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LNJ Logo 「週刊金曜日」ニュース:「戸籍」から「個籍」へ 新たな「別姓訴訟」と家族法
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 <<『 週 刊 金 曜 日 』 メ ー ル ニ ュ ー ス >>      2018.2.16
_________________________________________________________『週刊金曜日』

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    ★話題の新刊★『教育を、取り戻す 「壊憲」教育に抗う人々』

  
       http://www.kinyobi.co.jp/publish/002486.php
         

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                                        <http://www.kinyobi.co.jp/>

 【1】注目の記事
 【2】編集長コラム
 【3】次号予告
 【4】近刊のご案内
 
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【1】注目の記事


■「戸籍」から「個籍」へ 新たな「別姓訴訟」と家族法

日本国憲法制定後、民法(家族法)は家制度をなくす形で改正されたが、個人の尊厳と両
性の平等の理念に照らして改正が十分であったとは言えない。
個人単位の「個籍」にするべきだった身分登録を「夫婦と氏を同じくする子」という家族
単位の「戸籍」としたことの弊害が明らかになってきた。
離婚後の子の氏変更の複雑さや無戸籍者問題、夫婦同姓強制もその例として改正が望まれ
ている。
選択的夫婦別姓を求める「別姓訴訟」は2015年の最高裁判決が「国会で論ぜられるべ
きこと」としたが、その議論は国会ではほとんどされていない。
ゆえに再び司法への「別姓訴訟」が提起されることとなった。この新たな訴訟を機に、現
代の多様な家族形態にふさわしい民法を改めて考えたい。


●二宮周平・立命館大学教授に聞く
「多様な家族を前提にした民法論議を」


●打越さく良・弁護士に聞く
新たな「別姓訴訟」では「カップル間不平等」を問う

民法750条は夫婦同姓を強制するもので違憲であるという主張の「別姓訴訟」が再び始
まる。今回は「同姓を選択したカップルは法律婚ができ、別姓を選択したカップルは法律
婚ができない」という観点から、この不平等を問う。弁護団副団長となる打越さく良弁護
士に話を聞いた。


●訴訟原告の青野慶久・サイボウズ社長に聞く
「選択的夫婦別姓にしないのは経済的に大きな損失」

夫婦別姓を認めない現行法制度は違憲だとして、ソフトウエア開発会社「サイボウズ」社
長の青野慶久氏ら男女4人が1月9日、国に損害賠償を求め提訴。離婚時に認められてい
る婚氏続称と同様、婚姻時にも戸籍上の氏(呼称上の氏)での別姓を求めている。青野氏
に提訴の思いを聞いた。


●妻の姓を選択した吉田尚史氏に聞く
「姓を選択制にしても不利益を蒙る人は誰もいない」

妻の姓を選択し法律婚をしていたが、現在はペーパー離婚をして事実婚となった吉田尚史
さん。現在も家族5人で暮らし外見上は変化がないが、子どもの親権もなくなるなど悩み
はつきず、選択的夫婦別姓による法律婚を希望している。結婚改姓する男性は4%未満。
少数派であるがゆえの不都合や葛藤など、思いを聞いた。


●憲法から具体的権利を引き出す司法へ
対談 泉徳治×坂本洋子

2015年12月の「別姓訴訟」最高裁判決は夫婦同姓強制規定を合憲とした。少数者の権
利を救う判決・意見を書いてきた元最高裁判事と、民法改正実現のため立法府と司法府の
双方に働きかけてきた活動家が、判決内容と司法の役割について語り合った。



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 【2】  編集長後記

 
 石牟礼道子さんの訃報が入った。石牟礼さんは小誌立ち上げ時の5人の編集委員のおひ
とりだ。その後も小説「天湖」の連載、インタビュー記事などで登場いただいた。

 今週号では落合恵子、田中優子、両編集委員と鎌田慧さんが追悼原稿を書いてくださっ
た。いずれ特集記事を組めればと思う。

 創刊当初の記事では故住井すゑさんとの「作品空間」を踏まえた対談、染織家の志村ふ
くみさんとの「染」をめぐる対談などが印象深かった。今秋上演予定の石牟礼さんの新作
能「沖宮」では、志村さんが衣装を監修されると聞いた。

 小誌では昨年3月17日号で石牟礼さんのインタビュー記事を掲載している。死者と共同
体とのつながりという話のなか、かつての水俣での送りについて言及されている。「亡く
なった人の魂と共同体の魂がつながっている」から、「お悔やみ申し上げる」というのは
「ちょっと違う」。「亡骸を振り返りながら、次の一歩を踏み出す」と語られた。

 いま、そのことばを噛みしめる。(小林和子)

(過去の編集長後記はホームページでどうぞ)
 [編集長後記]はこちら↓
 http://www.kinyobi.co.jp/henshucho/



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 【3】2月23日(1173)号予告


【特集】中島岳志責任編集
<追悼特集> 西部邁とリベラル・マインド

●追悼座談会
寺脇研×佐高信×中島岳志

●「評論家」を演じ続けて  長崎 浩

●学生運動のリーダーだった西部邁  森田 実

●最後のリクエスト曲   青山 恵子

●中島岳志セレクト 「西部邁この10冊」  中島岳志

【政治】● 天災対策におろそかな安倍官邸 鈴木哲夫

【政治】●「佐川やめろ!」「昭恵さん喚問を」の大コール
森友学園疑惑 全国で?納税者一揆? 写真/薄井崇友、文/片岡伸行

【政治】●加計疑惑を追及した『悪だくみ』の著者・森功氏に聞く

【教育】●大阪・近畿リハビリテーション学院 
相次ぐ自殺、遺族の提訴で発覚  村上恭介

【メディア】●慰安婦報道めぐる『朝日新聞』への三つの集団訴訟、
原告側が8回とも敗訴                                北野隆一

【メディア】●植村札幌訴訟で元道新記者が証言   長谷川綾

【メディア】●ネット「嘘松」現象に警鐘を 
巧妙なデマや捏造に騙されるな! 三宅雪子

【社会】●「あたしおかあさんだから」炎上騒動 
作詞者が謝罪してもモヤモヤが残るのはなぜ?    田房永子

【環境】●奄美大島周辺にタンカーの重油が漂着
共有されない情報に振り回される地元市民      文・写真 冨田きよむ


【強力連載】
●それでもそれでもそれでも 齋藤陽道
●風速計         北村肇
●初めて老いった!?    石坂啓
●俺と写真                本多勝一  
●STOP! 9条改憲         高田健
●金曜俳句     櫂未知子
●新宿2丁目ブルボンヌママの「虹の向こうへ」
●こせがれ、農に生きる 宮治勇輔
●話の特集  矢崎泰久、中山千夏、松元ヒロ、小室等


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 【4】近刊のご案内  http://www.kinyobi.co.jp/publish/index.php

★教育を、取り戻す 「壊憲」教育に抗う人々

著者・平舘英明 1300円+税 四六判並製 264頁
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002486.php

安倍政権に子どもを託せるか
「戦争する国」に向かうとき、必ず教育が標的になる。戦場に行く人材、銃後を守る人材
など戦争遂行の責務を果たす人材が必要となるからだ。教育の目的はいうまでもなく「人
格」の完成だが、安倍教育改革の目的は国家に役立つ「人材の育成」である。著者渾身の
怒りのルポ。



★日中戦争から80年 加害の歴史に向き合う

『週刊金曜日』編 1000円+税 A5判並製 136頁
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002464.php

今年は、日中全面戦争開始から八〇年。侵略戦争への深い反省から始まったはずの戦後は
いま、大きな危機に直面している。歴史歪曲主義者の安倍晋三首相はふたたび「戦争国家
」への道を暴走し、民主主義そのものが崩壊させられようとしている。私たちは、あらた
めてアジア太平洋戦争の実相をみつめ、いまと将来のために加害の事実を振り返り、向き
合う姿勢が必要だ。本ブックレットは日中戦争開始から八〇年となる二〇一七年七月から
一〇月の各月一回、「日中戦争80年共同キャンペーン実行委員会」が企画した学習会の
内容を再録したもの。



★21世紀に『資本論』をどう生かすか

著者:鎌倉孝夫・佐藤優 2200円+税 四六判上製 288頁
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002411.php

『資本論』1巻刊行より150年。
いまの社会問題の根本がどこにあるかを考えるためにマルクスの『資本論』は最強の武器
であり続けている。
ただし『資本論』は革命の手引書ではない。一般向けの講義をまとめた本書は、資本主義
の内在論理をあきらかに
するとともに『資本論』の誤読されやすい部分をていねいに説きおこす。


★軟骨的抵抗者
演歌の祖・添田唖蝉坊を語る

著者:鎌田慧・土取利行 1200円+税 四六判並製 176頁
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002364.php

明治大正すごい演歌師がいた。

明治から昭和初期にかけて活躍した近代流行歌の祖、添田唖蝉坊(1872─1944年)。風刺
やユーモアに満ちたその歌は貧困が拡大する現代の世相に響き合い、いまも人々の心にし
みいる。そして「ストライキ節」「ラッパ節」など多くの人が一度は聴いたことがあるメ
ロディーは数知れない。「正調」唖蝉坊を歌い継ぐ土取利行と明治の社会運動に詳しい鎌
田慧が語り合う。




★ひとめでわかるのんではいけない薬大事典

著者:浜六郎  1800円+税 四六判並製 432頁
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002330.php

その薬は必要?不要?危険?
医師として薬害と闘い続ける著者が、さまざまな薬の危険度と効用を分析し解説する。2
012年発行のベストセラー『新版 のんではいけない薬』に増頁大幅改訂。2色刷り、簡
単・便利な索引つき。




★日本会議と神社本庁

『週刊金曜日』成澤宗男 編著 1000円+税 A5判・並製 232頁
ISBNコード:978-4-86572-010-5
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002036.php

ナショナリズムと宗教が結びつき「壊憲」を目指す右派組織

1997年に設立された日本会議は、神社本庁といくつかの宗教団体が中核をなす、現在
最も行動的な右派団体だ。
また関連組織の日本会議国会議員懇談会には、安倍首相をはじめ約280人の国会議員が
加わっており、閣僚の大半が名を連ねる。

本書は日本会議と神社本庁の活動を歴史的に追い、徹底「解剖」を目指した。両団体の素
顔を暴くことが、この国の民主主義や立憲主義を守るための喫緊の課題と考えたからであ
る。資料として日本会議国会議員リスト(日本会議国会議員懇談会名簿)を掲載。



┃Kindle版┃マイナンバー

明石昇二郎:著 Kindle 購入価格:500円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002448.php

「マイナンバー」の通知が始まった2015年10月から2年が経った。だが、便利になるどこ
ろか、さまざまな不具合が生じている。問題点を洗い直すとともに、「マイナンバー」に
よって余計な負担を強いられる市民一人ひとりが自衛策を考える上での"処方箋"を提供す
る。



┃Kindle版┃電通の正体 新増補版

週刊金曜日取材班:著 Kindle 購入価格:1200円(3月31日まで期間限定価格580円)
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002216.php

ロングセラー『電通の正体 増補版』発売後に『週刊金曜日』で報じた東京五輪や芸能界
の裏面に関わる特ダネ記事や写真、資料などを加えて「新増補版」として電子版で限定発
売することになった。株式会社電通はブラック企業大賞2016にノミネートもされたものの
大手マスコミはほとんどニュースにしなかった。いまだにマスメディアが書こうとしない
巨大広告会社の実相に迫る。


┃Kindle版┃バラ色のひきこもり

勝山実:著 Kindle 購入価格:300円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002203.php

「ひきこもり」というと、白い目で見られがち。
でも、当事者が日々、どんな思いで暮らしているのか、
その声が伝わることはほとんどありません。
高校3年生から45歳の今まで、ひきこもりを続ける
自称「ひきこもり名人」の勝山実さんに、
なぜにひきこもり続けるのか、
自身のひきこもり生活の極意を書いてもらいました。


┃Kindle版┃何がどうして発達障害

司馬理英子:著 Kindle 購入価格:300円 
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002011.php

自分では気をつけているつもりなのに、つ「うっかり」ミスばかり。
時間やお金の管理も超苦手。
やらなきゃいけないことはたくさんあるのに、何から手をつけたら……?

あの人ってなんでいつもいい加減なの!
スケジュールどおり仕事ができないし、融通も利かないし、
人の気持ちをわかろうともしない。社会人失格なんじゃないの?

本書は発達障害という切り口で、そんな悩みに迫ります。
近ごろメディアで取り上げられることの多い発達障害ですが、
肝心なのは周囲の対応であることは、あまり知られていません。
自分(あるいは相手)の言動に悩んだら、本書をひもといてみてください。
きっとそれまでとは違った視点で、
自分や相手のことを見つめられるようになりますよ。


==============================================『週刊金曜日』

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