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LNJ Logo 渡部通信〜儒教と元号、「オリンピック教育」批判ビラまき(88)
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 ・「都教委包囲首都圏ネットワーク」、・「新芽ML」、
 ・「ひのきみ全国ネット」、・「戦争をさせない杉並1000人委員会」
の渡部です。
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最近、戦前回帰現象が見られる。
戦後ぐらついた天皇制が息を吹き返すかのように「君が代」を
強制するようになり、「修身科」の復活とも言える「道徳の教科化」
が起きている。そして、その道徳では「徳目」が重視され、
再び儒教的な色彩が強まっている。
ところで、中国では、1911年の辛亥革命以降、
「清王朝」はその後も13年間<清室優待条件>という形で
紫禁城の中で生き続けた。
その当時のことが、『紫禁城の黄昏』(R.F.ジョンストン著)
という本に述べられている。
この本には、当時の儒教に関し次のように述べられている。
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徐(世昌)は・・・1918年10月10日、正式に大総統に就任したのであるが、
彼を選出した議会はそれより以前に、
すでに孔子の生誕記念日を今後国民的休日にする、と宣言して、
その保守的な心情をあきらかにしていた。
ーーそれからというもの、孔子および儒教にたいする国家の公式の
態度は、政権交代のたびごとに変化することになった。
時の風潮が「左」にかたむいたときは、孔子とその教えは排斥される。
急進的な陳独秀が、共産党の指導者になる以前から、
儒教と共和主義とは相いれないものである、
と主張してきたのは周知のとおりである。
ところが、一般の趨勢が右寄りになると、
旧式の中国人が伝統を支持して憶病な声をあげるようになる。
因習破壊者の手は抑えこまれ、家父長や学校の先生たちは、
何のうしろめたさを感じることなく、昔の聖人の教えにたいする敬意を
披歴する、といったぐあいであった。
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まるで、現在の日本のようだ。

また、現在、日本では「新しい元号」が話題になっているが、
それについても、次のような記述がある。
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紫禁城では、旧い中国のおびただしい慣習や行事とともに、
いまだに陰暦の使用がみられる。だが陰暦の使用以上に
人目をひくのは、皇帝の名を冠した年号をひきつづき用いている
ことである。紫禁城の外では、1919年は民国8年である。
しかし神武門をくぐる権利を持つほどの人々にとっては、
宣統11年なのであった。(宣統帝=溥儀)
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しかし、この清王朝も、1924年11月5日、遂に息絶えたのである。
著者ジョンストンは、
 「この日をもって、13年のあいだ紫禁城にたれこめていた黄昏の光りは、
 ついに夜のなかに沈んでしまったのである。」
と述べている。
日本では今回、たとえ「新しい元号」ができても、
いろいろな会社などは元号ではなく西暦を使用するようだ。
さすがに、歴史の歯車の前進を止めることはできないのだろう。
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「オリンピック教育」批判ビラまきの続報です。

(7月18日(水))
<中野工業高校>7:30〜8:30
 ビラまきをはじめ暫くすると年配の男子教員が来て
 ビラを受け取ったので、
 「校長さんですか」と聞くと、
 「副校長です」と言う。
 前回会った副校長と違うので、
 「副校長が2人いるのですか」と聞くと「そうだ」と言う。
 それからしばらくして、前回会った副校長が出て来て
 「敷地に入らないでください」と言って中に入って行った。

 早めに登校する生徒たちのビラの受け取りはいい。
 中には「ありがとうございます」などと言う生徒もいる。

 そうしているうちに、この間、
 「うちの生徒たちはビラは読めないよ」という例の校長がやってきた。
 「今度は何のビラですか」などと言うので、ビラの説明をし、
 「フリガナもふりましたよ。文字も少なくしましたよ。
  生徒たちは受け取りますよ」と言うと。
 「そうかね。暑いのにご苦労さん」などと言って中に入って行った。

 生徒に、「元気が出るビラです」などと言って配っていると、
 ある女子生徒がビラを受け取るなり、
 「エイ、エーイ」などとおどける。
 「問題が4っつあるよ」などと言うと、
 「じゃ、やってみます」と言ってビラを受け取る男子生徒もいた。
 一番感じたことは、若い教員がビラを受け取らないことだった。
 それを見ていたある生徒は、「受け取ってやればいいじゃない」
 と声を掛けていた。
  ビラは70枚まけた(前回6月1日は100枚だったので減った)。
 次回9月以降はどうなるか。

(7月19日(木))
<戸山高校>7:30〜8:30
 ビラまきを始まると、同じころに進学塾の方(女性)が一人、
 資料を配り始めた。話を聞くと大学生のアルバイトだと言う。
 「全部まき切れば終り」とも言う。
 <夏のスペシャルイベント>という資料に消しゴム付きである。
 やはり、そちらの方が多くはける。
  ビラについては、今回は教職員が比較的よく受け取った。
 でも若い教員は難しい。
 生徒も無視するような態度が多い。
 そこで、「元気になるビラ!」と言ってビラを差し出し、
 固まっていると、笑いながら側を通り過ぎて行った
 女子生徒が戻ってきてビラを受け取って行った。
 また、自転車でやってきて、
 笑顔でビラを受け取って行った男子生徒もいた。
 また、それよりも早い時間で、
 二人の女子生徒がビラを受け取りしばらくたたずんでいたので、
 米朝会談の場所を聞く問題について聞いてみると、
 すぐシンガポールという答えが返ってきた。
 板門店もすぐにわかった。彼女たちには簡単すぎたようだ。
 次回には英語の問題も入れてみよう。
  進学塾の資料をまいていた学生は、
 始業時間前に全部まきおわった。
 「よかったね」と声を掛けたら、
 「頑張ってください」と言って帰って行った。

 始業時間になると、正門を閉めに年配の二人の男性が出て来た。
 「暑いですね」と声を掛けると、
 「外は大変だ。嫌な仕事は業者に任せている」と言う。
 業者に雇われている方たちだった。
 また、「木が多くて大変ですね」などと声を掛けると、
 「特に秋はね(落ち葉の清掃で)」と返ってきた。

 ビラは結局48枚まけた(前回6月4日も48枚だった)。
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≪「日の丸・君が代」問題等全国学習・交流集会2018 in 大阪≫

  2018年7月22日(日)10:00受付 10:15開始
 国労おおさか会館 3F 大会議室(JR環状線天満駅、地下鉄堺筋線扇町)
 【午前】 10:30〜12:00
  ★高作正博さん講演「アベ政治・改憲に抗して いかなる社会をめざすべきか」
 【午後】 10:30〜12:00
  ★ミニコンサート:フキリツブラザーズ
  ★全国からの闘いの報告(予定)
   千葉、神奈川、宮城、兵庫、福岡、広島、滋賀、愛知、東京から
  ★大阪での闘い
   グループZAZA、森友疑惑追及の闘い、道徳教科書問題など
 【集会終了後】 17:00〜 梅田までデモ行進予定
 ※資料代 800円
 主催:第8回「日の丸・君が代」問題等全国学習・交流集会実行委員会
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【僕、国歌歌わないもん】(石原慎太郎)
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東京五輪に【国旗も国歌も必要ない】(ビートたけし)
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対米従属で「世界征服」を夢想するデマゴギー政治家安倍首相を倒そう!
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(このメールはご迷惑を承知で多くの方々に発信します。
ご迷惑な方は止めますのでご連絡ください。)
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「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
      http://hinokimitcb.web.fc2.com/
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