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LNJ Logo 経産省前テントひろば日誌(2/15)/「おだやかな革命」
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テント日誌2月15日(木)
経産省前テントひろば1807日後

経産省の広報版とは違って進む「おだやかな革命」 2月10日(土)

経産省の近くに来ると鳩が次々と飛んできた。顔に激突する直前でターンして減速し地上
に降りる。何羽もやって来て視界は鳩でいっぱい。今日も座り込みのオープニングは鳩吹
雪とプラタナスの木に満開の雀たち。

 東中野ポレポレで「おだやかな革命」を観てきたIさんが映画を紹介してくれた。それ
は小さな地域社会が目指すそれぞれの「エネルギー自治」のドキュメンタリー。畜産農家
が立ち上げた飯舘電力、石徹白(いとしろ)の100世帯全戸が出資した小水力発電、首
都圏の消費者・地方の農家・食品加工業者が連携して進めている秋田県にかほ市の市民風
車。森林資源を生かしたビジネスを立ち上げる岡山県西栗倉村等々。
 
自然エネルギーを中心に話が弾んだ。皆の質問に勉強家のUさんが話題の上昇気流になっ
てくれた。「止める・阻止する」話も大切だけれど「始める・進める」話はとても楽しか
った。アベ船籍のガレー船に乗らず自ら作った小舟のオールを漕ぐ。ワクワクするな。ア
ベが言うカクメイ?とは大違いだね。

 今日はテントらしいことができた。高齢の男性が、道がわからず途方にくれて助けを求
めにいらした。「慈恵医大にいきたいのだが地下鉄のホームに駅員はいないし通行人に聞
いても皆違うこと言うのでくたびれてしまった。タクシーでいこうかな」。ということで
タクシーをひろうまでの間、椅子に座っていただいた。幸いタクシーはすぐ見つかった。
助けてもらったのはわたしたち。「テントここにあり」を実感できたのだから。

 元気で大きな声のSTさんが寄ってくれた。次の予定まで時間があるのでしばし座り込
みに参加してくれた。経産省正門のケヤキの上でカラスが綺麗で可愛い声で「哀・会い・
愛」と鳴いていた。ヒヨドリもやってきて見事な空中キャッチを披露してくれた。

 一時は15時を過ぎても顔を覗かせていた太陽は15時にビルの後ろにかくれてしまった。
急激に気温が下がる。プラタナスに再び雀が沢山集まってにぎやかだ。木の枝と雀のシル
エットが影絵・万華鏡のように見えた。

〇おだやかな革命
 東中野ポレポレ    2/3(土)〜2/23(金)    10:20/12:30/19:00
               2/24(土)〜最終日未定 10:20/18:30
http://odayaka-kakumei.com/
http://www.mmjp.or.jp/pole2/
                  (O・O)

今日は建国記念日だったが 2月11日(日)

定刻の12時に霞が関のエレベーターを上がると多数の機動隊員の姿が視界に入った。何事
かと思ったら今日は右翼の建国記念日祭りの日だ。機動隊員にデモをやるのですかと聞い
たところ、もう終わりましたということで後片づけをやっているところであった。座り込
みのセッティングは銀輪部隊のお二人の助力と藤原さん、イッシーさん、ハシユキさんと
で直ぐに終了、恒例の記念写真の後、座り込みに入る。

右翼の街宣車を数台見かけるがこちらには来ないので危険は感じなかった。イッシーさん
とハシユキさんが演奏を始める。ヨウカンさんとハッシーさんが加わって合唱と原発反対
のシュプレヒコールを行う。3時を回るとTさん、Nさんと三上さんが来て人数的には結構
な数だ。いつものことだが藤原さん提供の「おにぎり」とイッシーさんの差し入れお菓子
、三上さん差し入れのチョコレートと日曜日は食べ物が豊富だ。天気も良く暖かい座り込
みも定刻に終了、事務所でのティータイムの後、帰路に就いた。(S・K)

いつの間にか「3・11」も近づいてきたそんな思いの日々 2月11日(日)
 テレビは冬季オリンピックの報道ばかりだ。スポーツ番組は好きなのだが、のりはもう
一つである。冬のスポーツはまだなじみ切れないところがあるのか。スケートなどは結構
熱くなって見ていたが…。さりとて他に見たい番組もない。NHKは国会中継をしている
が、これも見る気がしない。こんなことではいけないと思うが、それでもチャンネルを回
す気持ちにはならない。これは国会の審議が悪いのだという他ない。チャンネルを回させ
る審議をするのは国会議員の責任である。

日韓会談に臨んだ安倍首相の対応は最悪というか、これはなんだという思いがしてならな
い。慰安婦問題の扱いに不満らしいが、いったい安倍は慰安婦のことをどう考えてきたの
だ。肝心なことは韓国が慰安婦問題を取り扱ってきたかではく、日本の政府がそれをどう
考え、どのように対処しようとしてきたかであり、安倍や安倍政権の面々はそれを語るべ
きだし、そこが出発なのだ。まさか、慰安婦なんかいなかった、仮にいたとしても問題に
すべきことではないと思っているのか。僕は彼等の言動の中に戦前の日本人の近隣のアジ
アの人々への態度を思い知らされるようで、「嫌な感じ」という思いがしてならない。

以前、李香蘭(山口俶子)さんが自伝の中で、彼女が入国の関税でなぜ一等国の日本人で
ありながら、三等国の真似をすると罵られ、蔑視されたことを記していた。『李香蘭 私
の半生』である。僕はこれを読みながら、アジア解放と言ったって近隣の諸国の人々が信
じられなかったはずと思った。未来志向はいい、そんなことよりも隣接する東アジアの人
とどうやって関係していくのか、ここが曖昧で、昔のままなら未来もあったものではない
か。今、流行りの近代をかえり見るということなら、明治維新以前にはアジアの近隣の人
々に対する。
蔑視観も思い上がった意識もなかったはずだ、と思う。明治維新にいたる攘夷は対西欧に
向けていたものであり、近隣のアジアの諸国や人々は対象になっていなかったはずだ。

この意識は日清・日露戦争を媒介にして形成されたものである。繰り返された戦争の度に
形成された日本人の意識、そのことを歴史認識として考えなければならない。戦前回帰と
いうのは無意識になっていたこうした意識への回帰であり、僕らはいつもこのことを意識
(自覚)しているしかない。明治維新以降に形成された近隣諸国の人々への視線は近代の
生み出した病理の一つだと思うが、ここはいつも立ち戻って考えるべきところである。安
倍や政府の面々はこの自覚がなさすぎる。これには戦争の経験という問題が横たわってい
るのだろうか。
かつて田中角栄が毛沢東や周恩来と会談し、日中の関係を開いたのは、彼にこうした自覚
があり、その点で信頼されたからである。「対話の対話は意味がない」、こういうアホな
ことしか言えない、政府の面々にはあほれるだけだ。アメリカの政策に追随し、忖度して
過激な言動を振り回すしか能のない連中には厳しい批判を続けるしかない。

 年をとれば時間は速くなる。前から聞かされてはきたことだけど、そういう実感がして
ならない。年越しだと思っていたらもう2月も半ば前だ。そして、「3・11」も近づい
てきた。これについての報道も目につくようになった。
そう言えば、石牟礼道子さんが亡くなった。石牟礼さんにはどこか母親のようなところを
感じていて、少しでも生きていた欲しかった。病を抱えていることは報道で知っていたが
、生きていてらいたかった。

「3・11」の後に、僕は原発震災、とりわけ、放射線被ばくとどう対応するかを考えた
時、石牟礼さんの闘ってきたことを想起した。僕らが原発問題、とりわけ放射線被ばくと
闘うことを思ったときに、彼女の闘いにしか、示唆を得るものはないのかもしれないと思
ったのだ。そして、僕は『苦海浄土 わが水俣病』等を読み返した。水俣病が水俣病とし
て認知されるまでの苦難に満ちた足取りを、放射線被ばくの闘いとして考えるためにだ。
僕は放射線被ばくによる被害が、どのように認知されるか、その道筋はどのように可能か
と思いめぐらしたが、僕らは何もできずにきた。この本を読みながら、この領域の闘いは
想像を超えた困難なものだと思ったが、事態は想像を超えて続いてきた。

 僕はこの領域での取り組みを何もなしえていない。確かに僕は原発再稼働阻止の闘いに
は関与してはいるが、放射線被ばくとの闘いという領域ではなにもしえていない。たた、
いくばくかの関心を持って事態をみているだけだ。忸怩たる思いがするのだが、どうする
こともできないままに時間だけは経て行く。どうしていいか分からないうちに、時間だけ
が過ぎて行くと、石牟礼さんのことが自然に思い出される。彼女はそんな人ではないだろ
うが、叱って欲しい気持ちすらする。僕は僕のこの現在を忘れたくないし、忘れてはいけ
ないと思っている。「3・11」を前にして僕が一番気になっているのはこのことだ。(
三上治)

Sさんが現れて 2月12日(月)

シベリア寒気団が日本列島を覆っているので寒い一日になるというのでそれなりの格好を
していったのであるがそれでも寒く感じられた一日だった。座り込みにはいつもの常連四
人と2時過ぎから来てくれた、眼の不自由なHさんの五人であった。

しかし、最後の最後にサプライズがあった。入院しているはずのレジェンド・Sさんがテ
ントに現れたのです。我々は誰もSさんとは気が付きませんでした。大きなマスクをして
いたせいでした。事の次第を聞くと。一ヶ月以上病院に閉じ込められてリハビリなどやっ
てきたが一向に腰の痛みが治らないのに嫌気がさして病院を黙って脱け出して来た、きょ
うは月曜日なので何時ものように座り込みをしている国会前に行ったが誰もいなかったの
でテントに来たとの事。久しぶりに会ったSさんは以前とは違う印象だった。
顔はいやに白いしその分弱々しく見えた。病院を脱け出して来たとの事だったので病院で
大騒ぎしていてはまずいので大急ぎでかえってもらった。事務所に来てからいつも親身に
世話をしているKさんに電話してその後のことはお任せした。(保)

寒さが気になるがこれももう少しのことだ 2月13日(火)
 2日の経産省ヒアリング経過を載せたテントニュース132号を事務所で印刷し、12
時前に経産省本館前での幟旗セットが完了したときは、太陽の光が暖かく私たちを包んで
くれていたので上着を脱いだ。直ぐに常連メンバーが揃い、経産省の木立からは無数の鳩
たちが私たちを歓迎して同じ歩道に勢ぞろい。裁判所の傍聴を終えて立ち寄ってくれたK
女史からは、瓦せんべいとまんじゅうの差し入れがあり、Oさんからは古代米煎餅の差し
入れ。

しかし、何もかもは上手くいかない。黒い雲の影に太陽が隠れてしまって、2月の寒さが
襲ってきたからだ。それでも大した風が吹くわけでもなく、座り込む私たちには支援のメ
ンバーも加わって、夕方までの行動を無事に終えることができた。皆さん、鳩さんありが
とう。(O・E)

山口県の上関ら上京された方が寄られた 2月14日(水)

今日、明日は気温が10度以上になってかなり暖かくなるという天気予報を信じてテント
に向かったのであるが六本木駅を降りてバスを待っている間にだんだん手が冷たくなって
きてズボンに突っ込まざるを得なかった。テントに着いてみると陽射しが照り付けていて
それほど寒さは感じられなかったので助かった。それも陽射しがある間だけで太陽が金融
庁のビルに隠れる3時前には何時もの寒さが身に染みた。太陽の偉大さをいつも思わされ
る冬のテント座り込みである。テントに着いたら知らない人からビラを渡された。山口県
の上関からわざわざ来られたとの事。夕方の立憲民主党主催の原発ゼロ集会に参加して上
関の現状を訴えられるそうだ。

事務所を知ってもらうため金曜日担当のSさんが事務所に用事があるというので案内して
もらった。30分ほどでテント前に戻ってこられ我々と挨拶をされて院内集会へ登ってい
かれた。木曜日担当のIさんも午前中の規制庁行動の帰りテントに寄ってくれていて同じ
く院内集会に参加するため4時前に登って行かれた。その後も事務所に用事があってきた
と言って平岡さん、三上さんもテントに寄ってくれて結構賑やかな座り込みでした。(保
)

バレンタインデーは過ぎたが差し入れの苺チョコを頂く 2月15日(木)
思ったよりずっと暖かく陽がかげるまではコートを脱いでいられ良かった。
12時前にYさんがセッティングしているとき若いお巡りさんが来て「何時ごろまでですか
?今日はあったかくて良いですね」と声をかけて来たそうだ。
いつも気にかけてくれて嬉しいですね。

 ヨーカンさんがウクレレを持って現れたのでしばらく一緒に色んな歌を楽しんだ。K爺
も心配して来てくれた。よく見かける顔の人が寄ってチラシを取って行く。福島原発東京
訴訟の原告Kさんが自転車で通りがかりこれから会議があると挨拶して行かれた。3月16日
に判決が出るとヨーカンさんが教えてくれた。傍聴に行かなくてはと思う。

 遅番のSさんが冬季限定の苺チョコを持って来てくれたのでみんなで美味しく頂いた。
そして福島原発行動隊の69回院内集会「伊方原発の差し止め 広島高裁判決を読み解く」
のチラシも持って来た。3月1日(木)午前11時から午後1時まで参議院議員会館 102会議
室だそうです。3時少し前ヨーカンさんが帰ったあとOさんが来てくれたので私は帰途に着
く。のどかな一日でした。(I・K)

経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その58
「核のゴミ」を青森県に推しつけ問題を解決せずに原発稼働する愚
〜ドラム缶140万本、高レベル1万8千トン、プルトニウム48トン…をどうする?〜
木村雅英(経産省前テントひろば)

 2月2日院内ヒアリング集会「核のゴミ」において、日本列島にある「核のゴミ」の量
を尋ね、おおよそ次のことを確認した。プルトニウム:分離48トン(37トンは英仏に
保管)、使用済燃料中178トン、使用済燃料(高レベル):計1万8千トン(発電所1
万5千トン、六ヶ所3千トン)200ℓドラム缶:140万本以上(発電所:68万本、
再処理等:33万本、廃棄物施設42万本)

 プルトニウム保有は核セキュリティの観点で世界中からにらまれている。高レベル放射
性廃棄物の保管・管理・場所が決まっていなくてNUMOが空しい摸索をしている。さら
に「低レベル」と呼ばれる放射性廃棄物ドラム缶(一本が人の年間許容量の10万倍の放
射能で本当は低レベルでない)は、六ヶ所村に埋め捨てられる予定(300年間管理した
後放置)だが、ドラム缶内化学反応・腐食・漏洩・溶出・井戸水汚染や航空機事故など、
とても危険だ。

 一方、百万kW級の原発が稼働すると、プルトニウムとともに約30トンの使用済核燃
料と約1000本のドラム缶が増える。それゆえ、福井県西川知事が中間貯蔵施設の県外
立地を大飯原発稼働の条件にし、関西電力が曖昧な応答、経産省は何も答えない、という
状態が続いている。 実際は、使用済燃料は六ヶ所村が一杯なのでむつ市に持っていこう
としているし、「低レベル放射性廃棄物」ドラム缶を毎月約千本いずれかの原発から六ヶ
所村に運び込まれている。さらに54基の原発を廃炉にする時には何十万トンもの廃棄物
が残る。

 これ以上「核のゴミ」を増やしてはいけない。経産省・資源エネルギー庁は、日本学術
会議の2012年9月の提言にしたがって、これらの「核のゴミ」の問題を「国民」に明
らかしてしっかり議論をした後に原発推進の可否を検討するべきだ。

(参考:原子力規制委員会「原子力施設に係る平成28年度放射線管理等報告について」
http://www.nsr.go.jp/activity/regulation/housyasenkanri/index.html)

2月16日(金)・2月23日(金)
5時〜6時経産省前抗議行動(テントひろば)
反原連の官邸前抗議行動は6時30分から
◆2/18(日)経産省前脱原発青空川柳句会
日 時:2月18日(日)13時より16時
場 所:経産省前テントひろば
選者 乱鬼龍 参加を!とても楽しいです
2・19安倍改憲NO!安倍政権退陣!国会議員会館前行動
場所:衆院第二議員会館前 18時30分〜
主催:総がかり行動実行委員会
2月23日(金) 日本祈祷団の月例祈祷会
「死者の裁き―鎮魂」 時間:15時 場所:経産省前テントひろば

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