デモクラシー・ナウ!情報:最悪の核災害チェルノブイリから30年 | |||||||
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☆今週から、2016年度学生字幕コンテストの受賞作品の掲載を開始します。第一弾は、米 国中西部や西部の核兵器開発研究所の所在地の住民による、放射能汚染の実態報告や草の 根運動についての紹介です。 ☆東京渋谷アップリンクで上映される映画『すべての政府は嘘をつく』の公開記念イベン トが開かれます。3月28日(火)DOMMUNEで外国人ジャーナリストを招いた徹底討論会を開 催し、ライブストリーミングで放送する予定とのことです。詳細は、メールの末尾の告知 欄をご覧ください。 今週のOverview (3/13〜3/17)************************* ■3月8日の国際女性デーには50カ国以上で女性のストライキが決行されました。この日の 特集は、必見です。イブ・エンスラーとクリスティン・シューラー・ディスクライバーに よるトランプ政権の高官たちが発散する「レイプ・カルチャー」の徹底批判、今もっとも 政治的なバンドと高く評価されている「ハレイ・フォー・リフ・ラフ」のリーダー、アン リダ・セガーラのインタビューもすばらしい。(3/8)■イスラエルはDBS運動(イスラエ ルに対する投資引き上げ、ボイコット、制裁を求める国際運動)を支持する人々の入国禁 止を発表しました。ユダヤ人も例外ではありません。先月には占領地におけるパレスチナ 人の土地没収を合法化するという無法ぶりを見せたところです。もはや民主国家のふりも やめちゃったようです。映画監督のウディ・アロウニとパレスチナ人ヒップホップグルー プDAMの他メール・ナファールが新作映画の紹介もかねてイスラエルの現状を語ります。 (3/10)■金正男暗殺、ミサイル発射、パク・クネ罷免など急速にきな臭くなっている朝 鮮半島情勢。日本では関係の深い隣国ゆえに見えにくいところがあるようです。現在の政 情を米国との関係から語る米国の専門家たちの分析は、とても参考になります。(3/13) ■オバマケアの撤廃を決めた後、代替案として共和党が出してきた医療保険制度改正法案 は、富裕層の税負担を軽減する一方で高齢者の保険料負担は収入に関係なく増大するもの であり、9年後には2400万人の保険未加入者が生じるとの試算がだされています。(3/14 )■一方、司法省ではクッシュナー司法長官が46人の連邦検事を辞任させましたが、その あまりに唐突なやり方が批判を呼んでいます。(3/14)■極めつけは、2018年度予算案の 発表です。軍事費が540億ドルも増加する一方、そのしわ寄せで政府の環境、住宅、外交 、教育関連の予算は大幅な減額です。19の政府機関が完全廃止、国務省や国際開発庁の予 算も3割近く削減されます。国家の行政機能をどんどん解体していこうという方針が露骨 に表れています。(3/17)■トランプ政権のムスリム入国禁止令は、修正版の第2弾もさ っそくハワイの連邦判事による差し止め判決がでて頓挫しています。(3/16) 新着ストリーミング ************************************** 2016/4/26最悪の核災害チェルノブイリから30年 米国の活動家たちが現在進行するリスク を警告************************************************************* 2016学生字幕翻訳コンテスト 課題1:「核なき世界とは逆方向に進む米国」の受賞作で す チェルノブイリ原子力発電所の事故からちょうど30年、福島第一原発事故からは5年を経 た2016年4月26日、米国の二大核兵器研究施設のひとつロスアラモス国立研究所を抱える ニューメキシコ州から放送しました。第二次大戦で使用された原子爆弾は、このロスアラ モス研究所で設計・開発され、現在も米国が所有する全核兵器を設計する2つの研究施設 のうちの1つです。 続きはこちら→ http://democracynow.jp/video/20160426-3 *マリリア・ケリー(Marylia Kelley):ローレンス・リバモア国立研究所のあるカリフ ォルニア州リバモア市の住民で、市民団体トライバレー・ケアーズ(Tri-Valley CAREs: 放射能環境に反対するコミュニティ)の代表。 字幕翻訳:三澤慶展 パリ第3大学通訳翻訳高等学院(ESIT)翻訳科 2年 (2016学生字幕 翻訳コンテスト受賞作品) 監修:中野真紀子 ******************************************** 今週のトピックス(英語のみ) **************************************** ○主張:国土安全保障省(DHS)が国境越えの子どもを親から引き離すのは「国家公認の 暴力」だ https://www.democracynow.org/2017/3/6/advocate_dhs_proposal_to_split_children 国土安全保障省(DHS)が検討している新計画は、難民を含めた入国を試みる無資格の移 民家族に対する連邦政府機関の取り扱いに劇的な変化をもたらすものとなっています。ロ イター通信によれば、DHSが検討している計画は、家族で国境を越えようとして逮捕され た場合、母親を子どもたちから引き離すものとなっています。母親は勾留されますが、子 どもたちは当初、米国保健福祉省の保護施設に送られます。テキサス州選出の連邦下院議 員ヘンリー・クエイアーは、この計画を批判して、「最も重要なことは、母と子を引き離 すのは間違っているということ。そうしたやり方は、国境警備の問題から逸脱して人権侵 害の領域に入り込む」と言っています。「全米移民法センター」(National Immigration Law Center)常任理事マリエレナ・インカピエと話します。 ○主張:トランプ大統領の新ムスリム入国禁止令は最初の大統領令と同様に違法 https://www.democracynow.org/2017/3/6/advocate_we_expect_trump_s_new トランプ大統領は新しい大統領令を出し、ムスリムが多数を占める6つの国の出身者に加 えて、すべての難民の入国を一時的に禁止するとみられています。ニューヨーク・タイム ズ紙によれば、新たな入国禁止の対象者は、シリア、スーダン、イラン、ソマリア、リビ ア、イエメンの出身者となる予定であり、イラクは含まれていません。イラク人はトラン プ大統領の最初のムスリム入国禁止令に含まれていましたが、全米規模の抗議運動の中、 この大統領令は2月に裁判所により無効とされました。新たな大統領令は以前のものと異 なり、グリーンカード(米国永住権)を持っている場合や、すでに入国ビザを発給されて いる場合は、こうした国々の人であっても適用されないと見られています。 ○ジョスリン・アベリカ:父は娘たちを学校に送る途中で移民関税捜査局(ICE)に拘束 された https://www.democracynow.org/2017/3/6/meet_jocelyn_avelica_whose_dad_was 2月28日(火)の朝、ロムロ・アベリカ=ゴンザレスと彼の妻は、13歳の娘ファティマを車 で学校に送り届けていました。ロサンゼルスの北東のハイランド・パークにある学校です 。彼らはちょうど妹を先に車から降ろしたところでした。2台の何の表記もない黒い車が 家族に近づきました。ファティマは、父が逮捕された時の様子を携帯電話で撮影していま した。映像の中で聞こえるすすり泣きが、父が移民税関捜査局(ICE)に逮捕・拘束された 時のファティマのものです。ロムロ・アベリカ=ゴンザレスはアメリカに20年以上居住し ており、4人の子どもの父親です。移民税関捜査局はこの逮捕の正当性を主張する声明文 で、アベリカ=ゴンザレスは2009年に飲酒運転の履歴があり、2014年に出された国外退去 命令が現在も有効であるとしています。ロムロ・アベリカ=ゴンザレスの上の娘ジョスリ ン・アベリカと話します。またアベリカ=ゴンザレス一家を支援するエミ・マクリーン弁 護士と話します。彼女は、「全米日雇労働者組織化ネットワーク」(National Day Labor er Organizing Network)の移民問題弁護士です。 ○討論:トランプ大統領のロシアとの繋がりは安全保障上の危険か それとも新たなレッ ド・パージを煽る評論家ネタか https://www.democracynow.org/2017/3/6/debate_are_trump_s_ties_to 2016年の米国大統領選挙においてロシアがいかなる役割を果たしたのかは依然、謎に包ま れていますが、3月4日(土)の早朝に思わぬ展開がありました。トランプ大統領がツイー トしたのです。「これは酷い! オバマがトランプ・タワーで私を盗聴していたことを今 発見。大統領選挙の勝利直前の時期だ。もちろん何も出てこない。マッカーシズムの再来 だ」。トランプ大統領は何の証拠も示していませんが、24時間のうちに、連邦議会議員た ちにオバマ大統領の徹底捜査を求めました。ニューヨーク・タイムズ紙によれば、FBI長 官ジェイムズ・B..コーミーは司法省に対して、オバマ大統領がトランプの電話の盗聴を 命じたとするトランプ大統領の主張を公けに否定するよう求めました。ニューヨーク・タ イムズ紙はコーミー長官の要請を、「現職の大統領に対する驚くべき非難」だとしていま す。この問題について討論会を行います。スコット・ホートン弁護士はコロンビア大学法 科大学院講師であり、ハーパーズ誌の寄稿編集者です。もう一方はロバート・パリー記者 です。彼は調査報道で知られるベテラン記者であり、オンライン誌『コンソーシアム・ニ ュース』(Consortiumnews.com)の編集者です。 ○これは依然としてイスラム禁止令:トランプの新大統領令は宗教に基づく差別だと非難 https://www.democracynow.org/2017/3/7/this_is_still_a_muslim_ban ドナルド・トランプ大統領は、すべての難民およびイスラムが主流派を占める6ヵ国の人 々の米国への入国を一時的に禁止する新たな大統領令に署名しました。1月の、トランプ による、結局は失敗に終わった入国禁止令の大々的な発表とは対照的に、3月6日の署名は 明らかに、はるかに地味なイベントとなりました。トランプによるこの大統領令への署名 は公開されませれず、レックス・ティラーソン国務長官が、事後に詳細を説明しました。 新たな禁止令はシリア、スーダン、イラン、ソマリア、リビア、イエメンからの人々に適 用されますが、最初の禁止令とは違い、イラクからの人々は対象ではありません。トラン プの最初のイスラム入国禁止令は2月、大規模な全米での抗議運動のさなか裁判所によっ て無効とされました。新たな大統領令は、最初の禁止令とは違い、グリーンカード(永住 権)またはビザをすでに持っている人々には適用されません。移民と人権の擁護者たちは 、新たな禁止令も引き続きイスラム教徒を差別するものであり、彼らが以前の禁止令で問 題視していたいくつかの問題は解決されていないと言っています。「ブレナン公正センタ ー」(Brennan Center for Justice)の自由と国家安全保障プログラムの共同代表である フェイザ・ペタルにさらに詳しく話を聞きます。 ○共和党によるオバマケアの代替案:富裕層が減税になる一方で数百万人が医療保険を失 う https://www.democracynow.org/2017/3/7/the_gop_fix_for_obamacare_rich 下院共和党議員たちは、オバマケアとして知られる医療保険制度改革法の大部分を廃止す る法案をやっと発表しました。廃止の対象には貧困層のためのメディケイド(低所得者向 け医療補助制度)の拡張も含まれます。この法案には、最高経営責任者に年間50万ドル以 上の給料を出しているような保険会社への大規模な減税が含まれています。また、「米国 家族計画連盟」(Planned Parenthood)への資金援助を停止し、中絶の保険適用もなくし ます。共和党の法案は、持病を持つ人々を保険会社がカバーするというオバマケアの必須 要件は維持しています。しかし、これを可能にする歳入を生み出すシステムである、米住 民すべてが医療保険に加入するか、罰金を払うことを義務付けた個人加入義務は廃止しま す。ドナルド・トランプ大統領と共和党議員たちは繰り返し、オバマケアを廃止し代替案 を出すと公約してきました。しかし、彼らの取り組みは、内輪での分裂と、全米中のタウ ンホール・ミーティング(政治家と市民との対話集会)での有権者からの継続的な抗議に 直面してきました。ハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院の教授であるジョン・マク ドノーに、さらに詳しく話を聞きます。彼は、2006年のマサチューセッツ州の医療改革法 可決に重要な役割を果たした「マサチューセッツ州の全市民ための医療保険」(Health C are for All in Massachusetts)の元代表です。 ○米連邦最高裁がトランスジェンダーの権利を後退させる中 トランジェンダーの十代の 活動家ギャビン・グリムは前進することを表明 https://www.democracynow.org/2017/3/7/scotus_deals_setback_to_trans_rights 米連邦最高裁判所は画期的なトランスジェンダー関連訴訟を下級裁判所に戻すことを発表 し、トランスジェンダーの権利運動は一歩後退しました。この訴訟はバージニア州のトラ ンスジェンダーの高校生ギャビン・グリムによって起こされたものです。彼は、他の生徒 が誰も使うことを求められなかった単独の個室トイレを使うよう彼に強要した方針をめぐ り、彼の地元の学区を訴えました。最高裁は経った一文の判決の中で、控訴裁判所による グリムに有利な判決を無効にしました。この判決の2週間前、トランプ大統領は、トラン スジェンダーの生徒たちが彼らが自認する性別に合ったトイレを使えるよう公立学校に求 めたオバマ大統領による通達を撤回していました。ギャビン・グリムとアメリカ自由人権 協会の弁護士チェース・ストランジオに話を聞きます。 ○ 50カ国以上の女性がストライキ決行 国際女性デーで https://www.democracynow.org/2017/3/8/women_in_more_than_50_countries 国際女性デーに当たる本日3月8日、何千人もの女性が「女性のいない日」と称した一日ス トライキを展開しています。ストライキの影響は米国ですでに表れています。バージニア 州では、アレクサンドリアの公立学校システム全体が、女性300人が休暇を求めたことを 受け、本日休校になりました。ノースカロライナ州チャペルヒルやニューヨーク市でもい くつかの学校が休校です。米国で「女性のストライキ」を呼びかけたのは、トランプ大統 領就任後、米国史上最大の抗議活動となった「ワシントン・ウィメンズ・マーチ」を仕掛 けた主催者たちです。立ち上がったのは米国の女性だけではありません。50カ国以上の女 性がそれぞれの国でストライキを予定しています。「国際女性ストライキ」と名付けられ たこの行動の発端となったのは、2016年10月に、ポーランドと韓国、アルゼンチン、スウ ェーデンで女性たちが中絶の犯罪化からフェミサイド(女性であるというジェンダーを理 由に主に男性の手で犯される女性殺害)にいたるまでさまざまな問題と戦うために行った ストライキでした。パデュー大学の南アジア史准教授、ティシ・バタチャリャに詳しく聞 きます。バタチャリャは、今日のストライキの米国内主催者の一人です。 ○イヴ・エンスラーとクリスティン・シュラー・デスクライバーが語る「弱者を食い物に する」トランプ大統領の姿勢 https://www.democracynow.org/2017/3/8/eve_ensler_christine_schuler_deschryver_on 1月、ムスリムが多数を占める7カ国の国民と難民の米国への入国を一時的に禁止する一度 目の大統領令に署名した時、トランプ大統領は、この措置は女性を守るためにも必要だと 主張しました。あまり注目されませんでしたが、大統領令にはこんな一節が含まれていま す。「『名誉殺人』をはじめ女性に対する暴力を含め、偏見やヘイトにかられた行為を行 う人物の入国を、米国は認めるわけにはいかない」。この一節から、大統領令は皮肉その ものだと見る人たちがいます。大統領令に署名をしたドナルド・トランプ、そしてこの大 統領令を起草したスティーブン・バノン首席戦略官のいずれもが、過去に、女性に対する 暴力で告発されているからです。NBCの番組「アクセス・ハリウッド」が収録し大統領選 の選挙運動中にリークされた録画の中で、トランプが、自らの女性への性的攻撃について 得意気に話し、「[自分は金持ちで有名だから]プッシー(女性の性器)を触るなんて簡 単だ」と自慢したのは有名です。トランプに対しては現在、8人の女性が性的暴行やハラ スメントを受けたと名乗りをあげ、告発しています。トランプだけではありません。ステ ィーブン・バノンも1996年、家庭内暴力と暴行で訴追されました。トランプが労働長官に 最初に指名したファストフード大手のCEO、アンドリュー・パズダーもまた、元妻から家 庭内暴力で告発されました。パズダーの元妻はテレビ番組『オプラ』に匿名で出演し、家 庭内暴力について話したことがあります。『ヴァギナ・モノローグ』の著者で劇作家のイ ヴ・エンスラーと女性への暴力反対運動「Vデー」コンゴ代表のクリスティン・シュラー ・デスクライバーの二人に最近行ったインタビューをお聞きください。 ○ハレイ・フォー・ザ・リフ・ラフが語るトランプ時代のフェミニズム、都市再開発&高 級化、ジェンダーを理由とした暴力、アート https://www.democracynow.org/2017/3/8/hurray_for_the_riff_raff_on 高い評価を得ているバンド「ハレイ・フォー・ザ・リフ・ラフ」のリーダー、アリンダ・ セガーラは17歳の時、ブロンクスの家を出て、貨物列車に飛び乗り旅を始めました。ニュ ーオーリンズにたどり着いたセガーラは、この地でバンジョーの演奏を学びました。セガ ーラの率いるバンドはここ10年で、現代フォーク音楽で最も人気のあるバンドの一つとな っています。音楽誌『アメリカン・ソングライター』は2014年、セガーラの曲「The Body Electric(ボディ・エレクトリック)」を同年のベストソングに選出し、公共ラジオ局N PRはこの曲を、2014年を代表する政治フォークソングに選びました。ハレイ・フォー・ザ ・リフ・ラフは新アルバムThe Navigator(『ナビゲーター』)を今週リリースします。 アリンダ・セガーラに詳しく聞きます。 ○独占報道: 移民活動家ラビィ・ラグビア 国外退去の恐れもある 定期出頭前にインタ ビューに応じる https://www.democracynow.org/2017/3/9/exclusive_facing_likely_deportation_immigr ant_activist アップデート: 数百名の支援者に囲まれ移民税関捜査局(ICE)との定期的なミーティ ングに出頭したラヴィ・ラグビアは、その後、解放されました。デモクラシー・ナウ! によるフェイスブック・ライブ中継はこちら。(https://www.facebook.com/democracyno w/videos/10155067024968279/) ニューヨークで最も著名な移民権利保護活動家のひとりが、米国の地で自由でいられる最 後の日となるかもしれない今日、インタビューに応じました。ラビィ・ラグビアは、「ニ ューヨーク新サンクチュアリ連合」(New Sanctuary Coalition of New York City)の事 務局長です。本日3月9日の朝この放送が終了次第、ラグビアはニューヨークの移民税関捜 査局に定期的なチェックのため出頭します。そのまま拘束される恐れがあるにも関わらず 、ラグビアは会合に出向く予定です。ラグビアは25年以上前にトリニダード・トバゴから 合法的に米国に移民しましたが、2001年に有線通信不正行為で有罪となったことでグリー ンカード(永住ビザ)が再検討の対象となりました。ラグビアは米国市民と結婚し米国生 まれの娘もあるにも関わらず、政府は彼のビザの正常化を拒否しています。2月、ラグビ アは、「ニューヨーク州黒人およびプエルトリコ人議員協会」(New York State Associa tion of Black and Puerto Rican Legislators)から「自らのコミュニティの充実を図る ために尽力」する人物に与えられる「卓越した移民賞」(Immigrant Excellence Award) を授与されたばかりでした。 ○女性のいない日」:ニューヨークの女性ストライキ集会で 参加した運動活動家の声を 聴く https://www.democracynow.org/2017/3/9/a_day_without_a_woman_voices 3月8日、国際女性デーを記念して世界各地で女性がデモを行いました。米国ではこの日を 「女性のいない日」と名付け、企画者らが女性たちにその日の仕事をストライキするよう 呼びかけました。メリーランド州プリンス・ジョージズ郡では、教師1700人が欠勤を申し 出たため、同郡の全学校が休校となりました。バージニア州でも、職員300人が欠勤を申 し出たため全公立学校が休校となりました。ニューヨークでは、トランプ・インターナシ ョナル・ホテル前に集まった数千人がデモを行いました。1月21日にワシントンで行われ た歴史的「ウィメンズ・マーチ」の組織を先導したリンダ・サースアなどがスピーチを行 いました。この日はサースアを含む活動家13人が、トランプ・タワー前で市民的不服従行 為のために逮捕されています。ニューヨークでは同時に、ワシントン・スクエアでのデモ にも数千人が集まりました。このデモでの参加者の声をお届けします。 ○堂々と立ち上がり意見を述べたい」:ニューヨーク「女性のいない日」集会でのニュー ヨーカーの声 https://www.democracynow.org/2017/3/9/we_want_to_stand_up_be ニューヨークでは、数千人の女性がワシントン・スクエア・パークから、トライアングル ・シャツウェスト工場の火災跡地を経由して行進しました。この跡地はニューヨーク市史 上最多の死者を出した火災現場であり、米国の労働者権利運動の発祥地でもあります。デ モ隊はウエスト・ビレッジにあるLGBTQ運動の歴史的名所ストーンウォール・インの前を 通り、最後に2011年のオキュパイ・ウォールストリート蜂起の中心地ズコッティ・パーク にたどり着きました。デモクラシー・ナウ!のディーナ・ガズダーと、チャリナ・ナドゥ ーラが、参加者に話を聞きました。 ○移民権利運動のリーダー 数百人の支持者が見守る中 移民税関捜査局への定期出頭か ら帰還 https://www.democracynow.org/2017/3/10/immigrant_rights_leader_released_after_hu ndreds 10日(木)のデモクラシー・ナウ! で、著名な移民権利保護活動家ラヴィ・ラグビアが 、移民税関捜査局(ICE)に赴いて定期チェックを受ける直前に話を聞きました。その後ど うなったかの情報をお送りします。トリニダード・トバゴ出身のラグビアは、合法的に米 国に移民しましたが、15年前に刑事犯罪で有罪判決を受けました。2011年からは何度も執 行延期措置を得て強制退去を免れていましたが、トランプ大統領の下では延期措置を受け られないかもしれません。デモクラシー・ナウ! のスタジオを去った後、ラグビアは記 者会見を行い、集まった数百人の支持者を前にスピーチを行ってからICEに出頭しました 。このまま拘束される可能性もあります。定期チェックには彼の妻と弁護士、牧師、4人 の選挙で選ばれた公職者が同伴しました。結果は玉虫色でした。2018年までの執行延期を 得たものの、来月に再度出頭するよう言われました。彼は米国籍者と結婚し、米国で生ま れた娘がいるにもかかわらず、ICEの職員は彼に渡航文書を準備するよう指示しました。 これはしばしば強制退去の最初の手続きとなります。 ○BDS支持者を狙ったイスラエルの入国禁止措置に 活動家は「我々が勝っている証拠」 と挑戦的態度 https://www.democracynow.org/2017/3/10/activists_defiant_on_israels_travel_ban トランプ大統領は難民や一部のムスリム多数国の出身者に対する一時的な入国禁止を試み て国際的な注目を浴びましたが、最も親密な同盟国の一つも独自の入国禁止令を制定しま した。今週イスラエル議会は、「BDS」として知られる、イスラエルに対する「ボイコッ ト、投資引き揚げ、制裁」運動の支持者を入国禁止とする法案を可決しました。BDS運動 は、イスラエルに圧力をかけて国際法の順守と、パレスチナ人の人権尊重を求める国際的 なキャンペーンです。イスラエル議会は、イスラエル人以外の者が、ボイコット運動を支 持したり、支持する団体に所属している場合は、入国を禁止するという法律を可決しまし た。採決後、議会のウェブサイトには「近年、イスラエルをボイコットする呼びかけが広 まっている。これはイスラエル攻撃の新段階であるが、我が国はこれまできちんと準備し てこなかった」というメッセージを掲載しました。本日は3人のゲストに話を聞きます。 ユダヤ系米国人団体「平和のためのユダヤ人の声」(Jewish Voice for Peace)代表レベ ッカ・ヴィルコメーソンと、新作映画 Junction 48(『ジャンクション48』)の関係者2 人。監督のウディ・アローニはイスラエルと米国の二重国籍です。主演のタメール・ナフ ァールはパレスチナ人の俳優です。 ○パレスチナ人ヒップホップスターのタメール・ナファール 新作映画『ジャンクション 48』でイスラエルの人種差別政策と闘う https://www.democracynow.org/2017/3/10/palestinian_hip_hop_star_tamer_nafar 公開されたばかりのJunction 48(『ジャンクション48』)という映画を通して、イスラ エルについて引き続き考えていきます。この映画は、テルアビブ近郊のパレスチナ人とユ ダヤ人が混住する貧しい都市に住むラップシンガー志望のパレスチナ人カリームに焦点を あてています。『ジャンクション48』ではカリームとパレスチナ人の恋人マナールや友人 たちが、ヒップホップを使ってイスラエルの政策に立ち向かっていく様子を描いています 。カリーム役はパレスチナ人ヒップホップグループ「DAM」のラップシンガー、タメール ・ナファールが演じています。この映画について、監督のウディ・アローニと主演のタメ ール・ナファールに詳しく話を聞きます。 ○電子フロンティア財団代表:ウィキリークスがCIAのハッキングツール情報をテクノロ ジー大手企業に教えれば「皆の安全が増す」 https://www.democracynow.org/2017/3/10/eff_director_wikileaks_move_to_share 今週ウィキリークスが公開した、Vault 7(第7保管庫)と呼ばれる数千の文書について、 電子フロンティア財団(EFF)代表のシンディー・コーンに話を聞きます。Vault7は、アッ プルやアンドロイドの携帯、スマートテレビ、そして自動車までもハッキングするCIAの プログラムについて書かれた文書です。その中には、携帯電話を丸ごと乗っ取って、Sign al、Telegram 、WhatsAppなどの暗号化メッセージアプリをCIAが回避できるようにするツ ールについての記載もあります。他の文書には、サムソン社のスマートテレビをハッキン グし、電源を切っても会話の音声を録音できる監視装置に変えてしまう、「垂れこぼしの 天使」(Weeping Angels)と呼ばれるCIAと英国諜報機関のプログラムの概要が書かれて います。また別の文書では、CIAが欧州、中東、アフリカを監視するための秘密拠点とし てドイツのフランクフルトにある米国総領事館を使用していたとの記載がありました。「 CIAがこうした情報をずっと抱え込んでいたのは大問題です。テクノロジー企業に渡して 、私たちの安全のために問題点を修正するようにさせるべきです」とコーンは話ます。 ○大統領を退陣させる方法:汚職スキャンダルの中、大衆の抵抗運動が韓国大統領を罷免 https://www.democracynow.org/2017/3/13/how_to_remove_a_president_mass 朴槿恵(パク・クネ)韓国前大統領は12日の日曜日、大統領公邸青瓦台を退去しソウル市 南部にある私邸に戻りました。同国の憲法裁判所が贈収賄の容疑に関して朴氏の罷免を裁 判官の全員一致で決定した2日後のことです。この判決は朴氏から、現職大統領に与えら れる訴追免除の権利をはく奪し、朴氏は刑法違反の訴追に直面することになります。判決 に至るまで、何カ月もの抗議運動がありました。朴氏の権力は、韓国議会が彼女の弾劾を 圧倒的多数で可決した12月以来、すでに失墜していました。シカゴ大学ブルース・カミン グス教授、「ウィメン・クロスDMZ」(Women Cross DMZ)の創設者であり、国際調整担当 のクリスチーン・アンと話します。 ○カミングス教授:北朝鮮はトランプ大統領と安倍首相の会食時を狙ってミサイル実験を 実施した https://www.democracynow.org/2017/3/13/bruce_cumings_north_korea_timed_recent 北朝鮮が2月に行った弾道ミサイル実験は国際的非難を巻き起こしました。この実験は国 連安保理事会決議に違反したものでした。北朝鮮は、これは中距離弾道ミサイルの実験で あり、成功したと発表しています。実験が行われたのは、トランプ大統領が2月の週末、 フロリダ州パームビーチに所有するマララゴ・リゾートで安倍晋三首相と会食しているさ なかでした。この実験が実施されたタイミングの重要性についてブルース・カミングス教 授と話します。 ○中国の警告 米国と北朝鮮は正面衝突する恐れがある 緊張と挑発が高まるなかで https://www.democracynow.org/2017/3/13/china_warns_us_north_korea_are 韓国の政治的混乱は、北朝鮮が数発の弾道ミサイル実験を実施してまもなくのことでした 。トランプ政権は対抗措置として、ミサイル防衛システムを韓国に配備すると発表しまし た。一方、数十万人の韓国軍、米軍兵士が戦艦や戦闘機に守られながら、大規模な軍事演 習を行っています。中国の王毅外相は先週、北朝鮮と米国は「衝突にむけて加速している 列車のようだ」と警告しました。外相は双方に向けて緊張緩和を呼びかけました。シカゴ 大学ブルース・カミングス教授、「ウィメン・クロスDMZ」(Women Cross DMZ)の創設者 であり、国際調整担当のクリスチーン・アンと話します。 ○米環境保護庁(EPA)の環境正義行政トップが辞職 EPA長官とトランプ大統領に抗議し て https://www.democracynow.org/2017/3/13/mustafa_ali_meet_the_top_epa 米環境保護庁(EPA)のトップ官僚の一人が、トランプ政権による同庁の規模と任務の大 幅な縮小案に抗議して辞職しました。ムスタファ・アリは1992年のEPA環境正義局設立に 尽力し、共和・民主双方の政権下で任務を果たしてきました。先週まで彼は環境正義局の トップでした。EPA辞職後最初のインタビューです。 ○ヘルスケアか金持ち優遇か? 富裕層が大規模な減税を受ける一方で共和党の代替案の 下で2400万人が無保険者に https://www.democracynow.org/2017/3/14/healthcare_or_wealthcare_24_million_to 新たに発表された米連邦議会予算局(CBO)によるショッキングな報告は、共和党の医療 保険制度改革法の代替案計画によって、2026年までに2400万人が医療保険をなくすと見積 もっています。来年2018年だけで、1400万人が医療保険をなくす可能性があります。米政 府はCBOの調査結果を否定しましたが、報道機関のポリティコは、米政府独自の分析は、 代替案の下、今後10年間で2600万人が医療保険をなくす予想をしていると報じています。 CBOによると、代替案によって連邦政府の財政赤字を3370億ドル削減できる予定ですが、 共和党のこの法案で最大の恩恵を受けるのは富裕層になるだろうということです。「税政 策センター」(Tax Policy Center)による新たな調査は、この計画のもとで、上から0.1 %の富裕層が約20万7000ドルの減税を受けることを示しています。下院少数党院内総務の ナンシー・ペロシは、米国史上最大の富の移転を推し進めようとしているとして、共和党 を非難しています。「ニューヨーク・コミュニティサービス・ソサイエティ」(Communit y Service Society of New York)の保険活動の副代表で、「すべてのニューヨーカーに 医療保険を」(Health Care for All New York)運動の共同設立者であるエリザベス・ベ ンジャミンに話を聞きます。 ○医師と看護師たちの反対にも関わらず共和党の法案を支持する米国立法交流評議会と営 利医療業界 https://www.democracynow.org/2017/3/14/alec_for_profit_health_industry_embrace 米連邦議会予算局(CBO)は、共和党の医療保険制度改革法への代替案計画によって2026 年までに2400万人が医療保険をなくすと見積もっています。番組では、この法案から誰が 恩恵を受ける立場にあるのか検証します。ザ・インターセプトの調査記者リー・ファンに 、「米国立法交流評議会」(American Legislative Exchange Council:ALEC)と営利医療 業界が、医療従事者からの反対にも関わらず、共和党の計画を支持している理由について 話を聞きます。また、同法案がオバマケア(医療保険制度改革法)を撤廃する3段階の計 画の最初に過ぎないことについても検証します。 ○ピート・バララ連邦検事はトランプとフォックス・ニュースの捜査隠蔽のために解任さ れたのか? https://www.democracynow.org/2017/3/14/was_firing_of_us_attorney_done ジェフ・セッションズ司法長官は3月10日、46人の連邦検事に辞任を要求しましたが、検 事たちは事前通告がなかったとして怒りを表明しています。辞任を求められた最も著名な 検事の1人であるマンハッタン連邦地裁検事のプリート・バララは3月10日、辞任を拒否し 即座に解任されました。バララの解任は予想外でした。というのもドナルド・トランプは 2016年11月、トランプタワーで個人的にバララと会い、彼の留任を保証していたからです 。バララが解任された特殊な事情を受け、民主党は即座にこれは政略であると指摘してい ます。プリート・バララが解任される前、彼のオフィスは、フォックス・ニュースがセク ハラや性的暴行事件の多くの和解について株主に知らせていなかったという疑惑を捜査し ていました。また、今回の解任より1週間足らず前に、複数の政府監視団体がバララのオ フィスに対し、連邦政府職員が外国政府から利益を得ることを禁じている憲法の条項にト ランプ大統領が違反していないかどうか調査することを求める手紙を送っていました。さ らに、プリート・バララは、ロシア入国を禁じられた18人の米政府高官の1人です。ロシ アのウラジーミル・プーチン大統領は、バララがロシアの武器密売業者ビクトル・ボウト を起訴したことに怒っていたと報じられています。ザ・デイリービーストの編集者でニュ ーヨーク・デイリー・ニュース紙のコラムニストであるハリー・シーゲルに話を聞きます 。 ○ジャレッド・クシュナーは中国政府と関係がある企業との4億ドルの不動産取引で法律 違反をしているのか? https://www.democracynow.org/2017/3/14/is_jared_kushner_breaking_the_law トランプ大統領の上級顧問で娘婿のジャレッド・クシュナーが所有する会社は、専門家の 多くが並外れて好条件だとする不動産取引によって、中国企業から4億ドル以上を受け取 る予定です。中国の安邦保険集団からの支払いは、マンハッタンの5番街666番地にあるク シュナーのオフィスビルの40億ドルの取り引きの一部です。ブルームバーグは、安邦保険 集団は中国の権力構造と関係があり、同社による過去のニューヨークの不動産投資は連邦 の査察を受けたことがあると報じています。この取引はトランプ大統領に媚びる「不正取 引」なのではないかと批判する向きもあります。プロプブリカの調査記者で、クシュナー の利益相反の可能性を密着取材しているジャスティン・エリオットに話を聞きます。 ○ロビイストからリアリティショーのスターまで トランプがこっそり採用した数百人の 政府職員 https://www.democracynow.org/2017/3/14/from_lobbyists_to_reality_show_stars プロプブリカのジャスティン・エリオットは、トランプが政府内にこっそり採用した数百 人の政府職員について調べています。彼はこうした職員の経歴についてプロプブリカの最 近の記事の中で次のように書いています。「民主党が白人労働階級を“解体”するために “民族浄化”をしたと主張するトランプの大統領選スタッフ。社会崩壊についての研究か ら多目的サバイバル弓矢ツールの発明を思い立った元リアリティショーの出演者。二人の 医療業界ロビイスト。軍事請負業者たちのためのロビイスト。「伝道師」かつ諜報機関と 密接な関係を持つシリコンバレーの企業パランティールのためのロビイスト。そして、最 近高校を卒業したばかりのニューハンプシャー州のトランプ支持者。」 ○トランプ大統領の2005年度納税申告書2ページ分を入手・公開したデイビッド・ケイ・ ジョンストンに聞く https://www.democracynow.org/2017/3/15/david_cay_johnston_speaks_out_about 14日にトランプ大統領の2005年度納税申告書の一部が公表されたことを受けて、大統領に 対して、全ての納税申告書を発表せよとの声が高まっています。公開された納税申告書2 ページ分を入手したデイビッド・ケイ・ジョンストンは、DCリポート(DCReport)の創立・ 編集人でピュリッツァー賞受賞歴のある調査報道ジャーナリストです。彼は14日のMSNBC 局の「レイチェル・マドウ・ショー」に出演しました。2005年度納税申告書によると、ト ランプの収入は年間1億5千3百万ドル、一日あたり40万ドルで、連邦所得税3660万ドルを 支払っていました。その多くは、「代替最低税(AMT)」と呼ばれるものでしたが、トラ ンプは現在、ATMの廃止を望んでいます。15日朝トランプ大統領は「誰も聞いたことがな い記者が、郵便箱をのぞいてみたら大統領の納税申告書が届いていた、なんて話を一体だ れが信じる?@NBCニュース フェイクニュース」とツイートしました。キャスターのマド ウもこのスクープをからかいましたが、14日に米政府は、この申告書類が本物であること を確認しました。トランプの2005年度納税記録の一部を入手した、ピュリッツァー賞受賞 調査報道ジャーナリスト、デイビッド・ケイ・ジョンストンの話を聞きます。 ○デイビッド・ケイ・ジョンストン:トランプ大統領の納税額がなぜこれほど少ないか 納税をさらに回避すべく税法改正を計画中 https://www.democracynow.org/2017/3/15/david_cay_johnston_how_trump_pays ピュリッツァー賞受賞調査報道ジャーナリスト、DCリポートのデイビッド・ケイ・ジョン ストンは、14日夜、MSNBC局「レイチェル・マドウ・ショー」に出演し、トランプ大統領 の2005年度納税申告書の2ページを入手したと語りました。2005年の納税申告書によると 、トランプは年間1億5千3百万ドル、一日あたり40万ドルの収入がありました。支払った 連邦所得税は3660万ドルで、その多くは、「代替最低税」でしたが、トランプはその廃止 を望んでいます。トランプの2005年度納税記録の一部を入手した、調査報道ジャーナリス ト、デイビッド・ケイ・ジョンストンに話を聞きます。ジョンストンは、税法に関する報 道で、ピュリッツァー賞を受賞しています。 ○米国が支援するイエメンでの「呵責なき戦争」で広がる飢餓の脅威 国連の援助担当官 が非難 https://www.democracynow.org/2017/3/15/aid_worker_decries_us_backed_relentless 世界は「第二次大戦以降、最悪の人道危機に直面している」と、国連が警鐘を鳴らしてい ます。ナイジェリア、ソマリア、南スーダン、イエメンでは 2千万近くの人々が、飢餓の 危機にあります。国連は2月、南スーダンの一部が飢餓状態にあると宣言しました。今週 初め、援助担当官らは、米国が支援するサウジアラビア主導の内戦と封鎖が飢餓を引き起 こすのを防ぐのは、現在、時間との競争だと述べました。イエメン全人口の3分の2にあた る1900万人もの人々が援助を必要としていて、700万人以上が飢餓に直面しています。ノ ルウェー難民評議(Norwegian Refugee Council)の米国代表、 ジョエル・チャーニーに 話を聞きます。 ○第二次大戦以降最悪の人道危機との警告のなか トランプは国連援助の大幅削減を考慮 中 https://www.democracynow.org/2017/3/15/trump_considers_slashing_us_funding_to 国連は、世界が第二次大戦以降、最悪の人道危機に直面していると警告し、イエメン、ソ マリア、ナイジェリア、南スーダンでの飢餓回避のため、7月までに44億ドルの追加の 支援金を呼びかけるなか、トランプ政権は、国連への援助金の数十億ドルもの削減を企図 しています。ノルウェー難民評議会の米国代表、 ジョエル・チャーニーに話を聞きます 。 ○アーカンソー州で8人の死刑執行ラッシュ 苦痛を伴う不首尾な執行につながる薬剤を 用いて https://www.democracynow.org/2017/3/15/arkansas_rushes_to_execute_8_men アーカンソー州は4月、10日間に8人の死刑執行を予定しています。州の全死刑囚人口のほ ぼ4分の1にあたります。3月初め、共和党の州知事エーサ・ハッチンソンは、4月17日から 27日の間に、8人の死刑囚を処刑するよう4日間の日程を設けるという布告に署名しました 。これは、米国近代史上、前例のない率となります。アーカンソー州では2005年以降、死 刑に使用する注射薬の入手困難と、使用薬をめぐる訴訟のため、死刑執行は行われていま せんでした。州によると、今回執行を急ぐのは、処刑に使用する鎮静薬ミダゾラムの使用 期限が切れるためです。カリフォルニア大学バークレー校法学部の死刑クリニックの弁護 士メーガン・マクラケンに話を聞きます。 ○ハワイ とメリーランド州の判事 トランプのムスリム入国禁止令第二弾を差し止め大統 領に手痛い一撃 https://www.democracynow.org/2017/3/16/in_stinging_blow_to_president_hawaii 3月15日、トランプ政権の新たな入国禁止令が施行される数時間前に、ハワイ州の連邦裁 判所判事がこの大統領令第二弾を全米で一時的に差し止める判決を出しました。本大統領 令は、ムスリム人口が過半数を超える6カ国について、これらの諸国からの難民及び市民 の米国への入国を一時的に禁止するものです。16日朝には、メリーランド州の連邦判事も この入国禁止令の一部を差し止め、トランプによる大統領令への2回目の法的打撃となり ました。米国自由権協会(ACLU)の弁護士で、トランプの移民に関する最初の大統領令に 対し、最初に異議を申したてたリー・ゲラーント弁護士に話を聞きます。この訴訟は全米 での大統領令差し止めという結果となりました。 ○移民税関捜査局の強制捜査と国外退去処分への抗議で手錠をかけられた グティエレス 下院議員にインタビュー https://www.democracynow.org/2017/3/16/rep_gutierrez_speaks_out_after_being シカゴでは3月13日、連邦警察が、連邦移民局事務所で座りこみ抗議を行った民主党下院 議員ルイス・グティエレス議員と活動家や弁護士に手錠をかけました。グティエレス議員 によれば、移民税関捜査局(ICE)の地方局長がトランプ政権の移民一掃作戦および大量 国外退去処分計画に関する質問への答えを拒否したため、抗議グループはその場を去るこ とを拒否したということです。イリノイ選出の民主党下院議員で、下院のヒスパニック議 員団移民特別委員会の共同議長であるルイス・グティエレス議員に話を聞きます。 ○全く馬鹿げている:グティエレス議員 キング下院議員の人種差別的な「他人の赤ん坊 」ツイートを語る https://www.democracynow.org/2017/3/16/complete_idiocy_rep_gutierrez_slams_rep アイオワ州選出の共和党下院議員スティーブ・キングが、12日にオランダの極右議員ヘル ト・ウィルダースへの支持を表明したツイートが人種差別的だったとして批判が集まりま した。ウィルダーズの政党は3月15日のオランダの下院選挙で過半数のオランダ有権者か ら拒否されました。このツイートでキング議員は、反移民グループ「ヨーロッパの声」( Voice of Europe )の風刺画をリツイートしましたが、その風刺画には、有害なイスラム の波を阻止する「西洋文明」と書かれた堤防に開いた穴を指で塞ぐウィルダース議員が描 かれ、その背後に刀を手にしたり、自爆ベストをまとったムスリム男性が描かれています 。リツイートの際、キング議員は「ウィルダースは、文化と人口動勢にわれわれの運命が かかっていることを理解している。われわれの文明は、他人の赤ん坊で取り戻すことはで きないのだ」とコメントしていました。イリノイ州選出の民主党派議員ルイス・グティエ レス下院議員に話を聞きます。 ○ACLUのエーシャ・バンダリ弁護士が 国境で警備員に携帯を没収されそうになった場合 の権利を解説 (6) https://www.democracynow.org/2017/3/16/aclu_lawyer_esha_bhandari_on_your 国境警備員が米国籍保有者を含む旅行者の携帯を没収しパスワードを要求する事例が増加 しています。このような捜査はオバマ政権下で急激に増え、2016年には2万5000件となり ましたが、この数は今年更に急増するとみられています。NBCニュースによれば、今年2月 だけでも500点以上のデバイスが捜査の対象となりましたが、この数は2015年全体を通し た数を上回るものでした。ACLU(米国自由人権協会)の「言論、プライバシーおよびテク ノロジー・プロジェクト」(Speech, Privacy, and Technology Project)の専従弁護士 エーシャ・バンダリに話を聞きます。バンダリ弁護士は先日、Can Border Agents Search Your Electronic Devices? It’s Complicated(「国境警備員はあなたの電子デバイス を捜査できるのか? 答えは複雑」)と題された記事を執筆しました。 ○国連組織の歴史的報告書 イスラエルはパレスチナ人に対し「アパルトヘイト制度」を 強いている https://www.democracynow.org/2017/3/16/in_historic_report_un_agency_says 国連組織が初めて、イスラエルはパレスチナ人に対し「アパルトヘイト制度」を強要して いると非難しました。同報告書は各国政府に「ボイコット、投資撤収、制裁措置(BDS) 活動を支持し、そのような運動を求める声に賛成するよう」求めています。この報告書は 、アラブ18カ国からなる国連西アジア経済社会委員会(ESCWA)が作成したものです。報 告書の共同執筆者リチャード・フォークに話を聞きます。フォークはプリンストン大学国 際法名誉教授で、パレスチナ人権に関する元国連特別報告官でした。 ○トランプの予算責任者ミック・マルバニー 貧しい高齢者の食事削減も温情的と強弁 https://www.democracynow.org/2017/3/17/trumps_budget_director_mick_mulvaney_insi sts トランプ大統領が2018年度予算案を発表しました。この予算案では軍事費が異例の540億 ドルの増加、一方で環境、住宅、外交、教育プログラムの予算は削減、そして19の政府機 関の完全廃止も提案されています。また、国務省や米国際開発庁(USAID)の予算も28%削 減、国際連合への負担金も数十億ドル削減されています。トランプの予算案は、貧しい人 たちの冬の光熱費の支払いを援助する低所得層の住宅光熱費援助プログラムや全米で無料 の法律相談を支援する法律扶助機構、高齢者、貧しい人、退役軍人、障がい者などに食べ 物を宅配するミールズ・オン・ホイールズ活動に資金を提供しているコミュニティ開発包 括補助金(CDBG)などの貧困層を助ける数々のプログラムが存続の危機にあるにもかかわ らず、行政管理予算局責任者は、アメリカファーストの予算案であるとしています。この 予算削減について問い合わせた際、行政管理予算局長ミック・マルバニーは「できるだけ 温情のある削減である」と話しています。 ○「仮面が剥がれた」ラルフ・ネイダー: トランプの予算案は企業独裁 軍国主義 人種 差別がむき出し http://democracynow.jp/htthttps%3A/%252Fwww.democracynow.org/2017/3/17/ralph_nad er_denounces_trump_budget_as 長年にわたる消費者運動活動家で元大統領候補のラルフ・ネイダーにドナルド・トランプ 大統領の2018年予算案について話を聞きます。この予算案では、軍事費が異例の540億ド ル増加、一方で環境、住宅、外交、教育プログラムへの予算の削減を提案しています。「 仮面を剥ぎ、牙をむきだした。1854年から続く党史の中で最も悪質で無知な状態の共和党 と協力している」とネイダーは話します。 ○トランプのテロ対策補佐官セバスチャン・ゴーカはハンガリーの親ナチ組織の宣誓メン バーなのか? https://www.democracynow.org/2017/3/17/is_trump_counterterrorism_aide_sebastian_ gorka ドナルド・トランプ大統領のテロ対策担当主席顧問セバスチャン・ゴーカはハンガリーの 極右親ナチ組織のメンバーか?この疑惑をユダヤ系アメリカ人の主要新聞『フォワード』 で初めて報道したラリー・コーラー=エッスズ記者に話を聞きます。記事によれば、ハン ガリーのエリート騎士団「ビテジ・レンド」(Vitézi Rend)のメンバーが、ゴーカが終 生の忠誠を誓っていることを認めています。ビテジ・レンドはハンガリーの極右団体で、 第二次世界大戦中にドイツのナチ政権の指揮下にあった団体として米国務省が認定してい ます。ゴーカとこの団体のつながりについての疑惑が初めて持ち上がったのは、1月20日 に行われた大統領就任式のパーティーでゴーカがビテジ・レンド勲章を襟につけていた写 真が、ウェブサイト「ロベログ」(LobeLog)に掲載されてからです。ゴーカはこの団体 との関係についての報道を否定していますが、もしこの事を移民申請時に明記していなか ったことが発覚すれば、移民国籍法によりアメリカへの入国を許可されない可能性があり ます。折りしも、週末にかけて全米各地のユダヤ人コミュニティセンターやシナゴーグへ の相次ぐ爆弾予告が報道された最中の暴露でした。 ******************お知らせ***************** DOMMUNEで徹底討論会!!! 3月18日(土)にアップリンク渋谷での公開初日を満席で迎えた、オリバー・ストーン製 作総指揮のドキュメンタリー映画『すべての政府は嘘をつく』。その公開記念イベントを 、日本で活躍中の外国人ジャーナリストをゲストに招き、ライブストリーミング番組DOMM UNEで放映いたします。 権力の欺瞞に立ち向かう米国オルタナティブ・メディアの最前線に密着した『すべての政 府は嘘をつく』は、米国のみならず政治とジャーナリズムの在り方を考えさせられるドキ ュメンタリーです。そこで、海外メディアの日本特派員3名をお迎えし、本作の見どころ や、ジャーナリストは大企業や政府にどう立ち向かうか議論していきます。 ぜひ貴媒体でご紹介いただけますよう、よろしくお願いいたします。 ・作品をご覧いただいたお客様の声(ツイッターより) 「絶対に観るべき映画」 「いまの日本に住む我々は、必ず観て考えるべき」 「ポスト・トゥルースなどというのは今になって生じたものではない」 「メディアに疑問を持った人は、ぜひ!」 「オバマ大統領も!ヒラリーも!。。そしてCNNが。。うーむ。ジャーナリズムを変える には私たち視聴者が意識変えないと駄目なんだと解った一本」 -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+- <開催概要> 【日時】 3月28日(火)19:00〜21:30 【会場】 DOMMUNE http://www.dommune.com/ 【ゲスト】ティム・ケリー(イギリス「ロイター通信」)、ジェイク・エデルシュタイン (アメリカ「デイリー・ビースト」)、符祝慧(フーチューウェイ)(シンガポール「聯 合早報」) 【ホスト】 浅井隆(有限会社アップリンク 代表) http://www.uplink.co.jp/movie/2017/47397 -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+- 【ゲスト プロフィール】 ティム・ケリー(「ロイター通信」東京上級特派員) 在日20年を超えるイギリス出身のジャーナリスト。シェフィールド大学を卒業後、ブルー ムバーグ政策担当記者、「フォーブス」東京局長を経て、現在は「ロイター通信」の国家 安全保障、日本の防衛産業を担当する上級特派員として活躍中。 ジェイク・エデルシュタイン(アメリカ「デイリー・ビースト」記者) 米国出身のジャーナリスト、ルポライター。 米ロサンザルスタイムズ紙や米人気サイト「Daily Beast」で日本の政治や文化、ヤクザ 問題などを中心に執筆。元読売新聞社会部記者。著書に『トウキョウ・バイス: アメリカ 人記者の警察回り体験記』(http://u0u0.net/Ct9S)がある。 符祝慧(フーチューウェイ)(シンガポール「聯合早報」東京特派員) シンガポールで高校卒業後日本留学。日本大学芸術学部(放送学科)卒業。東京大学大学 院(情報学環)修士課程修了。シンガポール国営放送時事番組ディレクター、U channel レポーターを経て2000年からSingapore Press Holdings「聯合早報」東京特派員。 『すべての政府は嘘をつく』 オリバー・ストーン製作総指揮 ◇2016年トロント国際映画祭正式招待 ◇2016年アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭正式招待 【作品紹介】 公益よりも私益に走り、権力の欺瞞を追及しない大手メディア。それに抗い、鋭い調査報 道で真実を伝えるフリー・ジャーナリストたちが今、世界を変えようとしている。彼らに 多大な影響を与えたのが、1920〜80年代に活躍した米国人ジャーナリストのI. F.ストー ンだった。I. F.ストーンは「すべての政府は嘘をつく」という信念のもと、組織に属さ ず、地道な調査によってベトナム戦争をめぐる嘘などを次々と暴いていった。本作はそん な彼の報道姿勢を受け継いだ、現代の独立系ジャーナリストたちの闘いを追ったドキュメ ンタリーである。 出演:ノーム・チョムスキー(マサチューセッツ工科大学名誉教授)、マイケル・ムーア (映画監督)、エイミー・グッドマン(報道番組『デモクラシー・ナウ!』創設者)、カ ール・バーンスタイン(元『ワシントン・ポスト』記者)、グレン・グリーンウォルド( 元『ザ・ガーディアン』記者/ニュースサイト『ジ・インターセプト』創立者)、ほか 監督:フレッド・ピーボディ(2016年/92分/カナダ/英語/5.1ch/日本語吹替) 原題:ALL GOVERNMENTS LIE - Truth, Deception, and the Spirit of I.F. Stone 配給・宣伝:アップリンク クレジット:© 2016 All Governments Lie Documentary Productions INC. 公開表記:3月18日からアップリンク渋谷ほか全国順次公開 【公式サイト】http://www.uplink.co.jp/allgovernmentslie 【Facebook】http://bit.ly/allgovernmentslie_movie 【Twitter】https://twitter.com/allgovtslie_jp オンライン映画館「アップリンク・クラウド」でも配信中 視聴価格:1,200円 冒頭12分の無料試聴、特典映像コンテンツあり http://www.uplink.co.jp/cloud/ ▼マスコミ向けオンライン試写お申し込みはこちらです▼ https://goo.gl/forms/GrCFpWUyDzXTemnD3 本件に関するお問い合わせは本メールにご返信をいただくか、下記までお願いいたします 。 -------------------------------------------------- 宣伝・配給:アップリンク 隅井、眞島 film@uplink.co.jp 03-6821-6821 ******************************************* デモクラシー・ナウ!は皆さんの協力で支えられています。あなたもぜひ、ご参加くださ い。 メルマガ登録はこちらのページから → http://democracynow.jp/ (右コラム最上 段) ツイッター(http://twitter.com/democracynowjp) やフェイスブック(http://ow .ly/6qMaU )でもお知らせしています。 Created by staff01. Last modified on 2017-03-24 21:57:46 Copyright: Default |