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2018年8月10日

声明「日中平和友好条約締結40周年にあたって」

村山首相談話を継承し発展させる会

8月12日は、1978年8月に、中国・北京で日本の園田直外務大臣と中国の黄華外交部長との
間で、歴史的な「日中平和友好条約」が調印されて40周年という記念すべき日である。日
本と中国の間には二千年以上の友好と協力の歴史があり、日本は中国から文化、哲学、宗
教、芸術など多くのものを取り入れ、両国人民の絆には深いものがある。

しかし、かつて村山首相談話が指摘したように、日本が、国策を誤り、戦争への道を突き
進み、侵略と植民地支配によって中国・朝鮮半島・アジア諸国の人々に多大の損害と苦痛
を与えたのです。その侵略戦争のあと、歴史の教訓に学び、未来を望んで、1972年9月に
は「日中共同声明」が、その基礎の上に1978年8月には「日中平和友好条約」が調印され
、さらに1998年11月の江沢民国家主席訪日では小渕恵三首相との間で「平和と発展のため
の友好協力パートナーシップの構築に関する日中共同宣言」が発せられた。私たちは改め
て困難な状況を切り開き、日中国交正常化を実現させ、今日に至る日中関係を構築してき
た日中双方の政治家や知識人、各界各層の先輩の皆さんのご努力とご奮闘に心からの敬意
と感謝を表したい。

日中平和友好条約の締結のあと、日中関係は政治・経済・学術・文化など、草の根の民間
交流も含め、大筋としては、大いなる進展を実現した。

日中関係が、特にぎくしゃくし出すのは、2001年4月、毎年8月15日に靖国神社に参拝する
と公約した小泉純一郎首相の登場である。小泉首相は当初は8月15日を避けて他の日に参
拝し、最後の2006年は8月15日に参拝した。靖国神社は、「日本の独立を守り、まわりの
アジアの国々とともに栄えていくためには、外国と戦わなければならなかった」と称する
“侵略正当化”を掲げ、A級戦犯をも”英霊“として合祀する神社である。日本の首相が
靖国神社に参拝することは、政府の公式見解にも反し、また、日本が、対日平和条約11条
において「連合国戦争犯罪法廷の裁判を受諾し」たことにも違背する。2005年、中国での
反発は、ついに各地で「愛国無罪」を掲げて日本企業を襲うなどに至り、中国政府も沈静
に乗り出したほどである。

もう一つは、2012年の野田佳彦政権が「尖閣諸島」の国有化を閣議決定したことである。
日本が、尖閣諸島を日本の領土に組み入れたのは、他でもない日清戦争さなかの1895年1
月で、文字どおり戦争がらみの行為である。尖閣諸島の問題について、鈴木善幸首相は、
1982年9月、来日した英国のサッチャー首相に対して「中国の小平氏と会談した際に、
尖閣諸島の問題は、具体的に問題化することなしに、現状維持で合意し、問題は実質的に
棚上げされた」と語ったことも明らかとなった。

1972年の日中国交正常化の際に、田中角栄首相と周恩来首相が、無益な領土争いを回避す
るために合意した「棚上げ」を維持することが、当面の賢明な解決策である。

その後、2014年11月には、北京で交わされた「日中両国政府の四項目の合意文書」におい
て、「日中双方は、尖閣諸島問題については、異なる見解を有していると認識し、…不測
の事態の発生を回避することで意見の一致を見た」とされた。この合意を受けて、安倍晋
三首相と習近平主席の日中首脳会談が実現したのである。

「和すれば則ち共に栄え、争えば共に傷つく」という歴史的教訓があるように、一衣帯水
の日中関係は、アジアの平和と繁栄のために、友好と共生の関係を築くこと以外に、選択
肢はない。

日中間にある日中共同声明をはじめとする「四つの政治文書」と「一つの四項目合意」は
極めて大切な政治文書である。

2018年は、日中平和友好条約締結40周年であると同時に、中国全土へ戦争を拡大する端緒
となった盧溝橋事件から81周年でもある。一衣帯水の間にある隣国の両国民が互いに理解
し、尊敬しあう関係を築くことの重要性を認識するように政治が動いていくことが大事で
ある。

現在、日中の貿易総額が3000億ドルを超え、両国の人的交流は1000万人を超えた。また、
現在、中国からは10万人を超す留学生が来ており、日本からは1万人以上が中国に留学し
ている。

21世紀の日本と中国の友好・交流をますます、発展させるためにも、日中両国の未来を担
う青年交流の活発化を何としても実現させねばならない。

「村山首相談話を継承し発展させる会」としては、今後も村山首相談話の精神を引き継ぎ
、中国・朝鮮半島を含むアジアの人々との和解・友好の推進に最大限の努力を続ける所存
であることを、ここに改めて表明するものである。

Created by staff01. Last modified on 2018-08-10 11:39:42 Copyright: Default

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