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LNJ Logo 名古屋で性的少数者の調査行われる/LGBT推計は3.7万人
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News Item 1219nagoya
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投稿者 : 酒井徹

性的少数者と1.6%回答:名古屋
――無作為1万人抽出調査で名古屋にLGBT推計3.7万人――

https://blogs.yahoo.co.jp/zinrinan_sakai_tooru/48087129.html
名古屋という 100人の 村が 有りました。 ある 時、 100人の 村人に、 「あなたは 性的少数者の 当事者ですか?」と 役人が たずねてまわりました。 95人が 「いいえ」と 答え、 2人が 「はい」と 答えました。 残る 3人は 何も 答えませんでした。 ■回答者の世代の偏りを補正すると性的少数者は1.9% 名古屋市は 今年の 7月に、 住民票基本台帳から 無作為に 抽出された 18歳以上の 市民1万人を 対象に、 「性的少数者など性別にかかわる市民意識調査」を 行なった。 17日に その 結果が 明らかになった。 調査には 46.6パーセントの 人から 回答が 有った。 この 中で、 自らを 性的少数者だと 答えた 人は 1.6パーセントであった (『中日新聞』名古屋市民版2018年12月18日朝刊)。 年長者に 偏っている 回答者の 年齢構成を 名古屋市民の 世代別実数に 合わせて 補正すると、 今年7月時点では、 成人名古屋市民の 1.9パーセントに 当たる 3万7876人が 性的少数者に 当たる 計算だ。 ■「無回答」も3.2%(補正後は3.1%) 調査では その他、 「性的少数者であるか」との 質問に、 回答者の 3.2パーセントが 回答しなかった。 こちらも 年齢構成を、 成人名古屋市民の 世代別実数に 合わせて 補正すると、 3.1パーセントとなる〔注1〕。 ■前例のない、公共団体による性的少数者の実数調査 地方公共団体などの 公的機関が、 これだけ 大規模に 性的少数者の 実数調査を 行なった 例は 日本では 他に 類が 無い。 調査対象の 抽出方法の 妥当性や、 調査手法の 透明性、 それに 実施した 機関の 信頼性などを 考えれば、 大旨 実態から 遠くない 数字が 出ているのではないか。 ■名古屋市「差別・偏見解消へ支援・啓発に取り組む」 名古屋市は この 結果を 受けて、 「性的少数者の生き方が尊重されるよう、 差別や偏見の解消に向けて取り組みたい」 (『読売新聞』名古屋市内版2018年12月18日朝刊)、 「理解が進むよう支援や啓発に取り組む」 (『毎日新聞』2018年12月18日朝刊)としている。 ■当事者団体も調査を歓迎 一層の配慮の要請も この 調査を 巡っては、 性的少数者団体・「レインボーなごや」が 名古屋市に 対して 15日に 提言を 行なっていた。 レインボーなごやは その 中で、 名古屋市が 大規模な 調査を 行なったことを 歓迎した。 ただし レインボーなごやは、 調査票の 中に、 調査対象者の 選定の 理由(無作為抽出)が 記されていなかったことなどには 疑問を ていした。 そして、 調査票の 冒頭に 「名古屋市民1万人を対象として無作為に送られている」 旨を 明記することなどの 具体的な 改善策を 提起した。 〔注1〕 今回の 調査は 在宅記入式である。 その 事も あって、 在宅時間が 長いと 思われる 60歳代の 回答者が 全体の 18.7パーセントを 占めている。 これは、 名古屋市における この 世代の、 成人人口に 占める 実際の 人口構成(13.8パーセント)よりも 有意に 高くなっている。 その 反面、 18歳から 29歳までの 若年層の 回答者は 全体の 10.2パーセントにすぎない。 これは、 実際の 人口構成(16.0パーセント)よりも 有意に 低い。 今回の 調査の 回答者比率と、 名古屋市の 実際の 人口比率との 差は 下の 通り。 世代 回答者(名古屋市成人) 18歳〜29歳:10.2% (16.0%) 30歳〜39歳:13.8% (15.2%) 40歳〜49歳:18.3% (18.4%) 50歳〜59歳:17.5% (15.0%) 60歳〜69歳:18.7% (13.8%) 70歳以上 :21.6% (21.6%) そして 重要なことに、 回答者比率が 実際の 人口構成よりも 低い 18歳から 29歳は、 「男性」で 4.2パーセント、 「女性」で 8.0パーセントが 自らを 性的少数者であると 答えている。 それに 対して 回答者比率が 実際の 人口構成よりも 高い 60代を 見ると、 自らを 性的少数者であると 答えた 者が、 「男性」で 1.2パーセント、 「女性」で 0.6パーセントと 極めて 低い。 (ただし 高齢者層は、 自らを 「性的少数者ではない」と 答える 率も 決して 高くはなく、 むしろ 低いくらいである。 高齢者は この 質問に 「無回答」が 多く なる 傾向が 強い)。 そこで、 各世代男女の 名古屋市民の 実数に それぞれの 項目の 該当者比率を 掛けて 年齢構成の 歪みを 補正したものを 下に 示す。 イメージを つかんでもらうために、 具体的な 人数も 合わせて 示す。 なお、 各世代男女の 名古屋市民の 実数は、 この 調査が 行なわれた 今年7月時点の 名古屋市「年齢別人口(全市)」を 用いた。 名古屋市の世代別人口構成に合わせて補正した推定実態 問 性的少数者の当事者であるか 全体(194万2975人) いいえ:94.9%(184万4593人) はい:1.9%(3万7876人) 無回答:3.1%(6万0506人) 男性(95万0901人) いいえ:95.6%(90万8621人) はい:2.0%(1万9003人) 無回答:2.4%(2万3277人) 女性(99万2074人) いいえ:94.3%(93万5972人) はい:1.9%(1万8873人) 無回答:3.8%(3万7229人) 男性18〜29歳(15万8486人) いいえ:95.8%(15万1830人) はい:4.2%(6656人) 無回答:無し 男性30代(15万1664人) いいえ:97.0%(14万7114人) はい:2.6%(3943人) 無回答:0.4%(607人) 男性40代(18万2768人) いいえ:96.2%(17万5822人) はい:2.3%(4204人) 無回答:1.5%(2742人) 男性50代(14万8976人) いいえ:98.0%(14万6143人) はい:0.8%(1193人) 無回答:1.1%(1640人) 男性60代(13万3693人) いいえ:94.3%(12万6073人) はい:1.2%(1604人) 無回答:4.5%(6016人) 男性70歳以上(17万5314人) いいえ:92.2%(16万1639人) はい:0.8%(1403人) 無回答:7.0%(1万2272人) 女性18〜29歳(15万1936人) いいえ:90.8%(13万8096人) はい:8.0%(1万2167人) 無回答:1.1%(1673人) 女性30代(14万3366人) いいえ:96.3%(13万8061人) はい:2.4%(3441人) 無回答:1.3%(1864人) 女性40代(17万4409人) いいえ:98.4%(17万1619人) はい:0.8%(1395人) 無回答:0.8%(1395人) 女性50代(14万3282人) いいえ:97.4%(13万9557人) はい:0.4%(573人) 無回答:2.2%(3152人) 女性60代(13万4916人) いいえ:96.8%(13万0599人) はい:0.6%(809人) 無回答:2.6%(3508人) 女性70歳以上(24万4166人) いいえ:89.3%(21万8040人) はい:0.2%(488人) 無回答:10.5%(2万5637人)

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