一行一行がもったいない!/赤報隊事件追いかけた渾身の書『記者襲撃』 | |||||||
Menu
おしらせ
・2024総会(報告) ・レイバーネットTV ・あるくラジオ ・川柳班(3/29) ・ブッククラブ(4/6) ・シネクラブ ・フィールドワーク ●「太田昌国のコラム」第88回(2024/3/20) ●〔週刊 本の発見〕第339回(2024/3/28) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2024/3/28) ●川柳「笑い茸」NO.152(2024/3/27) ●フランス発・グローバルニュース第7回(2024/3/20) ●「飛幡祐規 パリの窓から」89回(2023/12/31) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・choose life project・一月万冊・ArcTimes・ちきゅう座・総がかり行動・市民連合
|
一行一行がもったいない!〜赤報隊事件追いかけた渾身の書『記者襲撃』永田浩三あの樋田毅さんがついに書いた。とにかくすごい。朝日新聞阪神支局の小尻知博記者が殺害された赤報隊事件・116号について30年間追いかけた渾身の書『記者襲撃』。手にしてから4日。やっと読み終えた。いつもは読むのは早い方なのだが、一行一行がもったいないような、神々しいような、雑に読みとばすことなど許されない本だった。 第2章だけは異色である。樋田さんが思い描く2人組の犯人像に基づいた小説になっている。なぜ赤報隊事件は起きたのか、極めて納得がいく推論だ。 それにしても、事件取材とはかくも厳しいものなのか。わたしなどは、なんにも知らなかった。凡百のメディア論など吹き飛んでしまうような記者の世界。朝日新聞という組織、樋田さん自身の取材の在り方に対しても、冷静かつ、血の出るような腑分けがなされる。 圧巻は、後半の、α教会、α連合への肉薄だ。組織的な関与はあったのかなかったのか。犯人はそこと関係があるのか、ないのか。はねあがりの信者の可能性は? 調べていくうちに、朝日の中にも内通を疑われる大物記者がいたり、組織的手打ちが行われていたり、朝日ジャーナルの廃刊なども絡んでいたり・・・。 この本は朝日新聞出版からではなく、岩波書店から出された。朝日という新聞社を愛しつつ、容赦ないところは容赦ない。そんなこんなを含め、樋田さんの覚悟の書である。しっかりした書評が書きたいなあ。でもそれ自身、恐ろしい。(2/27 同氏のフェイスブックから) Created by staff01. Last modified on 2018-02-27 13:22:15 Copyright: Default |