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外国人労働者が切実な訴え〜多文化共生「マーチ・イン・マーチ」開かれる

 「ここにある多民族・多文化共生社会 マーチ・イン・マーチ2018」が、3月4日(日)東 京上野公園水上音楽堂で開かれた。

 いま、アジア、ラテンアメリカ、北アメリカ、ヨーロッパ、アフリカの国々から100万 人を超える労働者が日本で働いている。日本政府は、慢性的な人手不足を外国人労働者で 補い、助けを借りようとしていながら、外国人労働者の権利状況には目をつむっている。 日本で働くすべての労働者の権利と、とりわけ日常的に差別にさらされている外国人労働 者の生活と権利の改善を訴えて、今年もマーチ・イン・マーチが行われた。

 全統一労働組合のベトナム人技能実習生は、「建設機械、解体土木」の実習生として来 日したのに、仕事の内容は、福島県郡山市内の除染作業だった。通訳がおらず、よくわか らなかったが、会社からもらった2000円を「危険手当」と言われて驚いた。「危険なこと をしているのですか?」と聞いたところ「イヤなら帰れ!」と言われたと声を詰まらせた 。「自分の身体がどうなっていくのか心配だ。会社は健康についてきちんと説明し、解決 してほしい。実習生が安心して働けるようになってほしい」と訴えた。

 移住者と連帯する全国ネットワークから活動報告があった。「97年に移住連を結成して 20年たつ。いろいろ変わったが、日本政府の移住者に対する対応は変わっていない。安倍 首相は「移民政策はとらない」と言ったが、日本には日本人だけでなく、外国人、外国籍 の人、若い人、いろいろな人が住んでいて、だれもが安心して暮らせる社会を望んでいる 。今「ここにいる」キャンペーンをやっている。主語はみなさんがつけてほしい。ここに いる一人一人が大切な存在。あなたの声が希望です」と訴えた。

 カラバオの会のタイ出身女性たちの踊りや、APFS労働組合のビルマパオ族の踊り、神奈 川シティユニオンやフィリピンの文化活動家の歌やラップがあり、とてもにぎやかで元気 の出る集会だった。

 デモはサンバ隊を先頭に、にぎやかに上野の街を行進した。参加者は270名だった。(尾澤邦子)


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