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吉永小百合さんの根底にあるのは「反戦」〜「被爆者の声を受け継ぐ映画祭」

    堀切さとみ


 *整理券を手に入場を待つ人たち

 7月14日、東京・武蔵大学で「被爆者の声を受け継ぐ映画祭」が開催されました。12回目の今回、吉永小百合主演の『愛と死の記録』の上映のみならずご本人が来場するということで、千人キャパの大講堂は満席でした。

 120本の出演作がある小百合さん。そのうち原爆をテーマにした映画は三本。最初の『愛と死の記録』(1966年)は大江健三郎の『ヒロシマノート』がベースになっているそうです。二本目は『夢千代日記』ですが、テレビドラマだったファイナル版を映画にしたもの。映画では夢千代が最後亡くなってしまうのですが、この終わり方には被爆者の人達から「生きている夢千代を支えに頑張って来たのに」という声があったことを話していました。

 夢千代を通じて小百合さんは被爆者に思いを馳せ、原爆の詩の朗読を始めますが、彼女の根底にあるのは反戦だと感じました。最近では学徒出陣した若者たちが描いた絵を展示している無言館(上田市)で、朗読を企画しているそうです。「生きていれば素晴らしい画家になっていただろう。どんなに生きたかったか」と彼女が思いを語る時、その言葉が体中に染み渡っていく気がしました。

 映画は35ミリだったため、途中で二度ほど中断しましたが、真っ暗な中で続きを待つのはなんだかワクワクした時間でした。「被爆者の声を受け継がなくちゃいけないように、フィルム上映を受け継ぐために、たまには使ってあげないと」という主催者のコメントがよかったです。

↓20社のメディアが取材にやってきた。以下は「スポーツ報知」より


Created by staff01. Last modified on 2018-07-15 23:30:34 Copyright: Default

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