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         YIDFFニュース <2017年9月5日臨時号>
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         山形国際ドキュメンタリー映画祭2017
         2017年10月5日[木] ― 10月12日[木]
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[HEADLINE]
1 事務局より
 + YIDFF 2017 日本プログラム
 + YIDFF 2017 アフリカを/から観る
 + YIDFF 2017 共振する身体 - フレディ・ムーラー特集
 + YIDFF 2017 ヤマガタ映画批評ワークショップ開催 参加者募集!
 + YIDFF 2017 「エンカウンター・シネマ in Yamagata」参加者募集!
2 編集後記
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1 事務局より


*■*  YIDFF 2017 日本プログラム  *■*


日本のいまを独自の視点で捉えたドキュメンタリーを紹介する日本プログラ
ム。震災直後の2011年と2016年の"いま"に対峙した4人の作家によるオムニ
バス作品『BETWEEN YESTERDAY & TOMORROW Omnibus 2011/2016』、歌舞伎町
の案内人として知られる作家李小牧の区議会議員選挙運動を記録した『選挙
に出たい』、劇映画で知られる堀禎一が満を持して世に放ったドキュメンタ
リーの秀作『天竜区奥領家大沢 別所製茶工場』、飽くなき探究心で8mm
フィルムの終わりを見届け続ける村上賢司・大西健児による新作、ヤマガ
タ・ラフカット! 2015の経験を経て完成した『かえりみち』を上映する。

[上映会場]: フォーラム山形 4

●10月8日[日] 15:15-, 9日[月・祝] 16:00-
『選挙に出たい』監督:ケイヒ/中国/2016/78分

●10月7日[土] 13:00-, 8日[日] 13:00-
『天竜区奥領家大沢 別所製茶工場』監督:堀禎一/日本/2014/64分

●10月8日[日] 21:00-
『後ろに振り向け!』監督:村上賢司/日本/2017/8mm/45分
『幽霊 REEL-1〜6 総集編』監督:大西健児/日本/2017/8mm/80分

●10月8日[日] 17:45-, 10月9日[月・祝] 13:00-
『かえりみち』監督:大浦美蘭/日本/2016/48分
『BETWEEN YESTERDAY & TOMORROW Omnibus 2011/2016』企画:前田真二郎/
監督:鈴木光、大木裕之、池田泰教、崟利子/日本/2017/43分


*■* YIDFF 2017 アフリカを/から観る *■*


アフリカからの視点でアフリカ像を再構築するという衝動は近年のドキュメ
ンタリーの世界でも大きなうねりとなって現れている。宣教師と入植者の歴
史を通じてヨーロッパとアフリカの複雑で問題を孕んだ関係を描いた『植民
地的誤解』(2004)、マリのトンブクトゥの歴史上の役割を再評価する『ト
ンブクトゥの写本』(2009)、黒人解放という大義を掲げられ第二次大戦に
駆り出された南アフリカの黒人兵を描く『軍靴と自転車ー第二次世界大戦で
戦った南アフリカ人』(2007)、アミルカル・カブラルへの支援、チェ・ゲ
バラによるコンゴ革命軍への指導など、冷戦時代のキューバのアフリカ解放
への関与を描く『キューバのアフリカ遠征』(2007)、1967年のクリスチャ
ン・バーナードによる世界初の心臓移植という南アフリカの偉業の影に隠さ
れたアフリカ人助手の功績に迫る『隠された心臓』(2007)などを紹介する。
アフリカの抱える問題にそれぞれの視点から迫る作品群からは、"テロとの
闘い"の現場をソマリアに派兵されたアフリカ連合軍兵士が撮影した映像を
元に明らかにする『モガディシュの兵士』(2016)や、植民地時代の虐殺に
より研究の名の下にドイツに持ち去られた先祖の遺骨返還を求めるナミビア
の市民を描いた『遥かなる故郷ー遺骨返還を求めて』(2016)、戦乱から逃
れたスーダンの青ナイルとヌバの人々が音楽に支えられ生きていく姿を描く
『アントノフのビート』(2014)などを紹介する。
さらに、大陸各地ではじけるアフリカルチャーを捉えた作品群からはスト
リートダンスで表現される若者たちのアイデンティティを描いた『アフリカ
ン・サイファー』(2012)、1994年の大虐殺で深く傷ついたルワンダ社会が
ポップミュージックや伝統舞踊を通じて再生しようとする姿を描く『イント
レ』(2014)などを紹介する。
監督をはじめゲストによるトークショーも開催予定。

[上映会場]: 山形美術館 1 
[上映日]: 10月6−10日
※10月6日の上映プログラムが変更になりました。詳細は以下映画祭公式ウェ
ブサイトをご確認ください。
http://www.yidff.jp/2017/schedule/17s06.html#v7

『植民地的誤解』監督:ジャン=マリー・テノ/カメルーン、フランス、
ドイツ/2004/76分
『軍靴と自転車ー第二次世界大戦で戦った南アフリカ人』監督:ヴィンセン
ト・モロイ/南アフリカ/2007/80分
『トンブクトゥの写本』監督:ゾラ・マセコ/南アフリカ/2009/74分
『アフリカン・サイファー』監督:ブライアン・リトル/南アフリカ
/2012/100分
『モガディシュの兵士』監督:トルスタイン・グルーデ/ノルウェー、デン
マーク、フィンランド、ソマリア/2016/84分
『遥かなる故郷ー遺骨返還を求めて』監督:ヴィンセント・モロイ/南アフ
リカ、ナミビア/2016/68分
『イントレ』監督:エリック・カベラ/ルワンダ/2014/76分
ほか

◇アフリカ特集関連企画◇
_アフリカナイト!_
アフリカ音楽を味わいつくすDJライブ。山形の熱い夜をお過ごしください!
[出演]It's Time For Africa
[日時]10月8日[日]21:00開演(20:30開場)
[会場]Sandinista(山形市香澄町2-3-35 八巻ビルB1F)
[料金]2,500円(前売・当日)※ワンドリンク付
映画祭チケット半券・パス持参で2,000円
*前売券取扱:山形国際ドキュメンタリー映画祭 山形事務局
(023-666-4480)、東京事務局(03-5362-0672)
[問合せ]e-mail: yidffafrica@gmail.com
「アフリカナイト!」Facebookページ:
https://www.facebook.com/events/1454808671272731/


*■* 共振する身体 ー フレディ・ムーラー特集 *■*


スイスのドイツ語圏に生まれたフレディ・ムーラー(1940〜)は、ダニエ
ル・シュミットやアラン・タネールらと並び、1960年代後半から80年代にか
けて、国際的に高く評価された「ヌーヴォー・シネマ・スイス」の旗手のひ
とりとして知られている。とりわけ、『山の焚火』(1985)は、隔絶された
山岳地帯を舞台にして、姉弟の近親相姦とやがて訪れる悲劇を描き、ロカル
ノ国際映画祭金豹賞を受賞している。ムーラーの作品は、その活動時期の移
行にも呼応して「実験映画」「記録映画」「劇映画」にも分類されうるが、
一貫するのは、ジャンル、題材、地域を超えて、コミュニケーションの不自
由と可能性を映画において探求する姿勢にある。人々は、双眼鏡で遠くを覗
き、虫眼鏡で対象を拡大し、大地の震えを肌で感じながら、けっして言語だ
けにとどまることのない身振りや皮膚感覚を通して、自らの身体を世界へと
開く。そのとき、映画のなかの芸術家(『チコレ』『ベルンハルト・ルー
ギュンビュール』『サッド・イズ・フィクション』)は、映画作家の私でも
あり、映画を観るあなたでもあるだろう。あるいはまた、険しい山々に囲ま
れた空間(『われら山人たち』『緑の山』)は、スイス・アルプスの集落で
もあると同時に、ムーラーと親交のあった、小川紳介の描く山形・牧野村の
共同体へも繋がるだろう。

[上映会場]: 山形市民会館小ホール

●10月6日[金] 20:30-
『マルセル』1962/18分
『チコレ』1966/27分
『ベルンハルト・ルーギンビュール』1966/25分 

●10月7日[土]10:30-
『パシフィック ― あるいは満ち足りた人々』1965/60分
『バランス』1965/12分
『ジュルヴァン』1965/12分 

●10月7日[土]12:40-
『サッド・イズ・フィクション』1969/49分
『盲目の男のヴィジョン』1969/22分 

●10月8日[日]15:10-
『パッサーゲン』1972/50分
『クリストファーとアレクサンダー』1973/46分 

●10月8日[日]17:26-
『灰色の領域』1979/99分 

●10月8日[日]19:45-
『山の焚火』1985/113分(特別招待作品) 

●10月9日[月・祝]13:00-
『われら山人たち』1974/108分 

●10月9日[月・祝]15:30-
『緑の山』1990/128分 


*■* YIDFF 2017 ヤマガタ映画批評ワークショップ  □*■*
          参加者募集!!


YIDFF 2017では、「ヤマガタ映画批評ワークショップ」を今年も開催いたし
ます!
映画祭というライブな環境に身を置きながら、ドキュメンタリー映画を通し
て世界について思考し、執筆し、読むことを奨励するプロジェクトです。
ワークショップ参加者に提供されるプレスパスで多くの映画を鑑賞し、プロ
の映画批評家のアドバイスを受けて文章を執筆。それを特設サイトで一般に
発表します。
ドキュメンタリー映画のレビューの執筆に意欲ある方のご応募をお待ちして
おります!

◎ヤマガタ映画批評ワークショップ 募集要項

[期間]:10月6日[金]−9日[月・祝]
[場所]:山形まなび館(山形市)
[応募条件]
1. 10月6日〜9日の4日間、映画祭に参加できること
2. 日本語での議論、執筆ができること
3. 交通費、現地滞在費を自己負担できること

[応募方法]
件名に「ヤマガタ映画批評ワークショプ応募」と明記の上、東京事務局 批
評ワークショップ宛 <mail@tokyo.yidff.jp> に、下記1〜7をメールにてお
送りください。
1. 氏名(よみがな)
2. 年齢(生年)
3. 住所
4. 電話番号
5. メールアドレス
6. プロフィール(学歴、職歴)
7. 志望動機 800〜1,200字程度(なぜドキュメンタリーについて書きたいの
か、など)

[応募締切]
2017年9月11日[月]

[結果発表]
書類選考後、2名の参加者を決定し、9月中旬に結果を応募者にメールにて
ご連絡いたします。

[内容]:本年の上映作品鑑賞後、各自レビューを執筆。講師による懇切丁寧
な指導を受け、完成したレビューは、特設サイト「YIDFF Live!」に掲載予定。

●講師・映画批評家:北小路隆志(日本語コース)
北小路隆志:映画批評家、京都造形芸術大学教授。装苑や朝日新聞などに映
画批評を執筆。主な著書に『王家衛的恋愛』、最近の共著に『アビチャッポ
ン・ウィーラセタクン』、『エドワード・ヤン発見/再考』などがある。


□*■* YIDFF 2017 「エンカウンター・シネマ in Yamagata」 □*■*
                  参加者募集!


◎YIDFF 2017 「やまがたと映画」プログラム
山形市民による映画制作ワークショップ「エンカウンター・シネマ in
Yamagata」

あの時"やまがた"で発せられた声なき声を、いま、ここで、あなたとともに
記憶する。

山形の町で体験した、人生の中でずっと心に秘めていた大事な出来事のエピ
ソード、あなただけの山形の"あの場所(それは無名の場所かもしれない)"
のエピソードを、いま、ここで、共に語り/聴くこと、その場所をもう一度
訪ね、共に見つめ/見つめられることから、一人一人の思いを、この町の現
在に掘り起こす「映画」を、協働してつくります。それは、一人一人のあの
日の声なき声を、未来の町の記憶にする行為。どこかの誰かではなく、私た
ちのこの場所の映画を、一緒につくりませんか?

たとえば…
◯見合い結婚だった妻との初めてのデートは、七日町の梅月堂のカフェだった
◯父が亡くなって間も無く、母に連れられて行った十字屋のファミリー食堂
で見た、母の初めて怒る姿
◯出征する兄を送り出すために家族で出かけた山形駅、駅舎で見た兄の小さ
な背中
◯深夜の霞城公園、一人桜を見ながら缶ビールを飲んだあの時、帰ってきて
仕事をすると決めた

■募集概要
定員:6名
講師:川部亮太(東京造形大学 助教)
会場:山形まなび館
参加費:無料

[日程]:
本番→10月6日[金]〜9日[月・祝]の4日間(映画祭期間中)
事前顔合わせ→9月16日[土] 
※全日参加を必須とします。

時間:各日13:00〜17:00
備考:年齢・経験・出身地・カメラの知識など一切問いません(60代以上歓迎)

応募をご希望される方には、応募用紙をお送りします。
山形国際ドキュメンタリー映画祭事務局までご連絡ください
(mail:info@yidff.jp)
※件名に「エンカウンター参加希望」と明記ください。

[応募締切]:2017年9月8日[金]必着
※応募多数の場合、抽選にて9月12日までに結果をお知らせします。

[問合せ]:
山形国際ドキュメンタリー映画祭事務局「エンカウンター・シネマ」準備チーム
TEL:023-666-4480 mail:info@yidff.jp


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2 編集後記


映画祭も約1ヵ月と近づいてきました。各プログラムもほぼ決まり、素材入
手、日本語字幕、同時通訳録音、カタログ編集、ゲスト招待等に忙殺されて
いる毎日 です。
それにしても、日本プログラムで上映が決まった『天竜区奥領家大沢 別所
製紙工場』の堀貞一監督の急死はショックでした。ピンク映画の監督として
近年とみに注目されるなか、7月に東京・ポレポレ東中野で特集上映が組ま
れ多くの観客が詰めかけましたが、7月14日、上映前に挨拶をしようと舞台
へ行く途中に突然倒れ、意識不明のまま7月18日に逝去されてしまいまし
た。享年47才。まだこれからという時期に本当に残念です。謹んでご冥福を
お祈りします。
(YK)


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