本文の先頭へ
LNJ Logo 新幹線台車亀裂はJR体制崩壊の前兆か
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1516148023147st...
Status: published
View


投稿 : Takeshi(48歳)

新幹線台車亀裂はJR体制崩壊の前兆か

1月16日午後、山陽新幹線の東広島〜三原間を走行中の「のぞみ20号」にて、乗務員 や乗客がただならぬ異常(異音・異臭・強烈な振動等)を感じました。 岡山で保守担当者が若干の検査をしただけで無理やり運行し、姫路で臨時停車。 それでも運転を打ちることなく新大阪まで運行を継続。 この件についてJR西日本は、「新大阪でJR東海に運行を引き継ぐため仕方なかった・ ・・・」と釈明しました。 同社の“釈明”を額面どおりに受け取ると、鉄道事業者の義務としてしごくもっともとい う感じもします。 しかし私が思うに、同社の本音はまったく別なところにあったのではないでしょうか。 いうならば、「新大阪でJR東海に運行を引き継がなくてはならないから・・・・」とい うのは表向きの理由であり、実際は姫路で運転を打ち切りたくなかったのではないかと。 言い換えれば姫路で運行を打ち切ると、乗客が在来線に逃げてしまい、新大阪までの新幹 線料金を取り損ないかねないからです。 それならまだしも、姫路以東には山陽電鉄や阪急電鉄・阪神電鉄といった私鉄会社があり、 そちらに客が流れてしまう危機感もあったのでしょう。 そうなれば新幹線料金だけでなく、姫路以東分の運賃払い戻し殺到から、莫大な旅客収入 を失うこと(損失)になります。 つまり安全運行よりも目先の損失、さらには企業イメージや幹部の面子の失墜を恐れる余 り、事故の危険を承知・覚悟で新大阪まで運行を継続した・させたのではないでしょうか。 それにもまして東京にいるJR西日本とJR東海の指令、及び輸送現場、ひいては両社上 層部との意思疎通が正常、かつ的確に機能していなかったのも理由と思うのです。 いわば福知山線尼崎事故の際に取り沙汰された、「止めるな・急げ・隠せ・稼げ・従え」 といった企業体質なり日勤教育等による労働者への精神的搾取といった風土がまったく改 善されていないどころか、より一層醜悪・陰湿になりつつある姿が浮き彫りになっている のではないでしょうか。 まさに昨年秋から相次いだ新幹線台車亀裂事故(むしろ事件!)は、分割民営化から31 年余り経つ今、JR体制が限界に達している証拠に他なりません。 この論法でゆけばいずれ在来線特急はおろか、通勤車両も同様に危険なのではないかとの 不安も出てくるのは間違いありません。 並行して質や程度の差こそあれ、私鉄各社もここ十数年で次第に怪しくなり、社会や利用 客に不安と不信が高まっているのは否めません。 具体的には昨年秋に発生した、東急田電鉄での停電事故による大混乱がそれを暗示してい ます。 そんななか、4月には大阪市営地下鉄と市バスの民営化(厳密には大阪市関係特殊法人・ 持株会社化)が迫っており、いつか来た道をたどるのではと不安です。 もはや日本の鉄道において、いつどこの会社のどの路線、どの地点で何らかの事故やトラ ブルが発生してもおかしくなく、どの鉄道会社を信頼信用すれば良いのでしょうか。 哀しく情けないことですが、どうやら利用客はモルモットより危機的状況に置かれている のでは。

Created by staff01. Last modified on 2018-01-17 09:14:46 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について