本文の先頭へ
LNJ Logo たんぽぽ舎メルマガ NO.2977〜最低限の解析もせずに「炉心冷却機能に問題がない」と 言ってしまう規制当局に呆れる
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1484793633226st...
Status: published
View


たんぽぽ舎です。【TMM:No2977】
2017年1月18日(水)地震と原発事故情報−
                3つの情報をお知らせします
                         転送歓迎
━━━━━━━
★1.最低限の解析もせずに「炉心冷却機能に問題がない」と
   言ってしまう、規制当局に呆れる
   「計測用配管の耐震性強化」の質問に対して
                  木村俊雄(元東電社員)
★2.メルマガ読者からイベント案内
      (お問い合わせは主催者へお願いします)
  ◆井戸川裁判(福島被ばく訴訟)を支える会
   2017年第2期総会のお知らせ
   問い合せ:井戸川裁判(福島被ばく訴訟)を支える会
★3.新聞より4つ
  ◆原発は本当に必要か  高校生 笠 愛実(17)
       (1月18日東京新聞朝刊5面「発言」・ミラーより)
  ◆原発40基、詳細点検せず=配管腐食、
   再稼働の川内・伊方も−電力各社
         (2017/01/14時事ドットコムニュースより抜粋)
  ◆汚染牧草焼却 続く不安
   岩手・一関 原発事故の農業廃棄物
    (1月11日東京新聞朝刊25面「こちら特報部」・
     話題の発掘より抜粋)
  ◆<女川原発>2号機にひび1130カ所 規制委、調査へ
                (1月17日毎日新聞より抜粋)
━━━━━━━
※1/21(土)【反核反戦コンサート】
 ギター:前川ケンタロウ 司会:加藤久晴さん

 日 時:1月21日(土)18時より20時
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 共 催:メディア会議、たんぽぽ舎
 参加費:800円
━━━━━━━
※1/22(日)第22回槌田ゼミ
 「欠陥原子炉−加圧水型原発と、
  核兵器開発可能な原子炉−沸騰水型原発」

 お 話:槌田 敦さん
 日 時:1月22日(日)14時より16時
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 参加費:800円
━━━━━━━
※シリーズ・韓国「市民キャンドル革命」を知る5回連続講演会
  1/22(日)第2回「韓国『市民革命』の歴史的背景と大統領選挙」

日 時:1月22日(日)18時30分開始(開場18時)
講 師:李 泳采 (イ・ヨンチェ)恵泉女学園大学准教授
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
     TEL:03-3238-9035
企 画:寺島しげひろ&たんぽぽ舎
後 援:NPO法人NNAA&日韓/韓日反核平和連帯
参加費:800円(学生400円)

※2/5(日) 第3回「韓国の『市民革命』を
         近代史の流れの中で捉える」』
         講師:真鍋裕子教授 (東京大学東洋文化研究所)
 2/12(日)第4回「毎週リポートで見えた市民運動と
         『キャンドル革命』」
         講師:李大洙(イデス)牧師
 2/18(土)第5回「韓国から見た『市民革命』と在日」
         講師:柳時京(ユ・シギョン)神父
━━━━━━━

┏┓
┗■1.最低限の解析もせずに「炉心冷却機能に問題がない」と
 |  言ってしまう、規制当局に呆れる
 |  「計測用配管の耐震性強化」の質問に対して
 └──── 木村俊雄(元東電社員)

 高知県の木村俊雄さん(元東電福一エンジニア)から、原子力規制委員会
の見識に対し以下のようなコメントをたんぽぽ舎に送っていただきました
のでご紹介します(事故情報編集部)。
 木村さんのお知り合いの方が以下のやり取りを原子力規制委員会とされ
たそうです。
---------------------------------------------------------------
 2016年12月14日の「計測用配管の耐震性強化がなぜ行われないのか」
という私の質問に対し、12月20日に原子力規制委員会から回答をいただ
きました。
 それは、「計測用配管は小口径配管であり、漏洩があったとしても
原子炉の冷却機能に影響を与えるものでないことから、耐震性の強化を
求めていない」★というものでした。(以下省略)
--------------------------------------------------------------

原子力規制委員会の上記の見解★に対して木村俊雄さんから一言

規制当局さま
先ずは、原子力規制委員会と原子力規制庁は、福島第一原発1号機の配管
漏洩について、以下の事象検証を行う義務がある。

(1)原子力安全基盤機構が、「極小漏洩の可能性の有無を判断できない
(岩波書店、科学、2013年11月号、1227頁参照)。」と言っている事実の
下、今回の炉心流量低下のデータにより、最小限界出力比(MCPR)の
解析を全ての原子炉(福島第二原発含む)行うこと。

(2)さらに、日本原子力学会の「BWR(沸騰水型原発)における過渡的
な沸騰遷移の燃料健全性評価基準:2003」に基づき、今回の福島第一原発
事故の燃料挙動解析を全ての原子炉(福島第二原発含む)で行うこと。
 上記解析により、各原子炉において今回の事象でドライアウト、リウ
エットの有無やドライアウトの継続時間評価が可能となる。
 ここまで事象検証して初めて極小漏洩による原子炉および燃料への影響
評価の第一ステップが終了する。
 この結果により、極小漏洩による原子炉および燃料の影響の有無が判明
することになる。
すなわち、今回の事象が炉心冷却機能へ影響したかどうかが判明するわけ
である。
 その上で、原子力規制委員会と原子力規制庁は、炉心冷却機能の問題の
有無を論じたら、説得力があるわけである。

 しかし、最低限の上記解析もせずに、「炉心冷却機能に問題がない」と
言ってしまう、規制当局の技術力のなさには全くお話にならず呆れるしか
ない。


┏┓
┗■2.メルマガ読者からイベント案内
 |     (お問い合わせは主催者へお願いします)
 └──── 

 ◆井戸川裁判(福島被ばく訴訟)を支える会
  2017年第2期総会のお知らせ

 井戸川裁判(福島被ばく訴訟)を支える会では、下記の予定で
第2期総会を計画しています。多くの会員の参加をお願いします。

日 時  2017年2月24日(金)13時開催
場 所  衆議院第2議員会館 多目的会議室
第1部 総会
第2部  上映「原発の町を追われて〜避難民・双葉町の記録」
          (続編含む編集版)堀切さとみ監督作
    お話 弁護団 古川元晴   原告 井戸川克隆
お問い合せ:井戸川裁判(福島被ばく訴訟)を支える会
      事務局 080-4865-3159(稲垣)
      HP http://idogawasupport.sub.jp/index.html


┏┓
┗■3.新聞より4つ
 └──── 

 ◆原発は本当に必要か  高校生   笠 愛実(17)

 私は原子力発電は続けるべきはないと考える。
 確かに、現代社会に電気は欠かせない。自然エネルギーで発電すること
はできるものの、大量に電気を作り出す原子力発電は捨てがたいかもしれ
ない。
 しかし、私たちは無駄に電気を使っていることも、よく考えなければい
けないと思う。その結果、環境汚染や地球温暖化などの新たな問題が深刻
になってきている。それでもなお、事故が起きれば重大な環境破壊を招く
原子力発電が必要なのだろうか。
 2011年に起きた東日本大震災では多くの被害が出たが、復興を遠のかせ
ているのは、原発事故によって大量の放射線が流れ出たことだ。その汚染
は、長い年月がたっても完全に消えることはないと言われている。なぜ、
人や地球に害があるものを作り続けているのか。
 大震災の直後に実施された節電対策では、都会であってもやろうと思え
ば、電力使用を減らせることを示した。個人レベルでの節電が難しけれ
ば、国全体で節電に対する意識を変えるべきだ。
 電気は生活する上で必要不可欠な存在だが、原子力発電はリスクが大き
すぎる。そして、事故が起きたときの被害は、現状で原子力政策を進める
大人たちの世代よりも、私たちのような若い世代や、その子どもたちの方
が多く受けることになる。
 次世代にリスクがあるものを、今生きている大人が作るのは無責任すぎ
ると言えないだろうか。
 私たちは今こそ、原子力発電の削減への努力をして、自然エネルギー開
発に国力を注ぐべきだ。
   (1月18日東京新聞朝刊5面「発言」・ミラーより)


 ◆原発40基、詳細点検せず=配管腐食、
  再稼働の川内・伊方も−電力各社

 運転中や運転可能な全国の商用原発42基のうち40基で、重要設備である
中央制御室の空調換気配管の詳細な点検が行われていなかったことが14
日、原発を保有する電力9社と日本原子力発電への取材で分かった。中国
電力島根原発2号機(松江市)の換気配管では腐食による穴が多数見つ
かっており、事故が起きた場合に機能を維持できない恐れがある。
 中国電は昨年12月、運転開始後初めて島根2号機で配管に巻かれた保温
材を外し、腐食や穴を発見。必要な機能を満たしていないと判断し、原子
力規制委員会に報告した。再稼働した九州電力川内原発1、2号機(鹿児
島県)や関西電力高浜原発3、4号機(福井県)、四国電力伊方原発3号
機(愛媛県)の点検でも保温材を外していない。点検方法は各社の判断に
委ねられており、規制委は全国の原発の実態を確認する。
 中央制御室は原発を運転・監視する中枢施設で、運転員が24時間常駐す
る。通常は配管を通じて外気を取り入れ換気するが、事故発生時には外気
を遮断し、機密性を保つ機能が求められる。
 原発を保有する各社によると、島根2号機と北陸電力志賀原発1号機
(石川県)を除く40基で、保温材を外さないまま配管の外観点検が行われ
ていた。
 40基には東京電力福島第二原発の4基も含まれる。外気取り入れ口付近
の目視点検や異音検査などが実施された例はあったが、配管の保温材を全
て外した上での目視確認は行っていなかった。
 一方、北陸電は2003年に志賀1号機の配管でさびを発見。保温材を外し
て点検し、06年に取り換えた。
 規制委は島根2号機で見つかった腐食について「規制基準に抵触する可
能性がある」とみている。中国電は「海に近いため塩分を含んだ空気が配
管に流れ込み、腐食が進んだ可能性がある」と説明している。
 日本の原発は発電用タービンを回した蒸気を海水で冷却し循環させるた
め、海辺に立地している。(後略)
    (2017/01/14時事ドットコムニュースより抜粋)
 参照 http://www.jiji.com/jc/article?k=2017011400162&g=eqa 


 ◆汚染牧草焼却 続く不安
  岩手・一関 原発事故の農業廃棄物

 東京電力福島第一原発事故で飛散した放射性物質を含む農林業系廃棄物
が、約2万6千トンの岩手県一関市。同県内では最も多い。国の基準(1
キログラム当たり8000ベクレル)以下の汚染牧草と一般のごみを一緒に焼
却する混焼が進むが、処理場周辺の住民、廃棄物の長期保管を強いられる
農家の不安が続いている。(後略)
   (1月11日東京新聞朝刊25面「こちら特報部」・話題の発掘より抜粋)


 ◆<女川原発>2号機にひび1130カ所 規制委、調査へ

 東北電力は17日の原子力規制委員会の安全審査会合で、審査中の女川原
発2号機(宮城県)の原子炉建屋の壁(鉄筋コンクリート製)1137カ所
に、ひびやはがれがあることを明らかにした。東日本大震災やその余震な
どが原因とみられる。東北電は「安全上の影響はないが補修や補強をす
る」と説明。規制委は現地調査する。
 東北電によると、目視点検により、ひびは1130カ所、はがれは7カ所で
見つかった。ひびは全て幅1ミリ未満だが深さは測っておらず、貫通して
いる可能性もある。はがれの総面積は約0.03平方メートルだった。放射線
量が高い場所などは点検しておらず、損傷箇所はもっと多いとみられる。
会合では、材料に砂岩を使っている女川原発のコンクリートはひびが入り
やすいことが問題視された。 (後略) (1月17日毎日新聞より抜粋)
参照 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170117-00000076-mai-sctch

──────────
☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震と原発事
 故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致
 します。
  郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856

【編集部より】
 メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿歓迎。
  ※「川柳・俳句」についても投稿歓迎です。
   掲載については編集部の判断とさせて下さい。
1.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」に関しては、平等に掲載する
 ため 日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先などを
 400文字 以内でお送り下さい。件名に「イベント案内掲載希望」と明
 記して下さい。
2.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、タイトル(見出
 し)及 び本文をお送り下さい。件名に「メルマガ掲載希望」と明記し
 て下さい。送付先は「 nonukes@tanpoposya.net 」です。
 なお、お送り頂いた投稿は集会・デモ・講演会のお知らせを含めて紙
 面の都合上すべてを掲載できない場合があります。
  たんぽぽ舎の会員からの掲載希望を優先させていただく場合もあり
 ます。予めご了承ください。
──────────
 ◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページの「メルマ
  ガ:地震と原発事故情報」をご参照下さい。
 ◆メールマガジンをお送りします
  たんぽぽ舎では、「地震と原発事故情報」(メールマガジン)を
  発信しています。
   ご希望の方は、件名を「アドレス登録希望」として、ご自身の
  Eメールアドレスからご氏名とともにたんぽぽ舎あてにメールを
  送ってください。
  違うアドレスから「このアドレスに送って」ということは間違いの
  元となりますのでやめて下さい。登録できしだい発信致します。
  ・配信の削除につきましても以下のアドレスにメールを下さい。
  たんぽぽ舎のメールアドレス: nonukes@tanpoposya.net
 ◆携帯電話への送信は、容量が多いためか全文表示できない例があ
  ります。
──────────
たんぽぽ舎は、月曜〜土曜13:00〜20:00オープン、
       日曜・休日はお休みです。
   〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町2-6-2
              ダイナミックビル5F
       TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
       新HP http://www.tanpoposya.com/
       郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎
           口座番号 00180-1-403856

Created by staff01. Last modified on 2017-01-19 11:40:34 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について