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ウソやゴマカシの制度にメスを!〜「守ろう!外国人労働者のいのちと権利」集会

動画(5分40秒)

 10月31日昼、参院議員会館で「守ろう!外国人労働者のいのちと権利」集会が開催された。立ち見も出る250人で会場はあふれ、国会議員も28人が来た。関心の高さが窺われる。外国人労働者受入れ拡大のための「入管難民法改正法」は政府の今国会の目玉法案だが、集会ではその重大な問題点が指摘された。

 発言したパネリストは、村上陽子(連合)、鳥井一平(移住連)、棗一郎(日本労働弁護団)、小山正樹(在日ビルマ市民労組)の各氏でコーディネーターは指宿昭一弁護士。現場活動家の鳥井氏と小山氏が「技能実習生」の生々しい実態を語った。

 「技能実習生法が施行されて1年経つが現実はまったく変わっていない。時給300円、強制帰国、借金づけによる支配など、ドレイ労働構造のままだ。留学生の枠で日本に来ている外国人の70%がじつは労働に従事している。関係者はみんなこれを知っているが見ぬふりをしている。ゴマカシが横行している。受入れ拡大の前に、こうした現状を点検することがまず必要だ」(鳥井/写真上)。

 「ミャンマー技能実習生の縫製工場の例だが、朝7時から深夜0時まで働く。月237時間の法定外労働など過労死ラインの倍以上の超長時間。それに加え暴言パワハラがある。多額の借金を抱えて来日しているので我慢するしかない」(小山/写真上)。凄まじい実態報告に会場に驚きが広がっていた。小山氏は言う。「私は外国人労働者を入れるべきではないとは思っていない。もう130万人いるのだ。問題は、ウソやゴマカシでやる国の制度をやめてもらいたいだけだ。その犠牲者は外国人労働者だし雇っている中小零細の事業主でもある。技能実習生の一番の問題は、『送り出しの段階で借金をして日本に来る仕組み』だ。これにメスをいれない限り何も変わらない。こうした問題を残して来年4月の新制度施行などとんでもない」と。

*新たな外国人労働者受入れ制度創設に対する声明(日本労働弁護団)


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