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「あきれ果てても、あきらめない」〜芸人9条の会が第6回公演

 11月10日(金) 東京の南大塚ホールで「芸人9条の会第6回公演」が開催され、満員の客席が盛り上がった。2015年9月の旗揚げ公演以来、東京では3回目の開催で、その間、関西で行われている。「芸人9条の会」は、古今亭菊千代の呼びかけで集まった芸人で形成されている。「平和の尊さ、守られて当然の人権の尊重を、芸人として、人として、流されることなく意志を強固に、世の中に勇気を持ってパフォーマンスしている芸人がスクラムを組み、9条の会を立ち上げました」(古今亭菊千代・口上)

 今回は関西からも駆けつけ、寄席のように多種多芸な合計9組の芸人が、短時間の縛りの中、「憲法9条」に関するくすぐりを入れながら、超一流の芸を披露した。

 かんから三線で演歌(演説歌)を披露した岡大介から始まって、落語の古今亭菊千代、おひとり様劇場コントのオオタスせり、関西落語の笑福亭竹林、スタンドアップコメディーの松元ヒロ、替歌と阿呆駝羅経のパギやん、関西落語と相撲甚句の桂文福、夫婦漫才のおしどりマコ&ケン、講談の神田香織が「冤罪50年〜石川一男の闘い・塀の中の学び」を読み上げた。

 今回、初お見えのおしどりマコ&ケンは、師匠筋にあたる夢路いとし喜味こいしの演題「我が家の湾岸戦争」の真似し漫才を披露した。この演題は、当時NHKが上演を拒んだそうだ。

 今回、岡大介は、「前後すぐのハワイの捕虜収容所で沖縄出身の人が、米軍のベッドの足をネックに、配給缶詰の缶をボディーに、電線を弦にして、作った」というかんから三線の由来を語った。

 松元ヒロは「映画の出演で米国に行き、実弾を撃ったが、急に自分が強くなったと勘違いしてしまった、核を持った国の権力者は自分が強くなったと勘違いしていると思う」と話した。

 神田香織は講談の中で「あきれ果てても、あきらめない」と語ったが、現在の状況とマッチしてか客席からは頷く姿が見られた。

 最後に出演者全員(次の仕事のために移動した笑福亭竹林を除いて)の音頭で、「エイエイオー」の勝鬨を上げた。(ジョニーH)


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