“Despite What the Pre
ss Says, 'Maverick' McCain Has a Long and Distinguished Record of
Horribleness”(「メディアが何を言おうと『マベリック(一匹狼)』マケインには
きわめてひどい長い過去がある」)と題した記事を書いています。コードピンク共同
創立者メディア・ベンジャミンも議論に加わります。ベンジャミンはかつて、マケイ
ンに「low-life scum」(最低のクズ)とののしられたことがあります。「ルーツア
クション」(RootsAction)全米コーディネーターのノーマン・ソロモンも番組に加
わります。「公共情報精度向上研究所」(Institute for Public Accuracy)の事務
局長でもあり、War Made Easy: How Presidents and Pundits Keep Spinning Us to
Death(『よく分かる戦争――われわれを死に導く大統領と政治評論家』)の著者で
す。



〇米民主党改革 サンダース支持者の大きな勝利 党全国委員会が特別代議員の権限
の制限を可決

https://www.democracynow.org/2018/8/27/sanders_backers_win_major_reforms_as

米民主党は大規模な討論会を経て、2016年の大統領選後に進歩派が掲げてきた主要な
要求の一つである、大統領候補指名での特別代議員の権限の大幅削減を可決しまし
た。民主党全国委員会(DNC)の25日の投票は、バーニー・サンダース上院議員とヒ
ラリー・クリントン前国務長官との間で争われた2016年の大統領候補選出で指摘され
た問題を受けたもので、選出方式の変更を求めるDNCメンバーらと、DNC元議長2人お
よび黒人議員連盟のメンバーが対決する形となりました。「ルーツアクション」
(RootsAction)全米コーディネーターのノーマン・ソロモンに最新の状況を聞きま
す。ソロモンは、2016年の民主党大会でバーニー・サンダースを支持する一般代議員
を務め、同大会で党とは独立の団体「バーニー代議員ネットワーク」のコーディネー
ター役を務めました。



〇フランシスコ教皇 カトリック聖職者による性的虐待事件について許しを求める一
方で 「知っていたが行動しなかった」との公開書簡に直面

https://www.democracynow.org/2018/8/27/pope_asks_forgiveness_for_clergy_sex

フランシスコ教皇はローマ教皇として39年ぶりにアイルランドを訪れ、聖職者による
児童虐待への対処を怠った教会当局の誤りを認めました。しかし26日にはバチカンの
元高官が7000語に及ぶ文書を発表、教皇は衝撃的な告発に直面しています。バチカン
元高官によると、フランシスコ教皇はセオドア・マカリック枢機卿による性的虐待疑
惑が公になるずっと前からそれを知っており、同枢機卿への処罰を怠ったとして教皇
の辞任を求めました。マカリックには、司祭になるために研修中の男性複数に性的関
係を迫ったほか、十代の侍者(ミサで司祭に付き添う者)に対する虐待疑惑がかけら
れています。フランシスコ教皇はコメントを拒否しています。アイルランドの首都ダ
ブリンから、子供時代にウィスコンシン州の司祭に性的暴行を受けたピーター・アイ
ズリーに話を聞きます。アイズリーは「司祭による暴行の被害者ネットワーク」
(Survivors Network of those Abused by Priests)の創設メンバーです。元司祭
で、聖職者による性的虐待の被害者への公正と共感を長年にわたって支援してきた
トーマス・ドイルにも話を聞きます。二人はいずれも、聖職者による虐待の撲滅を求
める団体「Ending Clergy Abuse」のメンバーです。



〇50年前 反戦抗議者たちが容赦なく攻撃された1968年の民主党党大会での警察の暴
動

https://www.democracynow.org/2018/8/28/50_years_ago_antiwar_protesters_bruta
lly

50年前、1968年8月29日シカゴで行われた民主党党大会は、大規模な政治イベントが
警察による暴動に発展して大混乱となり、そのほとんどが全米に生中継され全国的な
注目を集めました。シカゴ市は、抗議者たちに対し2万4000人の警官、州兵、陸軍兵
を動員し、催涙ガスとこん棒で対峙しました。当時のニュース映画からの映像を放送
し「民主社会を目指す学生」(Students for a Democratic Society: SDS)と「ウエ
ザー・アンダーグラウンド」(Weather Underground)の元メンバーで50年前の1968
年に逮捕されたビル・エイヤーズに話を聞きます。



〇縛られて猿ぐつわをはめられた:ブラックパンサー党の議長ボビー・シールが語る
1968年の民主党党大会後の彼の裁判

https://www.democracynow.org/2018/8/28/bound_gagged_black_panther_party_chai
r

警察がデモ隊を攻撃し全米中の注目を集めた50年前1968年のシカゴの民主党党大会を
再検証し、ボビー・シールに話を聞きます。彼はデモで演説した当時、ブラックパン
サー党の議長でしたが、その後逮捕され「シカゴ・エイト」(Chicago 8)のメン
バーとなりました。シールは、彼の共謀裁判で、判事が彼に猿ぐつわをはめさせ、椅
子に縛り付けるよう命じた経緯を説明してくれます。彼は16の法廷侮辱罪で48カ月の
禁錮刑を言い渡されましたが、その後すべての罪状が却下されました。



〇1968年の民主党党大会抗議主導者たちが振り返る 共闘体制構築と大統領候補に豚
を指名したこと

https://www.democracynow.org/2018/8/28/1968_dnc_protests_50_years_later

1968年のシカゴの民主党大会を再検証します。この大会では、アビー・ホフマンや
ジェリー・ルービンなどイッピー(青年国際党員)を名乗るベトナム戦争に反対する
若者たちが「不死身のピガサス」(Pigasus the Immortal)という名前の豚を独自の
大統領候補に指名し、民主党のヒューバート・ハンフリー候補や共和党のリチャー
ド・ニクソン候補に対抗させようとしました。ピガサスが大統領にIn-Hog-Ur-Ate
(「就任」 inaugurateをもじったもの)すれば、実行される政策はガラクタの山で
すが、「それは他の全ての政党の政策と同じこと」だとホフマンやデイビスは言いま
した。ピガサス次期大統領は、ホワイトハウスに招かれて外交政策のブリーフィング
とシークレットサービスによる機密情報の説明を受けることになると彼らは主張しま
す。その後ピガサスは、他の活動家たちと共に逮捕されました。秩序を破り、治安を
乱し、豚をシカゴに持ち込んだことが罪状です。被告側弁護士ウィリアム・クンス
ラーは、それと同じ罪状で民主党を告訴しました。ブラックパンサー党のボビー・
シールに、暴動扇動で逮捕されたことや抗議中の演説が原因で「シカゴ・エイト」
(シカゴの騒乱で逮捕された8人の活動家)の裁判中に猿ぐつわをはめられたことな
ど、引き続き話を聞きます。またSDS(Students for a Democratic Society:民主社
会を目指す学生)の活動家で、この抗議活動の主導者でもあったバーナディン・ドー
ンとビル・エイヤーズからも話を聞きます。


〇悪徳金融業者の言いなりのトランプ政権に抗議して学生ローン監視役トップが辞任
https://www.democracynow.org/2018/8/29/top_student_loan_watchdog_resigns_ove
r

今週、全米各地で新学年が始まりますが、学生ローンの不正監視役のトップが、学生
ローンの借り手より、略奪的な融資を行う強大なローン会社に味方するトランプ政権
を非難して、抗議の辞任をしました。セス・フロートマンは、消費者金融保護局の
ミック・マルバニー長官の下で、学生ローン・オンブズマンを務めていました。セス
が書いた文書によると、マルバニー長官の指揮下で「消費者金融保護局は、議会から
特に保護を託された消費者を見捨て」ました。折しも、ベッツィ・デボス教育長官
は、営利目的の大学によってカモにされた人々を救うための連邦政府学生ローン救済
費を130億ドルも削減する新たな規則を提案しています。テンプル大学の高等教育政
策および社会学の教授でありPaying the Price: College Costs, Financial Aid,
and the Betrayal of the American Dream(『代償の支払い:大学費用、財政援助、
アメリカンドリームの裏切り』)の著者サラ・ゴールドリック・ラブに話を聞きま
す。


〇弾薬ではなく本を!:連邦資金を転用して学校への銃供給をはかるデボスに計画に
反対の声高まる

https://www.democracynow.org/2018/8/29/books_not_magazines_outcry_grows_over

教師や学校職員用に銃器の供与をはかるベッツィ・デボス教育長官の計画を却下せよ
との圧力が高まっています。この計画は、オクラホマ、テキサスおよび他の州から
の、学校保安担当者を訓練し、武装させることを求める要請を受けた後、提案されま
した。デボスは、連邦学生支援金と学術振興助成金を転用して、銃器の支払い、およ
び教育者への銃使用訓練のために使うことを計画していますが、これは教師を武装さ
せるために連邦資金を使うことを禁止してきた、長年にわたる連邦政府の方針を逆転
させるものです。米国教員連盟の代表であるランディ・ワインガルテンと、銃暴力防
止支援ギフォーズ法律センター(Giffords Law Center to Prevent Gun Violence)
のアダム・スキャッグス主任弁護士に話を聞きます。



〇ハリケーン・マリア襲来後一年が近づくプエルトリコ 公式死者数を約3,000人に
引き上げ

https://www.democracynow.org/2018/8/29/puerto_rico_raises_official_death_tol
l

プエルトリコは、知事が命じた調査結果の発表に基づき、2017年のハリケーン・マリ
アの死者数を、64人から3000人近くへと正式に引き上げました。これにより、ハリ
ケーン・マリアを米国史上最悪の嵐の一つだということが公式に明らかにされまし
た。デモクラシー・ナウの共同司会者フアン・ゴンザレスと米国教員連盟の代表ラン
ディ・ワインガルテンに話を聞きます。


〇2016年の選挙での投票のため5年以上の実刑に直面するテキサスのアフリカ系の母
クリスタル・メイソン

https://www.democracynow.org/2018/8/29/puerto_rico_raises_official_death_tol
l

違法投票を行ったとして5年の刑期を言い渡されている、テキサス州の女性の衝撃的
な事件を紹介します。刑期はさらに延びる恐れもあります。クリスタル・メイソン
は、2016年の大統領選挙で、過去に脱税で有罪判決を受けていて、投票権がなかった
にもかかわらず、暫定投票[訳注:選挙人登録名簿に名前が見つからなく、投票所で
は確認できない場合でも、暫定的に投票ができ、後日、選挙管理委員会で調査した
後、有資格であると認められた場合は票がカウントされる制度。米国の十数州がこの
制度を採用している]を行いました。3月に彼女は違法投票で有罪判決を受けまし
た。彼女は、犯罪歴によりテキサス州では投票が許されないことを知らなかったと言
います。支持者たちは、彼女への判決が人種的偏見に基づいていると主張し、アイオ
ワ 州の白人 女性テリー・リン・ロートの事件を指摘します。ロートはトランプ大統
領に投票しようとして、2度、同じ罪状で有罪判決を受けましたが、課された刑は2
年間の保護観察/執行猶予と750ドルの罰金でした。クリスタル・メイソンと、彼女の
弁護士、キム・コールに話を聞きます。メイソンは31日、テキサス州フォートワース
で連邦裁判所の法廷審問を受けますが、言い分が受け入れられなければ収監されま
す。合わせて、重罪犯で有罪判決を受けた人たちの投票権を制限する政策により600
万人以上の人々が選挙から排除していることについて「判決プロジェクト」(The
Sentencing Project)の常任理事であるマーク・マウアーにも話を聞きます。


〇草の根運動からの勝利:フロリダ州知事候補アンドリュー・ギラムが予備選に勝利
するまでの道のり

https://www.democracynow.org/2018/8/30/from_the_grassroots_to_the_ballot

8月28日、フロリダ州知事選における民主党予備選で、進歩派候補アンドリュー・ギ
ラムが番狂わせの勝利を手にし 同州初のアフリカ系米国人知事となる道を開きまし
た。その数時間後、トランプが支持する共和党の知事候補者がギラムを攻撃、ギラム
に票を投じるような「猿芝居」には加担しないよう有権者に呼びかけました。このコ
メントには、FOXニュースでさえも黙認できないとコメントしています。本日はギラ
ムと働いた経験のある活動家2人に話を聞きます。フロリダ州の「夢を守る者たち」
(Dream Defenders)のフィリップ・アグニューと、「黒人の若者プロジェクト100」
(Black Youth Project 100)代表で、新著 Unapologetic: A Black, Queer, and
Feminist Mandate for Radical Movements(『堂々と――黒人、クィア、そしてフェ
ミニストのための急進的運動への使命』)の著者シャーリーン・カラサースです。


〇「ミシシッピーは悪化の一途」:8月だけで受刑者13人が死亡で 活動家は答えを
求める

https://www.democracynow.org/2018/8/30/mississippi_is_failing_as_prisoner_de
aths

ミシシッピー州では受刑者がこれまでにない高いペースで死亡しています。今年8月
だけでも13人が刑務所で亡くなりましたが、2015年には1年間の同州の受刑者死亡数
が47人でした。これらは自然死だったと刑務所当局は主張しています。しかし、ミシ
シッピー州南西部の民営の刑務所、ウィルキンソン郡刑務所における24歳のニジャ・
シバラス・ボノム殺害を含む衝撃的な受刑者の死亡が急増する中、活動家や家族らは
答えを求めています。当局者によれば、ボノムは別の受刑者と喧嘩した後、自身の監
房内で亡くなりました。しかし遺族は、同房者と激しい言い争い後に監房に戻された
ことから、ボノムの死は刑務所が暴力的環境から彼を守らなかった故だと主張してい
ます。ボノムの姉妹はデモクラシー・ナウ!に対し「刑務所は彼を犬小屋に戻した」
と語りました。南部貧困法律センター(SPLC)ミシシッピ支部代表で主任弁護人の
ジョディ・オーエンズに話を聞きます。SPLCは、民営刑務所における受刑者への深刻
な虐待を主張して、ミシシッピ州更正局を告訴する最近の訴訟に参加しています。


〇「奴隷労働」終結を求める刑務所ストライキの最新情報:開始から10日で11州に広
まる

https://www.democracynow.org/2018/8/30/update_on_prison_strike_demanding_end

刑務所の環境および彼らが言う「刑務所の奴隷制度」終結を求める運動で、少なくと
も全米11州の受刑者が仕事のボイコット、ハンガーストライキ、そして売店ボイコッ
トを行っています。主導者たちによれば、サウスカロライナ州、ジョージア州、フロ
リダ州、そしてインディアナ州では受刑者たちがデモをおこなっており、テキサス
州、カリフォルニア州、そしてオハイオ州では、独房の受刑者を含む受刑者たちがハ
ンガーストライキを行っています。また、ワシントン州タコマのノースウエスト刑務
所では少なくとも6人がハンストに入り1週間以上が経ちました。アマニ・サワリに話
を聞きます。彼女は全米におけるストライキの組織を援助する受刑者のネットワーク
「刑務所弁護士の声」(Jailhouse Lawyers Speak)を代表して、刑務所でのストラ
イキを組織しています。



〇占領下西サハラでの4日間 アフリカ最後の植民地を映した希少映像

https://www.democracynow.org/2018/8/31/four_days_in_occupied_western_sahara

デモクラシーナウ!は、メディア封鎖をかいくぐり、北西アフリカの占領地西サハラ
での数十年に渡るサハラウィ人の自由への戦いと、モロッコによる暴力的弾圧を取材
しました。その成果を独占放送でお送りします。モロッコは国連と国際社会を無視し
て、1975年より同地域を占領してきました。モロッコによる占領への抵抗が続くな
か、数千人が拷問、投獄、殺害されたり、行方不明になっています。占領下にある
人々と亡命したサハラウィ人は1700マイルの壁で隔てられています。西サハラへ
ジャーナリストが足を踏み入れるのをモロッコが常に妨害してきたこともあって、こ
の状況を国際メディアはほとんど報じてきませんでした。しかし2016年後半、デモク
ラシー・ナウ!は西サハラの都市ラユーンに潜入、国際報道団として数年ぶりに同占
領地域取材を果たしました。

〇アンチ資本主義映画『ソーリー・トゥ・ボザー・ユー』監督インタビュー ブー
ツ・ライリーがストライキの力 階級闘争を語る

https://www.democracynow.org/2018/9/3/boots_riley_on_his_anti_capitalist

本日はレイバー・デーの特別番組として、映画『ソーリー・トゥ・ボザー・ユー』
(Sorry to Bother You)の脚本・監督を務めたブーツ・ライリーにインタビューし
ます。社員を奴隷のように働かせて荒稼ぎをする悪徳テレマーケティング会社で、
オークランド出身の男が働きはじめた。悪徳ビジネスの渦中に放り込まれた彼はある
日、全人類を脅かす秘密を発見する――。現代のディストピアを描いたこの社会風刺
作品は、今夏最高の映画の一つと評価されています。ライリーは、ザ・クー&スト
リート・スウィーパー・ソーシャル・クラブのリードボーカルとして活躍するかたわ
ら、詩人、ラッパー、ソングライター、プロデューサー、脚本家、ユーモア作家、政
治活動家、コミュニティ活動家、講師、講演などをこなしています。



〇何を隠しているのか? 10万件の文書隠蔽にも関わらずカバノーの最高裁判事承認
公聴会が始まる

https://www.democracynow.org/2018/9/4/what_are_they_hiding_kavanaugh_confirm
ation

アンソニー・ケネディ米連邦最高裁判所判事の後任に指名されたブレット・カバノー
判事の承認公聴会が始まっています。彼が承認されれば、1930年代以来の超保守的な
最高裁になる可能性があります。カバノーはまだ53歳で、今後数十年、最高裁判事を
務めることになるでしょう。批評家たちは、彼を承認することは公民権、環境規制、
銃規制法、投票権の大幅な後退につながりかねず、妊娠中絶の禁止を違憲とした「ロ
ウ対ウエイド裁判」の判決を覆してリプロダクティブ・ライツ(性と生殖に関する権
利)を脅かす可能性があると警告しています。「法の下の公民権を求める弁護士委員
会」(Lawyers' Committee for Civil Rights Under Law) の代表クリステン・ク
ラークに話を聞きます。同委員会は先週、カバノーの判決履歴判を批判する痛烈な報
告書を発表し、カバノーの指名に反対する声明を出しました。彼女は9月第1週に行わ
れる上院のカバノー承認公聴会に参加する予定です。



〇カナダの先住民活動家が巨大な敵に勝利 450億ドルのトランス・マウンテン・パ
イプライン計画を裁判所が却下

https://www.democracynow.org/2018/9/4/indigenous_activists_win_david_v_golia
th

カナダの連邦控訴裁判所は、キンダー・モルガン社のトランス・マウンテン・パイプ
ラインの規模を3倍に拡大するカナダ政府の承認を却下しました。これは先住民団体
と環境保護主義者たちにとっての大きな勝利です。エレノア・ドーソン判事は8月30
日、今回の740億ドルのプロジェクトの許可を取り消し、カナダ国家エネルギー委員
会と連邦政府が裁判所の命じた修正事項を完遂するまで建設を中断させました。ドー
ソン判事の判決は、今回のプロジェクトによって影響を受ける先住民たちとの話し合
いが不十分であったことに言及し、拡大計画についてのカナダ国家エネルギー委員会
の評価は欠陥だらけで連邦内閣は承認の過程でこれを信頼すべきではなかったとして
います。同判決のわずか数分後、キンダー・モルガン社の株主たちは既存のパイプラ
インと拡大プロジェクトを450億ドルで連邦政府に売却することに合意しました。ト
ルドー首相は5月に、カナダ政府はパイラインを購入すると発表していました。これ
は、拡大計画が今後数年のさらなる見直しに直面する中、カナダ政府がこのプロジェ
クトを所有することを意味します。ネイティブ・アメリカンの活動家で「地球に敬意
を」(Honor the Earth)の代表であるウィノナ・ラデュークと、「先住民気候アク
ション」(Indigenous Climate Action)の創設者で代表のエリエル・デランジェー
に話を聞きます。



〇連邦最高裁長官の指名を受けたでカバノー判事の承認公聴会 抗議者と民主党によ
る延期要求動議で大荒れ

https://www.democracynow.org/2018/9/5/chaos_greets_kavanaugh_confirmation_he
aring_as

抗議の叫び、逮捕、そして民主党上院議員による度重なる散会の動議。これが9月4
日、トランプ大統領が最高裁判事アンソニー・ケネディ退任後の後任候補として指名
したブレット・カバノーの、公聴会初日の様子です。4日のカバノー公聴会に一番の
りで参加した市民であり、性と生殖に関する権利を擁護する投票を促進する全国組織
「プロチョイスに投票しよう」(VoteProChoice) の共同創設者、ハイディ・シークに
話を聞きます。公聴会を中断させたため数十人が会場から排除されましたが、シーク
も抗議を行った後、その一人になりました。



〇パークランドの高校乱射事件被害者の父 フレッド・グテンバーグ:最高裁判事承
認公聴会でブレット・カバノー判事に対面

https://www.democracynow.org/2018/9/5/meet_fred_guttenberg_the_parkland_fath
er

9月4日の最高裁判事承認公聴会でフレッド・グテンバーグは、最高裁判事指名候補ブ
レット・カバノー判事に話しかけ握手を求めました。今年のバレンタインデーにフロ
リダ州のマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で起きた銃乱射事件で殺害され
た娘のジェイミーについて話したかったのです。ところがカバノーは背を向けて歩き
去りました。フレッド・グテンバーグに、カバノーの最高裁判事承認公聴会につい
て、また合衆国憲法修正第二条[米国市民が武器を保有する権利を認める条項]に関し
てこれまでどのような裁定・発言を行ってきたか、その記録について話を聞きます。



〇事例で民衆の公益に反した判決を下す

https://www.democracynow.org/2018/9/5/report_finds_judge_kavanaugh_ruled_aga
inst

ブレット・カバノー判事に関するホワイトハウスでの記録は隠されたままですが、司
法記録から多くを学ぶことができます。判事間で意見が分かれた判決における、カバ
ノー判事の意見を分析した「パブリック・シチズン」(Public Citizen)のロバート・
ワイスマン代表に話を聞きます。同団体の調査によるとカバノーは、首都ワシントン
の巡回控訴裁判所判事を務めた12年間に、消費者問題や環境問題、労働者の権利を扱
う裁判の87%で、市民の利益に反した判決を下したり、そのような意見書を書いてき
ました。



〇アマゾン社 時価総額1兆ドルに到達 倉庫労働者は「奴隷状態」を糾弾

https://www.democracynow.org/2018/9/5/as_amazon_hits_1t_in_value

アマゾン社は4日、時価総額1兆ドルを達成し、アップルに続き、この記録を作った
アメリカ第2の企業となりました。 アマゾンの創設者兼最高経営責任者のジェフ・ベ
ゾスは、世界一の金持ちで、純資産は1,670億ドルを超えます。しかし、その富の背
後にあるものは?労働者の実態は?アマゾンの倉庫での労働条件は、数々の抗議や組
合による糾弾、学生を含むいくつもの調査の的になっています。新学期で全米の学生
が学校に戻ってくるこの時期、ラトガース大学のジャーナリズム・メディア学科の学
生による調査レポートを取り上げます。



〇スクープ:アマゾンの倉庫で身元を隠して実動・取材したレポーターが 虐待的な
労働条件とトイレ休憩なしの実態を

https://www.democracynow.org/2018/9/5/exposed_undercover_reporter_at_amazon_
warehouse

スクープ:アマゾンの倉庫で身元を隠して実動・取材したレポーターが 虐待的な労
働条件とトイレ休憩なしの実態を 独立系のバーニー・サンダース上院議員は、米国
での賃金格差拡大の一端を担っているとして、アマゾンをターゲットにしてきまし
た。サンダースは今週、アマゾンなどの大企業の雇用主に、連邦政府が支払っている
従業員への公的支援を負担するよう要求する法案を発表する予定です。ジャーナリス
トのジェームス・ブラッドワースは、アマゾン受注センターで1か月間、身分を隠し
て「ピッカー」(商品運び)として働き、労働者たちが、トイレ休憩がなかなか取れな
いために、ボトルに排尿していることに気づきました。彼の新刊書は、Hired: Six
Months Undercover in Low-Wage Britain(『雇われてみて:英国低賃金の6カ月潜伏
労働』)です。



〇カバノ米最高裁判事候補の公聴会で隠蔽? 関連文書が意図的に留保されたため 
拷問および国内のスパイに関する彼の見解が明らかにならず

https://www.democracynow.org/2018/9/6/the_kavanaugh_cover_up_role_in

ブレット・カバノー判事の米最高裁判事指名承認公聴会は9月6日で3日目を迎えま
す。5日、連邦議事堂警察はカバノー指名に抗議する73人を逮捕しました。この抗議
は、上院司法委員会のチャック・グラスリー委員長が公聴会をはじめようした直後に
起こりました。抗議者には26州から集まった「ウィメンズ・マーチ」の主導者たちも
含まれます。その一人である10代の抗議者は椅子の上に立ち、「私は18歳です。今日
は米国の若者を代表してここに来ました。あなたは私の未来を台無しにしている」と
発言しました。米国自由人権協会(ACLU)「国家安全保障プロジェクト」(National
Security Project)のヒナ・シャムシと、「憲法上の権利センター」(Center for
Constitutional Rights)のビンス・ウォーレン理事長に話を聞きます。



〇NYタイムズ論説を寄稿した匿名のトランプ政権高官への返答 「あなたは抵抗運動
の一員ではない」

https://www.democracynow.org/2018/9/6/no_you_are_not_part_of

ニューヨークタイムズ紙が9月5日、トランプ政権の高官を名乗る匿名の論説を掲載し
たことで、ホワイトハウスは忠誠心のない大統領側近をあぶり出そうと躍起になって
います。この論説によれば、トランプ政権内部では大統領が衝動的で最悪の行動をと
ることを抑えようとする「静かなる抵抗」が進行中だということです。この前代未聞
の匿名論説で、この政権高官は「政権内の多くの上級職員は内部で、大統領の計画の
一部と、彼の性格の最悪の部分を抑えようと努力している」と書いています。「憲法
上の権利センター」(Center for Constitutional Rights)」のビンス・ウォーレン
理事長に話を聞きます。



〇アルンダティ・ロイ:モディ首相が反対派弾圧を広める中 米国はインド軍との関
係を強めている

https://www.democracynow.org/2018/9/6/arundhati_roy_the_us_is_growing

9月6日、マイク・ポンペイオ国務長官とジム・マティス国防長官は、両国の軍事およ
び貿易関係の強化について話し合うため、インドのニューデリーを訪問します。イン
ドは世界最大の武器輸入国です。この訪問の前週、インド政府は著名な人権保護活動
家、弁護士、詩人など、モディ政権の批判者を標的とした手入れを行い、少なくとも
5人が逮捕されています。今回の逮捕は、総選挙を来年に控え反対派の口を封じよう
とする、モディ政権の広範囲な計画の一部であると反対派は主張しています。賞に輝
く作家で活動家のアルンダティ・ロイに話を聞きます。ロイは1997年に処女作『小さ
きものたちの神』でブッカー賞を受賞しました。最新作はThe Ministry of Utmost
Happiness(『『至福を司るもの』)です。



〇「美しい瞬間」:植民地時代の法を覆し 同性間の性行為を合法化したインド裁判
所を アルンダティ・ロイが賞賛

https://www.democracynow.org/2018/9/6/a_beautiful_moment_arundhati_roy_hails

インド最高裁が、双方合意の上での同性間性行為を犯罪とする法律を撤廃したこと
は、LGBTQIグループにとって大きな勝利となりました。これまでほとんど執行されな
かったとはいえ、1860年代に英国の植民地政府が制定したこの法律は、インド刑法の
一部でアナルセックスを犯罪とし終身刑の可能性もあるもので、今回の判決はその部
分を無効としました。ニューデリーを拠点とする、活動家としても作家としても高い
評価を得るアルンダティ・ロイに話を聞きます。ロイは1997年に処女作『小さきもの
たちの神』でブッカー賞を受賞しました。



〇ロー対ウェイド判決の危機:カバノー判事は妊娠中絶権は未決着との考え 資料開
示で明らかに

https://www.democracynow.org/2018/9/7/roe_v_wade_in_danger_released

米最高裁判事に指名されたブレット・カバノーの承認公聴会は6日、一連の劇的な展
開を迎えました。民主党上院議員たちが、カバノーがジョージ・W・ブッシュ政権の
スタッフとして作成した秘密文書を公開し始めました。またニューヨークタイムズ紙
も同日に大型記事を掲載し、カバノーはホワイトハウス秘書官だった2003年に、妊娠
中絶の権利を保障したロー対ウェイド事件の最高裁判決を「法的な決着」とは思わな
い旨を記していたことを明らかにしました。「必ずしも全ての法学者がロー判決を最
高裁レベルの法的な決着としているとは言い切れない。最高裁はいつでも判例を覆す
ことが可能であり、3名の現職最高裁判事がその意思を持っているからだ」。このよ
うな新事実の暴露は、トランプ政権がカバノーの履歴に関する10万ページ以上の記録
を大統領特権を盾に非開示にしている中で起こりました。「法令に基づく公民権のた
めの弁護士委員会」(Lawyers’ Committee for Civil Rights Under Law)の代表で
事務局長のクリステン・クラークに話を聞きます。



〇移民の子供400人以上が親から引き離されたまま トランプ政権は無期限拘束を画策

https://www.democracynow.org/2018/9/7/as_400_children_remain_separated_from

トランプ政権は、裁判所が命じた移民の子供の収容終了期限を解除させようとしてい
ます。政権の提案は、20日を超える子供の収監を禁じた1997の連邦裁判所の和解「フ
ローレス合意」を破棄し、移民家族の無期限こう留を可能にするものです。裁判所が
トランプ政権に対し、すべての引き離された移民家族を再会させるよう命じて設定し
た実施期限から一カ月以上が過ぎたのに、400人以上の子供が親から引き離されたま
まです。米国自由人権協会によると、連邦裁判所が6月26日に家族再会の期限を定め
る前に、移民関税捜査局(ICE)の職員は引き離された子供たちの親の数百人に連絡
する電話番号を入手できていたのに、意図的にその電話番号を数カ月にわたり伏せて
いたらしいのです。収容された子供たちの親探しに率先して活動している団体ジャス
ティス・イン・モーション(Justice In Motion)の創設者キャスリーン・キャロン
事務局長に話を聞きます。



〇人道危機に瀕するイドリブ シリア軍 反体制派拠点への侵攻の構え

https://www.democracynow.org/2018/9/7/idlib_on_brink_of_humanitarian_catastr
ophe

ロシア、イラン、トルコの首脳たちは9月7日テヘランで会合し、シリア軍が反体制派
の拠点イドリブに総攻撃をかけようとする事態について協議します。ロシアとイラン
はシリアの現政権と親密ですが、トルコはシリアの反体制勢力の重要な支援者です。
一方、米国は9月7日シリアの危機に関する国連安全保障理事会の会合の議長を務める
予定です。国連はイドリブへの攻撃は人道危機に繋がる可能性があると警告します。
また、シリア担当国連特使ステファン・ド・ミツラは、テヘランでの話し合いが失敗
に終われば、80万名もの市民が避難民となる恐れがあり、300万のイドリブ住民の間
にパニックが広まると指摘しています。他方でワシントンポスト紙によると、トラン
プ米大統領はイラン勢力をシリアから排除する作戦の一環として、シリア国内での米
軍の活動を無期限に延期する新戦略に合意した模様です。ベイルート在住で受賞暦の
あるジャーナリストのラニア・アブゼイドに話を聞きます。No Turning Back. Life,
Loss, and Hope in Wartime Syria(『後戻りはできない。シリア内戦における生
活、喪失、そして希望』)の著者で、2011年に反体制蜂起が起きて以来、シリアから
沢山の記事を書いてきました。取材功績を称えられ、2014年にジョージ・ポーク賞、
2015年にはマイケル・ケリー賞を受賞しました。


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