沖縄反基地闘争の歴史を描いた文化座『命どぅ宝』が2月2日より公演

高橋省二（「憲法寄席」創作集団）です。

 ２月２日～１２日、文化座公演『命どぅ宝』が東京芸術劇場にて始まります。
台本は、「憲法寄席」等で一緒に活動している杉浦久幸さんの書き下ろし作品です。台本
を拝見しましたが、とても良いもので力作だといえます。
今日の沖縄の基地反対・反戦平和座り込み闘争の土台を築いた１９５４年から１９７２年
の祖国復帰までの「島ぐるみ闘争」「非暴力反基地闘争」を描いた作品です。
　当時の闘いの中心的な担い手であった阿波根昌鴻さんと瀬長亀次郎さんたちが、戦後間
もない米軍占領下での厳しい現実をくぐりながら、さまざまな英知を結集して、沖縄の人
々の「統一と団結」をどのようにして勝ち取っていったかが伝わってくる芝居です。
　沖縄の歴史と闘いを理解し、辺野古、高江等で闘われている沖縄の人々と連帯する上で
も、この公演をぜひ成功させたいと考え、急遽「『命どぅ宝』を応援する会」を立ち上げ
ました。ご多忙とは存じますが、ご観劇ならびに事前の学習も兼ねての映画会にも、ご参
加頂ければ幸いです。

案内①「阿波根昌鴻・瀬長亀次郎を映像で観る上映&懇談会」
　　　日時　　１月２２日（日）１４：００～１７時３０分
　　　会場　　本郷文化フォーラム（地下鉄「本郷三丁目」から徒歩３~４分→本郷三丁
目交差点を湯島・御徒町方面→（本郷消防署・本富士警察署の斜向かいの）本郷教会→コ
ンビニ「サンクス」
　　　　　　　　右手「さかえビル」２階・小川町企画内
　　　内容　　映画「教えられなかった戦争・沖縄編―阿波根昌鴻・伊江島のたたかいー
」（監督　高岩仁）
　　　ＴＢＳＴＶドキュメント・報道の魂ＳＰ「米軍が怖れた男・瀬長亀次郎」　
　　　会費　　５００円

案内②「命どぅ宝」チケット申込み 

　「命どぅ宝」を応援する会として、２ 月２日（木）１９：００～東京芸術劇場シアター
ウエストの公演に限り団体予約席を事前に確保しました。この
日に限り、特別団体割引（一般５５００円→４０００円（税込））にてご観劇頂けます。
（ただし「応援する会」団体予約席は、枚数に限りあり。完売した段階で、打ち切ります
ので、お早めにお申し込み下さい。）
　なお２日以外をご希望の方は、３日、４日、５日はすでに完売ゆえ、それ以外の日で観
劇希望日をお知らせ下さい。なおその際は、一般５５００円→５０００円（税込）にての
販売となります。
＜申し込み先＞
　高橋省二宛　ＰＣメール：ta-yo@hyper.ocn.ne.jp 
またはＦＡＸ　０３（３９０９）４１２３　　
　申込記載内容：①件名：「命どぅ宝」観劇「応援する会」申込み
　　　　　　　　②日時、枚数 
　　　　　　　　③お名前
　　　　　　　　④郵便番号&住所
　　　　　　　　⑤電話（携帯） 
　　　　　　　　⑥メール番号 

　※なおチケットは、２５日~２６日までには郵送します。代金の支払いは、「応援する
会」の申し込みチケットは、他の観客より特別割引となっているため、当日清算は混乱が
生じるため、必ずチケット　受け取り次第、劇団文化座に振り込んで下さい。（あるいは
２２日の映画会にて、高橋への手渡しでも可能です。）


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2017/02/2~12 劇団文化座公演「命（ぬち）どぅ宝」公演（東京芸術劇場）のご案内

創立75周年記念第１弾　劇団文化座公演148
作＝杉浦久幸　演出＝鵜山仁
出演：佐々木愛、有賀ひろみ、藤原章寛　ほか

公演日：2017年2月2日（木）～12日（日）
開演時刻：14：00と19：00
　14：00の部：2/3（金）、2/5（日）～2/7（火）、2/9（木）～2/12（日）
　19：00の部：2/2（木）、2/7（火）、2/8（水）、2/10（金）
　詳しくは→https://www.geigeki.jp/performance/20170202tw/ 

　※開場は開演の30分前
場　所：池袋 東京芸術劇場シアターウ 
 エスト
　　　　〒171－0021 東京都豊島区西池袋1-8-1 　TEL 03-5391-2111（代）
　　　　JR・東京メトロ・東武東上線・西武池袋線池袋駅西口より徒歩2分。
　　　　駅地下通路2b出口と直結しています。
　　　　地図→https://www.geigeki.jp/access/index.html 

料金（全席指定／税込）：
　一般5500円、Uシート4000円（19：00の部のみ）、高校生以下3000円
　※Uシート（壁際）は、19：00の部枚数限定。
　※Uシート、高校生以下は劇団でのみ取扱い。
チケット取扱い：
　劇団文化座：TEL 03-3828-2216
　チケットぴあ:TEL 
0570-02-9999（Pコード435-474）
お問合せ・お申込み：劇団文化座
　　　　　　　　　　〒114-0014 
東京都北区田端 3-22-12
　　　　　　　　　　TEL 
03-3828-2216　Eメール：info@bunkaza.com
後　援：琉球新報社・沖雑タイムス社
協　力：「不屈館」～瀬長亀次郎と民衆資料～
　　　　伊江烏反戦平和資料館「ヌチドゥタカラの家」
助　成：文化庁文化芸術振興費補助金（舞台芸術創造活動活性化事業）

ストーリー：
　第二次世界大戦の終戦から10年。沖縄北部の離島・伊江島は米軍の爆撃演習地をめぐる
土地闘争に揺れていた。
　銃とブルドーザーで家も土地も奪われた農民たちは、阿波根昌鴻（あわごんしょうこう
）を中心に「陳情規定」を作り、座り込みを主とした静かなる抗議行動をしている。
　反米的にならない、怒ったり悪口を言わない、話は必ず座ってする、大声を出さない、
耳より上に手を上げない等を誓約した「陳情規定」に則りながらも、今は米軍爆撃演習地
となってしまった自分たちの土地を耕す“柵内農耕”という行動にでるのだった。
　一方、沖縄本島では、人民党書記長として圧倒的な支持を島民から受けていた瀬長亀次
郎（せながかめじろう）が沖縄群島知事選挙に立候補するも、米軍と米国民政府の圧力に
より落選し、沖縄から退去命令を受けた人民党員を匿ったとして宮古刑務所に収監されて
いたが、やがて釈放される。
　伊江島の抗議行動のやり方に危惧を感じ始めていた亀次郎は昌鴻に「伊江島だけではな
く沖縄人すべての問題として考えねばならない。一切の私利私欲を捨て、島ぐるみで団結
すべき時だ。」と語った。
　阿波根昌鴻は新たな抗議行動を模索し、亀次郎は本土復帰を掲げて那覇市長選挙にうっ
て出るのだが……。
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「沖縄の人達は、なぜ座るのか？」文化座代表 佐々木 愛
　私が劇映画『沖縄』に出演するために、二度の渡航拒否を受けてから、もう50年近く歳
月が流れました。
　三度目に申請に行った時の都庁の窓口の方の、私と後ろに並ぶ沖縄出身の学生さん達に
対する対応は、今で言えばパワーハラスメントそのものでした。戦争に負けたからととは
いえ、沖縄の方々が戦勝国アメリカと祖国日本にいかにに不自由で理不尽な生活を強いら
れているか、その一端を肌で感じた忘れられない思い出です。
　それ以後、沖縄は日本に復帰し、往来は自由になったとはいえ、限りない不自由を押し
つけられている現状は昔と少しの変わりもありません。
　しかし、私はこの不自由さとたたかう沖縄の方々の中に、私達日本人が失いかけている
日本という国の希望と誇りを強く感じる事があるのです。
　そして、甦ったのが阿波根昌鴻と瀬長亀次郎という突出した二人の人物でした。
　この二人と出逢っていただけたら、沖縄の方々が何故へこたれずに座り続けるのか？何
を求めていられるのか？ほんの少しわかっていただける気がするのです。