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格差貧困をなくす運動の手がかり〜日韓シンポ「労働尊重都市」ソウルから学ぶ

   井手窪 啓一

 7月14日(東京)と16日(大阪)、ソウル市前労働政策協力官チョ・ソンジュ氏を招いて、日韓シンポジウム「労働尊重都市」ソウルから学ぶが開催された。猛暑が続く中、東京の会場に60名以上、大阪PLP会館には90名を超える方方々にご参加いただき、用意した資料が全く足りなくなりました。

 チョソンジュさん(写真)の熱気のこもった報告は素晴らしく、脇田滋元龍谷大学教授や4人のパネラーの方の報告も示唆に富んでおり、格差貧困の無くす今後の運動を考えるための手がかりとなりました。特に、神戸大学の渡部昭男教授の報告は注目すべきでした。「ソウル市は、労働尊重都市であるだけでなく教育尊重都市。ソウル市大の学費を半額にしたり、奨学金の利子の肩代わりなど行っている」「『学費の漸進的無償化のためのプログラム』を提唱しており、例えば、大阪市大や府立大の学費を半額にし、次はそれを広げるような具体化を検討すべきだ」等のご報告は、大いに参考にさせていただくべきものでした。

 チョソンジュさんは、ソウル市の今後について、「今までと同じ事をやっていたのではしょうが無い。ソウル市の次のスローガンは、『ユニオン・シティー』。非正規職の問題を解決するために、未組織労働者の組織化に行政も取り組む」と抱負を述べられました。大変元気の沸くシンポジウムでした。

 参加者の感想。
「きょうは、たいへん刺激的なすばらしい集会におさそいくださってありがとうございました。若者が政治に無関心だと嘆くのではなく、若者のこころをとらえる具体的な政策を示して闘うことが必要、そして、それこそが安倍を追い落とす最も確かな道なのだと再認識させられました。」

 7月29日9時30分には、ソウル市の労働政策に非正規労働者の立場や青年の立場から関わった報告を中心としたシンポジウムが、希望連帯労組茶山コールセンター支部や韓国青年ユニオンを招いてエルおおさか(大阪府立労働センター)で開催される。問い合わせは、7.16−29シンポジウム実行委員会06-6242-8130(なかまユニオン)


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